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車で30分のシネコンで、『私ときどきレッサーパンダ（吹替版）』を鑑賞。
コロナで劇場公開が中止になり、ディズニープラスでの配信のみだった3作品がそれぞれ２週間の劇場公開の第一弾。
明確にどの作品からだったかは覚えてないのだけど、最近のディズニー・ピクサー作品って、幼少の子供には難しいテーマとか設定を描いていないか？と冒頭のエピソードを観ながら思う。
ちょうど視界の左隅に、５、６歳の子供とその母親が観に来ていたので、気になったのだけど、主人公の「メイメイ」がレッサーパンダに変身した辺りから、テンポが良くなり、設定の押し付けがましさが目立たなくなって、そこからは一気に面白くなる。
テーマとしては、「親離れ子離れ」「過保護」「自己の解放」「和解によるトラウマの解消」といった、“思春期の娘と母親”に多く見られる体験を、上手いことエンターテインメントに仕立てていて、予想以上に楽しめました。
２週間で終わってしまうのは残念だけど、劇場で観ることが出来て良かったです。
コロナで劇場公開が中止になり、ディズニープラスでの配信のみだった3作品がそれぞれ２週間の劇場公開の第一弾。
明確にどの作品からだったかは覚えてないのだけど、最近のディズニー・ピクサー作品って、幼少の子供には難しいテーマとか設定を描いていないか？と冒頭のエピソードを観ながら思う。
ちょうど視界の左隅に、５、６歳の子供とその母親が観に来ていたので、気になったのだけど、主人公の「メイメイ」がレッサーパンダに変身した辺りから、テンポが良くなり、設定の押し付けがましさが目立たなくなって、そこからは一気に面白くなる。
テーマとしては、「親離れ子離れ」「過保護」「自己の解放」「和解によるトラウマの解消」といった、“思春期の娘と母親”に多く見られる体験を、上手いことエンターテインメントに仕立てていて、予想以上に楽しめました。
２週間で終わってしまうのは残念だけど、劇場で観ることが出来て良かったです。
『私ときどきレッサーパンダ』に続き、『FLY！/フライ！（吹替版）』を鑑賞。
実はあまり期待はしてなかったのですが、予想外に面白かったです。
臆病な父ガモが「何故そんなに外界に出ることを嫌がるのか？」が、子供たちへの“言い聞かせ”で示されているように見えたのですが、割とあっさり出発に賛成するのと、その後の展開で“極度に怯える”ような描写が無いことから察するに、どうやら“ただの怠け者”だった、と思われる。
一通り冒険を終えた後の変わりようは、自分がオートバイでツーリングをするようになった時を思い出させたのでした。
ちょっと気になったのは、故郷の池から一度も出たことの無い彼らが、池の外の状況に自然に順応したり、理解することなんだけど、ここは“映画のマジック”ってことで目をつぶらないと、流れが停滞するっていうことなんだよね、分かっちゃいるけど…。
『ルーム』の、外界に出た少年が思い出された。
実はあまり期待はしてなかったのですが、予想外に面白かったです。
臆病な父ガモが「何故そんなに外界に出ることを嫌がるのか？」が、子供たちへの“言い聞かせ”で示されているように見えたのですが、割とあっさり出発に賛成するのと、その後の展開で“極度に怯える”ような描写が無いことから察するに、どうやら“ただの怠け者”だった、と思われる。
一通り冒険を終えた後の変わりようは、自分がオートバイでツーリングをするようになった時を思い出させたのでした。
ちょっと気になったのは、故郷の池から一度も出たことの無い彼らが、池の外の状況に自然に順応したり、理解することなんだけど、ここは“映画のマジック”ってことで目をつぶらないと、流れが停滞するっていうことなんだよね、分かっちゃいるけど…。
『ルーム』の、外界に出た少年が思い出された。
『FLY！/フライ！』に続いて、『変な家』を鑑賞。
春休みのせいか、14:10の回がほぼ学生で満席。
上映中にスマホの明かりがあちらこちらで灯りそうでドキドキ。
始まってすぐ思ったのは、「画面暗ッ！？」。
屋外シーンなのに、画面暗くして怪しい雰囲気を出そうなんて、安易過ぎる。
思ったのだけど、“間取図”作ったのって不動産屋じゃないの？その時点で怪しさに気付かないの？
わざわざ忍び込むような真似しないで、“内見”させてもらえばいいんじょないの？
警察になんで駆け込まないの？
危険な場所に乗り込むのに、武器になるものを何故持っていかないの？
銃を向けて、撃とうするまでが長過ぎとか、色々モタモタし過ぎとか。
などなど、疑問が次から次へと、物語の足を引っ張っていく。
なんか最後の方は、『ゲゲゲの謎』を思い出させる展開。
右隣に男子中学生４人組がいて、自分のすぐ横に座ってたのが、妙に怖がっているようだったけど、仲間へのウケ狙いでパフォーマンスしていたようにしか見えず。
とりあえず上映中にスマホは無かったけど、これで満足している周囲の客に「これでいいのか？」と私は思ったのでした。
春休みのせいか、14:10の回がほぼ学生で満席。
上映中にスマホの明かりがあちらこちらで灯りそうでドキドキ。
始まってすぐ思ったのは、「画面暗ッ！？」。
屋外シーンなのに、画面暗くして怪しい雰囲気を出そうなんて、安易過ぎる。
思ったのだけど、“間取図”作ったのって不動産屋じゃないの？その時点で怪しさに気付かないの？
わざわざ忍び込むような真似しないで、“内見”させてもらえばいいんじょないの？
警察になんで駆け込まないの？
危険な場所に乗り込むのに、武器になるものを何故持っていかないの？
銃を向けて、撃とうするまでが長過ぎとか、色々モタモタし過ぎとか。
などなど、疑問が次から次へと、物語の足を引っ張っていく。
なんか最後の方は、『ゲゲゲの謎』を思い出させる展開。
右隣に男子中学生４人組がいて、自分のすぐ横に座ってたのが、妙に怖がっているようだったけど、仲間へのウケ狙いでパフォーマンスしていたようにしか見えず。
とりあえず上映中にスマホは無かったけど、これで満足している周囲の客に「これでいいのか？」と私は思ったのでした。
10年以上前に購入したまま放置していたDVDで、1955年のアメリカ映画『狩人の夜』を鑑賞。
殺人牧師が、父親が強盗で手にした大金を託された幼い兄妹を狙って、どこまでも追いかけて来るサスペンス映画で、牧師を悪役にしたせいでしょう、公開当時は酷評され、20年ぐらいして“カルト映画”として評価が高まった作品。
過去に劇場で２回ぐらい観ているはずだけど、何処で観たかは忘れた。たぶん“旧文芸坐”と“渋谷のミニシアター”だとは思う。
とにかく“ロバート・ミッチャム”演じる牧師のキャラクターが、現在の“宗教”や“偏った価値観”から起こる犯罪とまんま繋がる普遍性があって素晴らしい。
また、表現主義的な撮影の美しさも見どころで、何度でも観れる作品。
殺人牧師が、父親が強盗で手にした大金を託された幼い兄妹を狙って、どこまでも追いかけて来るサスペンス映画で、牧師を悪役にしたせいでしょう、公開当時は酷評され、20年ぐらいして“カルト映画”として評価が高まった作品。
過去に劇場で２回ぐらい観ているはずだけど、何処で観たかは忘れた。たぶん“旧文芸坐”と“渋谷のミニシアター”だとは思う。
とにかく“ロバート・ミッチャム”演じる牧師のキャラクターが、現在の“宗教”や“偏った価値観”から起こる犯罪とまんま繋がる普遍性があって素晴らしい。
また、表現主義的な撮影の美しさも見どころで、何度でも観れる作品。
地元シネコンにて、『DUNE/砂の惑星PART2』を鑑賞。
『砂の惑星のロレンス』とでもいった冗談が頭をグルグルするように、作品世界の様々なディテールが引っ掛かって、物語に没入出来ない。
�“瑤啼散颪�存在するのに、人対人の戦いになると、剣で殺し合うのは何故？
�∀農唄屬鮃圓�来出来る技術と核弾頭が存在する世界なのに、大気圏外からの攻撃をしないのは何故？
��蛇は左右に身体をくねらせて前進するけど、砂虫ってどう動いてるの？
�す疥舛虜僚源�に襲われるハルコンネン軍が、馬鹿の一つ覚えみたいな行動しかしないのは何故？
�ゥ魯襯灰鵐優鹵房澆蓮△い�にも“寝首をかかれそう”な見た目なんだけど、周囲が従うのは何故？
などなど、
地球とは違う“進化の過程”を経ているのは承知だけど、観ている側は“地球人の知識”で考えちゃうから、気になっちゃって気になっちゃって…。
『灼熱の魂』『ボーダーライン』の時の“心臓鷲掴みにされた”ような衝撃を、本作のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督には感じないんですよね。
自分の感受性の問題も多いにあると思いますが。
『砂の惑星のロレンス』とでもいった冗談が頭をグルグルするように、作品世界の様々なディテールが引っ掛かって、物語に没入出来ない。
�“瑤啼散颪�存在するのに、人対人の戦いになると、剣で殺し合うのは何故？
�∀農唄屬鮃圓�来出来る技術と核弾頭が存在する世界なのに、大気圏外からの攻撃をしないのは何故？
��蛇は左右に身体をくねらせて前進するけど、砂虫ってどう動いてるの？
�す疥舛虜僚源�に襲われるハルコンネン軍が、馬鹿の一つ覚えみたいな行動しかしないのは何故？
�ゥ魯襯灰鵐優鹵房澆蓮△い�にも“寝首をかかれそう”な見た目なんだけど、周囲が従うのは何故？
などなど、
地球とは違う“進化の過程”を経ているのは承知だけど、観ている側は“地球人の知識”で考えちゃうから、気になっちゃって気になっちゃって…。
『灼熱の魂』『ボーダーライン』の時の“心臓鷲掴みにされた”ような衝撃を、本作のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督には感じないんですよね。
自分の感受性の問題も多いにあると思いますが。
2017年に購入したまま放置していたBlu-rayで、ウォルター・ヒル監督の1984年作品『ストリート・オブ・ファイヤー』を鑑賞。
初めて観たのは、TVの「ゴールデン洋画劇場」で、当時中学生だった私は、カセットテープのサントラを買ってヘビーリスニングしたもの。
初めて劇場で観たのは、築地の仲卸で働いていた10年以上前に、今は亡き新橋文化劇場にて。
音楽聴いただけで中学生気分に戻り、『紅の豚』じゃないけど「カッコイイとはこういうことだ。」の自分的基準の１つになっている作品。
最後の“ヒーローが街を去る場面”に被る“ヒロインのライブシーン”のカタルシスたるや。
2000年代にレンタルビデオ店で働いていた時、ビデオスルーで主演映画がリリースされていたマイケル・パレは、今はどうしてるんでしょうね？
初めて観たのは、TVの「ゴールデン洋画劇場」で、当時中学生だった私は、カセットテープのサントラを買ってヘビーリスニングしたもの。
初めて劇場で観たのは、築地の仲卸で働いていた10年以上前に、今は亡き新橋文化劇場にて。
音楽聴いただけで中学生気分に戻り、『紅の豚』じゃないけど「カッコイイとはこういうことだ。」の自分的基準の１つになっている作品。
最後の“ヒーローが街を去る場面”に被る“ヒロインのライブシーン”のカタルシスたるや。
2000年代にレンタルビデオ店で働いていた時、ビデオスルーで主演映画がリリースされていたマイケル・パレは、今はどうしてるんでしょうね？
Amazon Prime Videoで、1980年のアメリカ映画『ブルース・ブラザース』を鑑賞。
当時を代表する名作として知られる作品だけど、どうも自分の肌には合わなかった。
メン・イン・ブラックのような装いの兄弟が、自分達が生まれ育った養護院の、滞納している税金5000ドルを支払うために、歌って踊って、騒動巻き起こして追っかけられるコメディ映画。
クライマックスのカーチェイスで、次々と破壊される車の数には、「さすがアメリカ！」なのだが、笑いのタイプが自分の好みとは違った。
“ミステリアス・ウーマン”という役名の「キャリー・フィッシャー」の正体が分かるまでの、「なんだ？こいつ」っぷりが笑処なんだろうけど、本当に困惑。
脇役で“タランティーノ”という名前（クエンティン・タランティーノ登場前）が出たのを初めて見た。
当時を代表する名作として知られる作品だけど、どうも自分の肌には合わなかった。
メン・イン・ブラックのような装いの兄弟が、自分達が生まれ育った養護院の、滞納している税金5000ドルを支払うために、歌って踊って、騒動巻き起こして追っかけられるコメディ映画。
クライマックスのカーチェイスで、次々と破壊される車の数には、「さすがアメリカ！」なのだが、笑いのタイプが自分の好みとは違った。
“ミステリアス・ウーマン”という役名の「キャリー・フィッシャー」の正体が分かるまでの、「なんだ？こいつ」っぷりが笑処なんだろうけど、本当に困惑。
脇役で“タランティーノ”という名前（クエンティン・タランティーノ登場前）が出たのを初めて見た。
『デッドデッドデーモンズ デデデデデストラクション』
浅野いにお原作の青春SFドラマのアニメ化。
まず、とにかく主演二人を演じた幾田りらとあのちゃん、素晴らしい。
おんたんが、デーモンが、そこにいた。
特におんたん演じたあのちゃん、セリフの強弱の付け方といいエキセントリックな演技といい、本職と見まごうごとき素晴らしさ。
作画、演出とも浅野いにおの世界観をまんまアニメ化しており、ファンとしては満足。
名前を巡るとある感動的な演出などは、言い過ぎかもしれないが『マッドマックス 怒りのデスロード』的な豊かさを感じた。原作を読んでいる僕でも、ある2シーンには涙を禁じ得なかった。
映像の印象ほど明るい話ではない。また、浅野いにおという漫画家を読まずにいきなり今作はハードル高いかもしれない。
逆に言うと、浅野いにおリテラシーがある人なら必見の作品。
後編も楽しみ。
面白かった！
浅野いにお原作の青春SFドラマのアニメ化。
まず、とにかく主演二人を演じた幾田りらとあのちゃん、素晴らしい。
おんたんが、デーモンが、そこにいた。
特におんたん演じたあのちゃん、セリフの強弱の付け方といいエキセントリックな演技といい、本職と見まごうごとき素晴らしさ。
作画、演出とも浅野いにおの世界観をまんまアニメ化しており、ファンとしては満足。
名前を巡るとある感動的な演出などは、言い過ぎかもしれないが『マッドマックス 怒りのデスロード』的な豊かさを感じた。原作を読んでいる僕でも、ある2シーンには涙を禁じ得なかった。
映像の印象ほど明るい話ではない。また、浅野いにおという漫画家を読まずにいきなり今作はハードル高いかもしれない。
逆に言うと、浅野いにおリテラシーがある人なら必見の作品。
後編も楽しみ。
面白かった！
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