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みんな記者コミュの靖国参拝

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 10月17日、小泉首相は昨年1月1日以来、1年10ヶ月
ぶりに靖国神社への参拝を実施した。総理に就任してからは
5年連続の通算5回目の参拝となる。
 
 今回の参拝は秋の例大祭に合わせて行われたものだが、
服装は平服、神社の滞在時間は5分強、本殿には昇殿せずに
一般人と同じ拝殿で参拝など、過去の参拝とは異なる形式だった。
 
 夕方の会見では、「総理大臣としての職務として参拝したんじゃ
ない」と、私的参拝であることを強調した。また、「長い目で
見れば中国も理解していただける。よく説明していきたい」、
「心の問題は他人が干渉すべきではない」とも述べた。

 翌日の各紙の朝刊の社説を読み比べてみた。
 
 まず、明確に参拝を支持しているのが産経新聞。
「例大祭に参拝したのは適切だ」
「大勢では首相の靖国参拝を認める司法判断が定着している」
「中国・韓国の抗議は不当な内政干渉である」
「参拝は外交的配慮により左右されるべき問題ではない」
「次の首相にも靖国参拝を継承してもらいたい」
さらには
「堂々と今まで通りの昇殿参拝を続けてほしかった」と
まで述べている。
  
 次に、社説からは賛成とも反対とも読み取れないのが読売新聞。
「中国政府や韓国政府は反発している。首相の靖国参拝を
めぐって、国内にも様々な意見がある。それに対して首相は
あまりにも説明不足である」
「11月、12月に外交日程が目白押しであり、歴代首相も
例大祭の期間中に参拝していた。これらのことを勘案し、
参拝を決断したのだろう」
「また首相としては、中国の要求に屈するという形で参拝を
中止することは、避けたかったのではないだろうか」
 そして、大阪高裁判決(‘実質的傍論’の形で「違憲判断」)
や東京高裁判決(憲法問題には触れずに、原告請求棄却)を紹介し、
「今後どのような形で政府として戦没者を追悼して行くのか。
首相は体系立ててきちんと説明する責任があるのではないだろうか」
と締めくくっている。
しかし、読売新聞の従来の靖国参拝に対しての論調は
「一国の首相が、戦没者を追悼するためにいつ、どんな形で
参拝をするかといった問題は、本来、その国の伝統や慣習に
基づく問題だ」(2004年1月6日付社説)
「いわゆるA級戦犯の合祀が問題にされるが、死者に対しては
平等に弔うのが日本の伝統的な文化、習俗だ」(同日付)
「伊勢神宮参拝も違憲になるのか」(2004年4月8日付)
というものだったので、スタンスが変わってきた様に思える。
今年8月発売の雑誌「オフレコ」で、読売新聞社会長の渡邊恒雄氏が
自身の軍隊経験から靖国参拝を批判していたのを読んで目を疑った。
今回の社説の変節は、この発言が影響しているのかもしれない。

 他の新聞は、参拝反対の論調だった。
まず日本経済新聞。
「工夫の跡も見えるが、これで問題が解決するわけではない」
「アジア外交をどう立て直すか、国民にはっきりと説明すべきだ」
「先の衆院選で、参拝の有無を表明しなかったのはフェアではない」
「国を代表する首相が、A級戦犯を合祀して大東亜戦争肯定論の
立場をとる靖国神社を参拝すれば、戦争のけじめがあいまいに
なり、諸外国との信頼関係を大きく損なう」
「日中・日韓関係は日本にとって日米同盟に次ぐ重要な二国間
関係であり、関係の悪化は日本の国益にとってマイナスだ」
「靖国参拝の外交ダメージを最小限に食い止めることが首相の
せめてもの責任だ」
 
 朝日新聞・毎日新聞も概ねこれに近い論調だった。
 
 そして、一番批判的だったのが東京新聞。
まず冒頭で「何をそんなに意地張って」「見苦しい」と来る。
‘マスコミがいつ行くか、いつ行くかとずっと粘っていた。
待たせては申し訳ないから行った’という首相の発言を紹介し、
「この発言が事実なら、マスコミも国民も侮られたものだ」
「私的参拝を強調する首相の釈明も、公私を区別できない児戯に似る」
「先の総選挙の圧勝で何もかも信任されたと開き直るなら、
筋違いも甚だしい慢心だ」と続く。そして、
「慢心やメンツの参拝が改革の機運を台無しにする」
「参拝批判や慎重論を唱える議員がめっきり減っている。
今回の総選挙が、権力者に従順な政治家の大量生産だったと
したら、まことに嘆かわしい」と結んでいる。
 
 以上、6紙の社説を見てみたが、参拝を支持しているのは
産経新聞だけということが分かる。もちろん、社説で書いてある
ことがすべて正しいという訳ではないが、考えや判断の目安には
なると思う。

 靖国参拝反対の論点を挙げると
?総理大臣としての参拝は、憲法20条3項の政教分離規定に
 抵触する恐れがある 
?A級戦犯が祀られている靖国神社に首相が参拝することに
 中国・韓国が反対している
?参拝を強行することで、対中・対韓関係が悪化する
?靖国神社が大東亜戦争肯定の立場をとっていて、
 その神社に首相が参拝することで、日本が未だに
 戦争を肯定している様に誤解される
 
 逆に、参拝賛成の論点は
?国事殉難者を慰霊することは国の代表として当然のこと
?参拝は個人の心の問題であり、他人がとやかく言うべきではない
?他国に干渉されて参拝を止めるべきではない
?参拝を止めたところで、対中・対韓関係が改善する訳ではない

といったところだろうか。

 ちなみに、参拝後に実施された共同通信社の世論調査では、
「参拝してよかった」(48・1%)が「参拝すべきでなかった」
(45・8%)を上回る結果になった。前回9月の調査だと
「今年は見送るべきだ」(53・0%)が、「今年も参拝すべきだ」
(37・7%)を上回っていたので、今回の簡易な参拝形式が
少なからず調査結果に影響を及ぼしているのかもしれない。
この結果からも分かる様に、靖国参拝は世論を二分する
とても難しい問題なのである。
  
 しかし、どんなに簡易な形式で参拝しようとも、多くのSPを
引き連れ、報道陣が注目する中で参拝することを、「私的参拝」と
言うことには無理があると思う。公務中で、テレビ中継される中での「私的」などあり得ない。
 
 戦時中は戦争を鼓舞する役割を果たし、今も戦争を肯定する
靖国神社に、日本を代表する立場の首相が公的に参拝することは、
他国から誤解を招きかねない。それに、政教分離の問題からも
疑問である。昨年の福岡地裁と、今年9月の大阪高裁では、
原告の賠償請求は認めず、控訴を却下したものの、傍論で
参拝自体には違憲の判断を示した。いずれも法的拘束力の無い
‘裁判官の意見’ではあるが、判断をしたことは意義があるのでは
ないか。これらの判断が、今回の簡略化に繋がったことは間違いない。

 もちろん、参拝をしたいという小泉首相の個人的心情は
否定されるものではない。しかし、在任中にするのであれば、
SPを数名引き連れる程度で夜間にひっそりと参拝するか、
もしくは首相を辞めてから参拝するべきではないか。
  
 20日の東京新聞の投書欄に目を引く意見を見つけたので、
最後に紹介しておきたい。

 小泉首相は参拝については「心の問題だ」と、批判を
 受け付けないが、東京都が卒業式の君が代斉唱に起立
 しない教師を処分することに対して「心の問題を強制
 してはならない」と石原都知事を諌めたことが一度でも
 あっただろうか

 というものだった。もっともな意見だと思う。君が代斉唱時の
起立の是非こそ心の問題であり、ここに最大の矛盾を感じる。

コメント(6)

またもやかなり長くなってしまいました。
ダラダラ長いだけで、ありきたりなことしか
書けていない様な気もします。
自分の思想色を薄めたので、何を言いたいのか
分からない文になってしまっているかもしれません。
最大の問題は、時間をかけすぎていることです。
忌憚のない意見をお願いします。
おお!!気づかなかった><
ごめんね。ロッテのほうも後で読んでみるよ。

各新聞社ごとの説明ナイスです。

こうやって、新聞社ごとを比較検討すると、やっぱしその新聞社の色ってのが出るものなんだね。

確かに、文庫の考えは入ってないけど、紙面の客観的事実が記載されているようで・・・よいと思います。
文庫の個人的な思想とかは、コメントに書いちゃえばいいと思うし・・・。


誰かのコメントで産経新聞は、他の新聞社と違って、一面はその日のトップニュースを持ってくるのではなくて、時代の流れを汲んで、今後重要になりそうな奴や今後重要になりそうな論点で記事を書いているって言っていたけど、今回もそういうところに違いがでたのかもね。

靖国神社がどういう神社か詳しくは知らないんで、これから勉強します。戊辰戦争位の時に出来たという事しか知らん><

靖国参拝をやめたら、中・韓に屈服することになる・・・ここは辞めるべきではないってところなんだろうけど・・・。

核兵器を保有していない日本国の日本人としては、このまま論争で終わるんだったら、どっちでもいいのかなと思ったりしちゃいます。ぶっちゃけ、個人レベルでは、今の時代は、歴史上一番中国と交流できている時代だと思うし・・・。言論の自由万歳です。

って論点ずれたかな??
ここまで読むのに、正直、大分疲れました。
でも、内容的には、比較がされていて、新聞とってない俺としてはおもしろかった。
日経はやっぱり経済重視だね。その合理的な考えは嫌いじゃないかな。
司法とも絡む問題なので最高裁の判断には注目していましたが、大阪高裁の訴訟は原告側が高裁の違憲判断を確定させるために上告しなかったので、今後の展開が待たれるところです。
確かに、都立の君が代はひどい。あれこそまさに心の問題。
言い切りこみだと思います!

新聞記者は事件を次の日の朝刊の記事にしなきゃいけない。という時間的な縛りのある職業ですから、迅速さというのは常に付いて回る問題だね。
おそらく、時間かけていい文章ができるなんて当たり前。
締め切りの印刷時間?までに、どれだけクオリティの高い文章が書けるか、で記者の優秀さが決まるんでしょうね。

ある意味ここはその訓練にもなる場じゃないかと思います!
大して知らないのに偉そうなことを書いてしまいましたが、戦友文庫氏には是非頑張って欲しい、と思う次第であります。
君が代 は何が酷いって、

教師に通達で指令が来るところ!!

通達って法的効力がないから、取消訴訟とか出来ないわけでしょ。

なのに、通達に違反してもなんら問題ないはずなのに(論理的には)、現実は、職務命令違反=公務員にとしてふさわしくない行為として、罰せられる。ってか、懲戒免職にまでなるらしい。

だから、教師は生徒を指導せざるを得ない・・・こんな馬鹿げた話はないだろう!!思います。

心の教育をしろ!!という中央のお達しの反面、教師の心の自由を奪われる・・・という矛盾。まあ、公務員なんだから、遵守しろといわれたら、仕方ないのかもしれないんだけど・・・納得いかんね。

しかも、教育委員会が、卒業式に体育館に来て、教師がちゃんと歌っているか判断する基準がめちゃくちゃなんよ。

A:体育館に響くくらいの声で歌っている。
B:大きく口を開けて歌っている。
C:小さな口を開けて歌っている。または歌っていない。

こんな基準。まるで松竹梅どの寿司を選びますか??って次元の話。

そんなことより、他にやることあるんじゃないの?といいたくなるね。


でも、まぁ、教師側としても責任がないわけでなく、

「国歌・国旗法」が制定された時に、もっとメディアなどを使って大きな反対運動をすべきだった。という意見もある。単に、これは強制ではないという政治家の発言を真に受けて、成立させてしまった教師側、国民側の責任でもある。というのに、なるほど!!とも思いました。

やっぱし法律を知るっていうことは、生きて行く上で大切なことなんだな!!と思いますね。
>はまちん。
その通り、時間かければいい文章が書けるのは当たり前
だよね(この記事がいい文章かは極めて疑問だけど…)。
論理展開に行き詰まって、時間がかかるというのが現状です。
でも、もし記者になれたとして、そんな時間かかってたら、
デスク(=原稿をチェックする上司)に怒鳴られること
間違いなし。
このコミュを鍛錬の場にして、時事ネタをバンバン斬って
いきたいと思うので、今後とも、お二方にはお付き合いお願いします☆

>オミ
教育界の現状を教えてくれてありがとう!
このへんも記者になれたらライフワークにしたいテーマです。
国旗・国歌法制定のいきさつは、「老兵は死なず」(野中弘務)や
「野中弘務 差別と権力」(魚住昭)に書かれているけど、
‘不毛な争いでこれ以上犠牲者を出さない’という大義名分が
通った形だったんだよね。それが、今じゃさらなる被害者を
出すという、この本末転倒さは一体何なんだろう。
「義務付けを行うことは考えてない」という当時の国会答弁が
虚しく響く。政治家の発言のインチキさの典型例だね。
時は流れて現在、「共謀罪」なる法律も、制定に向けての動きが
強まっているよね。これも、法律を作る側の政治家(平沢勝栄)は
「内心の自由を脅かすという批判は誤解だ」「乱用されない様に
国会でチェックしていく」(共に17日付の毎日新聞での発言)
とか言ってるけど、これを真に受けると、国旗・国歌法の
二の舞を演ずることになるんじゃないかと思うよ。だから、オミの
言葉を借りれば、まさに「法律を知るっていうことは、生きて行く
上で大切なこと」だよね。この動向に注目していきたい。


>はまちん。
この共謀罪、法律を勉強しているはまちん。の見解が何か
あったら聞いてみたいです。
最近、新聞やテレビをめっきり見なくなり、共謀罪の知識が無い…コミセンで新聞読んだりしてみるわ!
目的は多分、暴力団の黒幕処罰のための法律なんじゃないかな…
そこんとこも、待ちで…!

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