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INDIAN BEAD WORKSコミュのStupid Question?

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Stupid Questions。直訳すれば「下らない質問」。

今さら、こんなこと聞けないなあ〜
とか、
超初心的質問で恥ずかしい〜
とか、
その他、「つまらん質問」にみんなで真面目に答えていくコーナーです。

一人が疑問に思う事は、みんなが疑問に思っていると思います。

あと、インディアン・ビーズはインディアンでも自己流の人が多いので、流派(笑)は沢山あります。何が正解ではなく、すべてが正解だと思うので、答えもつまらなくて良いではないですか。
みんなで考えましょう。


注)プロの方にとっては、苦労して自分で編み出した技術を無償で提供するのは違和感あると思いますので、答えられる範囲で。。。ということで!

コメント(31)

こういうトピックを待っていました!

なぜインディアンスタイルのビーズ織りは上から下に向かって進んでいくのでしょうか?
何か深い意味がありそうなのですが,それがなんなのかいまいち解らず悩んでます。
(サンダンスのキャンプで下から上に織っていたら,違う!違う!とたくさんご指摘をいただいて,大変焦りました。でも誰も何でなのか教えてくれなかった。。)
>やかおりさん
へー!それは僕、知らなかったです。本当ですか?う〜ん。なんでだろう?
考えられるのは、、東部森林帯の部族の一部が、クイル細工で織物を作る際に、弓の様な道具を作って編んでいたのですが、それがテンションのかかり具合の関係で上から下へ、となっているから・・・

次に、昔はルームのマシンを置く為の机が無く、(多分キャンプなどで作業されるやかおりさんはよく分かると思うのですが)マシンの様な道具を垂直に近い状態に立てて、先端にヒモを着けて首から下げてやっていた事により、下から上にやると縦糸に多大な負担をかけてしまうこと。

もしくは宗教的な意味合いで、内から外へではなく、外から内へ向かう事により、パワーを取込もうとしている。。。。

そんなところでしょうか。

ルームのテクニックは東部森林帯の部族達は案外早いうちからやっていて、それなりに独自のテクニックを編み出していますよね。あのワムパムなんかもルームと同様のテクニックで作られています。それも関係あるかもしれません。
スー族にしても東部森林帯の部族だったので、オジブアに妨害されてフランス人と接触出来なかったとはいえ、ルーム技法自体は知っていたはずですが、実際に西進したテトン・スーの7部族のルーム技法が始まったのは、アメリカ政府による寄宿舎が始まって宣教師が「インディアン達の生活の為に」西洋のビーズ編み技法を伝えてからですね。
これは、一つには、移動部族であるテトン諸派は、道具を最低限に抑える必要があったので、おおがかりな道具を使うルームを敬遠した。。。という事も考えられると思います。
もしくは寄宿舎で教わるテクに対し、反発して上から下へやったとか(笑)
または、日本人にしても西洋人にしても、「上に向かう指向」がありますよね。様々な「塔」を見ると分かる通り。でも一部の部族を除いては、インディアン達は大地に向かう。。。いや、更に言うと地球の奥地に向かう傾向や伝説が多いので、そういった部分で、ものすごく自然に、血の中に上から下へっていう考えがあるのかも。

僕が考察出来るのは、この程度ですかね。ラコタには自己流でやっている作家がほとんどだし、僕自身もテクニック自体はまったく誰からも教えてもらっていないんです。自分自身でやり方を覚えないと、自分自身で発展させてゆけないから、というのがその理由です。僕が教わった事は、考え方・・・自分と回りとの距離・・・関わり方・・・等、通常外人には体得出来ない部分の教えのみなんです。技法などは、出来ないとは言わせてもられなかったので、文字通り泣きながら覚えたので、一般的なやり方なんかは知らない事が多いです。

なので僕は知らないけど、実はものすごく基本的な事なのかもしれないです。

ちょっと今、11月中旬に計画している「熊を鞣すプロジェクト」(興味ある方、僕のプラベート日記の「ツキノワグマの脳漿鞣しプロジェクト」カテゴリーhttp://blog.oglala.info/index.php?catid=12228&blogid=3133をご覧下さい)で必死で、アメリカの友人達もウェブ仲間も、それで散々動き回ってくれているので、今、僕がそれ以外の質問をぶつけると怒られそうな雰囲気なのです(笑)。
プロジェクトが終了して、むこうに結果報告が仕上がったら、一度それ、聞いてみますね。ウェブ仲間には色々な部族の人が居るし、白人の学芸員なんかも居るので、きっと何か面白い話が聞けると思います。

ただ、大分前、僕が臨時授業でラコタでビーズ講師をした際は、みんな手前から向こうへでした(一般公開の臨時授業なので色々な世代の人が居ましたが)。ラコタは他部族と関わりが薄いし、サンタフェなんかの大きなアートショウに出展する人も少ないのと、あとクラフト雑誌なんかを読んでいる人が少ないことで、流れに取り残されている可能性もありますよね。
実際、アメリカのクラフト雑誌が、どこかの部族のいいつたえ(?)を紹介して、「それ、おもろいやん!」って事で一般的になっている可能性もありますね。



何にしても、ものすごく参考になりました。大変興味深い、面白いお話、有難うございます。
書き込みありがとうございます。お話面白いです!歴史の中での部族事情などから考えると納得いきますね。
確かに大きなルームを立てて作業する場合は上から下に織った方が圧倒的に作業しやすいですよね。
インディアンビーズの技術的な教科書では上から下になってるんですが(私も二冊くらいしか持ってないんですが)、たぶん、ネイティブのビーズ職人さんの間でも上から下には”オールドファッション”になりつつあるのかもしれないですね。私が居たのはクロウドックのサンダンスだったので、たまたまオールドファッションな人がたくさんいたのかもしれません。
今はビーズ織りのあまり大きな作品は見かけないですよねー。卓上で使うような小さいルームでブレスレットやバレッタなどの小さい作品を織る分には,下から上に織る方が理にかなうんです。
とはいえども、やっぱり何かそこに思想的な”裏”があるのではないかと気になります。お忙しいOGLALAさん任せになってしまって申し訳ないですが,「熊プロジェクト」完了の暁にはぜひ、お仲間の皆さんに聞いてみて下さい。楽しみにしています。そして、熊プロジェクトも楽しみにしています!が、住宅街で熊一匹鞣してたら全国区のニュースになりかねませんね(笑)。ミクシニュースのトップに「住宅街で熊鞣し」とか載ったりしそうです。
今更ですが、このコミュの名称は、何故、“INDIAN BEADS WORKS”ではなく “INDIAN BEAD WORKS”なのですか?

どこかに記載があったら申し訳ないんですが、ずっと気になっていたもので…
差し支えなければ、教えてください。

実はこれ、最初はIndian Beads Worksだったんですよ。
ラコタの友人にも確認して。
でも、最近、なめしやり出して、そっち関連のアメリカの友人達、学がある人が多いもんで、間違っているって指摘されたんです。
で、Indian Bead Worksに変えました。
でも実はこれも本当は間違っていて、正しくは、
Indian Beadworksなんですよね。
ただ、それだと検索にヒットしにくくなるので一文字開けました。
へぇ〜。。。

確かに以前、というか最初はBEADSだったように記憶してるんです。
コミュ参加第1号だったので(勝手に誇りに思ってます)。

それが、ある時着付いたら変わってて、ずっと気になってたんです。

BEADWORKSというひとつの単語(カテゴリー)として確立しているということなんですね。
日本語だとビーズ細工でしょうか?


参考になりました。
有難うございます!
〈はじめまして&自己紹介トピ〉にOGLALAさんが書き込まれていました『主にオクラホマより下の部族、特に石を使う事に抵抗の無い部族』という記述が、妙にひっかかっているんですが、これはどういうことでしょうか??

『石を使うことに抵抗がない部族』がいるということは、逆に石を使うことに抵抗をもっている部族がいるということですよね?

僕自身は、どちらかというと、革の上にグラスビーズをのせることの方に抵抗がありまして(あくまで自身の製作するもの、創作の活動の内においてです)、そのこともあって、いままでビーズワークに手が出せずにいるのです。

差し支えのない範囲で結構です、解説いただけると幸いです。

ハイハイ。お答えしますです(占いみたいですな)。

「大地は母」っていうのは、まあインディアンに限らず色々なところで言われていますが、「母だから母なる大地の恵みを頂こう」という農耕民族的考えと、「母なんだから、傷つけちゃいかんよ」という狩猟民族的考え、そしてあまりそういうことを深く考えない混合部族があります。
北方平原域は農耕には適さず、狩猟に適しています。そこで大地を掘って石を取り出すとは何事。。。という考えが広まったのだと思われます。
つまり宗教的・・・民族的に、石を使う事に抵抗があるわけです。

ちなみに、そうした狩猟民族でもパイプストーンは使います。これはまあ、特別な神話がありまして、まあ例外みたいに考えて下さい。


ラコタ族の本来のアクセサリーを見ると、使われている材料は、まず、動物のパーツ、そして交易で得る事が出来たもの、そして略奪して得たもの、拾ったもの、が使われています。
なのでその中にターコイズ等の石が入ることはまず無かったです(当時の交易資料がそれを証明しています)。そして、使われていた金属はブラス、銅、鈴、鉛に限られていました。特にブラスですね。缶詰等を拾ったり略奪したり交易したりが考えられています。また、居留地入りしてからは金属の種類が増えました。

僕がラコタの伝統的なものを作る時に、絶対に石やシルバー等の貴金属を使わないのはそういう事情があるからなんです。
うー…ん……成る程。。
有難うございます。
これは講義料お支払いしなきゃならんですね。

考えてみれば、ラコタやシャイアンなどの平原部族の作品って、博物館や書籍の古い資料でも、石のビーズを使ったものは目にしたことがないんですよね。
ラコタの人たちが伝統的にアクセサリーに用いていたのはジャーマンシルバーだったというようなこともどこかで読んだことがあります。

確かに信仰の面から考えれば納得がいきますね。


でも、実は今複雑な気分です。
自分の中で消化するのに、ちょっと時間がかかりそうです。
そこまで考える必要もないのかもしれませんが、自分のスタンスをどこにおくか、改めてモノをつくることについて、考えさせられます。

どうも有り難うございました。
これは本当に聞くのが恥ずかしい質問なのですが,
インディアンビーズ細工における蜜蝋の用法について教えて頂けませんか?
何か必要なものらしいということで持ってはいるのですが、使い方が全くわかっていません。今までは、柔らかくて細い糸につけることで腰をもたせて、針が糸に通りやすくする,くらいの使い方しかしていませんでした。
よろしくお願いいたします!
NYMOをお使いの場合、ロウは必要ありません。
最初からワックス処理がされています。

ロウは基本的に木綿の糸に塗って摩擦をコントロールするためにありますが、捩りの無いNYMOの様な糸に塗ると異常乾燥を引き起こして繊維が解れてしまいます。

また、革の表面に固着してへばりつき、悪影響が出ます。

アンティークビーズの穴にワックス成分が付着してタール状になっているのは、ナイロン糸の無かった当時、輪にする際に糸にワックスが塗られていた為だと思います。このようにビーズに対しても悪影響があるので、木綿糸を使用する際も、ワックスは最小限の使用に押さえた方が良いでしょう。
なるほど!ありがとうございます。
ビーズ屋さんに行くと”必需品”とばかりに置いてあるので、自分には全くわからない秘密の使い方があるのかもしれない,と悩んでいたんですが,糸の改良によって今では必要の無い道具の一つなんですね。
メキシコの方のインディアンは木の彫り物の表面にビーズを貼付ける際に蜜蝋を使っていたそうですが,そのテクニックを使っている人たちのために置いてあったのかもしれません。
ありがとうございました!
趣旨が違うかも知れませんが、写真はラコタ・メイドのラトル(ガラガラ)の持ち手部分です。

ビーズの隙間にはタール状の物質が詰まり、色もくすんでいます。

[11]にあるようなワックスの詰まった本物のアンティーク・ビーズを使用したものか、雑記07.08.05にあるようなアンティーク風演出なのかは、自分には判断がつきません(笑)。

ちなみにラトルそのものは、ブラス・ビーズやコーンも腐蝕気味でアンティークぽく仕上げられていますが、作りは立派で見映えする作品です。
ビーズの色が何とも味のあるいい色ですね。
興味発言で申し訳ないのですが,もしよろしければ,是非ラトルの全体写真を見せて頂けないでしょうか?
自分でも作る予定のあるものなので非常に気になります。
見えている毛はバッファローでしょうか?それにしては毛足が細い気もしますが。
お手数かけますが,よろしくお願いします。
え!?これ、ラコタのですか!?本当に!?
3人程、ラコタでタールを使う作家さん(超有名)が居るとは聞いてましたが、現物を見た事が無かったです。
ちょっとこれは実際に見て見ないとなんとも言えないなあ。使われているビーズもメキシコの作家が良く使われているものなんだけど。

ラトルの持ち手の場合、接着剤の様にして使っている事が多いんですよね。もしかして、タールではなく、ニカワとかエポキシビンドとかに色をつけて使っている可能性もあるので、本当、これは見ないと分からないですね。

*これは毛でななく、ターキーの羽毛を染色したものの様です。
光量が足りずに、だいぶ色彩が潰れていたので、もう一度ビーズ部分を撮り直してみました。

飾りの毛は、当初の写真では羽毛のようにみえますが、やはりバッファロー・ヘアだと思われます。

作者名までは確認していませんが、信頼できるショップの扱いなので仕入れ先はラコタで間違いないと思います。

ツールが携帯のため、写真が一枚ずつしかアップできないので(泣)、次で全体像をお届けします。
全体像の表?側。

イラストの鳥は尾の形からみてスワローか?
画面左下にチラッと見えているのは、持ち手の下に飾られたホース・テイル・ヘア。
ターキーの羽の根元は各々コーンで包んであり、本体との接続部分はブラス・ビーズ1つでまとめています。

次で裏?側をお届けします。
裏?側。

メディスン・ホイール?、スワスチカ?のイラスト。

アンティークぽい仕上げはしてあるものの、南西部のものと比較して、素朴さを強調し過ぎないデサインは、現代ラコタのものとみて間違いないかと思いますが…、どうでしょう?
追伸

ビーズ細工部と音響部を包むローハイドの境目の部分に、吊り下げのため白い鹿革紐を自分で結わい付けていたのですが、撮影のため取り外したところ、接触していた部分が写真のように赤茶色に染まっていました。

タール状物質の正体を推定するヒントになるでしょうか?
写真のアップありがとうございます!
ローハイドラトルにペイントしてあるんですね。
何ともいい感じの風合いです。
絵のかんじはラコタのようですが、どうなんでしょう?
この場合においては,ワックスもしくは染色されたにかわは、仕上げにおける効果を狙って使われているんでしょうね。勉強になります。
写真アップのお手数ありがとうございました。
また興味深い作品がありましたら,是非見せてください!
>ふーるどっぐさん

あ、これ、正体分かっちゃいましたよ(笑)
ていうか、僕がラコタなら、あれを使いますね。
ふーるどっぐさん、最初から分かってたんじゃないですか?(ニヤニヤ)
ラコタなら、あれ、手に入りやすいし、パイプを作る時に使うって、そういえば聞いた事があるような。。。
僕はラトルは作らないし、作ってもペヨーテで作るので、今のところ、この技法は使わないけど、なるほど、アレを使うのも手だなあ。

確認した訳でないので、なんとも言えないけど、この技法が昔からあるとしたら、これは雰囲気出しではなく、実用。つまり、槍やガラガラに使われていたのだから、緩み防止であり、ショックアブゾーバーと考えるのが妥当でしょう。

これは面白い事になって来た。ふーるどっぐさん、ありがとう。時間がある時にまたアレについて調べてみます。ある程度分かったら、ラコタの友人達に聞いて、答え合わせしてみます。

*:ふーるどっぐさんにはメールでアレを僕が何と思っているかをお知らせします。他の方は、一度ちょっと考えてみて下さい。「もしかして、あれ?」って思った方はメール下さい。ヒントは、このレスの中に沢山書いてます。

*2:確かにバッファローヘアみたいですね。失礼しました。
ふーるどっぐさんのコレクション、凄いですね。。
実際にみると圧巻でしょうね!

正直、ラコタのことがよく理解できていないので、これが何か、断言できませんが、僕だったらこれを使うというものを羅列してみます。

*松脂等の樹脂

*動物の血を脂で溶く

*膠

*Bee wax

あとはアフリカの工芸でよく用いられる方法にオーカー等の石の粉や、泥を動物性の脂に溶いて塗り込んだりする方法もありますよね。
パイプストーンを研磨した際の粉を動物の脂に混ぜるということもかんがえられますが、ラコタではパイプを作るのに、パイプストーンは使わないのでしょうか?
Bee waxもたしかに使うけど、この場合はどうでしょうね。可能性は否めませんね。う〜ん。単純にそれで考えてもいいのかな?でも、それにしては色が違うんですよね。

選択肢の中に、僕と同じ考えありますよ(笑)

パイプストーンはもちろん使いますよ!でもこの色はパイプストーンを砕いたものでは無いですね。ピンクになるんですよ。
パイプを作る時に使うといえば、つや出しの時に用いられるビーワックスくらいしか思いつきませんが(パイプを熱した上で擦り込むそうです),ラトルの写真から伺えるあの粘りのあるかんじの黒に近い茶色,とは頭で結びつきません。接着剤としての効果を考えると,ビーワックスよりもべたべたしたものの方が向いていそうなんですが、松やにみたいな樹脂かなぁ?でも,樹脂をパイプ作りに使うという話はとりあえず聞いたことがありません。
海衣さん ラコタ族はパイプを作るのにパイプストーン使っていますよ。
>OGLALAさん
>やかおりさん

教えて頂いて有難うございます。

そうですよね。
褐色ですもんねぇ・・・
そういえば、伝ラコタ作のパイプストーンで作ったパイプも見たことがありました。
[8]に記載されているようなこともあったので、ふと疑問に思ったんです。

石などは粉になると白っぽくなりますもんね。
それから考えると、動物の血は時間たつと色がくすんでくるので、鉱物というよりは有機物でしょうか。

場違いかと感じつつ投稿したものが、思いの外反響が大きくて、嬉しい限りです。

自分はクラフトマン・シップに乏しいので、材料や技法については一般的な書物で紹介されている程度の知識しかありませんが、言われてみれば思いあたりますね。

今回の写真は側面ですが、ローハイドの縫い目に沿って塗り付けられているようです。
塗装にしては雑だと思ってました(笑)。
補強剤として染み込ませているということであれば、納得です。
蛇足ですが,黒いパイプストーンというのも存在はするんです。
真っ黒ではなく濃い灰色なんですが。
カナダの方で少量産出されているようです。
ラコタではほとんど見かけませんが,ヘヨカ(聖なる道化)のパイプなどに使われる場合もあるようです。
パイプ制作に樹脂様物質(あれ?もう答え言っちゃってよかったんでしたっけ?)を使用するというのは、木製の柄の場合ですね。
現在では吸い口の穴は焼いた針金を使って穿孔するようですが、かつては柄にする木を割って芯をくりぬいてから、これを接着剤にして再び張りつけていたとのことです。

ちょっと時期を外してしまいましたが、たまたま資料をあたってたら出てきたので…。

それから、ラコタにおけるパイプストーンの位置付けについて。
パイプストーンはラコタの言い伝えでは、太古、人々が世界の調和を乱したが故に大洪水が起こり、その時に亡くなった先祖たちの肉体が一ヶ所に集まって固まったものだと言われています。
パイプの火皿は大地を象徴するものであり、大地に還った先祖たちそのものである訳ですね。
ええ、ふーるどっくさんにしか答え教えてなかったんだけど、まあ、もう言っちゃっていいでしょう。
ほとんどの人、分かってるだろうし。

ちなみに、僕のパイプも貼付けなので日本には持って帰ってないんだけど(湿度の違いで割れる)、あれも今にして思えば多分樹脂。固着してからも変形するので分かりますね。

なんでニカワではなく樹脂なのかというと、結局ニカワだと浸透してしまう(させない様にも出来るが)のと、やはり樹との相性を思うと樹脂の方が良いせいだと思います。季節による木材の反りなんかにも樹脂だと対応出来るし、パッキン効果も出るので。

ただ、今回のラトルの本体の縫い目につけてあるボンドですが、これは多分ニカワじゃないかな・・・勿論現物見てないので分からないのだけど。
もしそうだとしたら、そこまでキチンと考えて作っている作家ということですね。
もしくは、本当のラコタの伝統には、そこまでの文化が盛り込まれているのかもしれない。

「自分が良いと思ったものは、見るだけじゃなくて買え」っていつも僕が言ってるのは、こういうものの真価は、常に手元に置いて眺めて、「ここはどうしてこうなのか?」って考え続ける必要があるからなんですよ。

本当に凄いものは、凄いことをサラっとやっちゃってるから、「なんだ、こんなもん、自分も作れるぞ!」って思わせちゃう。
逆に言うと、そう思ってるうちは、初心者な証拠。ヘタクソな証拠。
ふーるどっく様、OGLALA様,海衣様,
今回も大変勉強になりました。ありがとうございました。
パイプの柄を樹脂で張り合わせていたという話は眼から鱗でした。
ニカワも樹脂も自分の手で扱ったことが無いのですが、これを機にいろいろ考えさせられました。

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