ダーレン・アロノフスキー監督って事でかなり身構えて行ったけど、思っていたより優しい映画でした
既に見た人からは泣いたって聞いてたし、実際に泣いてるお客さんもいたけど。私は泣かなかったです。
112分あっという間でした☆クリス・タッカー久しぶりに見た
金曜ﾛｰﾄﾞｼｮｰで昔やってたような雰囲気☆女戦士ミッシェル・ロドリゲス男前でカッコイイ
頭使わずにただ楽しめるドタバタ活劇って最高
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アマゾンプライムビデオにて、ジャン・ルノワール監督の1936年作品『どん底』を鑑賞。
ロシアのゴーリキーの戯曲の映画化で、黒澤明監督も1957年に江戸の貧乏長屋を舞台にして翻案映画化している。
黒澤版は映画館で２回観ていて、初めて観た時は「暗い内容で好みじゃない。」と思ったのですが、数年後に観返した時にえらく心を動かされて好きになり、今回のルノワール版は�釼携任�21年前の作品になる訳だけど、黒澤版を“スタンダード”とした視点から観たので、純粋なルノワール版のみの評価が出来ていない。
まず、上映時間がルノワール版が95分、黒澤版が125分と30分もの差があるのに、ルノワール版には原作に登場しない“ギャンブルで身を持ち崩す男爵”というキャラクターが出てくるのに対して、黒澤版は原作に忠実（らしい）なのに全く無駄が無い。
特に感じるのは、キャラクターそれぞれの“主張”の強弱が、ルノワール版では弱く、それぞれが抱える“問題”が差し迫ってこない。
追い詰められて、社会の吹き溜まりに流れ着いて、食い詰めた者同士でいがみ合ったり、叩き合ったり、嘆きあったり、馬鹿になって踊り狂ったり、といった必死さと諦念が伝わってこない。
最後に希望を持たせるような終わり方で幕を閉じるのだけど、それが“ルノワール的”だとすると、やっぱり自分にルノワールは合わないな、と感じたのでした。
ちなみにルノワール版が公開された1936年は、ゴーリキーの没年でもあるのでした。
ロシアのゴーリキーの戯曲の映画化で、黒澤明監督も1957年に江戸の貧乏長屋を舞台にして翻案映画化している。
黒澤版は映画館で２回観ていて、初めて観た時は「暗い内容で好みじゃない。」と思ったのですが、数年後に観返した時にえらく心を動かされて好きになり、今回のルノワール版は�釼携任�21年前の作品になる訳だけど、黒澤版を“スタンダード”とした視点から観たので、純粋なルノワール版のみの評価が出来ていない。
まず、上映時間がルノワール版が95分、黒澤版が125分と30分もの差があるのに、ルノワール版には原作に登場しない“ギャンブルで身を持ち崩す男爵”というキャラクターが出てくるのに対して、黒澤版は原作に忠実（らしい）なのに全く無駄が無い。
特に感じるのは、キャラクターそれぞれの“主張”の強弱が、ルノワール版では弱く、それぞれが抱える“問題”が差し迫ってこない。
追い詰められて、社会の吹き溜まりに流れ着いて、食い詰めた者同士でいがみ合ったり、叩き合ったり、嘆きあったり、馬鹿になって踊り狂ったり、といった必死さと諦念が伝わってこない。
最後に希望を持たせるような終わり方で幕を閉じるのだけど、それが“ルノワール的”だとすると、やっぱり自分にルノワールは合わないな、と感じたのでした。
ちなみにルノワール版が公開された1936年は、ゴーリキーの没年でもあるのでした。
『バビロン』 ☆☆☆☆ MOVIX仙台
1920年代のハリウッドを舞台にした作品。
『ラ・ラ・ランド』の監督の作品なので、冒頭のパーティーの派手さが凄い。
乱痴気騒ぎとしか云えず、麻薬が「そば屋の打ち粉」並みに山盛りになってる。
前半は映画の撮影シーンや個々のキャラクターのエピソードで、派手で楽しく、見応えがあるのですが、トーキー映画の時代になる後半は反動なのか、「斜陽化するサイレント映画」を表すように話自体も暗く、辛気臭くなっていきました。
特に後半の辛気臭さを表すエピソードで、トビー・マグワイア演じるマフィアのシーンがあるのですが、あれ必用なのでしょうか?
この作品は糞、シッコ、ゲ〇と下な表現があるのですが、このシーンの淡が一番不快でした。必用なシーンなんですかね?
妖艶な東洋美女のキャラクターも出るのですが、字幕職人も兼ねている彼女はトーキー映画の時代になって字幕職人の職を失うのですが、時代の波に取り残される事なく何とか生き延びます。
なのでブラッド・ピットとマーゴット・ロビーの二人が演じた役も何とかなる道があったのでがないかと思える作品でした。
アカデミー賞にノミネートされているのですが、「作曲」「美術」「衣装デザイン」の3部門で、この事自体がこの作品を如実に物語っているかもしれません。
マーゴットの「ちょっとだけよ」のシーンが良かっただけに残念です。
1920年代のハリウッドを舞台にした作品。
『ラ・ラ・ランド』の監督の作品なので、冒頭のパーティーの派手さが凄い。
乱痴気騒ぎとしか云えず、麻薬が「そば屋の打ち粉」並みに山盛りになってる。
前半は映画の撮影シーンや個々のキャラクターのエピソードで、派手で楽しく、見応えがあるのですが、トーキー映画の時代になる後半は反動なのか、「斜陽化するサイレント映画」を表すように話自体も暗く、辛気臭くなっていきました。
特に後半の辛気臭さを表すエピソードで、トビー・マグワイア演じるマフィアのシーンがあるのですが、あれ必用なのでしょうか?
この作品は糞、シッコ、ゲ〇と下な表現があるのですが、このシーンの淡が一番不快でした。必用なシーンなんですかね?
妖艶な東洋美女のキャラクターも出るのですが、字幕職人も兼ねている彼女はトーキー映画の時代になって字幕職人の職を失うのですが、時代の波に取り残される事なく何とか生き延びます。
なのでブラッド・ピットとマーゴット・ロビーの二人が演じた役も何とかなる道があったのでがないかと思える作品でした。
アカデミー賞にノミネートされているのですが、「作曲」「美術」「衣装デザイン」の3部門で、この事自体がこの作品を如実に物語っているかもしれません。
マーゴットの「ちょっとだけよ」のシーンが良かっただけに残念です。
TSUTAYA DISCASで借りたDVDで、白石和彌監督の2019年作品『ひとよ』を鑑賞。
DV旦那に悩まされている田中裕子演じる妻が、３人のわが子を守るために、旦那を車（家業がタクシー会社なのでタクシー）で轢き殺した冒頭7分から引き込まれる。
母親は「15年後に戻ってくる」ことを子ども達に約束して自首。
そして15年後…、母帰る。
家族の失われた15年と、それぞれが辿った重く苦しい15年間、事件の余波を未だに背負い続ける子ども達と、戻ってきた母親はどのように折り合いをつけるのか？
妻と別居中で離婚の危機にある長男（鈴木亮平）、小説家の夢破れ風俗記事などを書いている三流ライターの次男（佐藤健）、美容師を諦めスナックで働きながら毎夜酔いつぷれている長女（松岡茉優）の他にも、それぞれ問題や悩みを抱えるタクシー会社の面々のエピソードがテンポ良く退屈する間もなく語られていく。
舞台は茨城県の大洗町で、「大洗⇔苫小牧」のフェリーが出ているのだけど、2018年の夏にツーリングで北海道に渡った時に、ここでフェリーに乗ったのでなんか懐かしくなった。余談です。
松岡茉優の長女が“良い娘過ぎる”感じがするけど、俳優は皆良かった。田中裕子はハマり役。
DV旦那に悩まされている田中裕子演じる妻が、３人のわが子を守るために、旦那を車（家業がタクシー会社なのでタクシー）で轢き殺した冒頭7分から引き込まれる。
母親は「15年後に戻ってくる」ことを子ども達に約束して自首。
そして15年後…、母帰る。
家族の失われた15年と、それぞれが辿った重く苦しい15年間、事件の余波を未だに背負い続ける子ども達と、戻ってきた母親はどのように折り合いをつけるのか？
妻と別居中で離婚の危機にある長男（鈴木亮平）、小説家の夢破れ風俗記事などを書いている三流ライターの次男（佐藤健）、美容師を諦めスナックで働きながら毎夜酔いつぷれている長女（松岡茉優）の他にも、それぞれ問題や悩みを抱えるタクシー会社の面々のエピソードがテンポ良く退屈する間もなく語られていく。
舞台は茨城県の大洗町で、「大洗⇔苫小牧」のフェリーが出ているのだけど、2018年の夏にツーリングで北海道に渡った時に、ここでフェリーに乗ったのでなんか懐かしくなった。余談です。
松岡茉優の長女が“良い娘過ぎる”感じがするけど、俳優は皆良かった。田中裕子はハマり役。
アマゾンプライムビデオにて、ジャン・ルノワール監督の1946年のアメリカ作品『小間使の日記』を鑑賞。
18年後の1964年にルイス・ブニュエルが監督した、ジャンヌ・モロー主演版を３年前に鑑賞済なのだが、ジャンヌ・モロー演じる小間使のセレスティーヌが“悪女っぽかった”という印象のみで、内容はほぼ記憶に残っていない。
パリで小間使をしていた主人公が、田舎の貴族の家に勤めることにするのだが、そこへ向かう汽車の中で「パリで勤め先を12回解雇されている」ことを日記に書く。
解雇の理由が分からない風なのだが、何やら不穏なものを感じさせる始まり。環境も変わることでもあり、ただ使われるだけでなく、自分を主張していこうとの心意気。
確かに小間使としては、自分の意見を述べたりする場面もあるのだけど、現代人から見ると常識の範囲なので、その当時の道徳観で見ないと、物語のテーマやら面白さが分からないのではないか、と思う。
貴族階級と共和制の対立が、時代の空気になっているようなので、そこを理解して見るのが重要と思われるものの、単純に物語が面白くない。
恋愛も殺人もあるのに、盛り上がりが無いのでした。
酔っ払いの大尉が出てくるのですが、『ロッキー』の老トレーナー“ミッキー”を演じていたバージェス・メレディスだった。
18年後の1964年にルイス・ブニュエルが監督した、ジャンヌ・モロー主演版を３年前に鑑賞済なのだが、ジャンヌ・モロー演じる小間使のセレスティーヌが“悪女っぽかった”という印象のみで、内容はほぼ記憶に残っていない。
パリで小間使をしていた主人公が、田舎の貴族の家に勤めることにするのだが、そこへ向かう汽車の中で「パリで勤め先を12回解雇されている」ことを日記に書く。
解雇の理由が分からない風なのだが、何やら不穏なものを感じさせる始まり。環境も変わることでもあり、ただ使われるだけでなく、自分を主張していこうとの心意気。
確かに小間使としては、自分の意見を述べたりする場面もあるのだけど、現代人から見ると常識の範囲なので、その当時の道徳観で見ないと、物語のテーマやら面白さが分からないのではないか、と思う。
貴族階級と共和制の対立が、時代の空気になっているようなので、そこを理解して見るのが重要と思われるものの、単純に物語が面白くない。
恋愛も殺人もあるのに、盛り上がりが無いのでした。
酔っ払いの大尉が出てくるのですが、『ロッキー』の老トレーナー“ミッキー”を演じていたバージェス・メレディスだった。
アマゾンプライムビデオにて、ジャン・ルノワール監督の1937年作品『大いなる幻影』を鑑賞。
第一次世界大戦下のドイツ軍捕虜収容所に収監されたジャン・ギャバン演じるフランス軍中尉の脱獄が描かれるのだけど、それよりも収容所所長のエリッヒ・フォン・シュトロハイムと、ギャバンの上司であるボワデュル大尉との、貴族出身の職業軍人同士の友情が印象深く描かれている。
25年ぐらい前に一度鑑賞してるのだけど、脱獄の囮りとなって騒ぎを起こすボワデュルを説得して止めさせようとシュトロハイムがやむなく彼を撃つ場面がラストシーンだとばかり思っていたら、その後にギャバンと他１名の逃避行があるのをすっかり忘れていた。
それぐらいシュトロハイムとボワデュルの“滅びゆく貴族階級”の連帯意識を胸に秘めた関係性が興味深い。
脱獄ものだとジャック・ベッケル監督の『穴』とロベール・ブレッソン監督の『抵抗』の、脱獄当日まで粛々と準備を重ねていく“リアリズム”が大好きで、その点では割と大雑把な本作。
そもそも収容所の日常が随分と長閑（のどか）で、食料や手紙が自由に手に入り、学芸会まで行われ、看守を親しげに名前呼びするのだから、第一次世界大戦の頃は現在よりも捕虜に対する国際法がしっかり守られていたのかな、と思ったのでした。
第一次世界大戦下のドイツ軍捕虜収容所に収監されたジャン・ギャバン演じるフランス軍中尉の脱獄が描かれるのだけど、それよりも収容所所長のエリッヒ・フォン・シュトロハイムと、ギャバンの上司であるボワデュル大尉との、貴族出身の職業軍人同士の友情が印象深く描かれている。
25年ぐらい前に一度鑑賞してるのだけど、脱獄の囮りとなって騒ぎを起こすボワデュルを説得して止めさせようとシュトロハイムがやむなく彼を撃つ場面がラストシーンだとばかり思っていたら、その後にギャバンと他１名の逃避行があるのをすっかり忘れていた。
それぐらいシュトロハイムとボワデュルの“滅びゆく貴族階級”の連帯意識を胸に秘めた関係性が興味深い。
脱獄ものだとジャック・ベッケル監督の『穴』とロベール・ブレッソン監督の『抵抗』の、脱獄当日まで粛々と準備を重ねていく“リアリズム”が大好きで、その点では割と大雑把な本作。
そもそも収容所の日常が随分と長閑（のどか）で、食料や手紙が自由に手に入り、学芸会まで行われ、看守を親しげに名前呼びするのだから、第一次世界大戦の頃は現在よりも捕虜に対する国際法がしっかり守られていたのかな、と思ったのでした。
- mixiユーザー
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