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映画愛好会コミュの【ネタバレ有り】『ダイブ!!』[ 2008年6月14日公開 ] 

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●Introduction
 知季の通うミズキダイビングクラブ(MDC)は赤字経営による存続の危機に陥っていた。MDCを閉鎖しようとする親会社を説得し、新しい女コーチが提案したクラブ存続の条件は「次の年のオリンピックにMDCから日本代表選手を送り出す」というものだった…。

直木賞作家・森絵都原作の青春小説「DIVE!!」を『虹の女神〜Rainbow song〜』の熊澤尚人監督で映画化。出演は『バッテリー』の林遣都、『砂時計』の池松壮亮、JUNONボーイ・グランプリの溝端淳平など、次代を担うとびっきりフレッシュなキャストが集結。また、人気デュオ・スキマスイッチの二人が、それぞれソロ名義の書き下ろしで初めて一つの映画に参加している。(作品資料より)

[ 2008年6月14日公開 ] 

コメント(1)

 最近の青春スポーツ物は、出演者が吹き替えなしのガチンコで競技に取り組むことがトレンドになっています。『奈緒子』では、演技もさることながら出演者が必死で走り流れ落ちる汗に感動したものです。
 『ダイブ!!』は、全編水着だらけ、飛び込みシーン連続の映画だけに、出演者がリアルな飛び込みが出来るようになることが必至の作品でした。それだけに元オリンピック選手をコーチに迎えて、約3ヶ月間猛特訓に突入したそうです。おかげで、出演者の腹筋はどの子もパックリ。見事なアスリートの体型に変身し、女性ファンの胸を焦がすような肢体を作り込んでおりました。
 肝心なダイブも、少しもひるむことなく、10メートルからの飛び込みを次々に決めておりました。
 なかでも一番シンプルでフォームが問われるスワンダイビングを決めた飛沫役の溝端淳平のフォームは見事で、水面に吸い込まれる一瞬に至るまで、美しい弧を描いていました。
 部活の合宿のような生活を過ごすなかで過ごしたので、自然と絆も深まり、ドキュメンタリーのような映像に仕上がっています。

 但し、飛び込み競技について馴染みが少ない観客に対して、競技の説明が足りないことが、この作品の欠点です。どこが見所なのか、ルールなどそれなりには語っています。しかし、一瞬で決まるダイブは、そこで主人公が4.5回転を決めましたといっても、分からないのです。知季のようなダイヤモンドの瞳(卓越した動体視力)を持たないとダイブの醍醐味が掴めないところをうまく処理出来ていませんでした。
 例えば、フィギアなら3回転ジャンプのすごさは、誰でも認知できます。フィギアのように認知できれば知季たちのすごさに感動できたことでしょう。ところが知季の4.5回転ダイブに挑戦したシーンでは、4回映像を止めて、動体視力で目に映る映像を表現しているだけで、技自体の難易さが伝わってきませんでした。
 
 もう一つあげると、ストーリーの絞り込みが甘いと思いました。知季一人が主役で、4.5回転を決めて、オリンピックに出場するストーリーなのか、ミズキダイビングクラブを何とか存続するために、みんなが一致団結してオリンピック出場を目指す群像劇なのかどっちつかずになってしまっています。

 但し富士谷が劇中なんども知季に語っているように、ダイブは完全な個人技。同じチームであってもライバルなのです。その点では、もっと知季にシフトして、彼の恋や苦悩を描くべきでした。
 それでも富士谷がオリンピックを辞退してまでも、何のために誰のために飛ぶのか自問自答するところはよかったです。クラブのコーチが父親という環境で育った富士谷は幼いときから、そのコーチのために飛ぶことが半ば義務づけられていたのです。そして心の中で父親不在を苦しんでいました。
 競技中、体調不良と精神面のトラウマが重なり、ジャンプ台で踞ったとき富士谷コーチは、コーチとしての対面をかなぐり捨てて走り寄り、富士谷を息子として抱きしめます。とても印象的なシーンでした。

 あと知季を演じた林遺都は、すごい才能と存在感を感じましたね。場面のイケメンのなかでもひときわ目立つ存在です。しかも、彼が写ると不思議と場が和むのです。女性ならきっと母性本能をくすぐられる俳優さんなのでしょう。きっとこのあともっと活躍しますよ。

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