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みんな記者コミュの失言大臣

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10月31日、第三次小泉内閣が発足した。
11月1日付の毎日新聞によると、
杉浦正健新法務大臣は、その夜の就任会見で、
法相が署名することになっている
死刑執行命令書について「自分はサインしない」と
述べ、自分の在任中は死刑の執行をしない考えを
明らかにした。

ところが、その直後の1日未明になって、
「個人の心情を吐露したもので、法の番人としての
法相の職務執行について述べたものではない。
誤解を与えたとしたら遺憾で訂正する」との
文書を出し、先の発言を撤回した。
さらには同日午前の閣議の会見でも、
「舌足らずの発言で申し訳なかった。もっと
丁寧に説明すべきだった」と改めて釈明した。
しかし、「理由のいかんに問わず、他の人間の
命を奪うことは許されないという気持ちは根底に
ある。(死刑囚も)一人の人間に違いない。
(死刑執行は)あらゆる要素を加味して判断したい」
とも述べ、サインしない含みを残した。

小泉首相は1日午前の閣僚懇談会で、各閣僚に
「これからはすべてが公的な発言と取られるから、
閣僚としての自覚を持って発言してほしい」と
注意を促した。これは前日の杉浦法相の発言を念頭に
した指示とみられる。杉浦法相は懇談会後、首相に
発言の経緯を釈明。首相は改めて注意した、とのことだ。


この一件には、二つの違和感を感じた。
まず一つは、杉浦法相が発言をすぐに撤回したことだ。
近年、閣僚・政治家の失言が頻繁に聞かれる。
もちろん、失言自体は昔からあるものだが、
昔は失言の内容次第では辞任したり、すぐに陳謝していた
様な記憶がある(2000年に越智金融再生委員長(当時)が
‘手心発言’で辞任したのを最後に、失言で辞任した閣僚は
いないのではないだろうか)。
しかし、近年は(ここでは例を挙げないが)失言があっても、
発言自体は訂正しなかったり、むしろ開き直ったりする
閣僚・政治家が多い様に思える。
その中で今回、杉浦法相は発言をすぐに撤回しており、
本来当然のことかもしれないが、異例のことの様に感じた。
二つ目は小泉首相が杉浦法相を注意したことだ。
小泉首相こそ就任以来数々の失言を発しており、今回の
発言を注意する資格があるのかと疑問に思う。
首相は靖国参拝をする度に「個人の心の問題に他国が
とやかく言うべきではない」と言っており、その信念を
実践するならば、杉浦法相を擁護すべきである。

私は今回の発言は失言だとは思わない。
死刑制度の是非に関して、個人の見解を述べることの
どこが失言なのか。しかし、ネット上ではこの発言を
批判するブログや書き込みを多く目にする。

ただ、「自分の在任中は」という言い回しは無責任であり、
その点は批判されるに値する。自分の信念を貫くのなら、
死刑廃止の法制化に向けて動き出すべきだ。
これでは「自分の在任中は増税しない」と言っている
首相と同じである。
それに、「では麻原彰晃は死刑にしなくていいのか」と
いう問いに対して、杉浦法相はどの様な見解を述べるのか。

なので、今回の発言は、法相としての立場としては、
軽率なものだったかもしれないが、内容自体は
責められるべきものではない。発言が責められるべき
閣僚・政治家は他にもいる。もし、杉浦法相が「私の
在任中は死刑をたくさん執行する」と発言したら、
今回の様な反応が起きたのだろうか。この類の発言が
批判されることは、やはり今の時代の風潮なのだろうか。

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