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「食といのちの学校」コミュの蝶になったマナ

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芽 蝶になったマナ
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一本の木がありました。
春になって、イモ虫の赤ちゃんがいっせいに生まれました。
お日さまの光をいっぱい浴びたやわらかな木の葉を食べて、マナもすくすく育ちました。

暖かくなるにつれて木のあちこちで卵がかえり、イモ虫がふえ、大きくなって、食べる量もふえました。みるみる葉を食べつくして、ほかのグループと競い合い、争いながら、枝から枝へと移動してゆきます。

あるときマナは、「このままみんなが木の葉を食べてゆけば、きっと木は死んでしまうわ」と心配になりました。「葉っぱが食べられてしまったら、木が枯れて、だれも生きてゆけなくなるのではないかしら?」

初夏になると、太ったイモ虫たちの食べる量はますますふえて、葉は虫食いだらけになりました。木はやせ細り、すっかり弱ってしまいました。病んだ葉っぱを食べたイモ虫たちも病気になりました。

マナは、木が燃えてみんな死んでしまう夢を見て、泣きました。
この木はみんなのお母さんよ。私にいったいなにができるでしょう?
マナは木のために祈りました、「ごめんなさい、ゆるしてね」。

そのすべてを木はしずかに見ていました。マナはサナギになりました。

木のお母さんがいいました、「だいじょうぶ、心配しなくてもいいのよ。あなたは愛にめざめたから、それでいいの」。

「もうじきあなたは蝶になる。蝶になったらだれも葉っぱを食べないわ。花の蜜をもとめるの。そして蜜の甘さに、酔って踊りまわる。そうすると花粉が交わって、花に実がつくのよ。」

夏になりました。木には赤い花が咲いて甘い蜜の香がただよっています。蝶になったマナが透きとおった大きな羽を広げて花と遊んでいます。

木にはすっかり緑がよみがえり、花にはふっくら実がなりました。

(「蝶文明」より 著:正木高志)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーさくらんぼ

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