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Marguerite Yourcenarコミュのはじめまして

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ユルスナールは『とどめの一撃』から入ったのですが、本格的に惹き付けられたのは二冊目の『黒の過程』からでした。ちっともはかどらない読書でした。文という文が、読んでいる私の方で、制止しがたい想念の連鎖を引き起こすのです。読書という行為にはとても期待していなかった、堅固な経験がありました。

ユルスナールが『とどめの一撃』や『ハドリアヌス帝の回想』で描き出す心性の牢獄とでも言うべきものは、それこそファン・アイクばりの精緻さで描かれているせいで、歴史小説にありがちな無責任な感傷とは遠く隔たった、挑戦的な存在感を帯びています。その筆致の裏側に、私は沈痛なまでの、無限の誠実さを感じずにはいられませんし、後に彼女の文章を通じて親しむようになるヴァージニア・ウルフのような人を除いて、このような誠実さをありありと感じた著述家はほとんどいませんでした。

ユルスナールっていう作家はまだマイナーなんでしょうか……
ユルスナールの著作が、私にとって糧になったと考える理由は、まるで他人の書いたものを読まされている感覚がなかったというところにあります。まったく「自分自身の」読書でした。でも、能動的に読まなきゃいけない本って、なかなか他人に勧められません。感覚が共有しにくいのも魅力ですが、それだけに語るのが怖い作家でもありますね。

コメント(29)

はじめまして。まっきぃです。
ユルスナールは「東方奇譚」(で正しかったかな。)を読んだだけで全くの初心者です。彼女の「源氏の君の最後の恋」を読み、卒論で雲隠を研究することになったほど、衝撃を受けました。
どうぞよろしくお願いします。
こんにちは。怠惰な管理人のぽそこしです。

すでにご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、10月16日(日)の日本経済新聞の朝刊の最終面に、作家の堀江敏幸さんが、ユルスナールの『ハドリアヌス帝の回想』と『ギリシア詩華集』の思い出を書いておられます。

ぜひ、一読をお勧めします。
岩崎力先生には、学部のときにお世話になりました。
先生はユルスナールをはじめ、多くの重要な翻訳をなさっていておられますが、フランス語と日本語という全く異なる言語の差異と共通性に、たいへん敏感なかたであったと記憶しております。
おお。いつの間にやらこのコミュニティも参加者が70名、いやついさっきさらに1名参加されて71名になったようですね。

私もフランス語は一応独学でかじりましたが、さっぱりわかるようにはなりませんでした。でもユルスナールの作品に見られる深い思索は、いかにもフランス文学らしいと勝手に思い込んでいます。

ユルスナールのような、硬質な知性に満ちた作家を愛する方々が、これほど多くいらっしゃるということに勇気付けられます。
このコミュニティに参加された皆様に、幸多からんことを。
こんにちは。

イスラエル旅行中に、ハドリアヌス帝の回想の現地語ヘブライ語翻訳を入手しました。

画像の右は、源氏物語のヘブライ語訳です。
はじめまして。
ユルスナールのコミュニティーがあることを知ってびっくりしました。
よろしくお願いします。
はじめまして。
黒の過程、映画版を公開時に見たことあるものです。(これだけで、ここに入れていただく価値ありますか?)
ユルスナールを原語で読みたいとフランス語ちょっとかじりましたが、フランス語の中でも難しくて挫折しました…
現在あまり参加できない事情ありですが、よろしくお願いいたします。m(_ _)m
ありです。大ありです。>わらひさん
実はこのコミュニティには参加資格などないのですが (参加資格のあるコミュニティには「管理人の承認が必要」とか何とか書いてあります)、映画の感想などぜひお聞きしたいので、お時間のあるときにでもレビューなど書いていただければ幸いです。
よろしくお願いします。
はじめまして。
ユルスナールの名前を知ったのは須賀敦子さんのエッセイからでした。その後偶然友人にも勧められて。
東方奇譚を最初に読み、詩をちょっとだけかじり、今はハドリアヌス帝の回想の途中です。すごい人だなって思います。
どうぞよろしくお願いします。
アンクさん、こんばんは。
私もユルスナールはすごい人だと思います。
ぜひ『黒の過程』なども読んでみてください。
よろしくお願いします。
はじめまして
私も大学のころ、岩崎さんの授業に出たことがあります。
ハドリアヌス帝は一時期、座右の書でした...
ハドリアヌスさんの辞世のラテン詩を、
暗殺の森というベルトルッチの若い頃の映画で
ジャン・ルイ・トランティニヤン扮する主人公がつぶやく
シーンが、最高にうつくしいです。
はじめまして。
「ユルスナールのコミュニティーがあることを知ってびっくりしました」というコメントをされている方もいらっしゃいますが、同感です。
実は僕も「まさか・・・」と思って検索したら、見事に出てきて、しかもこんなに沢山の参加者の方がいらして(嬉しい)驚きを隠せないでいます。
同時に「僕なんかが末席を汚していいのか?」と思わなくもありません。(ちなみに、コミュニティー初参加です!)

さて、『ハドリアヌス帝の回想』『黒の過程』『とどめの一撃』・・・最近再読していませんが、こちらのコミュニティー参加を期に、またどっぷりとハマりたいですね・・・。

ちなみに僕は『アレクシス』なんかも大好きなんですが、これって少数派なんでしょうか?皆様のご意見をぜひお聞かせ下さい。
はじめまして!
イモヅル式にこのコミュニティーにたどりつき、とっても興味がわきました!
みなさんの感想等を読んで、ぜひ、『ハドリアヌス帝の回想』を読んでみたい!!と思いました。
私は、マルクス・アウレリウスの「自省録」が大好きなんですが、あれも、神谷美恵子サマという、素晴らしい翻訳者が訳した、ということが日本人読者を増やす一番の原因ではないかと思っております!
しかし、そのマルクス宛に書き残した。。。(?)なーんて、考えるだけでロマンチックじゃないですか〜!
さっそく、本やさんに直行したいと思います。
まだ、読む前からコミュニティーに参加してしまってすみません。
よろしくお願いいたします!
 『ハドリアヌスの回想』、『火』、『東方奇譚』の訳者、日本にユルスナールを導入した立役者、多田智満子氏のコミュを作りました。
 御興味ある方は、どうぞぜひ御参加下さい。

「遊星の人 多田智満子」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=1275002
はじめまして。
よこちんと申します。
ユルスナールのコミュニティがあってびっくりしています。
あまりメジャーなものではないので。
ハドリアヌス帝の回想は自分でも好きな本のひとつです。
読んだときは衝撃の連続です。
というかこのスタイルの文章を日本の小説で見受けることが出来ませんですから。
瑞々しさを感じさせ、詩的に静かに語りかけていく。
なかなかないです。
訳者の腕もあるかとは思いますが。
ユルスナールについて教えてもらえればうれしいです。
怠惰な管理人のぽそこしです。
いつのまにやらメンバーが100名突破。しかも皆さん、よくわかっていらっしゃるなーと思えるコメントをいただき、ありがとうございます。
いち+に=さん、最近まとめ買いした白水社の「ユルスナール・セレクション」に「アレクシス」も入っているのですが、まだ読んでません・・・。すみません。_(..)_
やはりユルスナールは寝転がって読むような作家ではないと思っているので、まとまった時間が取れればそのときに読みたいと思っているのですが、その時間がなかなか取れなくて・・・。

ayaさん、「ハドリアヌス帝の回想」を読んだら、ぜひ感想を聞かせてくださいね。

ちなみに20番のコメントは、私が書き掛けをアップしてしまったものを、自分で削除したものです。
変な書き込みがあったわけではないので、ご安心を。

このコミュニティを作って良かったと、皆様に心から感謝してます。これからもどうぞよろしくお願いします。
はじめまして。
ユルスナールを知ったのは、ちょうどユルスナールがなくなった頃に、塩野七生さんがある小冊子で、ユルスナールの「姉アンナ・・」の書評をし、『この天才が死んでくれて心底ほっとしている』、と彼女を絶賛していたのがきっかけです。私はこの天才にもっともっと生きていて欲しかったです。
>瑞樹さん
私も「火」は最も好きな作品のひとつです。
chakoさん、kamekoさん:
ユルスナールのコミュニティへようこそ。(すみません、反応が遅くて・・・)

ふ〜ん、塩野七生がそんなこと言ってたんですか。
ユルスナールとの才能の違いは誰が見ても明らかですが、それにしても「死んでくれてほっとしている」はひどいですね。
悪貨が良貨を駆逐する、とはこのことでしょうか。
はじめまして!

>塩○七○なんかをありがたがっているヲヤヂに、もっとすばらしい歴史小説があるんだよと言ってあげたい人。

 同感です。

 塩野七生のローマ帝国史は、ビジネス向けに読まれることを意識した骨太の論調や後付の講釈、お説教じみた語り口が気になってあまり好きではない。
 「あんたはどれほどの者なんや」とつい言いたくなる。また、カエサルの巻では、『ガリア戦記』をそのまま引用したのではと思われる部分もあって興ざめる。全史を読破したわけではないが、18世紀の歴史家ギボンの書いた『ローマ帝国衰亡史』の方が古典的な香りとしなやかさ、自然さがある。また、同じイタリアを題材にするのなら須賀敦子さんの文章の方がよほど心地良い。あるいは、歴史物語としてなら、ユルスナールの描くハドリアヌス帝に圧倒的な魅力がある。


ユルスナルのコミュニティがあるなんてびっくりです。
コミュニティへの参加どころかミクシーも初めて。
でも携帯やパソのアドレスはユルスナル作品の名前で、というファン(笑)

どうぞよろしく。。。
はじめまして。
須賀敦子コミュから流れてきました。

しばらく品切れになっていた岩波文庫の「とどめの一撃」が、秋の一括重版で増刷されます。本日発売予定。


http://www.amazon.co.jp/dp/4003259815/
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/bunko10a/top.html

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