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村上春樹の読書会 (Haruki.B.C)コミュの『アフターダーク』読書会 感想&内容報告

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第5回は平成21年5月16日(土)13:50〜17:00、
12名の方にご参加頂き無事終了!


「読書会」にはじめて参加された方は、期待と不安が入り混じった状態だったと思います。

でも、ひとり8分の発表(アウトプット)は、みなさん問題なくできていたようですね手(チョキ)

このアウトプットは、何をいうか(=正しいか正しくないか)
が問題ではありません。

・人に話すことを前提に、違う角度から読むこと
・作品や登場人物の感想、良し悪し、解釈したことetc
 言語化するのが難しいことを、言語化する訓練

こんなことを目的に実施したのです。


私の発表のときは、作品の解釈方法と運営方針も含めて、
「誤解の総体が、正しい理解につながる」
という村上さんの言葉も紹介いたしました。

次回以降参加される方も、自分の読み方の誤解を恐れず、
誤解があるから正しい理解につながることを信じて、ご参加ください。
(=“アウトプットのとき”は、正誤を正す必要は少ないとも思ってます)


あと、読書会の冒頭、
「参加にあたり何を得たいか、ひとつ目的を決めてください」
と申し上げました。
(他の人の読み方を学びたい、読書仲間をつくりたいetc)

ご自分の立てた目標は、達成されましたか?


一般的に『アフターダーク』は、好き嫌いが比較的はっきりする作品かもしれません。

言葉を変えると、
「一度読んでもピンと来ないから、再読せず理解が深まらなかった」
とも言えるでしょうか?


作品を無理に好きになる必要はありませんが、何回か読んだり、
日をあけて読み直すと違った感想が出てくるかもしれませんね。


おにぎり 読書会のタイムスケジュール

  ・13:40〜  早く来た人同士、グループで自己紹介
  ・13:50〜  二人ひと組で自己紹介
  ・13:55〜  全体(12名)で自己紹介
    
  ・14:15〜  休憩

  ・14:30〜  一人8分の発表×3名(=アウトプット・タイム)

  ・15:00〜  休憩

  ・15:10〜  一人8分の発表×3名(=アウトプット・タイム)
  ・15:45〜  読書タイム&フリートーク&休憩

  ・16:00〜  グループごとの対話(ワールド・カフェ 1R)
  ・16:15〜      〃    (   〃     2R)
  ・16:30〜      〃    (   〃     3R)

  ・16:45〜  感想・まとめ
  ・17:00    終 了




さて、ここらでひとやすみしましょうか♪


            ※ どのシーンで出てきましたっけ?


2次会は、7名様のご参加。

厚焼き玉子やオムレツを食べながら、mixi名の由来から
映画話あり、アフターダークの続きありの2時間でした。

会場:くいもの屋 わん
http://r.gnavi.co.jp/p864014/

→ 料理を人数分(7名という半端な数)で用意して下さった、粋なお店。
  店長代行様に感謝・感謝。

  高田馬場で飲み会を予定される方、オススメですよ。

 

さて、本日の感想等はこちらへお願いします。

 ? 最初に語った、村上本について。
   ・一番好きな村上本
   ・最近読んだ村上本
   ・村上作品に出てくる小説か村上春樹翻訳作品で
     読んでよかったもの(読んでみたいものも可)

 ? 今日アウトプットしたこと(長文オーケー)
   →発表したことと、変化したものでもかまいません。
  
 ? 参加しての感想
   → 読書会全般、他の参加者の意見を聴いてどう思ったか?など

 ? 今後の要望、その他ご自由に……


 * 上記にこだわらず、ひとことでもオーケーです。
 * コメント回数に、制限はありません。



今回もお約束どおりあせあせ
「お世辞抜きでよかったです」とか「スバラシイ方々でした!」etc
ポジティヴなコメント(のみ)で、お待ちしています。

素敵な参加者が集まれば、良い集まりで終わり、
そうでない方が集まれば、そうでない集いで終わったかもしれません。
(人の印象は、相性とか個人の主観も多々ありますが……)

皆さまにとって、今回の会はいかがでしたか?


もし、ご希望がございましたら……読書会初であろう読書会終了後の再読書会。
アフター『アフターダーク読書会』読書会でも、馬場の居酒屋で行いましょうか(笑)



マイミク申請は、希望に応じて各自でどうぞ♪
→ 前回同様、管理人からのマイミク申請は控えます。
 (読書会参加者でしたら、自分は“基本的に”オーケーですのでお気軽に )



ダイヤ 世の中には素晴らしい読書会コミュが、他にもたくさんあるのです。
  (私も主催するだけでなく、他にも所属させて頂いております)

そして、本や読書会を通して自ら成長し続けている方もたくさん。

皆さまもほかにビビっと来た読書会があったら、無理のない範囲で参加してみてくださいね。

もちろん、読書会のやり方も全然違うし、集まるひとも違います。
武者修行してくるような気持ちで、Let's try指でOK



おにぎり 最後に次回のご連絡のようなもの。

第6回読書会は、
7月11日(土)13時10分〜、今回と同じ会場にて実施予定。

課題図書は、『1Q84』。
最新作を語り会いましょう。


ではでは。

コメント(38)

昨日は楽しかったです。
ありがとうございました。

参加したみなさんの読み方や感想がうかがえて、
自分が読んで疑問に思ったところが解決したり、
読み飛ばしていたところに重要な意味があったり、
たくさんの自分の糧になるものを頂きました。

アウトプットをするということになっているので、
注意深く物語を読めて良かったです。

一回目に読んだ時と二回目に読んだ時の、
印象の違いが僕にとって新鮮な驚きでした。
物語がより味わい深くなる感じでした。

こういう機会が無いと、
ここまでじっくり読むことがなかったと思います。

次回の新作が楽しみです。
またぜひ参加したいと思います。

>ヒデさん

早めに来てお手伝い頂き、ありがとうございました。

2回目に読んだときの印象が変わったように、
何回か読んでみるとまた違った見方ができるかもしれませんね。

自分も読みとばしが多かった気がします。

次回は超長編ですが……
お互い、ガンバって読み込みましょう!


>bobkunsさん

コメント、ありがとうございます。

いろんな意味で、読書会(mixiイベント)に参加することは、
思いっ切りの決断がいることだと思います。
作品との相性も、あるでしょうし……

「砂漠の中で水を求めるくらい、読書会に出たくなる」
瞬間が来たら、ぜひご参加ください。

あと、体験参加も全然大丈夫ですので、お気軽に♪

>しばねこさん

初参加、ありがとうございました。
それにしても、すごい目標設定&クリアー(ビックリ)。

本の内容を語り会い理解することも大切ですが、
自分が尊敬できる人と出会う方がより大切だと思ってます。

最初に肌に合わない作品での読書会のほうが、
逆にその後は全てやりやすいかもしれませんね。
また、お待ちしています。



追伸
bobkunsさんと、面白い時間のシンクロでしたね。
みなさま

昨日はお疲れさまでした。
そしてありがとうございました。
いやもう、ほんとうに楽しかったです。

私の読書会参加の目的は、いろいろな人の意見を聞いて視野を広げることです。
今回もたくさんの収穫がありました。
たとえば

・ファイブスポット・アフターダークは休符から始まる曲で、それが作品の流れとリンクしているのではないかということ。

・マリの強さ。会話の中で引っかかったことを即座に指摘できる、頭の良さがあるということ。

・コムギとコオロギの言葉使いは、世間からずれている二人だから、作者があえて使ったのかもしれないということ。

などなど。

目的は達成です!
これから、昨日得たことを少しずつ消化していこうと思っています。

次は待望の「1Q84」ですね。
楽しみです。

追伸:
純さん、アサワの動画、ありがとうございます。
美しい声ですね〜
とろんぼ〜ん吹きのなお♪です。

昨日は、有難うございました。
充実した時を過ごすことが出来ました。

私の読書会の目的は、さきさんとほぼ同じですが、
「色んな観点からの意見を聞いて学ぶ」ということでした。

人それぞれの捉え方、着眼点の違いを知ることで
自分の本の捉え方の幅が広がるんじゃないかと思います。

僕が20年間、音楽を通して学んできたこと。
それは、何かを探求したり、成長しようとする時には、
触発し合える仲間の存在が必要不可欠だと言うことです。

今回は、皆様のおかげで、大いに触発を受けました。
また、色んな作品を読んでいこうと思います。


作品については、僕はあまり好き嫌いは語らないようにしてます。

クラシックの世界では、「自分がその作品を好きか嫌いかではなく、自分がその作品に好かれているかどうかだ」なんてことがよく言われます。

作者が人生の多くの経験をかけて作ったもの、また何十年、何百年のふるいにかけられて残ってきたものを、一回で味わい切れる訳がないということなんでしょうね。

ま、それでも波長の合う合わないは当然あると思いますけど。

好きになれない作品があると、自分の理解度を疑って凹んだりしてます(笑)

こんな私ですが、、今後とも宜しくです♪
昨日はみなさま、お疲れ様でした。
そして、純さん、すばらしい機会を作っていただき、ありがとうございます。

はじめての者が参加しやすいように細部に気を遣っていただき、
あまり緊張せずに過ごすことができました。
ありがとうございます。

私は小説自体をあまり読まない上、
村上春樹暦は1ヶ月ちょっとでしたが、
読書会に参加してよかったです。

みなさんの前でアウトプットすることを前提にすると、
とても注意深く本を読むということに気づきました。
また、みなさんの意見を聞くことで、違った視点を手に入れました。

作品を何度も味わえる。これが読書会の効果なのだと思います。

アウトプットすることって、すばらしいですね。
触発されて、今日はジャズのセッションに行ってきましたるんるん

クオリティを気にせずに、まずはアウトプットしてみることの重要性を
教えていただいたような気がします。

今後ともよろしくお願いいたします!
>さきさん

今回はさきさんのリクエスト投票が活かされた、読書会でしたね。

さきさんの『アフターダーク』に対する想いは、
ひしひしと伝わってきました。

『アフターダーク』は今回この時期に、このメンバーで行えて
よかった気がします。


次の読書会は、いよいよ新作長編。
また、お待ちしています。



>なお♪さん

初参加、ありがとうございます。
楽器を演奏する立場からのコメント、楽しませて頂きました。

仲間同士で読むのは、ひとりで読むのと全く違う体験だったことでしょう。


>「自分が作品に好かれているかどうか」

なるほど、奥が深く素敵な言葉ですね。
私もいつかどこかで使わせて頂きますわーい(嬉しい顔)


また、読書会でお会いしましょう。



>アメパイ隊員さん

初参加、ありがとうございました(飲み会も)。

アウトプットに慣れると、読み方も自然に変わってきますので、
何回か参加されるとより楽しくなるかもしれません。

読書会後に、ジャズセッションに行かれたんですね。
会に刺激されて行動が広がるとは、主催者冥利に尽きます。

また、お会いしましょう!


追伸
you tubeで観たんですが。
『American Pie』、かなりエクセレントな映画ですね(笑)





村上春樹読書会は
探求心ある大人が集まる
対話の大切さを知る所と感じました。
・・・ちょっと、大袈裟かな (^∀^ゞ

落ち着いて、穏やかな場所と思います。
また、また、楽しかったです。

純さん、参加者皆様このような場を提供くださり
ありがとうございます。
(参加すると決めてから、発表前・皆と会う前から、
大きな旅行へ出る準備のように毎日がわくわくしだしました)

さて、私の当初の目的は、
「茶スーツの男とは、何者か?」
「彼に付く白いほこりはなにか?」
これが、理解不能でモヤモヤしてました。
「皆の意見を伺ってみたい、
 出来れば、深い所で納得できる考えに至りたい」でした。

この目的は、気持ち良く達せられました。

茶スーツの男
当初、ちんぷんかんぷんで  何、あのキャラは?
ベルクカッツェ?(ガッチャマンの) 状態でしたが
2回目を読み、ある答えに至りました。

「彼は、エリを商品と扱う大人 嫉妬 羨望 どす黒い欲望などの
 象徴だろう。だからエリを見張っている感じなんだろう。
 とにかく、彼女を傷つける存在の象徴だろう」と感じました。
 他の方の意見もこれに近いもの伺えました。

しかし----
「白いほこり」 この存在の謎は残ったままでした。
腑に落ちる意見に巡り会えなかったのです。

2次会も楽しく終り、帰る方向が一緒だったヒデさんと
新宿のスタバで3次会を行いました。
(もの好きと笑わないで下さいネW)
その時、ヒデさんが答えてくれました。
「茶スーツの男は、エリの向きあっていない彼女自身です。
 つまり彼女の自覚していない“傷・痛み”です。
 エリは、長いこと彼の存在に気づかず放置していました。
 彼は、必至に気付いてほしかった 
 だから集中して彼女を見つめていました 
 長ーいこと、くたびれた感じがするほどまでに。
 しかし彼女は気付きません、部屋が黴臭くなり
 彼に“白いほこり”が付くほどに・・・」
「彼は、エリの内なる傷ついた自己」で
「向きあうべき対象」なんでしょう。

全て腹の底まで腑に落ちました 
ストンとあるべき場所にパズルのピースがはまった感じでした。

他の方も、これに近い意見を言われていた印象あったのですが
私の先の先入観が障壁となり 
なかなか納得までいきませんでした。

ヒデさん、皆さん ありがとうございました。
納得へのプロセスが気持ちよかったです。

これで安眠できますW

あ、ところで
『エリと高橋は“関係”あったのでしょうか?』

んー また、眠れなくなっちゃう♪ by 春日三球・照代の夫婦漫才
  ん〜古い・・・(ベルクカッツェと共に)
先日はお疲れ様でした。
感想などを書かせて頂きます。

? 最初に語った、村上本について。
村上春樹の小説にでてきた小説作品のカラマーゾフの兄弟を読みました。
残念ながら兄弟全員の名前は覚えてませんでした。

? 今日アウトプットしたこと
・他の中編が長編を縮めた感じの中編と感じたのに対してアフターダークは短編を合わせて伸ばした中編に感じた
・「ゆっくり歩け、いっぱい水を飲め」は1973年にもでており、まったく同じ台詞が使われるのはめずらしいと思った。
・高橋は最初はマリよく思われていなかったが、仲が良くなっていく過程がいつもながら自然だと思った。

読書会は3回目の出席になりますが
回数を重ねるほどにどんどん良い雰囲気になっているように感じます。
今回もすごい楽しめました。
このような場を用意してもらい感謝です。
>サンダルさん

コメント、ありがとうございます。

>「対話」の大切さを知る所

実は、そうなんです。
ディスカッションやディベートではなく、ダイアローグ(対話)。
これを重視していきたいコミュだったのです。

本の状態を拝見した限りですが、今回一番読み込んで来られたのは、サンダルさんだったかもしれません。

そんなサンダルさんにふさわしい疑問点。
答えはすべて読書会で来るとも限りませんが、
ヒデさんとのお話しで納得できたことは何よりよかったですね。

スタバに参加できなかったことが、悔やまれます。

1.読書会で読み込んだ自分
2.パラレルワールド上想像で、会に参加せず一人で読んでいた自分。
比較したら、やはり(今回は)参加したほうがプラスだったことでしょう!

次回もよろしくです。



追伸
エリと高橋は、高橋くんの答えを信じてました。
単純すぎますか(笑)

>すずしーさん

今回もありがとうございます。
そういえば、村上さんが目指すカラマーゾフを読破されたんですよね。

「水を飲め」のセリフ。
第2回読書会(私の中では、伝説の2回目)ですずしーさんがおっしゃてた様子を、今でも何となく覚えています。

というか、第2回の感想欄に書いて下さってましたねあせあせ

会を重ねるたびよい雰囲気になっていれば、主催者はほっとします。
でも、それは参加してくださる皆様のおかげであり、
すずしーさんのように続けて参加して下さっている方の貢献が大だと思います。
(それに良いか悪いかは、参加し続けないとわからないですよね)

『1Q84』も、また語り合いましょう。

先日は、ありがとうございました。
感想が遅れてすみません。

初めての参加でしたが、さすが皆さん春樹ファンで、楽しく過ごすことができました。
当日も言いましたが、小説の解釈というのは、その人の人生観が反映されるものなのだなあ、と思いました。
特に印象深かったのは、女性は小説の「中身」を気にしがちだけれど、男性は「仕掛け」を気にする、ということです。
私自身も言われるまで気付かなかったのですが、好きな作品がノルウェイやダンスなど、恋愛を中心としたものなんですね。そのように女性は人と人の関係性に注目するのに対して、男性は仕掛けの部分、アフターダークで言えば、エリとマリの対比と、その文体の書き分けなんかに注目する、という指摘に、なるほどなあ、と思ってしまいました。私自身は、「仕掛け」に注目して読んだことがなかったので、新しい発見が多く、これから違う読み方をしていけそうです。

次回も是非、参加したいと思います。
このような場を設けてくださり、本当にありがとうございます!
>ユウコさん

初参加&感想、ありがとうございます!

>女性は小説の「中身」を気にしがちだけれど、男性は「仕掛け」を気にする、ということです。

そうかもしれませんね。
それに我々男性のほうが、少し背伸びしたコメントを言いたくなります(笑)
これは自分の学生時代のゼミでも、そんな感じでしたけど♪

意見が正しいかどうかを求めるのではなく……
ユウコさんのように、他の人からの刺激を自分のなかにうまく取り入れられれば、参加してくださった意味はあると思います。


次は、いよいよ新作ですね。

7月でもそれ以降でも、またお待ちしています。


純さん提案の
>もし、ご希望がございましたら……読書会初であろう読書会終了後の再読書会。
>アフター『アフターダーク読書会』読書会でも、馬場の居酒屋で行いましょうか

いいですねW 皆、あの時間だけで感じたこと吐露できたとは
思えないんですよね。
あれだけのページ数あれば、それだけ心に引っ掛かった部分は多かったはず。
心に引っ掛かったままにしては・・・エリ状態になるかも(嘘)
機会有れば参加します。

私は二次会後の三次会でヒデさんと2時間強、二人で話して
胸の中、あらかた言い尽くせたかなという感じでしたから。。。

あ、もちろん飲み会なくてもかまいませんよ〜 (´¬`)


『エリと高橋は“関係”あったのでしょうか?』

時間的には、矛盾がないんですよね
高橋とエリが飲んだのは4月頃
物語の時期は晩秋だから10月下旬か11月でしょう
高橋はアルファヴィルでバイトした期間は半年・・・。

11章を再読すると、、、たぶんあったんだと思えます。
私も、読書会終わる日まではないと考えていたんですが。
・・・どうなんでしょうね(笑)
再び失礼します。

アフター「アフターダーク」の会、いいですね!
3次会に参加できなかったこと、ほんとうに残念に思ってるんです。
時間が合えば、是非。

エリと高橋の関係ですが、私はなかったと思いますねー。
高橋の言葉を疑う理由がないもの。
それに高橋は、薬を絶えず飲むような状態のエリとホテルには行ったりはしないだろうとも思うんです。
それからエリのような女性は、アルファヴィルのような安ホテルには行かないんじゃないかな・・・

どうでしょう?
遅くなりましたが、「アフターダーク」読書会の感想です。
ミクシイ日記に書いた内容と感想重なるところが多くて申し訳ありません。期間を置いて、アイデアを熟成させようと試みましたがあまりよいアイデアも思い浮かばず、今、書きながら考えています…。

以下ミクシイ日記よりの感想に新たな感想などを付け加えたものです。


正直言うと「アフターダーク」はあまり好きな作品では無い(と、読書会に参加するまでは思っていた。でもそれは間違いだった)と思う。だけど、こういう機会に(それも意見を発表するために分析的に)久しぶりに読み返すのも新たな発見があっておもしろかった。

「アフターダーク」の発表された当時(2004年9月)は自主制作映画はやっていたものの、脚本の勉強は始めていなかったので、それほど気にはならなかったが、今現在、脚本のアイデアを練る日々の中に読むと、脚本的な手法が多用されていて興味深かった。コムギとコオロギの掛け合いの書き方なんてまさに脚本そのものだと思った。
それに加えて再読することにより、小説書き手の視点がカメラアイ(それは当時から当然気付いていたが)で、シーンとシーンを同じイメージで繋ぐなど、映像的な手法が試されている点を再認識したこともおもしろかった。

自分の状況(脚本を深く勉強して、自分でも文章を書くようになった)が変わることで(当然だけど)、同じ小説を読んでも読み取る内容が全然異なる。

それから、当然ながら意見交換する過程で、一人では気付けない、いろいろな視点を知ることが出来て小説を読む上でも、脚本執筆する上でも、とても参考になった。
それ頂き!と、いう意見がたくさんあった。
(応募予定の)伊参スタジオ映画祭応募用の脚本に活かせそうです。それが今回参加した大きな理由のひとつでもあるのだけど。

意見交換をするなかで一番印象に残ったのは今回の小説のひとつのテーマでもある「悪意」についてだった。
複数の人から指摘する意見が出され、その一つひとつを納得して聞いた。その中でも、(村上春樹の小説にも名前が度々出てくる)レディオヘッドの曲の歌詞に「社会に充満する悪意」を表現したような内容が出てくる、というものが頭に残った。
レディオヘッドの曲は好きでよく聴いている。しかし、歌詞についてはだいたいしか確認したことが無かった。もちろん、トム・ヨークの表現力豊かな「気だるそうな」歌声から「不安感」なようなものは感じ取ってはいた(その感じが好きです)。でも、その意見を聞くまでは「悪意に対する不安感」という認識には至ってなかった。そして、その曲を村上春樹が好きで、小説に名前が出てくる(アフターダークではないけれど)ことに気付けたことは重要なことだと思う。

振り返ってて考えると、「悪意」は村上春樹の小説によく出てくるテーマだと思う。でも今回の読書会で指摘があるまで、そのことについてぼんやりとした認識しかなかった。でも、「悪意」をキーワードに振り返ってみると重要なキーワードだと気付いた。というか、村上春樹の小説において、それが一番のキーワードではないかと思う。初期三部作から、エルサレムの講演まで、一貫してそのことについて訴えてきたとさえ思う。

Yasuさんが、アフターダークの中に出てくる「深海に住むたこ」についての記述がエルサレムでの「壁と卵」の講演内容と同じことを言っているのではないのか、という意見を言っていた。その意見を聞いて僕は目から鱗が落ちた。今まで一番重要なことを抑えずに読んできた、と。
自分がこれまで十年近く村上作品を読んできて、説明できないけど、こころ惹かれてきたのは、そういうところだったのだと思った。
ある日突然、何かに自分の足元を絡め取られてしまう。僕はそれに立ち向かう力は持っていない。が、せめて、立ち向かう勇気を持っていたい…。そんなことを考えていたのかもしれない


これまで「アフターダーク」を読んできて、単なるは実験作だと思っていたが、村上春樹自身もそう言っている事実を知り、今回の読書会で気付いたことを踏まえ、今月末発売の新作への期待感はさらに膨らんできた。
「アフターダーク」奥付を見ると2004年9月発売になっている。もう少しで五年!そんなに経っていたのか!その間に短編やエッセイや翻訳小説が出ていたとはいえ、五年は長い!そうとう試行錯誤を繰り返している、と見た!早く読みたい!
                                       』

さきさん
この、若い 飲み会向きのネタに乗っていただいて恐縮です(>_<)

『エリと高橋は“関係”あったのでしょうか?』

文庫本だと11章P185の会話
(ハードカバーのページわかりません(Θ_Θ;))
マリが「お姉さんじゃない?」と訪ねた時の
最初の返事が「どうしてそう思うの?」だし
その前の「小さな・・・・・波紋」の表現が意味深かなぁと。
(地下水脈で繋がってる表現のような)

あと11章最後のページP192 マリの質問から
「・・・そして自分を痛めつけることで、その気持ちを表現してる。
 それは印象というよりは、もっとはっきりしたことだよ」
ここが、ひっかかったんですよね。薬物過剰摂取ともとれるけどW

高橋はやさしいし 
ほおっておけなかったとも考えられないでしょうか?
(何が、やさしさかは解釈のわかれるとこですが)

まぁ、深読みし過ぎですかねW 
楽しんじゃいましたー、どうもです。
>サンダルさん&さきさん

アフター『アフター・ダーク』、検討してみますね。
6月の中旬〜下旬、渋谷の夜の街を会場にわーい(嬉しい顔)


>『エリと高橋は“関係”あったのでしょうか?』

サンダルさんの問いかけ。
考えてみると、ものすごい深い質問であることに気付きました。

当初は、自分はこの回答に対して高橋サイドに立っていたので、
高橋くんの言葉を信用してたわけですが。。

答えを求めてるマリの立場から見れば、不完全な解答に受け取れるわけですね。
(それだどんなに正確な解答であっても、物的証拠が示せる答えではないので)


マリにとって高橋が無関心な人のままだったら、エリと寝ようとかまわないはず。

高橋がマリにとって気になる人(=マリにとっての高橋くん)になりつるあるから、聞いてみたくなったのではないでしょうか?

最初のぎこちない会話から、二人がより親密にうちとけてかなり深い話ができるようになったことの象徴として、この質問が出てきたような気がします。
(客観的にみると、かなり完全に近く誠実な答えをしていますね)


“超個人的に”エリはイケメン好きな気がする(笑)のと、
エリと高橋が寝たかもしれないと思われる文章がみつからなかったのですが。。

ここら辺が気になると言えば、気になります(9章 単行本148ページ
  ↓↓
「彼女の方から『行こうよ」って言いだしたんだ」
「それも話し出すと長い話になる。事情みたいなものもあってさ」

確かにエリ、事情ありますよね……


これに限らず、皆さまはどう思いましたか??


>ケンイチさん

日記に加えて、こちらでもありがとうございます。

「悪意」、確かに重要なキーワードかもしれません。

真っ先に『ノルウェイの森』の中学生や『沈黙』が思い浮かんできますが、
悪意がある人とそうでない人との対照がよく書かれてますよね。

私も「悪意」を頭にひっかけて読んでみます。

あと、よいシナリオができますように手(チョキ)

>高橋がマリにとって気になる人(=マリにとっての高橋くん)
>になりつるあるから、聞いてみたくなったのではないでしょうか?

な・る・ほ・ど・〜

それは、思いもよらない視点でした。

まぁ、細かいニュアンス含め6月渋谷で!
舞台と噂のロイホもデニもなくなってしまい残念ですがw
ふとコミュニティを見てみると、結構みなさん感想書かれているのですね。
前回もそうでしたが、感想書かずですみません。。

まず、今回もご参加させて頂きありがとうございました。
大変楽しく過ごさせて頂きました。
また次回『1Q84』も都合がつけば参加させて頂こうと思います。
一応、『1Q84』のために『1984年』とか『阿Q正伝』とか、まーその他ユートピア/ディストピア小説を今読んでいて「対策」しているところです(笑)

一応、感想めいたものを書かせて頂きますと、
僕はなんだかあの場で『アフターダーク』に関する僕の感想・思いをすべて吐露し尽くしてしまったので、僕にとっての『アフターダーク』はもうあの場で終わってしまいました。
だから、また改めてそこで話したのと同じことを改めて書こうとも思わなければ、考えようとも思いませんでした。
『アフターダーク』を改めて開くのはいつかそれを忘れた時のことだと思います。

では、また。
>サンダルさん

アフターの件。
とりあえず、場所は渋谷でと決めてますがあとは未定。

渋谷詳しそうなので、後日相談させてくださいね。
>Yasuさん

コメントありがとうございます!

確かに、語り尽くしたことってあるかもしれませんね。
2次会でも『アフターダーク』より、映画とか他の話題のほうが
盛り上がっていたかな?


>一応、『1Q84』のために『1984年』とか『阿Q正伝』とか、まーその他ユートピア/ディストピア小説を今読んでいて「対策」しているところです(笑)

さすがですね。
自分も『1984年』は購入しましたが、未読。
これは新作読んでから対比してみようかな……

『阿Q正伝』は、確か東大の沼野教授がよくおっしゃていた様子。
氏は村上さんのデビュー作を「群像」の頃から読んでいるので、
かなり意味があるコメントだと思ってます。

では、ご都合よろしければ、また7月に。


>bobkunsさん

こんばんは。
bobkunsさんの書き込みを読んで、私も「レキシントンの幽霊」を読み返してみました。
深い眠りに関する記述、確かに共通してますね!
そしてそれに続く、「ある種のものごとは、別のかたちをとるんだ。」という言葉も意味深いですね。
うーん、これから村上作品を読むにあたって、「眠り」に注目してみるのもおもしろそうですね。

ちなみにTVピープルの中には、そのものずばり「眠り」という短編が入っています。
読んだ覚えはあるんですが、内容はざっくりとしか思い出せません。
何かヒントがあるかも。
さっそく読み返してみます。

さき
>bobkunsさん


「眠り」って、村上作品のなかで重要なキーワードだと思います。

初期の短編「眠い」とさきさんの書いていた「眠り」。
2つの読書会を来年の春に行おうかな、とも考えていたんです。


眠りの何がどのように重要か、眠りながら考えてみましたが眠い(睡眠)
明確な答えは出ませんでした。


柴田元幸教授責任編集の「モンキービジネスVol.2 眠り」
でも読み直して、もっと考えてみます。


あと、川上さんの貴重なエッセイ、ありがとうございました!!
勉強になりまするんるん

>bobkunsさん 、さきさん

こんばんは。
あまり記憶になかったのですが気になって私も「眠り」を読み返してみました。
昔読んだ時、「これは怖い〜」と思い放置してたのを思い出しました。
これを読んだ当時はまだ子供だったのだなあと思いました。
考えたら「眠る」って不思議な行為ですよね…闇と光の双方がないと成立しない…

>純さん

「眠い」なんてあったけ?と思い検索してしまいましたあせあせ
「カンガルー日和」に入ってたんですね。思わずこちらも読み返してしまいました。

>「眠り」って、村上作品のなかで重要なキーワードだと思います。

余り考えた事なかったですが確かにそうですよね。
「眠い」と「眠り」の読書会なんて面白そうですね!
私も「眠り」について色々考えてみます。

皆様のコメント大変、勉強になります。
ありがとうございました(^^)

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