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悪魔の映画辞典コミュのトピック版【 い 】

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【 い−1 】 【医】[名]病気やけがを治すこと。その技術。医は仁術― 医術は治療することによって人に人徳を施す術であるということ。 

恐らく、日本において最高に有名な医者は赤ひげこと新出去定であろう。健康保険なく、満足な医療技術なく、治療法ない時代ではそれは至極当然でもあったろう。設備投資せずに済むなら、どんなことでも可能だ。時代が変わり、どんなに学士さまが溢れ、医者よりも裕福な階層が増えているとしても求められるとするなら、愛が永遠不滅で変質しないものだと平気で言い放つ行為とどこが違うのであろうか。


【 いー2 】 い【威】[名]人を恐れ従わせる勢い。 

自分はなにも努力せず、ひとがこつこつと集めた資料にもともとの所有権のみを主張する某映画会社の行為。この態度には歩み寄りという民主主義の素晴らしい行いは皆無だ。(あるポスター集をめぐる魑魅魍魎のごとき一方的な示威行為の醜さ。映像文化とは卑小な側面を持っている。)


【 いー3 】 い【異】[名]ことなること。またはことなる意見。「縁はーなもの味なもの」 

寅次郎をして[ミドリハコトナルモノヨ]と言わしめた。山田洋次のギャグ・センスは見事だ。


【 いー4 】 い・い【唯々】[形動]他人のいうままに従うさま。「―諾々」

ソフトとして絶対のパワーを持たざれば、製作者側は一生興行側に牛耳られたままであろう。出でよ、次代のジブリ。出でよ真の衿持。


【 いー5 】 イー・キュー【EQ】educational quotientの略。年齢に比した学習の進度。  

思えば中学時代からどれほど理不尽な扱いを受けたことであろうか。中学での知能テストでIQが何故か高い評価が出たのである。しかし[たまみがかざればひかりなし]すでに映画・テレビにうつつを抜かす毎日であったから、成績は常に真ん中あたり。
ある日職員室に呼ばれ、何かと思い傍に立ったとたんに担任教師から往復ビンタ4発。「こんなにIQがいいのに、努力が足りん!」という論理だ。これは、どう理由をつけても無茶苦茶な理屈だ!
そういえば高2・3の担任は数学の先生だった。生意気に理数コースに入っていたが成績はクラスの上位3割程度の順位で、まったく努力しない割りに幸運な位置にあった。度外れた暢気者だったから順位のみで安心していた。理数コースでありながら数学・物理は劣悪であったこと。加えて、順位はまったく受験に必要のない現国・漢文・古典・日本史など興味のある課目で努力せずに高得点を取れていたことに起因していたことに気が付かなかった。
高2の7月、その担任から職員室にくるように言われたボクは中学時代に続いてあっという間の往復ビンタこんどは7発。右左右左右右左の連打にふーっとなりかけた。
「な、なんですか?」「お前は俺になんか含むところでもあんのか!」
聞けば気がついていなかったが数学はほとんど毎回0点に近かったのだ。実力テストも中間考査も期末考査も連続記録更新達成なのだった。ほうほうの態で「順位がいいので安心していた。数学はただ苦手で、嫌なものを先延ばしにしていた。先生に言われるまでまったく気にならなかったんです」と涙の名演技で切り抜けた。
「教師とは、こんなふうに考える人種なのか!」後日談だが、医学部に入るためには数学は必須。高2の12月から諦めて数?からやり始めた。数研出版の「チャート式」が擦り切れるまでやった。しかし卒業までにできたのは数?Bの8割までで、そのために浪人する破目になったことは当然の報いであったろう。
中学の担任がIQをEQとスリカエルとはなんというランボーな飛躍であっただろう。このトラウマが高1で99本、高2で156本、高3で180本という年間鑑賞記録を逃避のため更新していくことになる。あれ以来IQとかEQとか見かけると緊張が走るようになったのは困ったもの。
スピルバーグの「AI」でもかすかな緊張が蘇ったことはヒ・ミ・ツ。あれはいつだったか、書店で凍りついたのは、この忌まわしいことをテーマにした専門誌があったことで「EQマガジン」といった。(これがエラリー・クイーン・マガジンと判明して胸をなでおろすのは、すこし後のことである) 


【 いー6 】 イー・ピー【EP】extended playの略。1分間45回転のレコード盤。ドーナツ盤。 

この5月17日に急性心筋梗塞で死去した三橋達也の代表的アクション・シリーズ『国際秘密警察』シリーズの1本に水野久美がLPレコードを武器に敵を倒す必殺技があった。
中2だったボクはやってみたくて仕方がなく、流石に当時LPレコードは1800円。家にあったものを犠牲にするにしのびず、古いドーナツ盤を勝手に持ち出して遊んだ。ブーメランのように面白いほどカーブを描いて畠山みどりの「恋は神代の昔から」は空を舞ったのだ。
当時ドーナツ盤でも邦盤は330円、洋盤は370円だった。夭折したニック・アダムスとともに懐かしいシリーズである。


【 いー7 】いい・わけ【言い訳】[名・他サ変]自分の過失・失敗や相手からの批判などに対して自分の正当性を主張すること。  

人間を描いた映画である以上さまざまな言い訳が登場したが、言い訳の一言で映画が終る鮮やかな作品がある。その代表的な作品が橋本忍脚本、舛田利雄監督の『暁の挑戦』という変則ヤクザ映画だ。渡哲也のヤクザが最後には市民の蜂起により居場所を失う。その最後のひとこと「俺が負けたんじゃねぇ、時代が変わりやがった!」(台詞の鮮やかさに較べて、映画は鈍重極まりなし!)
  

【 いー8 】 いかがわし・い【如何わしい】[形]?信用していいか、疑わしいさま。?道徳・風紀の点で、好ましくない印象があるさま。
  
実はすべての映画の動力基盤の大勢を占めている 
もの。愛も意地も思想も信念も気が付かないだけでいかがわしさに満ちている。そのパワーの強さに錯覚するだけだ。


【 いー9 】 いか・す[自五](俗)格好がよくて、ちょっとした魅力があること。  

古川卓巳監督の『太陽の季節』のなかで石原裕次郎が言った台詞から全国的に拡がった表現。「や、これはいけるね」の他動詞化。『いかすぜ、この恋』など引用多数。「マルサ」など映画題名から流行ったものは数限りないが、たんなる台詞から拡がったのは例がない。それほど強烈な体験であったということだ。もはや映画にはこれほどの力はない。


【 いー10 】 い・かすい【胃下垂】[名]胃が異常に垂れ下がっていること。内臓全体が下がっていることが多い。  

「ポパイ」のオリーブ・オイルのような体型。つまりはシェリー・デュボールなど背がヒョロっと高くて、痩せていて、腹部が平坦な特に女性は典型的。寝転んでいて腹部がぐるぐるっと水が流れるように鳴る(振水音)人は胃下垂であることが疑わしい。これは病気ではなく、いわば体質である。


【 いー11 】 いき・しょうてん【意気衝天】[名]意気込みが天を衝くほどに盛んなこと。  

この映画を大ヒットさせて天下を取ってやる!興行的に惨敗し、「意気消沈」。借金から「一気昇天」する人は枚挙に暇なしである。


【 いー12 】い・ぎたな・い【寝汚い】[形]辺りを憚らず眠りを貪るさま。  

詰まらない映画ではよく見られる光景だが、新世界などでは朝からの飲酒のためもあって、まるで睡眠時無呼吸症候群のように往復する大変なイビキにはいっせいに鶯ボールや柿の種が、その大口めがけて投げつけられる。
まだ火のついたタバコでないだけ(福岡天神映劇で実際に季節はずれの蛍の舞を目撃したことがある)まし。
内田吐夢監督の『飢餓海峡』では下北半島の屏風ヶ浦に上陸した犬飼多吉が言う台詞「あの時は、鱶(ふか)のように眠った」はこのことの表現として大変に印象強い。


【いー13 】 い・きょく【医局】[名]病院で医務を行う場所。  

ボクが入職した頃、大学の医局では「車」「ゴルフ」そして流行り始めた「ファミコン」に話が合わないと肩身が狭かった。そのいずれもに無頓着な変人がボクだった。
それほど若い医師の生活はエンドレス・テープのように決まりきった毎日であり、悲しい青春の日々を送る彼らの給料は4万円だった。
24時間拘束で、しかもボクの最長記録は28日間自宅に帰れなかった。それがいいと言っているのではない・・・。


【 いー14 】いきり・た・つ【熱り立つ】怒って昂奮する。 

直接何の関係があるのかと言われれば申しわけないが、昔の成人映画やポルノ映画はポスターばかり派手派手しく、中に入ればシュン太郎のごとき羊頭狗肉ぶりであった。配給会社にニュー・エレクト映画というのもあったなぁ、というお話。


【 いー15 】 い・ぐい【居食い】[名]働かないで、手持ちの財産で暮らすこと。  

祖父さんと親父の財産を食い潰して破産する。なんと羨ましい人生なるか。『夫婦善哉』のごとく、おとんぼで憎めないというだけで女のひとが養ってくれた時代があった。♪俺も生きたや(惟康)柳吉のように〜。


【 いー16 】 いく・ばく【幾許】[副]?[雅]数量・程度の不定をあらわす。どれほど。?《「−」かの形で》わずかの。?《「−もない」の形で》わずかしかない。  

「なぜ、三木謙一巡査が殺されなければならなかったか?それは余命幾許もない父・本浦千代吉との再会を強く求めたからであります。」「なにぃ!本浦千代吉が生きている!?」・・・ホントだよ!


【 いー17 】 イコン【Ikon】[名]ギリシャ正教・ロシア聖教などで礼拝の対象とされる聖画像。キリスト、聖母の像や聖伝の場面を描いたもの。  

アンドレイ・タルコフスキーの『アンドレイ・ルブリョフ』はイコン画家であった。メル・ギブソンの自社プロの名は「イコン」ついに「パッション」でカトリック信者の最たるものであることを天下に知らしめた。


【 いー18 】 いさぎよ・い【潔い】[形]?卑怯なところや未練がましいところがなく、立派である。?高潔、潔白である。  

「ロレンス、なぜあなたは砂漠がすきなのか?」「清潔だからだ」 
ディヴィッド・リーン描くところの砂漠はその台詞を納得させたが、CGだらけの昨今では、むりやりイメージを喚起して融通をつけねばならない。ハリウッド映画による乱獲で禁猟発布しなくてはいけない時期がきているのでは。


【 いー19 】 いじく・る【弄る】「他・五」(俗)いじる、もてあそぶ。「粘土をー」  

折角の淡い傑作をいじくり回したあげく、田舎フェリーの甲板のペンキのように厚ぼったいミルフィーユ状態にさせてしまう企画には全世界で困らない。


【 いー20 】 いし・ぶみ【碑】[名](古風な言い方で)石碑。  

森谷司郎の『聖職の碑』は見るべきものはたった一つ。娯楽映画一本で先頭を走りつづけていた鶴田浩二の演技が、なまじの主義主張や似非インテリを駆逐してしまう、その腕力に酔う映画である。そして、この経験は近い将来絶滅してしまうトキやパンダのごときものである。


【 いー21 】 いしべ・きんきち【石部金吉】[名]生真面目で融通のきかない男性。木石漢。「−金兜(かなかぶと)」とつづけて意味を強める。  

日本ではいまや絶滅した品種。知的でないため に融通のきかない輩にはまったく困らない時代になった。


【 いー22 】 い・じょうふ【偉丈夫】[名]体格の立派なたくましい男。
  
一体どんな奴を言うのか?『ロンゲスト・ヤード』『リスボン特急』のマイケル・コンラッド、『静かなる男』のヴィクター・マクラグレン。つまりデブではなく、バカでもなく、優しい。そして口が重い。日本人俳優にはちと見かけない。


【 いー23 】 いた・つき【板付き】[名]?板の間、板敷き。?幕が上がったときに俳優がすでに舞台に出ていること。  

先代の林家正蔵は亡き三平の親父である先先代の正蔵から受け継いだ名跡を生前に返上。『彦六大いに笑ふ』という映画から最晩年を彦六と名乗った。足腰がだめになり、最後は板付き。中入り後どん帳が上がれば彦六がお辞儀をしている。それはそれで声が震えようが立派な品格があった。さて桂小益が継いだ文楽が地に堕ちたように、こぶ平は正蔵をどうするのか?実はあまり心配はしていないのである。こぶ平の精進ぶりはなかなかのものだと思っているから。考えてもみたまえ。三平という親父の忘れ形見なのだよ。三平になれ、と言われているんじゃないんだもの。

  
【 いー24 】いち・げん【一見】[名]料理屋などの客がなじみでなく初めての客であること。「−の客お断り」  

ふと思う、夢のお話。ヒット映画に群がる一般客の絶対数にぎゃふんという目 にあっている自分が思いついたアイデア。一見の客お断り映画館。そこに入りたければ最低3回入場していなければ入れない。一種の顧客サーヴィス。絶対、権利をネット販売する奴らが出てくるな、これは。


【 いー25 】 いちもう・だじん【一網打尽】[名]?ひと網で魚をごっそり取ること。?悪人の仲間を一度にすべて捕まえること。  

このことが描かれる映画こそ警察が警察として市民の信頼 
を集め、正義の味方が活躍した時代。悪人の人格や肖像権などを云々する時代ではあり得ないエピソード。つまりは、滅びゆく草原。


【 いー26 】いちれん・たくしょう【一蓮托生】?仏教で、死後、極楽浄土でおなじ蓮の上に生まれあわせること。?人と行動や運命を共にすること。  

ようがすよ。お前さんとでしたら、ね。冗談はいいっこなし。

【 いー27 】いっか・げん【一家言】[名]そのひと独自な意見や主張。ひとかどの見識をもった意見。

この廊下をね、抜けていけば学食に一番乗りできるんだ。急いでるときはね、ラーメンはやめとくことだね、時間がかかるからね。。これもまた立派に一家言。いいかげんじゃ、なかとです。


【 いー28 】 いっき・とうせん【一騎当千】[名]ひとりで1000人の敵に対抗できるほど強いこと。  

「海千〜、山千〜、一騎当千〜♪」男声合唱団の歌声も高らかに好漢海山千吉が大活躍する『裏切り者は地獄だぜ』は小沢茂弘のケレンだけで持った映画。あれっ?これは「いかがわしい」の項でも良かったかな。


【 いー29 】 いっしょう・けんめい【一生懸命】[形動・副]全力を尽くして物事をするさま。 

それにしても、みんなが余りに間違えるためにとうとう市民権を得た言葉。本当は「一所懸命」なのに。だいたい一生命を懸けるなんてバイアグラじゃあるまいし、ひどすぎますよ。橋田寿賀子もプロはうまうまと乗っちゃいけないぞよ。


【 いー30 】 いっせつ・たしょう【一殺多生】[名]一人を犠牲にすることによって、多くのひとの命を助けること。 

この言葉を聞くたびに脳裏に浮かぶのは日本では「鳥居強右衛門(とりいすねえもん)」、外国では『ポセイドン・アドベンチャー』のジーン・ハックマン神父だぞい。


【 いー31 】 いっぺん・とう【一辺倒】[名]第2次世界大戦後、毛沢東の論文からでた語。もっぱらある方向にだけ片寄っているさま。

 当たったとたんに同じようなタイトルになるのは昔か 
ら見られたことなのに、さいきんでは原題表記もしくは表記チックにするのが芸がないけど流行している。昔、こんなに同じような題名で当たるならみんな使えばいいと投書が載っていたことがある。すなわち「華麗なる小さな愛の青春の詩」


【 いー32 】 イデア【idea】[名]?プラトンの哲学で、感覚を超えた理性だけが認識できる、時空を超えた永遠不滅の実在。 

円谷プロでは「ウルトラQ」に続いて、初の連続カラー特撮バトル・アクション作品である『ウルトラマン』に多大な期待と理念をこめて登場人物に託した。二瓶正成扮するイデア隊員である。崇高な意識はその後15年にわたってウルトラシリーズの栄光を成し遂げた。

【 いー33 】 いとこ・に【従姉弟煮】[名]小豆・ごぼう・芋・大根などを煮え難いものから順順にいれて煮込んだ料理。 

すみません。それではですね。撮影は萩原健一さんのスタジオ入りに、秋吉久美子さんに続いていただきます。あとから小林念侍さん、特別にお願いして織田裕二さん、小林聡美さんと合流していただきます。よろしかったですかぁ?


【 いー34 】 いぬ・くぎ【犬釘】[名]鉄道のレールを枕木に固定させるために打つクギ。犬の頭の形をしているところから。  

最近の研究でですね、かのゴルゴダの丘にて掌を打ち抜いて裏
側で先を曲げて抜けなくしていたことが分かったんですよ。さすがにパッション・モデルも嫌がって世界中で賛否両論。ギブスン監督もメ(ー)ルで「イコンを残さないように」と言ったとか。


【 いー35 】 いぶ・まさと【伊武雅刀】[名]  

実は当代随一の悪役。とくに時代を反映して、猫なで声で超低音で大友柳太朗のようにまったりと「財前くん」というのがいい。ボクはときどき「○○くん」と実際に使用している。むかしスネークマン・ショーの構成メンバー。急いで口で吸え、君は覚えているかしら?


【 いー36 】 いぶし・ぎん【燻し銀】[名]?硫黄の煙で表面を濃い灰色にくすませた銀。?地味な中に落ち着いた輝きのある実力や実質を備えていること。 

わが映画人生において恥ずかしい 記憶のひとつである「WOWOW映画王選手権」出場。そのなかで2回連続出場していた高校生に番組がつけたキャッチ・フレーズがいぶし銀の高校生。しかし出場者全員がほめあい、おだて合う恐るべき経験だったなぁ。あんまりピーチク・パーチク囀っているので「夕陽のギャングたち」完全版見てるよね、といったらみんなが息を呑んだ。意地悪だよねぇ、オッサンは。


【 いー37 】 いまがわ・やき【今川焼】[名]円形の型に水で溶いた小麦粉を流し込み、餡こを入れて焼いた菓子。たいこやき、回転焼とも。  

小学校低学年の頃親父と一緒に東映時代劇を見に行くと、親父が「買うて来いや」と決まって言うのが1個5円の今川焼き。これを20個買ってきて2人で食べてしまう。新聞紙の袋に入れてくれるが、そのインクの匂いが今川焼の匂いとともに鼻腔をくすぐる。場内はそこはかとなく便所の臭いも加わり、これが原体験の嗅覚。あの感覚を知っている人間はなかなか成り上がれるものじゃないよ。


【 いー38 】イマジネーション【imagination】[名]想像、想像力。

 誰もがもっているように見えて、映画人のオリジンとしては妙に薄いもの。


【 いー39 】 イミテーション【imitation】[名]模倣、模倣品。 

イマジネーションのしばしば代替品として大きな顔で売り買いされるもの。ときどきゴールドならましでしょ、という開き直りがあるのはご愛嬌。


【 いー40 】イメチェン【和製image + change】[名・自他サ変] 

本人は大変な変貌を遂げていると思っているけれど芸能界においては単に清純派を通し切れないときに楽になりたくてやってしまうもの。このとき多くは顎を削り豊胸しヌードに備えている。


【 いー41 】 イリナ・デミック[名]イタリア・フランスを中心に活躍した女優。  

『史上最大の作戦』ではレジスタンスのトラックをドイツ軍の兵隊から目をそらせるために出る娘。『ごきぶりギャング』ではリノ・ヴァンチュラを陥れる情婦。オール・スターの『シシリアン』ではジャン・ギャバンの息子の嫁。アラン・ドロンと関係を結び、のちにギャバンの知るところとなり。ドロンは「お前はへその下にしまりがなくていけねぇ」と言われて殺される。すべてデミックの色気のなせる技である。映画しか知らなかった少年の劣情を掻き立てる女優であった。


【 いー42 】 いんぎん・ぶれい【慇懃無礼】[名・形動]表面は極めて丁寧だが、実は横柄であること。 

『ミート・ザ・ペアレント』のなかに出てくるシーン。深夜の空港で客は1人。しかし搭乗手続きの案内は延々と聞かされる。アダム・サンドラーはチケットを差し出すが、無言で手で制止されてしまう。これは最近のミニ・シアターとくにレイト・ショーでもまったく同じ目に遭った。ご丁寧に順番にご入場くださいというセリフも全部聞かされた。ほんとにマニュアル通りに言うように徹底教育されているんだろう。目くじらたてるのがオッサンたる所以であるのかも。いくら仕事とはいえ、パーソナルな部分を垣間見せることは絶対に嫌なのかもしれんな。

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