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minority justiceコミュのチャプター〈13〉伝説の箱ジオイド&スピークイージー

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>ジオイド(フラワー)篇

それは伝説のイベントスペース。

夕方五時位から二時間貸し切りのイベントはチーマー達が昼間っから、誕生日会と称して、ヒップホップやロックなど暴れん坊が酒で暴れ倒すようなイベントスペースだった。

もう一つの裏の顔がジオイドにはあった、土曜の深夜三時頃から日曜の昼頃までは、アフター(アフターアワーズ)と言って、トランス狂信者などが当時は通い詰めていた。

まさにトランス狂信者、言わばLSD(紙)やエクスタシー(玉、×とも言うが)を摂取しヒン曲がって、サウンドと一体化し踊り狂い、音の神様と交信するような連中なわけだ。
その中に俺達は居た、まだトランスミュージックがアンダーグラウンドでしか知られて無い秘密の遊び場、普通のクラブ遊びではもう満足のいかなくなったキチガイ達の集まる理想郷。

ファッションも世に出る二年前位から、その遊び場にはキュートにセクシーでゴージャスでワイルドで土臭くてインディアンでヘンテコリンでマッドでプロレスラーで麻原彰晃で、信者でグロテスクで目が後ろに百個も付いてて、サーカスの猛獣、クマやらピエロやらジョーカーが居た、中にはスビーカーに頭ごと突っ込んでる奴も。
大体の女の子が、ホルターネックでベルボトム、今で言うボヘミアン、フリンジ、プッチ柄など、みーんなトランスムーブメントの産物だろう。

デコレーションはブラックライトに浮かび上がった、蛍光の黄色や黄緑やピンクやオレンジ色のゴムヒモが何重にも引っ張られ、多次元を思い浮かばせ、そのヒモには土星や火星が飾られ、エックスウイングらしき宇宙の戦闘機などもあり、まるでそのモチーフは、リトルスターウォーズのような安っちーが似合ってるデコレーションだった。
良く自分ちも真似したっけ、蓄光シールの星やら月を壁に張りまくり、ゴムを端から端に引っ張ってビカビカしてたな俺の部屋。
最近ではブラックライトは普通の蛍光灯に変わって静かに汚いただの部屋になってるが、、、
djの横にvjがおり、天井からつり下げられた白い布にサイケデリックなドラッグビデオを流し、七色のチューブ状のワープホールを突っ込んで行く様に、右や左にカーブさせ、それを後ろで見ていると、いじりたくてしょうがなかった。

多種多様な肩書きの、少数の最先端の不良どもが集まり、弾け飛んでは一つになり、ケンカも暴力も争いも一切無く、一つになって輝いていた。チーマー達の暴れっぷりよりも凄い事になっていたがね。
笑顔で目が合えば、そうそうこの曲いいねーって顔で笑顔でウインク、汗だくの外人が自分の持ってる酒を物欲しそうに感じれば、何のためらいも無く渡した、お返しにタバコやジョイントが回って来たり、かわいい女の子がグルーウ゛ィな踊りを見せられると、こっちも踊り疲れてても元気をもらいノリが良く踊れたんだ。
もちろん俺だってダンサーあがりのノリノリナイスな踊りで、元気の無いとこに黒いマントの旅ガラスになり
活気付けた事もある、そうすると回りもダラダラしてたのが、元気に踊りだすんだよ。
あのパワーをもっと何か役に立つ事があるんじゃないかと良くバキバキの頭で考えたが、結局、その瞬間瞬間を楽しむパワーなんだと今は思える。

djは一晩?1イベントに三回位はアンコールがあり、それに応える。

音が止まっても、ガツガツガツガツとみんなの足音は今迄かかってた曲のbpmを変えず四つ打ちを刻んでいる。
まさにキッキングインフェルノ。

それに応えdjはまた音を出す。

二回目のアンコールの後は、マイナーコードの名残惜しい、寂しい感じの選曲で始まり、2曲、3曲はみんな奇声をあげる程の凄い音を出して居た。

耳には聞こえない周波数の音の波をボリューム全開にすると体や毛穴が逆立つような音圧。
それで、理想郷は静かな戦地の後のように、何もなかったかの様に終わり、外に出る。

待構えてるのは白と黒の車両の頭にはパトランプにカバーを被せたワンボックス。

一気に散り散りにオーディエンス達は帰るか、一時間後に他の店で始まるアフターパーティー会場に向かう。
それがジオイドフリークなんだ。

それがジオイドの凄さなんだ。

コメント(2)

>チャプター(14)2
スピークイージー(cccホール)編

ここのイベントスペースも忘れらんないインパクトをもつ箱だ。

何がというと、作りが凄い。

ここのサウンドシステムとか客層とかそんなもんじゃキマり度数は変わらないが、箱自体が一つのデコレーションでヤッバい。

外見はただの怪しいビル、内装のコンセプトが教会をモチーフにしている。

これほどにもacidanceが合う箱は見たこと無い。

まず入口を入ると、ルーレット台が何故かありワインレッドのドレープ状のベルベットのカーテンが真っ白い壁に良く似合い、高級感を漂わせ、地下カジノに行くような悪ーい感じのお出迎えをされる。
長いループのらせん階段を降りてくと徐々に暗くなり、エントランスに着く。

エントランスを抜けると、またループ状の坂になっており、ダークブラウンのデコボコした壁には三本のロウソク立て、そこに四人掛けのテーブル、それが幾重にも重なり合う、いかにも西洋の洋館、バンパイアやドラキュラの棲む家、もしくわフランケンシュタインを作る秘密工房への道のりのような作りだ。
ここまで読むと何が教会なのって?なると思うだろうが、最下層までぐるりとさがると、ダンスフロアが登場!フロアの真ん中には赤い絨毯がまっすぐ延びヴァージンロードを思い出させる。
その行き着く先は神父の前にあるような台があり、そこがdjブースになっていて、まさにdjが神父の様にトランスをかけ、オーディエンスは黒人達がゴスペルを歌うかの様に踊り狂う。
天井には、プラネタリウムを思わせるかの降る様な星々が描かれ、真ん中には六つに分れた六角形のライトが静かに出番を待ってる。
ブースの脇にはスピーカーとピアノがあり、パーティー中に玉摂って結婚しちゃう奴も居ただろうと思います。
それはそれは、変態な空間を作りあげていたし、一つ一つの造りがもって行かれるコンセプトを醸し出していた。

俺はその当時髪が長髪で、キリストみたいなナリをしていて、Mサキと待ち合わせし先乗りしてた俺。
後からアシッドバキバキで登場したMサキは、ピアノの上で踊る俺をダンスフロアに入るなり見つけ、神が居ると本気でみまごったらしい(笑)

その日、一発で俺を見つけたMサキは、神に感謝したと言う。

ビキビキゴリゴリなサウンドの大きな盛り上がりを見せる選曲のあと、時計の針は五時を回っていた。

その当時はやはりラストを演出するような、名残惜しい、メロディアスな曲が流れ出す。
いよいよ登場!六角ライト!
ピンクの光を放ち、フロアを艶やかに染めあげ、今までお互いの表情など見えない暗さが一気にみんなの顔が見えてくる。

みんな突然のキマった顔をあからさまにされ、照れくさい様なスマイルで、お互いにかけがえの無い時間を共に過ごした戦友達、そこにはどこの集団もクラブ活動も宗教も絶対に無い感動的な楽しげなフリーダムなスペースか出来上がっていた。敢えて言うなら当時を知らないが60年代ウッドストックと同じ空気感だろう。
そしてラストスパート、キラキラしたビーズのようなラメのようなシャボン玉のような、ダイヤモンドダストが降り注ぐ。

それはもう老若男女、少女マンガのお姫様の様に、だいの大人が気恥ずかしい事も忘れる程に素敵なほっこり笑顔で一杯だ。
知らない者どうしお互いを慈しみハグしている。
まるで純粋な合同結婚式のように。

何とも言えない幸せに包まれ、自分の命を削ってまで無茶をしてでも自らを輝かせ、胸一杯に生きる意味を感じ取る。

そんな体現をさせてくれるのがスピークイージーだった。

あの数々の笑顔は決して忘れられないでしょう。

しかし俺は一度冬の時代に激落ちしちまった事があった、、、

キャパシティーを超える入場者数にヒールで足を踏んでも謝らない若い女ども、お目当てのdjがすっげーいい選曲や繋ぎ(ミックス)を聴かせてるのに、無理な金儲けのオーガナイザー(イベント主催者)と客層の悪さ。

自分だけ楽しみゃいい連中にやられた。

バットに入り、ダンスフロアにはほぼ行かず、四人掛けテーブルで足で音を刻む、悔しい気持ちで。

そんな小さな事でバットに入るんだ、だから何でも笑えるユーモアさと、自分に自信が持てる時期でないと、悪い遊びをするのは良くない。

しかし、絶好調の時のスピークイージーは伝説だと思う。

シド シャンティー、 マーク アレンなどのアーティストをスピークイージーで体験した人、絶対に忘れらない一日になったよね?

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