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ベーシック・インカムコミュのベーシック・インカムの理由

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(私の日記8/23からの転載です)

ベーシック・インカム(Basic Income:BI)とは、「すべての個人に、無条件かつ普遍的に、生存を可能にする基本的必要を満たすと同時に生産=表現の自由を行使しうるだけの一定額の所得を給付する」所得保障の制度であり、社会構想である。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%A0

この思想を、共産主義への未練と言う人もいるが、私は全く違う考え方をしている。

文明が新しい段階に入り、雇用と労働のポジションが劇的に変化しているのだ。

昔は、誰もが平均的な生産性を持って仕事をしていた。故に、多少の差はあれ、誰もが平均的な所得を得ることが可能だった。しかし、今は違う。

私はIT関係のプロジェクトに携わっていたが、1人月300万円の優秀なSEを一人雇う方が、1人月80万円の2流、3流のSEを10人雇うよりも、遙かに儲かるのである。

労働が単純であれば、格差は小さい。しかし、労働が専門家、複雑化する現代では、格差は10倍、100倍、1000倍になる。この差は努力で埋められるような性質のものではない。

今、ワーキング・プアが社会問題になっているが、事実として生活保護世帯の方が豊かであったり、充実した生活を送っている。その上、経済学的に言えば、閑暇という価値を享受している。

近代に於いて、雇用は福祉政策という側面を持っていたのだが、もはや、雇用という福祉政策は成り立たなくなっている。

ワーキング・プア。この人たちの労働は極論すれば、労働の成果よりも賃金の多いという矛盾した状況で働いている人だと言うと、言い過ぎだろうか。

専門家は、一人月額8万円程度の支給を想定しているようだが、私は20万くらい支給するのが適当なとうに思う。どうせ、国の借金は1000億円を超えているのだ、これが2000億になっても、恐らく経済は破綻しない。

金融危機を力説する学者も多いが、それならば、今なぜ破綻しないのかを説明してもらいたいものだ。

私は、ワーキング・プアは労働にこだわらず、いかに生活保護に着地するかをまず考えるべきだと思う。意図的に自己破産して賃貸住宅と住民票を確保すれば何とかなる。閑暇を利用して再起することも可能になるだろう。

ベーシック・インカムは社会構造を根底から変える。
70%の労働者と30%の非労働者という辺りが私の推定値である。70%の労働者が生産性を上げ、高所得を得て、累進課税の強化と消費税の見直しを行えば、将来的にはプライマリー・バランスもとれるという試算だ。

最低時給を上げるなどという必要もなくなる。
非労働者も、スポットで時給200円で働くかもしれない。
ボランティアに精を出すかもしれない。

非労働者だからち言って卑屈になる必要はない。
労働が美徳だなどというのは、過去の迷信だ。

能力があり、野心がある人は、どんどん働けば良い。
とにかく、今の経済・産業は無駄な競争が多すぎる。
この無駄を無くせば、地球温暖化の問題も解決に向かうだろう。

ベーシック・インカムの思想は、現行の社会制度で生きなければならないという「強制・制約」に対する正当な給付だと私は考える。

ワーキング・プアの問題を解決するには、雇用が福祉として機能しなくなったことを認識した上で、ワーキング・プアの当事者が積極的に生活保護に上手く着地するスキームを民間レベルで組織化することだ。

当然、行政は慌てふためくだろう。
変革に嵐はつきものだろう。

雇用が福祉として機能しなくなる時代。
これが知識社会の本質であり、文明の分水嶺ではないだろうか。

批判を覚悟で、久し振りに本音を書いてみましたが、いかがでしょうか? どんどん批判していただけると嬉しいです。ww

コメント(4)

1000憶円、2000億円は、1000兆円、2000兆円の誤りです。恥ずかしいww
 はじめまして。

 ロバートさんの「文明が新しい段階に入り、雇用と労働のポジションが劇的に変化しているのだ。」という認識には大賛成です。
 私も、ベーシック・インカムがいわゆる右の思想なのか、左の思想なのかという問題の立て方では本質を見誤ると考えています。
 次の文章は、『経済科学通信』no.112、2006年12月号に掲載した「これからの社会保障とベーシック・インカムの可能性」という論文の最後の節からのものです。
 参考にしていただければありがたいです。

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? いまなぜベーシック・インカムか?
〜「人間の生活と資本主義社会の生活原理の矛盾」〜
 いよいよ最後である。多義的に語られ、いわば右からも左からも支持もされるが反対もされ、フェミニストからも賛否の声があがるような(エコロジストからは概ね賛成の声が多い)ベーシック・インカムというのはいったいどのような代物として理解すればいいのであろうか?
 筆者の理解は次のようである。
 先に、資本主義経済の発展が、就労(労働)と家族の安定による「福祉国家」を引き寄せたが、今日、「福祉国家の矛盾」の発展が就労(労働)と家族を不安定化させることによって「福祉国家」自らの土台を掘り崩していると述べた。そして、その「福祉国家」は20世紀段階における資本主義経済の発展段階が引き寄せた「人間の生活を支える社会的システム」としての社会保障の現れであるとも指摘した。いま私たちが直面しているのはそうした「人間の生活を支える社会的システム」が機能不全を起こしている姿なのである。
 事の本質は、ここにある。資本主義社会は賃労働者の存在が欠かせない。そして、資本主義社会の生活原理は、賃労働者が働いて稼ぐ賃金(所得)で自立して生活するというものである。自らの生活に必要な所得は自らが働いて稼ぐ。一見、当たり前のように思える。だが、なぜ賃金と引き換えに労働力を資本家に提供しなければならないのかといえば、自前では生活に必要なモノを生産できないからである。生産を行うために必要な労働力は持ち合わせているとはいうものの、生産に欠かせないもうひとつの要素、すなわち生産手段は持っていないからである。だから賃金(所得)を得るために働かなくてはならない。
 「労働」と「所得」の結合である。そして、「所得」を得る「労働」には高い評価が与えられる。「所得」につながらない「労働」には、たとえそれが社会的に有用であり人間的喜びを伴うものであっても、社会的評価は与えられないことになるのである。
 こうして、人間の生活の営みの自立性は賃労働者化によって他者への依存性に転化させられ、労働、生活を通じる人間発達への道は阻害されることになる。そこで、「人間の生活を支える社会的システム」が必要となり、「福祉国家」が必要とされたのであった。ところがいま、それが機能不全を起こしている。
 ここで登場するのがベーシック・インカムである。もちろん、生産手段の自己所有によって「生活の営み」を自らの手に取り戻す方策も考えられなくはない。生産手段の社会的所有は社会主義の道であり、また脱サラして個人的に小生産手段を所有し田舎で自給的に生活をする道もあろう。これらに対し、ベーシック・インカムは賃労働を廃絶しようとはしない。「労働」の有無にかかわらず全ての人に「所得」を保障しようというのである。所得面での生存権を保障しておいて、あとは稼ぐもよし、社会貢献するもよし、勉強するもよし、芸術に勤しむもよし、そして何もしない場合もそれはよしである。「労働」と「所得」を切り離すことによって「労働」の人間発達的意味合いを取り戻すのである。賃労働がすべてであるという「賃労働社会」から人間の生活をひとまず救い出すのである。わが国でいえば、「働き過ぎの企業中心社会」からの脱却である。
 なぜ、「労働」と「所得」は切り離されなければならないのか。それは、「労働」と「所得」とを結びつけておいては人間の生活の営みは機能しなくなってきているからである。資本主義経済の発展が引き寄せた「福祉国家」は、「労働」と「所得」とを結び付けつつ人間の生活の営みを機能させようとする、20世紀的な「人間生活を支える社会的システム」であったが、「福祉国家の矛盾」や「人間の生活と資本主義社会の生活原理の矛盾」の発展は、「労働」と「所得」を切り離すことによって人間の生活の営みを回復しようとする「人間の生活を支える社会的システム」としてのベーシック・インカムを必然的に呼び寄せている。これが、事の本質であると考える。
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>サンダーバードさん
コメントありがとうございます。

それにしても、BIについての議論やBIという言葉は、マス・メディアや一般的な論壇になぜ出て来ないのでしょうか?
それとも、私が出ているのを知らないだけでしょうか?

大きな力が「BI」の思想を隠蔽するように動いているように思う私は、考え過ぎなんでしょうか?
>>私はIT関係のプロジェクトに携わっていたが、1人月300万円の優秀なSEを一人
>>雇う方が、1人月80万円の2流、3流のSEを10人雇うよりも、遙かに儲かるのである。
ITの世界は、プロ野球選手と、草野球の選手が肩を並べて仕事しているような所が
ありますからね。
どんな世界でも技術的な仕事のプロになるには、長い修行と選抜があるものだけど、
ITだけは趣味レベルでも仕事の口があるんですよね。

というか、企業が人材を確保するためには、実力が趣味レベルでも、とりあえず
生活を保障するだけの給料払わなきゃいけない。
だから草野球の末端レベルのITにも20万くらい払う。
つまり、生活保障給が賃金に含まれているから、利用者側からみると
(その割合の低い)高賃金な人の方がコストパフォーマンスが高いという逆転現象が
起こってるんですよね。

一方、林業や農業は、国際相場により販売価格が決まっているから、
生活保障給を払うと、企業体として成り立たない。

生活保障を企業の賃金から分離する試みであるBIは非常に刺激的だと思います。

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