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ビジネス・スキル&伝達技術コミュの岐路に立つソニー 〜エレクトロニクスvsコンテンツ・ネットワーク〜

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ロイターの記事によると、ソニーの会長が「モノ作り・エレクトロニクスの
ソニーから、ゲームや音楽配信やネットワークのソニー」へのシフト化に
進むべく、人事の権限を強化し始めたとのこと。

ウォークマンに代表されるモノ作りの伝統に回帰したい勢力と
今日、隆盛のコンテンツやネットワーク志向に踏み出したい勢力との
間に立って、むずかしいかじ取りが迫られるかもしれません。

引用:Yahooニュースの記事から
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090228-00000393-reu-bus_all

(以下、抜粋)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 <製造業のあり方に迷い> 
 ソニーは2000年代以降、製造業としてのあり方に迷ってきた印象が強い。2000年代前半、エレクトロニクス産業に大きな弾みをつけた薄型テレビ事業について、ソニーは競合他社に大きく出遅れた。社内からは、中核部品である大型液晶パネルを自社製造をしていないことに対し、「モノ作り軽視」との批判が噴出し、出井伸之・前会長が推し進めた「ネットワーク重視」の路線にも見直しの機運が広がった。当時ソニー関係者は「誰も社内でネットワークのことを話さなくなった」と振り返る。

 「技術のソニー」復権に向けた努力がなかったわけではない。ゲーム機「プレイステーション3」に搭載する高性能半導体「セル」を米IBM<IBM.N>などと共同開発し、数千億円規模の巨費を投じて量産にこぎつけた。ただ、任天堂<7974.OS>の「Wii(ウィー)」との競合に苦戦し、プレステ3は赤字続き。開発を指揮し、一時ソニーの社長候補だった久多良木健氏も2007年にソニー取締役を退任した。「セル」の生産設備は昨年東芝<6502.T>に売却するなど、現在のソニーでは製造設備を多く抱えない「アセット・ライト」戦略が主流となっている。ストリンガー氏がネットワークやソフトなどを重視する路線を強調するのも、こうした過去の経緯と無縁ではないとの見方が少なくない。

 また、現在の世界的な大不況の真っ只中で、コスト負担が重い半導体や薄型パネルの製造設備をなるべく持たないことは財務的には有利といえる。薄型パネルからテレビまで一貫生産する「垂直統合型」のシャープ<6753.T>やパナソニック<6752.T>もここにきてテレビ事業の収益性が急激に悪化している。ある国内証券アナリストは「一般的にいって、ある製品が成熟期に入れば垂直統合型よりも、(部品などを他社から調達する)水平分業型のほうが有利」と指摘する。

<独創性の輝き取り戻せるか>
 ただ、ソニーが「世界で最も有名な日本企業」に登りつめたのは、「ウォークマン」やビデオカメラ「ハンディカム」、ブラウン管テレビ「トリニトロン」など独創性に溢れる魅力的なエレクトロニクス製品を日本から送り続けてきたからだ。そうした成功体験がなお語り継がれる同社において、日本での事業のあり方を公然と批判するストリンガー氏が求心力を高め、ソニー復活へつなげる道筋は決して平坦ではない。

 日本のハイテク産業分析の第一人者である調査会社ジェイスター(東京都中央区)の豊崎禎久氏は「ソニーはエレクトロニクス企業だが、ストリンガー会長は本業のエレクトロニクスに関して思い入れがみられない。ソニーのDNAを一度消し去るような人事とみている」と語る。ネットワーク強化の方向性について、豊崎氏は、「ソニーはパソコンもゲーム機も全体の市場シェアは低い。デジタル家電も(今回の組織改正で)単品として切り出しており、それでは本来有望なホームネットワーキングのソリューションが展開できない。時代に逆行している」と批判的な見方を示している。 
(ロイター日本語ニュース、浜田健太郎、編集 北松克朗)

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