ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

修復腎移植を認めさせようコミュのニュースから

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
修復腎移植がどんどん認められています。

そういったニュースをここへまとめたいと思います。
ニュースは時間を経ると、見られなくなり携帯でみている人の為にも、内容をコピー・ペーストして下さい。

コメント(44)

【風・「脳死」を再び考える】分かれる意見 着地点は (1/2ページ)
2009.5.14 13:38 産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090514/trd0905141340008-n1.htm

【風(2)「脳死」を再び考える】「配慮」か「強要」か (1/3ページ)
2009.5.15 13:39 産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090515/bdy0905151343013-n1.htm

【風(3)世界で最も厳格な日本の判定】
2009.5.18 14:53 産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090518/bdy0905181454013-n1.htm

【風(4)・「脳死」を再び考える】臓器移植法改正「移植の可能性求め…A案」   産経ニュース
2009.5.19 14:37
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090519/bdy0905191439021-n1.htm

【風(5)・「脳死」を再び考える】臓器移植法改正「誰かの死を望む罪悪感」
2009.5.20 13:42 産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090520/bdy0905201345014-n1.htm

【風(6)・「脳死」を再び考える】臓器移植法改正「命つなぎとめられる国に」 産経ニュース
2009.5.21 13:03
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090521/bdy0905211305024-n1.htm

【風(7)・脳死を再び考える】あなたはどの案選びますか? http://sankei.jp.msn.com/life/body/090522/bdy0905221352018-n2.htm  
産経ニュース
2009.5.22 13:51

【風(8)・「脳死」を再び考える】臓器移植法改正 一般的な医療になるには
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090527/bdy0905271257007-n1.htm
2009.5.25 12:55 産経ニュース

【風(9)・「脳死」を再び考える】臓器移植法改正 普及しない意思表示カード   産経ニュース
2009.5.26 09:31
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090526/bdy0905260933006-n2.htm

【風(10)・「脳死」を再び考える】臓器移植法改正 臓器提供の最前線では  産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090527/bdy0905271250006-n1.htm
2009.5.27 12:49

【風(11)・「脳死」を再び考える】臓器移植法改正 議論放置は国会議員の怠慢 産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090528/trd0905281233001-n2.htm
2009.5.28 12:30

【風(12)「脳死を再び考える」】臓器移植法改正「根強い反対の根底に『心』の問題」  産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090529/bdy0905291129004-n2.htm
2009.5.29 11:28

【風(13)「脳死を再び考える」】臓器移植法改正「死亡宣告のない日本の脳死」  産経ニュースさま
2009.6.1 13:05
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090601/bdy0906011308006-n2.htm
【風(14)「脳死を再び考える」】

臓器移植法改正「潜在的ドナーはいるのか」
6月2日13時36分配信 産経新聞ニュース
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090602/bdy0906021322004-n1.htm

【風(15)「脳死を再び考える」】臓器移植法改正「看取りの時間」奪わないで 産経ニュースさま
2009.6.3 12:53
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090603/bdy0906031254003-n2.htm

【風(16)・「脳死を再び考える」】海外に頼るしかない移植の壁  産経ニュースさま

http://sankei.jp.msn.com/life/body/090604/bdy0906041216006-n2.htm

【風(17)脳死を再び考える】「なぜ10年も放っておかれたのか」  
2009.6.5 13:25 産経ニュースさま
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090605/bdy0906051326004-n2.htm

【風(18)「脳死を再び考える」】「大切な命だからこそ選択できる自由を」
2009.6.8 10:51 産経ニュースさま

http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090608/trd0906081052003-n1.htm

【風(19)「脳死を再び考える」】「小児の脳死判定基準は正しいのか」
産経ニュース
2009.6.9 08:43
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090609/trd0906090845004-n2.htm

【風(20)「脳死を再び考える」】 心停止後の提供 増えぬ理由は  産経ニュース
2009.6.12 11:29
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090612/trd0906121132001-n2.htm

【風(21)「脳死を再び考える」】「いまだ多いドナー家族への誤解」  産経ニュース
2009.6.16 12:07
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/090616/trd0906161209006-n2.htm

【風(22)「脳死を再び考える」】「ドナー家族は国が支えるべき存在」 産経ニュース
2009.6.17 12:35
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090617/bdy0906171238007-n1.htm

【風(23)最終回「脳死を再び考える」】「移植待つ子提供する子 同じ命…」 産経ニュース
2009.6.19 12:37
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090619/bdy0906191239005-n3.htm
徳洲新聞2009年(平成21年)8/3 月曜日 NO.683

有末さん安らかに

「移植への理解を求める会」(向田陽二代表)が修復腎移植の再開を求め、国や関係学会幹部を相手に起こしている訴訟。その原告団の一員で、昨年12月に逝去したピアニスト有末佳弘さんの追悼コンサートが、7月19日に神戸市内のジャズクラブで行われた。
200人以上の参加者で満席になる中、生前交流のあった12組の音楽家が、故人の好んだ24曲を披露した。「主人は音楽を愛し、皆さんに愛されました。晩年は修復腎移植に深く関わりましたが、この機会に皆さんも透析や移植医療のことを少しお考えいただければと思います」
最後に純子夫人がこう挨拶すると、場内は大きな拍手で包まれていた。なお、修復腎移植は現在、臨床研究としての再開が決まっている。

http://www.tokushukai.jp/media/rt/683.html
少し、古くなりましたが酷いニュースです。

「軍が臓器を略奪」報道、イスラエル政府が記者証剥奪
2009.08.24 Web posted at: 13:19 JST Updated - CNN

エルサレム(CNN) 「イスラエル軍がパレスチナの若者を殺害して臓器を摘出した」とスウェーデンの新聞が報じたことを受け、イスラエル政府は23日、パレスチナ自治区での取材に必要な記者証をこの新聞から剥奪した。


問題の記事は、スウェーデンのタブロイド紙アフトンブラーデッドが18日付で掲載した。1992年にヨルダン川西岸でイスラエル軍に撃たれたとされる19歳のパレスチナ人男性が、まだ生きているうちに連れ去られ、5日後に戻ってきた遺体には縫合された跡があったとする内容で、男性の家族は「息子は臓器を奪われた」と主張しているという。


記事を執筆したフリーランス記者はCNNの取材に対し、このほかにも1990年代にガザとヨルダン川西岸でイスラエル軍がパレスチナ人の臓器を摘出したという訴えが多数あると主張。証拠はないが、調査を促すために記事を書いたと話している。


イスラエル政府はこの記事について、ユダヤ人差別に根ざすものだと反発。「出所がネオナチであろうと有力紙であろうと、スウェーデン政府がユダヤ人差別を容認してはならない」(シュタイニッツ財務省)として正式抗議する構えだ。


これに対してスウェーデン大使館は、言論の自由を理由に静観の姿勢を取っている。

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200908240007.html
「病気腎移植提供を了承」

 呉共済病院(呉市)の倫理委員会は1日、病気腎移植の臨床研究に、院内で摘出した腎臓を提供する研究計画の修正案を了承した。

 修正案は泌尿器科の光畑直喜部長が提出した。大きさ4センチ以下の腫瘍(しゅよう)のある腎臓を摘出。宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)で腫瘍を取り除き、移植する。

 8月の倫理委は、当初の研究計画について、提供者から同意を得る方法が不十分と指摘。結論を持ち越していた。

 修正案は、当初の医師が患者から同意を得る方法に加え、後日に精神科医やソーシャルワーカーが患者の意思の再確認をするよう見直した。宇和島徳洲会病院の医師が摘出手術に立ち会い、腎臓を持ち帰るなど、詳しい手順も盛り込んだ。

 倫理委は院内外の医師や大学教授たち計14人で審議。「摘出手術前には、別の医師からセカンドオピニオンを聞くことを提供者に勧める」ことを条件に、計画を了承した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200910020079.html
「徳洲会への病腎提供計画を承認」 愛媛  2009.10.6 02:59

 治療のために摘出した腎臓を修復させ、ほかの腎臓病患者に移植する病腎(修復腎)移植を医療法人「徳洲会」(東京都)が宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)などの系列病院で再開する計画を進めていることに関連して、呉共済病院(広島県呉市)の倫理委員会は、同病院で摘出した腎臓を病腎移植に提供する光畑直喜医師の計画案を承認した。ドナー患者の同意を得た上で、がんを患った腎臓を摘出し、徳洲会の系列病院に提供する。

 光畑医師は宇和島徳洲会病院の万波誠医師を中心に、平成3〜18年にかけて計42例の病腎移植を実施した「瀬戸内グループ」のメンバー。計画案は8月に提出したが、説明が不十分として継続審議となっていた。倫理委では、患者への手術内容の詳細な説明や、別の医師に意見を聞くセカンドオピニオンの推奨を条件に加えて承認された。

 病腎移植をめぐっては、19年7月に厚生労働省が原則禁止の方針を打ち出したが、今年1月に厚労省が腎がん患者をドナーとする臨床研究実施に容認の姿勢を示したため、徳洲会は7月、臨床研究として病腎移植の再開を表明した。

http://sankei.jp.msn.com/region/shikoku/ehime/091006/ehm0910060300002-n1.htm
「腎移植、拒絶反応抑える新手法 免疫抑制剤4分の1」

2009年11月9日15時1分 朝日新聞夕刊


 東京女子医科大と順天堂大が新しい手法の生体腎移植を実施したところ、移植後の拒絶反応を抑えるために患者が飲み続けなければならない免疫抑制剤が通常の4分の1の量に減らせ、近く使う量をゼロにできる見込みであることがわかった。免疫抑制剤の副作用が避けられる治療法として期待される。

 この治療法は、東京女子医科大の寺岡慧教授(腎臓外科)と順天堂大の奥村康教授(免疫学)らが大学の倫理委員会の承認を受け、昨年8月以降、20代から50代の希望者男女計9人に実施した。

 移植手術の前日に、患者と臓器提供者の双方から採血し、それぞれの血液から、免疫に関するリンパ球「T細胞」を抽出。両者を特殊な抗体とともに混ぜ、2週間培養してから、移植を受けた患者の体内に戻した。

 その後、患者の様子を見ながら免疫抑制剤を減らしていくと、早いケースでは、免疫抑制剤が通常必要な量の半分から4分の1にまで減らせた。このうち1人は合併症が出たため減量を中断したが、継続中の8人に拒絶反応は起きていない。免疫抑制剤を使うと出やすい特有のウイルス感染症も確認されていない。

 副作用は一時的な脱毛だけで、このうち1人は11月中にも免疫抑制剤を中止できる見込みという。臓器提供者が親子やきょうだいのほか、配偶者のケースでも、免疫抑制剤の減量は可能だった。国内で生体腎移植は年間1037件(07年)行われており、実用化できれば影響は大きい。

 臓器移植では、本来は細菌やウイルスから体を守る免疫が、移植された他人の臓器を「異物」とみなして攻撃する拒絶反応が起きる。これを抑えるのが免疫抑制剤だが、糖尿病や腎障害などの副作用がある。

 これまで、移植後にまれに免疫抑制剤が不要になる「免疫寛容」という現象が自然に起きることも知られていたが、しくみは不明だった。新治療法では人工的に免疫寛容を起こせると期待される。新手法は肝臓移植などにも応用が可能と考えられる。(小堀龍之、編集委員・浅井文和)

http://www.asahi.com/health/news/TKY200911090103.html
<脳死判定>北海道の20代女性に 82例目の臓器移植へ
11月23日0時33分配信 毎日新聞

 北海道内の医療機関に入院中の20代の女性が22日、臓器移植法に基づき脳死と判定された。患者は脳死で臓器提供する意思を示すカードを持ち、家族が心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓(すいぞう)、小腸、眼球の提供を承諾した。同法に基づく脳死判定は83例目、臓器提供は82例目となる。

 心臓は大阪大病院で50代男性に、肺は東北大病院でともに50代女性2人に、肝臓は名古屋大病院で60代女性に、腎臓は札幌市立札幌病院で50代男性に、小腸は京都大病院で10代女性に、膵臓と腎臓は神戸大病院で50代女性に移植される予定。

 7月の臓器移植法改正後初の移植で、2月8日を最後に途絶えていた空白期間は過去最長になっていた。これまでの空白期間は4例目(99年6月24日)と5例目(00年3月29日)の間が最長だった。

 あっせんする日本臓器移植ネットワークは「改正の議論でいろいろなことが話し合われた影響があったかもしれない。今後も改正の理解を得るため普及啓発に力を入れていきたい」と話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091123-00000000-mai-soci
「徳洲会、臨床研究で病気腎移植を再開」

 がん患者などから摘出した腎臓を別の患者に移植する「病気腎移植」を、医療法人の「徳洲会」が臨床研究としておよそ3年ぶりに再開したことが明らかになりました。

 関係者によりますと30日、広島県内の病院で、50歳代の男性から摘出された直径4センチ以下のがんがある腎臓を、愛媛県の宇和島徳洲会病院に運び、がんを取り除いた後、40歳代の男性に移植したということです。

 万波誠医師らによる病気腎移植を巡っては、「閉鎖的な医療」だといった批判を受け、厚生労働省が原則禁止にしていましたが、徳洲会では今年7月、臨床研究での再開を決め準備を進めていました。

 病気腎移植が行われたのはおよそ3年ぶりで、徳洲会では今後5年間に5例の病気腎移植を行い、保健医療を目指すとしています。(31日05:01)

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4321206.html
山陽新聞の社説です。2010年1月8日

「病気腎移植再開 透明性の上に立つ議論を」

 がん患者などから摘出した腎臓の病巣部分を取り除き、第三者の腎臓病患者に移植する病気腎移植が、宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)で初めて臨床研究として行われた。

 医学的妥当性が疑われ、病気腎移植がストップして以来、3年ぶりである。問題は新たなステージに入ったといえよう。

 執刀した万波誠医師らの説明によると、病気腎は万波医師ら「瀬戸内グループ」の一人が所属する呉共済病院(呉市)で50代男性から摘出され、40代男性に移植された。

 徳洲会は、厳格な手続きを踏むことで社会の理解を得るとともに、臨床研究を経て、将来は通常医療として保険適用されるようにしたい考えだ。だが、透明性の確保や手術の適否など抱える課題は少なくない。

 病気腎移植が表面化した2006年以後、日本移植学会は医学的妥当性がなく手続きも不十分として厳しく批判した。厚生労働省も07年、臓器移植法の運用指針で通常医療としての病気腎移植を封印した。

 しかし、臨床研究は禁じていない。万波医師らの言う「第3の道」への入り口は開いたといえる。その条件は患者へのインフォームドコンセント(十分な説明と同意)と、病院の倫理委員会の審査を経ることだ。

 徳洲会は、再開第1例は患者の同意の上に立ち厳格に行われたとする。だが、医療関係者の疑念はまだ根強い。「身内」だけでなく積極的に外部の目を入れるなど公開性と公平性、透明性を確保した議論の上にこそ、新たな医療のパイオニアたり得る可能性が生まれるだろう。

 人工透析患者の苦痛は大きく、移植を受けられる確率はあまりに低いのが現状だ。臨床研究の開始を機に、移植医療への一層の理解も深めたい。

http://svr.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2010010809564587/
今日の夕方(1/8)、夕食を食べながらニュースを見ていましたら、

放送していましたよ。

万波医師もコメントしていました。
>16. しょうくん

私が帰宅したら番組の途中でした。
TBS系列の「THE・NEWS」ですね。


『治療目的で摘出した腎臓を、ほかの患者に移植する病気腎移植』

画面万波先生
「破棄せずに再利用できる腎臓がある・・・・」
『2006年、宇和島徳洲会病院の万波誠医師らが行っていることが明らかになる。国は、医学的妥当性がないなどとして、原則禁止としてきました。しかし去年一月「臨床研究の対象疾患に制限を設けない」という見解が示され、事態は大きく動きました。

画面 能宗事務総長
「再開する以上これでは終わらせない。最後の5例でなくて、最初の5例にしたいと思っていますけど・・。」
『病気腎移植を実施していた徳洲会では、直径4センチ以下の腫瘍に限定した腎臓の移植を臨床研究として計画し、去年7月の倫理委員会で認められます。しかし、病気腎移植には問題があるとする日本移植学会ではこれ迄の姿勢を崩していません。

画面 寺岡理事長 日本移植学会
「どうして、そんなにガンに固執されるんでしょうかね?(素晴らしい笑顔です。)
それが良く分からないんですよ。これでもし何か問題が起きたら、これは腎臓移植そのものに対する先ほど言いましたけど、不信感、規制が強まります。」

画面 患者を診る万波先生 患者の腕をさすっています。
「これもう一回はふくらしたんですよ」?別の腕「こっちはもう先生に止めてもらった」?
「こっちに作ろうと思ったら作れるな」(シャントを作るところがあるかの話です)
「作れるな。簡単 簡単」
『宇和島市内に住む田中さん62歳 腎臓に液体の溜まった袋が出来る「のう砲腎」を患う田中さんは、10年前万波医師の執刀で、病気腎移植を受けました。』

画面 田中さんの透析中 血液が循環しています。
『いちどは通常の生活に戻った田中さんでしたが、機能は徐々に低下尾と一昨年から再び透析で命をつないでいます。』

画面 田中さん
「完治がないでしょう。だから辛い治療ですね。はやくこれから抜け出したいけどねぇ」

『年明けまじかの去年12月30日広島の呉共済病院では、直径3.5センチの腫瘍が見つかった50歳代の男性患者から腎臓の摘出が始まりました。

画面 田中さんのおうち 正月の準備をしています。
「いつもほどはもうできないですよね 31日にしていたのがいまは病院やから」
『丁度その頃田中さんは、家族と過ごす正月の準備に追われていました。』
「(病気腎移植の本格化は)何かまだまだとおいなあという気持ち (移植は)一年に一人という予定でしょう? でも、まず一人目が上手くいって厚生省とかを動かすことになれたらまたいい方向に向うかなという期待はもっています」

『午後6時40分広島から臓器が到着しました。三年半ぶりに再開される病気腎移植、
届いた腎臓は万波医師らによって修復されたあと、慢性腎不全の47歳の男性患者に移植され二時間ほどで手術は終了しました。 そして今日、病院の診察室には、いつもどおりの万波医師がいました。』
「ガンが気持ち悪いから捨ててくれという人の腎臓を私は利用するわけですから。それで普通どおり移植が出来たらそして透析から解放されたら一番いいわけなんです。私からしたらもっと早くやりたいと言う気持ちはありますな」
『慢性的なドナー不足に加え、海外での移植も制限されようとするなか、万波医師の支援者らは、年間2000人の患者が助かると病気腎移植の推進を訴えています。』
『しかし一方で、移植の妥当性への疑問ガンの再発を危惧する学会では、さらに批判を強めています。』『五年間で五件実施する計画だという今回の臨床研究、万波医師らが再び医学会に投げかけようとしている病気腎移植には、何よりも透明性が求められています。』
=============
取材にあたったのは森田記者です。

『さて三年半ぶりに再開された病気腎移植なんですが、これまでとの違いはなんなんでしょうか?』
「これまでは、移植の手続きを万波医師に一任していて管理のずさんさや不透明さが指摘されました。それをドナーやレシピエントを選ぶさい病院と大三者機関が二重チェックを施すことで公平性を担保したと徳洲会などは説明しています」
『また移植されるのは、ガンを修復した腎臓ですが、安全性について不安視する声もありますよね』
「はいそうなんです。しかし今後徳洲会では2014年までにあと4例の移植を実施する計画です。移植を待つ患者がいる一方で、日本移植学会からは安全性の指摘や閉鎖的医療だという声もあり今後病院側がリスクの問題も含めどう透明性を担保するかが問われています。」
『以上 追跡アイでした。』
病腎移植再開を歓迎 愛媛県知事
2010.1.23 02:18

 愛媛県の加戸守行知事は22日の定例記者会見で、昨年末に宇和島市の宇和島徳洲会病院で臨床研究として約3年半ぶりに再開された病腎(修復腎)移植について、「透析治療を受ける患者が苦しみから解放されることを願っており、再開を愛媛県知事の立場から歓迎する」と述べた。

 診療報酬の不正請求があったなどとして、移植手術を執刀した万波誠医師(69)が勤務していた宇和島市立病院の保険医療機関の指定取り消しを厚生労働省が検討していたことにも触れ、「地域医療に与える影響が大きい。万波医師の治療が指定取り消しにつながるべきではないと考える」との見解を示した。

http://sankei.jp.msn.com/region/shikoku/ehime/100123/ehm1001230218001-n1.htm
「<病気腎移植>臨床研究2例目の手術開始 宇和島徳洲会病院」

3月3日10時42分配信 毎日新聞

 医療法人徳洲会は3日、愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院で、治療のために摘出した腎臓を修復して別の患者に移植する病気腎(修復腎)移植の臨床研究2例目となる手術を始めた。腎臓がん患者の妻から透析患者の夫への夫婦間移植で、万波誠医師(69)が執刀する。昨年12月の臨床研究再開後、親族間の移植は初めて。

 徳洲会によると、今年2月に福岡県の女性(50歳代)が同県内の病院で直径約2センチの腎臓がんであることが分かり、全摘手術が必要と診断された。女性が摘出後の腎臓を夫(同)へ移植することを希望したため、宇和島徳洲会病院を紹介され、2月中旬に移植のリスクや手順の説明を受けたという。

 その後、同病院の医師や外部の学識経験者らで構成する倫理委員会などでの検討を経て、手術に至った。手術は午前9時半ごろに始まり、午後3時ごろに終わる予定。

 徳洲会は14年までに、第三者間と親族間でそれぞれ5例ずつ移植を行う計画を既に公表している。【柳楽未来】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100303-00000020-mai-soci
19の続報です。

「夫婦間の病気腎移植」

◇「全摘 妥当な判断」
  徳洲会病院


  宇和島徳洲会病院(宇和島市住吉町2丁目) で3日、国の指針に基づく臨床研究として夫婦間の「病気腎移植」 を実施した万波誠医師(69) らが手術後に記者会見し、「腎臓の難しい部位に腫瘍(しゅよう) があり、手術に時間がかかったが、患者の経過は良好だ」と述べた。徳洲会グループは5年間を目安に病気腎移植の臨床研究を第三者間で5例、親族間で5例の計10例実施する予定だ。


  同病院であった記者会見には、万波医師=写真=や徳洲会の能宗克行事務総長(53)ら7人が出席した。


  能宗事務総長らによると、福岡県内の病院から2月中旬に紹介があり、50代の夫婦間の病気腎移植を実施することになった。夫婦に対し、腎臓がんの妻のがんの部分のみを切除する手術についても説明したが、夫婦は妻の腎臓を全摘出し、2年前から慢性腎不全で人工透析している夫への移植を希望したという。


  手術では、妻の腎臓摘出と摘出した腎臓からがんを除去するのに約2時間▽腎臓の修復に約30分▽夫への移植に約1時間半をそれぞれ費やした。腎臓の腫瘍の大きさは縦12ミリ、横19ミリと小さかったが、血管が集中する部位(腎門) にあったため、除去に時間がかかったという。がんの部分切除では再出血の恐れもあったため、全摘出は妥当な判断だったとしている。(寺尾康行、松山尚幹)

http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000001003040001
「宇和島徳洲会病院:病気腎移植手術 4例目を実施へ」

 医療法人徳洲会が27日、愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院で、治療のために摘出した腎臓を修復して別の患者に移植する病気腎(修復腎)移植の臨床研究の4例目を実施予定であることが関係者への取材で26日分かった。

 腫瘍(しゅよう)が直径4センチ以下の小径腎がんの男性(70代)から慢性腎不全の女性(60代)への移植で、女性は10年ほど前に病気腎臓移植を受けており、臨床研究では初めてレシピエント(移植を受ける患者)が2回目の病気腎移植を受けるケースとなる。手術は前回と同じ万波誠医師(69)らが執刀するという。

毎日新聞 2010年4月27日 2時34分

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100427k0000m040146000c.html


「東京医大八王子センター、生体肝移植前に寄付金」
4月28日14時44分配信 読売新聞

 東京医科大八王子医療センター(東京都八王子市)が、生体肝移植手術を受ける患者に寄付金の提供を依頼し、2年余りの間に11人から総額1173万6000円を受け取っていたことがわかった。

 依頼は手術前に行われ、外部の病院から手術の応援に招いた医師への謝礼や、保険適用外の薬の購入などに使われた。生体肝移植手術は保険適用だが、それ以外の保険外負担を患者から徴収していたともいえ、保険診療と保険外診療の併用を禁じた混合診療の疑いもある。

 読売新聞が入手した資料や関係者の話によると、寄付金は2005年10月から08年1月の間に、最も多い人が300万円(最少は9000円)、8人が100万円以上を納めていた。この時期、同センターで生体肝移植手術を受けた25人全員に寄付を求め、11人が寄付した。

 寄付は、移植を担当する同センター第5外科教授(当時、既に退職)や准教授(同)が、手術前に「移植医療の振興が目的」と説明し、依頼していた。ある患者・家族は「任意とはいえ、断ると移植手術をしてもらえなくなるのではないかと考え、寄付を行った」と打ち明ける。

 寄付金の一部は、手術の指導役として招いた京都大学病院医師らへの謝礼に充てられた。患者によって肝臓移植への保険適用が認められていない薬を用いる場合があり、この薬の購入費にも患者・家族からの寄付金が使われていた。

 高沢謙二センター長は「保険適用外の薬を使ったのは、治療効果が高いとされるからだ。寄付は任意なので混合診療に当たらないと思う。ただし、厚生労働省などから指摘された場合、(診療報酬の返還など)適切な対応をするつもりだ。謝礼は移植医療の振興の一環であり、問題ない。手術前に寄付を募ったことは好ましくなかった」と話す。

 同センターでは00〜07年に実施した生体肝移植手術52例で20人が在院中に死亡し、09年12月「医師の技術力に問題があった」などとする報告書を発表。現在は手術を中止している。

 ◆混合診療=公的な医療保険のきく保険診療と、保険のきかない自由診療を併用すること。「経済力により受けられる医療に差が出る」などの理由から、国が認めた一部の例外を除き原則禁止されている。併用した場合は、保険診療の部分も含め、すべて自費になる。一方、保険外治療との併用を希望するがん患者が原告となり、「禁止は不当」とする裁判が係争中。経済界からは再三、規制緩和の観点から、解禁を求める声が上がっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100428-00000612-yom-soci
「腎臓移植患者からも寄付金、3年で190万円」

4月29日3時1分配信 読売新聞

 東京医科大八王子医療センター(東京都八王子市)が生体肝移植を受けた患者・家族に多額な寄付金を依頼し受け取っていた問題で、肝臓移植以外に、腎臓移植を受けた患者からも最高100万円の寄付金を受け取っていたことがわかった。

 関係者によると、2005年11月〜08年10月にかけて、患者・家族7人から計10回、総額190万円を受けていた。寄付金は1人100万円〜8万円だった。

 寄付金は腎臓移植の保険で認められていない薬の購入費などに充てられた。

 患者からの寄付金を保険外の診療費に当てていたケースは、福島県立医大でも08年10月に明るみに出た。八王子医療センターは、この事態を受けて寄付金の依頼を中止した。高沢謙二センター長は「福島県立医大では、保険診療と保険外診療の併用を原則禁じる混合診療を疑われたので、八王子医療センターは中止の対応を取った」と話す。同センターは国内で有数の腎臓移植の実施施設で、これまでに約410例行っている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100429-00000091-yom-soci
>22. の詳しいニュースです。

「東京医大八王子センター、生体肝移植前に寄付金」

2年間に11人から計1200万円
 東京医科大八王子医療センター(東京都八王子市)が、生体肝移植手術を受ける患者に寄付金の提供を依頼し、2年余りの間に11人から総額1173万6000円を受け取っていたことがわかった。

 依頼は手術前に行われ、外部の病院から手術の応援に招いた医師への謝礼や、保険適用外の薬の購入などに使われた。生体肝移植手術は保険適用だが、それ以外の保険外負担を患者から徴収していたともいえ、保険診療と保険外診療の併用を禁じた混合診療の疑いもある。

保険外の薬購入や医師謝礼
 読売新聞が入手した資料や関係者の話によると、寄付金は2005年10月から08年1月の間に、最も多い人が300万円(最少は9000円)、8人が100万円以上を納めていた。この時期、同センターで生体肝移植手術を受けた25人全員に寄付を求め、11人が寄付した。

 寄付は、移植を担当する同センター第5外科教授(当時、既に退職)や准教授(同)が、手術前に「移植医療の振興が目的」と説明し、依頼していた。ある患者・家族は「任意とはいえ、断ると移植手術をしてもらえなくなるのではないかと考え、寄付を行った」と打ち明ける。

 寄付金の一部は、手術の指導役として招いた京都大学病院医師らへの謝礼に充てられた。患者によって肝臓移植への保険適用が認められていない薬を用いる場合があり、この薬の購入費にも患者・家族からの寄付金が使われていた。

 高沢謙二センター長は「保険適用外の薬を使ったのは、治療効果が高いとされるからだ。寄付は任意なので混合診療に当たらないと思う。ただし、厚生労働省などから指摘された場合、(診療報酬の返還など)適切な対応をするつもりだ。謝礼は移植医療の振興の一環であり、問題ない。手術前に寄付を募ったことは好ましくなかった」と話す。

 同センターでは00〜07年に実施した生体肝移植手術52例で20人が在院中に死亡し、09年12月「医師の技術力に問題があった」などとする報告書を発表。現在は手術を中止している。

「移植医療発展に1口100万円です」、患者の家族「断れない」
 「手術前に寄付を依頼されれば、断れない」――。家族は取材に対し、弱い立場を吐露した。寄付は任意だが、医師から手術後、寄付を催促された家族もいた。

 東京都内に住む女性患者の場合、寄付金の依頼があったのは手術の1週間ほど前。「移植医療の発展のために寄付金をお願いしたい。1口100万円です」と説明されたという。

 家族によると、お金に余裕がなかったので寄付するかどうか迷った。しかし、患者がつぶやいた「死にたくない」との言葉で支払いを決断。移植後に病院から指定された銀行口座に100万円を振り込んだ。使い道について説明はなかった。

 都内に住む別の家族の話では、手術の1か月ほど前に寄付金の依頼があった。「患者の状態が悪く、1日も早く手術してほしかった。誰もが寄付していると思った」と振り返る。

 同センター第5外科の芦沢龍人准教授は「保険外診療の費用は大学側の研究費を使っていたが枯渇してきたため、患者さんにお願いするようになった」と説明する。移植を指導してきた田中紘一・京大名誉教授は、謝礼の元が患者からの寄付金だったことについて「手術前に患者、家族から寄付金を募っていることはまったく知らなかった。本当にひどい話だ」と驚いている。

 川渕孝一・東京医科歯科大教授(医療経済学)の話「医療技術が急速に進んでいるのに対して、薬の承認などの制度が追いついていないことが、問題の背景にある。実際には、混合診療の疑いがある事例は多く行われていると思われるが、闇の中にあるのが現状。国は実態調査を実施し、どのように対策を取るべきか検討すべきだ」

(続く)

 混合診療 公的な医療保険のきく保険診療と、保険のきかない自由診療を併用すること。「経済力により受けられる医療に差が出る」などの理由から、国が認めた一部の例外を除き原則禁止されている。併用した場合は、保険診療の部分も含め、すべて自費になる。一方、保険外治療との併用を希望するがん患者が原告となり、「禁止は不当」とする裁判が係争中。経済界からは再三、規制緩和の観点から、解禁を求める声が上がっている。

[解説]保険適用 迅速な拡大を

患者・家族が病院側から多額の寄付を求められていた背景には、医療制度の不備の問題がある。

 脳死移植が普及しない日本では、患者の命を救うためには生体肝移植に頼らざるを得ない。提供者となる近親者と血液型が適合しない場合、拒絶反応を抑える、ある種の薬は、肝臓移植の保険適用になっておらず、使っても保険請求できず病院側の“持ち出し”になる。

 患者からの寄付金を保険適用外の薬の購入などに充てていたケースは、福島県立医科大で2004〜08年度の5年間に、心臓手術や肝臓移植を受けた患者ら74人から計約2443万円を受け取ったことも明らかになっており、こういった寄付依頼は他でも行われている可能性がある。

 必要な薬であれば、迅速な保険適用を図るべきだ。説明不足のまま、患者に不明朗な費用負担を求めることはあってはならない。(医療情報部・坂上博、八王子支局・鈴木英二)

(2010年4月28日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=24220
決断の医療:腎臓移植は今/2(その1) 待機日数14年以上 /宮城

 ◇登録者1万1795人、移植わずか年150人 廃棄の病気腎2000個

 医学的妥当性や倫理性を巡って意見が分かれる修復腎(病気腎)移植が求められる背景には、深刻なドナー(臓器提供者)不足の問題がある。

 腎臓移植には、親族から臓器提供を受ける生体腎移植と、脳死または心停止した匿名のドナーから提供を受ける死体腎移植がある。日本で行われる腎臓移植は生体腎移植が全体の8割程度を占めるが、健康な人体にメスを入れることになるため抵抗は強い。

 臓器移植法の97年施行に伴い、国内で死体腎移植を受けるためには、日本臓器移植ネットワーク(東京都)への登録が必要になった。移植機会の公平性を保つためだ。ドナーが現れた場合、登録者には血液型の一致を前提に臓器の搬送時間、白血球の型の適合性、待機日数に応じてポイントが加算され、高い方から優先的に移植手術を受けるか意思を確認する仕組みになっている。

 ただ、登録をしても臓器の提供が少ないために移植手術に至るケースは極めてまれだ。全国の腎臓移植希望登録者数は5月末現在で1万1795人。これに対し、移植件数は毎年150人前後にとどまる。県内の09年の登録者数は161人。一方、県内で同年に移植を受けたのは2人だけだった。登録者の待機日数は平均で14年以上に及ぶ。

 改正臓器移植法の7月施行で、脳死した本人の意思が不明でも家族の同意で臓器の提供が可能になる。医療機関と家族間の連絡調整を務める県臓器移植コーディネーターの大森敬太さん(24)は、移植機会が増えることに期待を示す一方で、「脳死した本人に意思表示がなければ、家族の同意も得にくい」とも指摘する。

 同ネットワークによると、日本の死体腎移植数(03年)は人口100万人当たり1・1人でアメリカの同29・5人、ドイツの同25・6人を大きく下回る。修復腎移植の実現を求めるNPO「移植への理解を求める会」(松山市)の河野和博事務局長は「治療で摘出後に廃棄される病気腎は毎年2000個。利用できれば多くの人を救えるはず」と主張する。=つづく【比嘉洋】

http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100610ddlk04040068000c.html
決断の医療:腎臓移植は今/2(その2止) 死体腎移植受けた斎藤さん /宮城

 ◇受けるのは患者の判断

 「今までと体の調子が違う。軽くなった感じがしてだるさがとれて食欲も出て」。仙台市の団体職員、斎藤由美子さん(46)は、91年1月の死体腎移植後の変化をこう語った。今は免疫抑制剤の常用を除き、健康な人とほぼ同じ生活を送る。12歳から27歳での移植手術まで続いた長い闘病生活は既に遠い過去に感じている。ただ、斎藤さんのように健康を取り戻すのは宝くじに当たるようなものだ。

  ◆  ◆

 小学校卒業を1カ月後に控えた76年2月、急に体に力が入らなくなった。痛みはないが、階段の上り下りにも苦労する。仙台市内の病院で尿検査を受けると、たんぱくが大量に出ていることが判明。すぐに入院が決まり、卒業式は欠席した。

 病名はネフローゼ。副腎皮質ステロイド薬による治療が始まったが症状は改善しなかった。中学は養護学校を併設する病院に転院。安静を必要としたためベッドで授業を受けた。4年かけて卒業し、高校は通信制に進学。薬の副作用で骨がもろくなり、ひざ関節の手術も受けた。高校卒業は7年かかった。

 腎機能の低下は進行。87年10月に24歳で人工透析が始まった。入院生活を終えたが、食事制限は厳しく水分は1日200ミリリットルまで。生野菜や果物の摂取は禁止。塩分も抑えられた。透析患者を理由に就職の面接で落とされることもあった。「この生活が一生続くのかと思い、これからの人生に自信を失った」時期だった。

  ◆  ◆

 転機は透析を始めて2年目に訪れた。看護師から「移植の登録をしますか」と聞かれた。それまで透析に慣れるのに精いっぱいで移植を考えたことがなかった。さっそく登録すると、91年にドナー(臓器提供者)が現れたという連絡が入った。

 移植手術は順調に終わった。手術の翌日には小学生の時以来となるみそ汁を食べた。2カ月後には退院。「健康な人並みの生活」を取り戻した。27歳で初めてビールを飲み、車の運転免許も取得。移植者のスポーツ大会に参加するため、香港、オーストラリア、ハンガリーを訪れる機会にも恵まれた。

  ◆  ◆

 「死体腎移植は宝くじに当たるより難しい」。移植後、病院関係者の言葉が耳に残っている。だからこそ修復腎(病気腎)移植には肯定的だ。「少しでも移植を増やすためにやむを得ない。病気腎移植を受けるかは患者本人の判断だと思う」

http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100610ddlk04040073000c.html
【改正臓器移植法 命は救われるか】(上)子供に臓器が渡らない

2010.6.27 21:49

 「やりたいことができるようになるなら、がんばる。がんばってみる」

 7歳の少女は病室で涙をぽろぽろ流しながら、そういった。

 東京都中野区の小学2年、古家(こが)菜沙(なずな)ちゃんは5歳のとき、心臓の筋肉が硬くなる「拘束型心筋症」と診断された。父の孝一さん(51)と母の美穂さん(45)は、主治医から「将来は移植が必要」と説明を受けたという。「そのときは現実感がなかった」。孝一さんと美穂さんはそう振り返る。

 だが、菜沙ちゃんは小学校入学直後の昨年4月、心停止を起こし、生死をさまよったことで、移植を現実として受け止めざるを得なくなった。

 世界的なドナー不足を背景に、渡航移植の自粛を求める国際潮流が高まっていたころのことだ。国会では国内での臓器提供増加に向けた法改正の議論が活発化していた。

 「菜沙の心臓がもてば、国内で移植が可能になるかもしれない」。孝一さんと美穂さんは期待を寄せた。しかし、菜沙ちゃんの心機能は今年4月、急激に低下した。主治医は改めて宣告した。「移植を受けなければ余命半年です」と。

 菜沙ちゃんは7月中旬、日本から約1万キロ離れたカナダ・トロントで心臓移植を受けるため、渡航する段取りになった。両親は6月から、支援者とともに渡航移植費用約9千万円を集める募金活動を始めているが、まだまだ足りず、街頭などですがる思いで頭を下げる日々が続く。

 菜沙ちゃんが移植手術を受ける7月中旬といえば、脳死移植の条件を大幅に緩和した改正臓器移植法が施行される。15歳未満の臓器移植も可能になる。それなのになぜ、海外に行かなければならないのか。

■■■

 平成9年の臓器移植法施行から13年。国内での脳死移植は86件。米国では年間8千件以上の脳死移植が実施されていることをみれば、極めて少ない。

 脳死移植が普及しない背景の一つには、日本人の「死生観」があるといわれている。日本では長らく、心臓が止まり、呼吸が止まり、瞳孔が散大する「3兆候」で人の死を受け入れてきた。しかし、脳死では心臓は動き、体も温かい。「脳死」を「人の死」と受け入れられない人もいる。

 加えて、子供を失う親の悲しみを考慮すれば、「法改正後も子供の臓器提供者(ドナー)は急には増えない」とみる医療関係者も多い。大阪大医学部付属病院移植医療部の福嶌教偉(のりひで)副部長は改正法施行で「今年度の15歳以上の脳死移植件数は過去の総移植件数に匹敵する約80件にのぼる」と試算。その一方で15歳未満は「初の子供の脳死判定に慎重になる医療機関は多いはず。数年は年間1、2件実施されるかどうか…」とみている。

■■■

 子供の臓器が、子供に提供されない可能性を心配する声もある。

 心臓移植を希望する多くの患者は、ドナーが見つかるまでの待機期間は衰えた心臓の働きを助ける「補助人工心臓」を装着する。国も移植優先度を決める「医学的緊急度」に、「補助人工心臓が必要な状態」という要件を定めている。

 福嶌副部長は「補助人工心臓を使えば、大人なら3年もつ場合もある。だが、日本では体重20キロ以下の子供用の補助人工心臓はない」と指摘する。海外で承認されている子供用を国内でも使えるよう、厚生労働省は国内で販売する企業を公募。現在、承認申請に向けた手続きが進められているが、改正法施行には間に合いそうもない。

 体重30キロ前後の小学生のドナーから摘出された臓器は、小柄な大人なら移植が可能だ。医学的緊急度が同じ場合、補助人工心臓をつけて長い期間待機している大人が優先される可能性もある。臓器移植関連学会協議会は、15歳未満の臓器は15歳未満の患者に優先移植するよう国に要望した。

 菜沙ちゃんには時間がないのだ。主治医で東京女子医大循環器小児科の中西敏雄教授は「移植に子供用の補助人工心臓は不可欠。このままでは子供が渡航移植に頼らざるを得ない状況が変わらない可能性もある」と懸念する。

     ◇

 7月17日施行の改正臓器移植法は、15歳未満の子供からの臓器提供や、本人意思が不明でも家族同意による臓器提供が可能になる。国内の移植待機患者は1万2千人以上。法改正で救われる命は増えるのか。移植医療の課題を探る。

http://sankei.jp.msn.com/life/body/100627/bdy1006272151003-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100627/bdy1006272151003-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100627/bdy1006272151003-n3.htm
病気腎臨床研究 保険適用求めて内閣へ特区提案 松山のNPO法人

特集宇和島 腎移植2010年07月01日(木)付 愛媛新聞

 病気腎(修復腎)移植の保険診療の早期適用を目指す松山市のNPO法人「移植への理解を求める会」(向田陽二理事長)は30日、同移植の臨床研究に保険を適用させる構造改革特区を内閣官房に提案したと発表した。
 同会によると、現在徳洲会グループが宇和島徳洲会病院(宇和島市)で実施している同移植の臨床研究には保険が適用されず、全医療費を医療法人徳洲会(東京)が負担している。特区として保険を適用させることで患者などの負担軽減を図り、ほかの医療機関の臨床研究への参加を促したいとしている。
 特区は愛媛県のほか同移植にかかわる医師がいる香川県と広島県に設定。各県の臓器バンクが連携し、腎臓提供施設と特区内の腎臓移植施設のネットワーク構築などを進めるとしている。
 同会の河野和博事務局長は「特区が認められて、ほかの医療機関でも研究が進めば、修復腎移植の早期の保険診療が可能になる」とし「移植機会を求める患者の声をぜひ国はくみ取ってほしい」と話した。(野依伸彦)

http://www.ehime-np.co.jp/rensai/zokibaibai/ren101201007017042.html
病気腎移植:臨床研究で5例目実施 医療法人徳洲会

毎日新聞 2010年7月25日 9時36分

 医療法人徳洲会は24日、愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院で、がん治療のために摘出した腎臓を修復して別の患者に移植する病気腎(修復腎)移植の臨床研究の5例目を実施した。徳洲会によると、愛媛県の小径腎がんの男性(60代)から同県内の慢性腎不全の女性(60代)へ移植した。手術は万波誠医師らが執刀した。

 病気腎移植は09年12月に徳洲会が臨床研究として再開。しかし、3月に夫婦間の病気腎移植を同病院で受けた福岡県の男性(50代)が5月に死亡したため、徳洲会は6月8日から臨床研究を一時中断。死亡原因などを調査して厚生労働省へ報告し、7月16日、臨床研究を再開することを決定していた。

http://mainichi.jp/select/science/news/20100725k0000e040006000c.html
病気腎移植:「先進医療」申請へ 第三者間5例目 徳洲会

2010年8月22日 2時30分 (毎日新聞)

 治療のために摘出した腎臓を修復して別の患者に移植する病気腎(修復腎)移植の臨床研究について、医療法人徳洲会(本部・東京)が当初目標としていた5例目となる第三者間の手術を24日実施することが、関係者への取材で分かった。徳洲会は患者の経過を1年間観察し、経過が良好なら、来夏、厚生労働省に先進医療の申請を行う見通し。

 ドナー(臓器提供者)は鹿児島県在住の小径腎がんの60歳代男性で、レシピエント(移植を受ける患者)は外部委員による判定委員会で内定し、最終的な検査などを経て移植が行われる。摘出手術は鹿児島県内の病院で、修復と移植は宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)で、万波誠医師らによって行われる。

 徳洲会によると、病気腎移植は手術や入院で500万〜600万円の費用が必要。現在は、臨床研究として同会が全額負担しているが、先進医療に承認されれば、入院費など約200万円分に保険が適用され、患者が移植を受けやすくなるという。

 徳洲会は昨年7月、親族間と第三者間で各5例の病気腎移植手術を実施すると表明。第三者間の1例目は同12月に実施された。5例目終了以降も臨床研究を継続させる見込み。【柳楽未来】

http://mainichi.jp/select/today/news/20100822k0000m040103000c.html
徳洲会が6例目病腎移植を実施、先進医療申請へ

2010.8.25 11:04

 治療のために摘出した腎臓を修復し、ほかの腎臓病患者に移植する病腎(修復腎)移植で、徳洲会グループは25日、臨床研究の6例目となる移植手術を実施したと発表した。昨年12月の臨床研究再開以降、5例目の第三者間移植で、万波誠医師らの執刀により、宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)で実施された。

 同グループは患者の経過を観察し、学会などに報告した上で、厚生労働省に先進医療の申請を行う方針。

 同グループによると、提供者(ドナー)は鹿児島県内の60代の腎がん患者の男性で、移植を受ける患者(レシピエント)は愛媛県内の50代の慢性腎不全患者の女性。摘出手術は24日午後、鹿児島徳洲会病院(鹿児島市)で行われ、その後空輸で搬送された。

 1回の移植手術などにかかる約600万円の費用は、これまで同グループが臨床研究として全額負担していた。先進医療の適用が認められると、手術費などを除く入院費などが保険の対象となる見込み。

http://sankei.jp.msn.com/life/body/100825/bdy1008251105001-n1.htm
「保険適用」是か非か 新局面迎える病腎移植

2010.8.25 22:05

 徳洲会が先進医療申請を表明した病腎移植は、平成18年の臓器売買事件以降、紆(う)余(よ)曲折を経た末、新たな局面を迎える。申請が認められれば、患者団体などの支持を背景にすべての健康保険適用も目指す構えだが、日本移植学会はなお、現段階での医学的妥当性を否定している。

 ■年間2千個

 「どうせ捨ててしまうから再利用はいいことだ」。平成3年から病腎移植を手がける万波誠医師(69)はこう言い切る。

 臨床研究では、直径4センチまでの悪性腫(しゅ)瘍(よう)がある腎臓に限定し、がん細胞を除去した上で移植している。この基準で移植可能な腎臓は、国内で年間2千個に上るとの試算もある。

 患者らでつくるNPO法人「移植への理解を求める会」理事長の向田陽二さん(52)は「果物も腐った部分を取り除くと食べられる。ぜひとも認めてほしい」と訴える。

 ■反対変わらず

 日本移植学会などは「腎がんを修復して移植することは禁忌だ」として19年3月に病腎移植否定の声明を発表した。学会広報委員の吉田克法・奈良県立医科大学准教授は今も「一般医療として認めることに反対の姿勢は変わらない」と語る。

 しかし、移植した臓器からがんが再発した例はこれまでにないとされる。広島大学の難波紘二名誉教授(69)は「がん細胞は異なる環境に置かれると免疫細胞に駆逐され、再発はないとの医学的考え方がある」という。

 厚労省も21年1月、徳洲会側の要請などを受け、臨床研究における「対象疾患に制限を設けない」として、腎がん患者をドナーとする研究の容認を全国の自治体に通達している。


 ■まだ時間

 第三者間とは別に、3月に夫婦間で実施した手術で移植を受けた夫が5月に死亡した。移植と死亡の関連性は不明だが、遺族が病理解剖に反対したため死因特定ができなかった。

 徳洲会は万一の際に病理解剖ができるようルールを改めた。しかし、吉田准教授は「手術の再評価をする必要がある」として研究のあり方に疑問を投げかける。

 徳洲会の申請後、厚労省の専門家会議で適用の可否が検討されることになる。ただ、厚労省臓器移植対策室の辺見聡室長は「学会などの判断もある」と慎重な発言をしており、病腎移植が一般的な治療法として認められるまでにはまだ時間がかかりそうだ。

◇病腎(修復腎)移植

 がん患者らから摘出した腎臓を修復し、慢性腎不全患者に移植する生体移植。平成3〜18年にかけ、宇和島徳洲会病院の万波誠医師らが計42例行った。背景には腎移植待機患者が約1万6千人を数える一方、死体腎や脳死腎移植が年間約200件にとどまり、患者の平均待機期間が約17年に及ぶ国内事情がある。海外では豪州や米国で約80の手術例が報告されている。


http://sankei.jp.msn.com/life/body/100825/bdy1008252208004-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100825/bdy1008252208004-n2.htm
「病腎移植、徳洲会グループが年内にも先進医療申請へ」

2010.11.4 02:00 産経新聞

 治療のために摘出した腎臓を修復し、ほかの腎臓病患者に移植する病腎(修復腎)移植の臨床研究をすすめる徳洲会グループが、早ければ年内にも厚生労働省に先進医療適用の申請を行うことが3日、関係者への取材で分かった。徳洲会グループは当初、来夏の申請を予定していた。しかし、第三者間の移植を受けた患者の術後の状態が良好なこともあり申請時期の前倒しを検討しているという。

 徳洲会グループは昨年12月以降、今年8月までに第三者間の病腎移植手術を計5例実施した。当初は術後、1年間の経過観察を経たうえで先進医療申請する予定だった。

 しかし、これまでの手術で移植を受けた患者全員の状態が良好で、5例目の患者の退院が12月初旬の見込み。このため、申請は、5例目の患者退院後か、来年1月下旬に兵庫県で開かれる日本臨床腎移植学会での報告後かのいずれかになる見通しだという。

 先進医療の適用が認められると、手術費などを除く入院費などが保険の対象となる。今後、先進医療でデータを集積し、一般医療の申請を行う方向。これが認められれば手術費も保険適用になる。

 腎移植を必要とする待機患者は全国に約1万2千人とされている。腎臓は脳死段階でなくても移植可能だが、死後であっても提供例は少なく、死体腎移植は年間200件程度で、平均待機年数は約17年に及ぶ。その間、透析などでしのぐが、移植できないまま感染症などで死亡するケースも少なくない。

 今年7月に改正臓器移植法が全面施行されたが、待機患者を取り巻く厳しい状況は変わらない。病腎移植の保険適用が認められると、現在の10倍近い腎移植が実現するとされる。

http://sankei.jp.msn.com/life/body/101104/bdy1011040124000-n1.htm
「病気腎移植:徳洲会宇和島、第三者間で6例目 5月にも先進医療申請 /愛媛」

 治療のために摘出した腎臓を修復して別の患者に移植する病気腎(修復腎)移植の臨床研究で、医療法人徳洲会(本部・東京都)は13日、第三者間移植の6例目を実施した、と発表した。徳洲会は5月、米・ワシントンで開かれるアメリカ泌尿器科学会の年次大会で5例目までの臨床研究の経過を発表。同月中にも、厚労省に先進医療の申請をする方針を明らかにした。

 同会によると、移植手術は12日、西日本の病院で小径腎がんの男性(70歳代)から取り出した腎臓を、宇和島徳洲会病院(宇和島市)で、東日本の慢性腎不全で人工透析を受けている男性(40歳代)に移植した。手術は万波誠医師らが行い、術後の経過は良好という。【柳楽未来】

http://mainichi.jp/area/ehime/news/20110114ddlk38040621000c.html?__from=mixi
「親族優先で腎臓提供 心停止後の40代女性から20代の娘へ 角膜以外の臓器で初の適用」

2011.5.7 08:36

 日本臓器移植ネットワークは7日、刈谷豊田総合病院(愛知県)で脳血管障害で死亡した40代の女性から、20代の長女に腎臓が提供されることになったと発表した。昨年1月に施行された改正臓器移植法で新設された「親族優先提供」は、これまで角膜移植が2例明らかになっているが、角膜以外の臓器としては初の適用例となる。

 移植ネットによると、長女は先天性腎疾患で、過去に生体腎移植を1回受けたことがあったが、その後透析が必要な状態となり、平成17年9月、移植ネットへ移植希望登録をしていた。

 女性は22年11月、臓器提供意思表示カードへ、脳死後および心停止後の臓器提供に同意すると意思表示。腎臓以外の臓器は提供しない旨の意思も示されており、特記欄には「親族優先」と記されていた。

 女性は脳血管障害で入院後の4月下旬、脳死に近い状態となり、主治医が家族に「回復は困難」と説明。その際に家族からカードの提示があった。移植ネットが計3回、7時間半にわたり移植についての説明を実施し、家族は心停止後の優先提供を希望した。

 改正臓器移植法では、親族優先提供の親族の範囲を、法律上の配偶者と実の親子と規定しており、移植ネットは戸籍などで家族関係を確認した。

 女性は7日午前1時50分に心停止し、同2時18分に摘出を開始。片方の腎臓は社会保険中京病院(愛知県)で長女に、もう片方の腎臓は、通常の基準に従って選択された移植希望登録者に、いずれも同日中に移植される。

 女性の夫は「娘への移植を考えることは妻の死を認めることになり、自分の中で葛藤があり、時間がない場合などは非常に難しいと思うが、今回は妻がゆっくりと考える時間をくれた」などとコメントした。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/110507/scn11050708380000-n1.htm
「徳洲会が先進医療適用を申請」

2011.10.31 20:58

 宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)は31日、腎臓がん患者の腎臓を利用する第三者間の「病腎移植」を先進医療として厚生労働省に申請した。申請が認められれば、移植にかかる総額約400〜500万円のうち、手術費(約80万円)を除く入院、投薬費などに保険が適用される見込み。

 同病院などによると、病腎移植はがん患者から治療で全摘出した腎臓の腫瘍部分を切除、慢性腎不全の別の患者に移植する手術。

 厚労省は平成19年に病腎移植を原則禁止としたが、臨床研究としての実施は認めている。同病院は21年12月に臨床研究としての病腎移植を再開し、今年9月までに第三者間で9例を実施。この日は、21年12月から22年8月までの5例について、術後の患者の経過などを書類で添付し、提出した。

 厚労省医療課によると、先進医療の申請後、書類審査や専門家会議などを経て、原則3カ月以内に適用の可否が決まる。

 徳洲会グループの能宗克行事務総長は「先進医療として認められると、他の施設も行う可能性が出る。一刻も早く通常医療となるよう努力していく」と話した。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/111031/trd11103120590014-n1.htm
出先で朝刊にも少し記事があり、慌ててコミュにも来ました。沢山拝読できるよう載せて戴き、ありがとうございますわーい(嬉しい顔)
>月映さん

実際の新聞記事の掲載ありがとうございます。わーい(嬉しい顔)
臓器移植と家族
─改正臓器移植法によせて─
横野 恵/早稲田大学社会科学総合学術院専任講師

 7月17日に改正臓器移植法が全面施行された。8月26日の時点で、改正法で導入された規定に基づく臓器提供がすでに3件行われているが、いずれのケースでも提供の最終的な決定は「家族の総意」によるものであったと報じられている。この言葉が示すように、今回の法改正によって移植医療における家族の役割が大幅に拡大した。

家族の承諾

 改正臓器移植法では、臓器提供の意思決定において家族が重要な役割を果たす。改正前の法律では、法的脳死判定を受けて臓器を提供するという意思を本人が書面で表示していることが脳死下での臓器提供における必須の要件であった。これに対して改正法では、本人の書面による意思表示に基づく臓器の提供に加え、本人が法的脳死判定・臓器提供について諾否の意思を表示していない場合に、家族の承諾に基づいて法的脳死判定・臓器提供を実施することが可能となったのである。

 法的脳死判定を受け臓器を提供するという決定は、臓器提供者の生命維持治療を中止するという決定でもある。そのため、今回の法改正は、臓器提供の場面にとどまらず生命維持治療に関する決定のあり方全般に影響を及ぼす可能性がある。医療の現場では、患者本人の意思が確認できない場合、家族の意向に基づいて生命維持治療に関する方針を決定することは一般的であるが、実はこのような場面における家族の役割は法律上十分に根拠づけられているわけではない。医療上の決定においては患者本人の意思を尊重することが原則とされている一方で、本人の意思を確認しえない場合に誰が決定を担うのかについては明確な法的ルールがないのである。とくに生命維持治療の中止のような重大な決定を家族など本人以外の者ができるのか、かりに家族が決定できるとした場合にその決定の性質をどう位置づけるのか──本人の決定権を家族が代わりに行使するのか、本人の決定権とは別に家族には固有の決定権があるのか、あるいはあくまでも本人の意思に基づく決定が前提とされるべきであって、家族の意見は本人の意思を推定するための手がかりにすぎないのか──についてはさまざまな議論がある。

 臓器提供の場合に限定されるとはいえ、従来本人の決定が必須とされていた事項について家族の決定を許容するルールが改正臓器移植法によって導入されたこと、さらにはその根拠として身近な家族が本人の意思を忖度することは本人の意思の尊重につながるという考え方(国会答弁)が示されたことの意味は小さくない。このことが、生命維持治療に関する決定をめぐる医療現場での対応や、理論面での議論にどのような影響を及ぼすのか注視する必要がある。

ドナーとしての家族

 改正臓器移植法によって、親族への優先提供の意思表示に関する規定が導入された。臓器提供の意思と併せて臓器を親族に優先提供するという意思を表示することができる(本人の書面による意思表示に限られる)。これにより、生体移植のみならず、脳死・心停止下での移植においても家族がドナーとなる可能性が出てきた。

 わが国における臓器移植の大半を占めてきたのは生体移植である。とくに腎臓や肝臓など生体移植が可能でかつ移植希望患者の多い臓器に関しては、1997年の臓器移植法成立により脳死移植が実施されるようになった後も、生体移植が拡大しつづけてきた。臓器移植法改正に伴って脳死ドナーからの臓器提供が増加しても、移植の多くを生体移植が占める状況は容易には変わらないだろう。

 生体移植における臓器ドナーは原則として患者の親族に限定されている。これは血縁者間の移植であれば組織適合性が高く良好な治療成績を望めることや、親族であれば自発的に臓器を提供する蓋然性が高く臓器売買や臓器提供の強制を排除することができるといった理由によるものだが、限られた範囲の中でのドナーの選択は候補者とされる人への圧力につながり自由な意思決定を妨げると指摘されている。また、臓器の提供は健康なドナーの身体を傷つけ、健康上の問題を残すことも少なくない。生体移植はドナーの家族が心身両面で大きな負担を引き受けることによって成り立っているのである。

 わが国では、脳死臓器移植について世界でも類を見ないほど激しい議論が行われ、長い時間をかけて臓器移植法が作られた。これに対して生体移植については、その是非や適正な実施のあり方についての社会的な議論は乏しく、規制する法律もない。社会は生体移植を患者とその家族の問題ととらえて関心を払ってこなかったのではないだろうか。
「家族の思い」だけでいいのか

 改正臓器移植法による家族の役割の拡大が、家族の切実な思いの実現につながる場合もあるだろう。他方で、家族の思いが前面に出されることによって、移植医療の実態や問題が見えにくくなってしまうことはないだろうか。2003年に生体肝ドナーが死亡したケースでは、病院はリスクを把握していたが、ドナー(患者の母)の強い希望を受けて手術に踏み切ったとされた。改正臓器移植法に基づき家族の承諾で実施された脳死移植に関しても、臓器移植ネットワークが、家族の思いを強調する一方で、家族の希望を理由に提供の具体的な経緯を明かさなかったことに批判が集まっている。家族の思いが強調されることで、脳死移植の実態が見えにくくなれば、脳死移植もまた患者・ドナーと家族の問題とされ、社会が関心を失ってしまう可能性がある。

最後に

 改正臓器移植法で前提とされている家族像は、たがいに意思を忖度でき、家族への優先的な臓器提供を望むような、密接な精神的つながりをもった家族である。家族とのつながりをもたずに生きていくことがそう困難ではない現代において、そうした家族像を前提とする制度のはらむ困難さ、危うさについても意識する必要がある。

横野 恵(よこの・めぐむ)/早稲田大学社会科学総合学術院専任講師

【略歴】
1997年早稲田大学法学部卒業。早稲田大学大学院法学研究科修士課程修了、同博士課程退学。早稲田大学法学部助手、日本学術振興会特別研究員(PD)を経て2006年より現職。専門は医事法・英米法。

【主な著作】
『新生児医療現場の生命倫理─「話し合いのガイドライン」をめぐって』(共著)(メディカ出版、2005年)、『子どもの医療と生命倫理─資料で読む』(共編著)(法制大学出版局、2009年)

http://www.yomiuri.co.jp/adv/wol/opinion/society_100830.htm
人工腎臓、ネズミに移植して機能 人間への応用に期待

ネズミに移植される前の人工腎臓=米マサチューセッツ総合病院再生医療センター提供

ネズミの人工腎臓を移植する実験
 【川原千夏子】実験室で再生させたネズミの腎臓を別のネズミに移植して、無事働かせることに米マサチューセッツ総合病院のチームが成功した。人間に応用できれば、腎移植以外に有効な治療法がない重い腎臓病の患者にとって朗報となる。14日付米医学誌ネイチャーメディシン(電子版)に研究成果を発表した。
 同病院再生医療センターのハラルド・オット博士らは、ネズミから取った腎臓に薬剤を入れて細胞を取り除き、腎臓を形作る繊維質の「足場」だけを残した。ここに、生まれたばかりのネズミの腎臓の細胞とヒトの血管の細胞を注入し、人工腎臓をつくった。
 その後、人工腎臓が実験装置内で尿を作るのを確認してから、別のネズミに移植。本来の腎臓には及ばないものの、ネズミの体内で尿を作る機能を確認した。
 チームは、人間と豚の腎臓でも「足場」を作ることに成功した。将来、患者のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った腎臓の細胞を定着させることができれば、拒絶反応が少ない移植腎をつくれる可能性がある。
 東京大の菱川慶一特任准教授(再生医学)は「ヒトに応用できれば、重い腎臓病の患者が、自らの腎臓を再生させて移植を受けることができる。人工腎臓を実現する第一歩と言えるのではないか」と評価した。
 日本臓器移植ネットワークによると、4月1日現在で、重い腎不全などで腎移植を待つ患者が全国で1万2767人おり、人工透析を受けている患者は全国に約30万人いる。

http://digital.asahi.com/articles/TKY201304160074.html?ref=comkiji_txt_end_kjid_TKY201304160074
ヒトiPSの腎細胞を移植 マウスで腎臓病に効果 京大
阿部彰芳2015年7月22日13時07分

 ヒトのiPS細胞から作った腎臓の元になる細胞の移植が急性腎障害に効果があることを、京都大などのグループがマウスで確かめた。移植細胞が分泌する栄養で障害が和らぐとみられ、腎臓病の新たな治療法につながる可能性がある。

 米科学誌電子版に21日発表した。急性腎障害は脱水や手術による出血などが原因で、入院患者でよくみられる。腎臓の働きが数時間から数日で急速に悪化し、死亡したり、慢性的な腎不全になったりする危険があるが、対症療法しかない。完全に回復する人は15%ほどとされる。

 京大iPS細胞研究所の長船健二教授らは、ヒトiPS細胞から腎臓の元になる「腎前駆細胞」を作り、腎臓の血流が一時的に止まって急性腎障害になったマウスの、腎臓を覆う膜の下に移植した。

 移植しなかったマウスと比べ、腎機能の下がり方が軽く、腎臓の細胞が死んで線維化する障害も抑えられた。移植した細胞はマウスの腎臓と一体化しておらず、細胞が放出する栄養物質が影響したとみられる。長船教授は「どの物質が効いているかまだ分かっていないが、ヒトでも有効か研究を進めたい」という。(阿部彰芳)
「病気腎移植、条件付きで先進医療対象に 厚労省部会」

がんの治療で取り出した腎臓を、別の腎臓病患者に移植する「病気腎移植」について、厚生労働省の審査部会は19日、条件付きで先進医療として認めることを決めた。実施施設は治療の経過などを厚労省に報告せねばならず、国の仕組みのもとで実施される。安全や倫理面で批判されてきたが、入院費などに公的保険が使えるようになり、実績をつめば技術自体が公的保険の対象になりうる。

 病気腎移植は、宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)などで万波誠医師(77)らが実施していたことが2006年にわかり、厚労省が監査に入った。患者の同意書がないケースもあった。関連学会が「安全性に問題あり」などと否定し、厚労省は臨床研究以外の実施を禁じた。

 徳洲会(本部・東京)側は「移植する腎臓が不足し、患者のために必要」と、09年12月から16年5月の間に17例の臨床研究を実施し、16年6月に先進医療に申請した。腎臓に直径7センチ以下のがんがあり、がんの部分切除が難しく、全摘出に患者が同意した場合が対象。がんを取った腎臓を腎不全患者に移植する。4年で42例の計画で、移植後5年間の生存率やがんの発生がないかなどを調べる。

 徳洲会は12年にも先進医療の申請をしたが、同年8月、提出資料では不十分として認められなかった経緯がある。

 19日の部会では、説明文書や治療経過のチェック体制の整備が進み、安全性や妥当性に大きな問題はないとされた。腎臓の摘出が適切かどうかを検討する委員会に、泌尿器科や移植の関係学会の委員を入れることなどを条件とした。また移植した腎臓が機能しない例が4例出れば中止する。

 移植手術をしてきた万波氏は部会の結果を受け、「(腎臓を提供する)ドナーが足りていない。先進医療として認められるのをきっかけにドナーが1人でも2人でも増えてくれるとうれしい」と話した。

【病気腎移植をめぐる主な経緯】

2006年10月 宇和島徳洲会病院で臓器売買事件が発覚

   11月 同病院が病気腎移植の実施を発表、厚労省が監査開始

 07年3月 日本移植学会など4学会、病気腎移植を否定する声明を発表

   7月 厚労省、臨床研究以外での病気腎移植の実施を禁止

 08年2月 議員連盟「修復腎移植を考える超党派の会」を結成

 09年12月 徳洲会、臨床研究での再開を発表

 12年6月 徳洲会、先進医療に認めるよう厚労省に申請

   8月 厚労省の専門家会議(現審査部会)、先進医療に認めず

 16年6月 徳洲会、先進医療に認めるよう再申請

2017年10月20日 朝日新聞 朝刊

http://digital.asahi.com/articles/ASKBM525DKBMULBJ00M.html?iref=comtop_list_api_n02

ログインすると、残り5件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

修復腎移植を認めさせよう 更新情報

修復腎移植を認めさせようのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング