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新橋第三春美鮨コミュの水谷

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鮨好きの人は、もちろんこのタイトルで誰のことかすぐお分かりになると思います。次郎さんのお店には以前うかがった事がありますが、あの独特の緊張感はどうしても馴染めません。お寿司は気軽に立ち寄って、和やかな雰囲気で楽しく食べたい・・・しかし、次郎さんのお店は、まさに真剣勝負。ピーーーーンと張り詰めた空気のなかで、全くの会話もなくもくもくと鮨を口に運びます。当然水谷さんのお店も敷居が高く、なかなか訪問する機会がありませんでした。しかし、死ぬ前に一度は食べておきたい・・・と思い、思い切って予約してみました。意外に簡単に予約が取れ、お昼に訪問することになりました。

銀座8丁目の9F、緊張して暖簾をくぐりました。

きたーーー

凛とした緊張感が店に漂っています。大将の目の前の席に通されると、大将に挨拶しようと目を合わせました。しかし、大将・・・目を合わせてくれません。ううう、よほどシャイなのか、それとも一見の客には目を合わせてくれないのか・・・目の前の席に通されて、目のやりどころに困りました。目を合わせることも出来ず、下を向きっぱなしも格好悪いし、大将の手元を見ることにしました。

それにしてもきれいな指です。その端正な指が舞うように鮨を握っていきます。当然期待が高まります。一貫目ひらめ。

”うまい!”

めちゃくちゃうまい。ひらめ自身の旨みがすごいのに加え、シャリとのバランスが絶妙。やさしくほどけるシャリの握り方も手数が多いわりには柔らかい。びっくりしました。次にコハダ。いやーーー、鮨好きといいながら、おぼろを入れて握ったコハダのおいしさを知りませんでした。コハダのすっぱさと、おぼろの甘みが実にバランスよく酢飯にほぐれていきます。”ええええええーーーー。うまっ”新しい味でした。次にイカ、これは平凡。と赤身・中トロ・大トロの3連荘。大間が終わって、たぶん壱岐あたりのマグロでしょうか・・・血潮が感じられず、これも平凡。赤貝・小柱の軍艦・平ら貝・ミル貝と貝が続き、さより、海老・サバと続きます。このさよりにまたおぼろが入っていました。これもびっくり。さよりの半身丸ごと握るので、握りが大きい。それを口にほおばって食べる快感、うまかった。それと最近感じるのは、車えびの温度。茹でたてがいいと思っていましたが、冷めて落ち着いた海老もうまい!水谷も春美の茹でたてとは違って、少し時間が経っていました。好みの違いかもしれませんが、私はこの方が旨いと感じます。そうして煮あわび・うに・穴子・玉子の計17貫。サバ・煮あわびは断然春美が上でした。

彼のお鮨は一貫して”やさしい”という印象を受けました。握りもやさしく、味もやさしい。そのぶんインパクトに欠けると言えばそうかもしれませんが、次郎さんよりもはるかに満足感がありました。

最後ちょっとだけ大将と話が出来ました。結構話し出すと止まらないタイプのようです。ちょっと気になったのは、他の寿司屋へ行ったことがないということでした。自分の鮨に自信を持って、いやなら他の店に行って下さいというタイプなのでしょう。彼を春美や宮葉に連れて行って、食べてもらったらどんな感想がでるのか、想像するとおもしろいと思いました。

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