ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

Mumia Abu-Jamalコミュのアブグレイブ監獄の影の中で

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2004年5月3日

バクダッド郊外にある恐るべきアブグレイブ刑務所から出てきたカラー写真が世界を駆けめぐり、無言のうちに、だが雄弁に物語っているのは、アメリカ人たちが「解放」するためにやって来た、というイラクの人々に対して、本当はどのように考えているのかという真実である。

これらの写真は、インターネット時代にあって、またたくまにアラブとイスラムの社会に行きわたり、これまでは隠されていた、ことに海外ではめったに目にできなかったアメリカ人の性格を示している。

あざけり笑っている女性の脇で、素裸で立たされている男たちの姿は屈辱の極みであり、ものごとを見ることのできる人なら誰でも分かるように、アメリカ人がイラク人を、さらにはアラブ人全体を徹底的に蔑視していることを示している。

「アメリカ人とは本来、こういう人たちではない」と叫ぶ政治家がいる。「信じられない!ひどすぎる」という人たちもいる。

だが、何よりも真に心を凍らせるもの、裸の人間を積み重ねるという光景以上におぞましいもの、それはアメリカ人たちの顔に浮かんでいる、無邪気な歓喜の表情である。

イギリスのタブロイド紙に掲載された、イギリス人兵士たちがイラク人に小便をかけながら嘲笑している写真も、同様におぞましい事実を語っている。これこそ侮蔑と憎悪と人間性の欠如と、そして征服者の行為である。

アメリカ人とイギリス人たちは、解放者なのかそれとも占領者なのか?その答えを知るためには、アブグレイブで撮影された写真の顔を見るだけで十分だ。

もとブラックパンサー党の著名な文化相でありチーフ・アーティストであったエマリー・ダグラスと最近話をする機会があった。エマリーは、歴史の中でほとんど忘れ去られていたあることを思い出させてくれた。1970年8月31日にブラックパンサー党のウエスト・フィラデルフィア事務所が警察によって強制捜索された時のことだ。オートマチックの銃で武装した警官たちは、男たちを裸にして街路に立たせたのだ。(当時、ティーンエイジャーだったムミア自身、この警察の捜索の際に、警官から銃を突きつけられている/訳註)
 
私はまた、ボストンでおきた悪名高いチャールズ・スティワート事件のことも思い出した。白人の男性が、自分の妻を黒人に殺された、と主張した事件である。警官隊がボストンの黒人居住区ロックスベリーにまるで疫病のように大量に襲いかかった。彼らは(黒人の)男たちを裸にして、ビーンタウンの街路に立たせたのである。

今、イラクに派遣されている者の多く、ことに予備役から召集された者の多くは、警察官か刑務所の看守である。アブグレイブ刑務所におけるイラク人への虐待には、実はアメリカ中の監獄や警察署内における虐待の前史があるのである。「ニューヨーカー」誌のジャーナリスト、シーモア・ハーシュによれば、囚人に対するソドミー(男性囚人に対する男性からの性的暴行)やさらに殺害事件さえあったという。アブナー・ルイマ事件(*脚注参照)を彷彿とさせる出来事である。

誰かを憎んでいたり、軽蔑していたり、あるいは恐れていたりするなら、その相手を解放するなどと言うことができるだろうか?

最初からわれわれが主張してきたように、イラクでの冒険行為は、抑圧された人々の解放などとは到底なりえないものである。実際には、最近「USA Today」とCNNが行った世論調査でも明らかなように、イラク人たちの71パーセントがアメリカは占領者であるという結論に到達している。

アメリカ人は解放と言うが、彼らがもってきたものは拷問であり、屈辱であり、支配である。フセイン政権時代に、その恐るべき監獄でおきた腐敗した出来事と何ら変わっておらず、拷問と恐怖支配が今もなお続いていることを示している。

アメリカの歴史から教訓を得るとしたら、事態を塗り隠そうとすることに警戒しなければならない。そうした試みは必ずなされる。


死刑囚監房から、
ムミア・アブ=ジャマール

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

Mumia Abu-Jamal 更新情報

Mumia Abu-Jamalのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング