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60s70sの名盤・名曲を語ろうコミュのThe Eagles / 『One Of These Nights』

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皆さんが激愛盤を出す中で、僕はとりあえず『呪われた夜』で行きます。かつて自分のHPのタイトルとなった『On The Border』にしようか迷ったのですが、レスが付かないと淋しいので、よりメジャー感のあるこちらにしました。

75年のイーグルスの4枚目。前作「On The Border」で5人目のメンバーとしてドン・フェルダーが参加。それまでのカントリー・ロック・バンドから一歩進んで、泥くさいロックンロールもこなす、ルーツ系ロックにステップアップしたイーグルスですが、今回はソウル・ミュージックからの影響を受けつつ新たな境地に達します。 prodは、前作でグリン・ジョンズから引き継いだ、ビル・シムジク。

その当時ギャンブル&ハフのフィリー・ソウルに夢中だったという、グレン・フライとドン・ヘンリーのコンビが書き上げた "One Of These Nights"は、ファルセットを生かしたコーラス、細かく刻むリズムgなど、それまでのイーグルスにはなかった個性が発揮された名曲です。全米#1。
 ヘンリーと並びもう1人の顔、フライはここでは、"Lyin' Eyes"という名曲をものにしています。僕が思い浮かべるところの典型的なウエスト・コースト・ロックがこの曲で、シンプルなリズムが湿度の少ない爽やかさをかもし出します。それでも辛辣な歌詞(老いた金持ちに囲われた若い女性が、「真実の愛」を感じた若い恋人との間で揺れると言う話)との落差に驚いた覚えがあります。こちらは全米#2。
 メンバーの中では一番の年上でありながら、童顔のせいでそうは見られなかった、ランディー・マイズナーも"Take It To The Limit"で、朗々たる歌声を聞かせます。このカントリーっぽいメロディーの曲を引き締めているのは、ヘンリーのシャイロウというバンドを組んでいたジム・エド・ノーマンがarrしたストリングスで、これがない多くのカヴァー(マイズナー本人の度重なるセルフカヴァーも含めて)では、妙に間延びした感じに聞こえます(これは好みですが)。これは全米#4。
と、カットされた3枚のシングルはすべてヒットし、三者三様のヴォーカリストの存在を浮き彫りにするという、スケールの大きさは、西海岸限定ではなく、全米的な人気のバンドに成長する予感を感じさせます。
もちろんシングル以外にも名曲は多く、フライ=ヘンリーがvoをわけあう、"After The Thrill Is Gone"、バーニー・リードンのsteelが印象的なゆるやかなワルツタイプの"Hollywood waltz"などは忘れられません。
 そうそう、バーニーのことを書かなくては。フェルダーがバンドに馴染むにしたがって、並々ならぬプレッシャーを感じていた(らしい)リードンは、次第に音楽的に孤立するようになり、しまいには脱退という事になるのですが、ここに収められたリードン主導の2曲もそれがはっきりとわかります。 デイヴィッド・ブロンバーグ(fiddle)が参加したブルーグラス色の濃いインスト"Journey Of Sorcerer"は、ひょっとするとメンバーは誰も参加していないのでは?と思わせるくらいタッチが違います。僕的には壮大な失敗作と思うのですが、どうでしょう?(もちろん好みです) もう1つ、ラストに収められた"I Wish You Peace"は、ポピュラー・ヴォーカル的なバラードで、いい曲ですがこれまたイーグルスらしくないです。当時のGFだったパティ・デイヴィス(レーガン元大統領の娘)との共作で、ヘンリーはデイヴィスの名前がクレジットされるのを嫌って、この曲のことを"I Wish You Pee"と呼んでたとかそんな逸話も伝わってきます。

一般的には次の「Hotel California」でしょうが、大ブレイク前夜のこの4枚目もお忘れなく。

コメント(12)

ペラペラ・ジャケの上部からレコードを取り出す。
このアルバムを聴く時ならではのこの感触!
ジャケのイラストの部分が立体的に浮き出ているのも良いですね。
思わずナデナデしちゃいます(笑)。

シングルヒットした3曲はそれぞれ持ち味があってどれも好きですが、
それ以上に好きなのが「After The Thrill Is Gone」です!
アルバムのラス前に名曲多し。(←と、勝手な自論を言ってます・笑)

フィニルさんの文章読みながら、また聴き直してみたくなりました。
おお速攻ですね。皆さんが手持ちのカードを切る感じが目に浮かびそうですわーい(嬉しい顔)
>ランディーマイズナーの、地をはいずるまわるようなねちっこさ
イントロの短いbassソロなんかランディーのbassistとしての最高の瞬間でしょう。

>それがミックスされた、 アフター・ザスリル・イズ・ゴーンが、たまらなくいとおしい曲です
歌詞も意味深で、「空っぽのページと凍りついたペン」とか「恋人でもないし友達でもない」とか「勝ちたくないけど、負けたくはないんだ」印象的なフレーズが多いです。

>あたしのリアルタイムの80年代、フライはソウルな曲を歌ってましたけど
グレンの初来日は、お客さんの持つイメージとグレンのやりたい音楽がずれてました(まだイーグルスは解散表明してなかった)ね。

昔の自分のブログの記事を焼きなおしました。あのブログはかなりマニアックだったのですが、イーグルスの再結成、来日さわぎで中断したままです。
http://hello.ap.teacup.com/wastedtime/
個人的には『On The Border』でいってほしかった(笑)。
もちろん嫌いではないです。
これもまさしく名盤ですよね。

でも私は初期3枚愛好家なんだよなぁ(笑)。
>FURUさん
>ペラペラ・ジャケの上部からレコードを取り出す。
LP時代は出し入れ口を奥にしてしまいますので、ジャケットが横に収納と言う形になってしまいます。エンボス加工のジャケットは手触りもいいのですが、もろいです。紙ジャケはあれが再現されてるのでしょうねえ。
あのジャケットは昔から謎でして、牛の顔にも見えるし、鷲にも見えますね。

>アルバムのラス前に名曲多し。(←と、勝手な自論を言ってます・笑)
ラス前セレクトもありでしょうか?

本編では抑えてます(ほっとくと全曲解説しそうなんで)が、フェルダーが唯一歌った"Visions"、ランディーとフェルダーと言う珍しいコンビによる"Too Many Hands"もいい曲です。あと"Hollywood Waltz"では共作者にバーニーの弟で、シルヴァーのトム・リードンがクレジットされてます。
>きよさん
>個人的には『On The Border』でいってほしかった(笑)。
またそのうちに行きますね。
3枚目と4枚目を分ける所は、やはり「派手さ」でしょうね。増えたファンも多かったが、去ったファンも少なくなかった気もします、なんてことは後追い(僕のリアルタイムは、「Hotel Calif」ですから)だから言えるんでしょうが。

>moguさん
>・・・イーグルスは終わったな・・・ と思わず漏らしてしまった。
「Hotel Calif」当時中3でしたが、「サラリーマンにもカラオケで歌われている」と言う話を聞いて、をいをい・・・と思ったことを覚えています。

>♪呪われた夜 のイントロ(ベースライン)
79年にティモシー・シュミットが参加して来日した際、この曲のイントロがなかったせいで、やっぱりランディーだ!という話がファンの間で盛り上がりました。
とは言ってもこの曲、ランディー時代から、ライヴではスタジオ盤ほど、このイントロは目立ちませんね。後でブートをいろいろ聞くとわかります。

ウォルシュを加えたラインナップですが、グレンはエレピを弾いてます。
こういう音源を聞くとヒジョーによくわかりますが、イーグルスの音楽は、スタジオでよく練りこまれ、作られた音楽ですね。
>keiさん
>バーニーがサーフィンしに行くと言って帰って来なかった・・・っていう話が面白かったです。
これは都市伝説みたいなものでしょう。実際そうだったら捜索願が出ますよ。

>グレン・フライってちょっと信用ならない狸なところがあるように思うんですよ
あの当時はともかく、フェルダーを解雇した時点で、ヘンリーもグレンもまあロクなもんじゃないなあ…というのはありますが(現在のバンドは(株)イーグルスで、社長と専務はその二人、後のメンバーは社員ですから)、そういう僕のフクザツな想いは今回置いときましょう。

>本当はボクはこれからこういう音楽をやっていきたいんだ・・・
きっと事実はそれに近いですね。ただバーニーが抜けないと、ジョー・ウォルシュ参加はなかったですし、僕としては抜けてくれてよかった、なんですが・・・
バンド結成の時点で、他の3人よりもバーニーはキャリア、名声の面で抜きん出てましたから、初期の音作りの基礎を作ったのは間違いなくバーニーですよね。

それから"魔術師の旅"についてですが、wikipediaにこんな記事がありました。
英BBCラジオで78年から1年間OAされたダグラス・アダムスの「The Hitchhiker's Guide to the Galaxy」(銀河系ヒッチハイクガイド)の中でこの曲がテーマ曲として使われたそうです。このSFコメディーはその後映画化されていますが、そんな話は全く知らなかったなあ。

>ラストを優しく切ないバラードで締めて余韻を持たせるのも、
例えば「Hotel Calif」の最後"The Last Resort"は、フロンティア・スピリットの名の下で、ネイティヴ・アメリカン(インディアン)が居住地を追われた話を念頭に置きつつ、楽園を求めて西へ向かったかつての開拓者たちが、最後にたどり着いたカリフォルニアは、最後の楽園ではないのだよ〜というような警告的な歌詞を甘美なarrで聞かせる名曲ですが・・・長くなるのでやめます。



"One Of These Nights"に関して言うと、当時のSoul Musicを彼らなりに解釈してみせたものでしょう。16beatのギターカッティングにしても今まであまり聴かれないモノだったし。ソロになってからグレン・フライはもろにアル・グリーンぽい曲やってましたし。
ウエストコーストサウンドの分岐点ですかね。

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