競馬千夜一夜コミュの日本競馬新章

　ここ十年余りの日本競馬はサンデーサイレンスの超独壇場で、重賞ワンツーなんぞ日常茶飯事。今ではＧ１ワンツースリーでも驚く事はなくなりました。一頭の馬によるこれほどの独裁状態は今後日本競馬において出てくる事はないと思われます。

　そんなＳＳ時代も自身の急逝により今年の３歳世代で幕を閉じ、来年のクラシック戦線からはＳＳ不在の争いとなります。
　古馬戦線はダイワメジャーらが残りますが、今年の３歳世代が例年に比べるとやや不作気味なこともあり、これまでとは様相が変わってくるでしょう。
　日本競馬史という本があるとすれば、ひとつの章が終わり、新しい章が始まったところかと思います（終盤の世代でディープインパクトという最高傑作が出現したのも、ひとつの章の終わり方としては最高だと思います）。

　ＳＳの後継馬として、ＳＳ系牝馬との掛け合わせも期待されたエンドスウィープとエルコンドルパサーが相次いで死亡。同系のウォーエンブレムは生産能力が皆無に近く、ＳＳ系のフジキセキやダンスインザダーク、スペシャルウィークなどを除けば、これまでにこれといった後継馬が出てきていないのが実情です。

　それだけに期待が大きくなりそうなのは、近年デビューした、またはデビューする種牡馬になります。

　非ＳＳ系では、先日「ザ・ロック」こと、ロックオブジブラルタルの導入が決定。去年のＪＣを勝ったアルカセットや、既にジャリスコライトが活躍しているファンタスティックライトも導入されます。社台系ではシンボリクリスエスとキングカメハメハ、ファルブラヴといったところでしょうか。
　ＳＳ系では、ディープインパクトを筆頭に、ゼンノロブロイ、デュランダル、ネオユニヴァース、ハーツクライあたりのデビューが待たれます。
　今年はキングヘイローやアドマイヤコジーン、ジャングルポケットなどの内国産種牡馬からも実績馬が出ており、ＳＳ系とあわせて今後の躍進を期待したいところです。

　来年からのリーディングサイアー争いは今後の日本競馬の方向を占う上でも注目すべき、非常に興味深い点です。皆さんはどの、どんな種牡馬に期待されますか？

コメント(3)

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[1] mixiユーザー 11月29日 20:28

後２年間くらいはＳＳが取ると思いますが、それ以降のリーディングサイヤーも社台の影響度が大きいと思います。
個人的には母系がシラオキで２歳が大活躍しているスペシャルウィークに取って欲しいと思っています。
ノーザンダーサーの血を内包しないＳＳはノーザンダンサー系で飽和状態にあった日本の生産界に「非常識を日常」に変えるという革命的な成功を収め、ＪＲＡの２歳リーディング５０位以内に直子が１０頭もランクインしているという２世の繁殖成績も素晴らしいものがあります。母父としても優秀であり、亡き後の牙城も頑強のように思えます。
種牡馬になったＳＳ産駒が既に７０頭を超え、更にネオユニヴァースやゼンノロブロイ、ゴールドアリュールも産駒がデビューを待っており、ＤＩやハーツもスタッドインします。ラストクロップからも何頭か種馬になるでしょう。
セントサイモン（サンシモン）が自らの血の優秀性から大繁栄し過ぎてそのラインを衰退させたように心配がないわけではありません。当時とは生産規模も異なり、地域間交流も多様化していますが、ＳＳ用に導入された牝馬たちも高齢となり後継馬の相手も限られてきます。
しかし、ＳＳ系を持つ繁殖牝馬が多くなることは事実なので非ＳＳ系の存在が重要です。社台では早世したエンドスウィープとエルコンがＳＳの肌馬で結果を出しており、ミスプロ系は期待できると思います。それはキンカメの種付け頭数にも現れています。ウォーエンブレムが不確かで、スウェプトオーヴァーボードでは心もとない、キングマンボは売ってくれないでしょうし、アルカセットはダーレーの持ち馬、ＳＳの肌が多い社台は頭が痛いと思います。
ロックは日本にあまり実績のないデインヒル、ましてや社台とは犬猿の仲にある軽種馬協会の持ち馬なので付けづらい。種馬としてのポテンシャルで言えば血統的な背景が確かなキングヘイローにも次代を担う資格があると思いますが、母父がヘイローなのでＳＳ系牝馬にはきついものがあります。
リーディングはとても無理でしょうがシルバーチャームに期待しております。

[2] mixiユーザー 12月01日 16:21

私も仕上がりの早さにも注目して、スペシャルウィーク産駒に出資してきました。ダンスインザダークとアグネスタキオンがバブリーに高騰してますので････
コストパフォーマンスも優れてると思います。

コストパフォーマンスを考えると、社台系種牡馬は高すぎると思ってます（中で選ぶなら、お得感のあるフジキセキですが）

今のところでは、意図的に価格破壊を進めてるダーレーの種馬に注目してます。アルカセットなんて250万円ですからね！
後はファンタスティックライトあたりもお得でしょうか。

[3] mixiユーザー 12月01日 17:05

ラムタラとサンデーの差がそのまま現在の日高と社台の体力差になっていますね。
今回のディープのシンジケートは半分は社台が持つようなので、
種牡馬ビジネスは本当にギャンブルですね。
個人的にはクリスエス産駒に期待しています。
あの爆発力が受け継がれれば・・

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