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D×D─舞×運命─コミュの第063ヒート "真意x本音x想い"

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朝霞台の古アパートの1室から声が響いた。

「おっしゃ〜、ニフラム覚えたっす!!」

「原田くんばっかずる〜い。ぬぅ〜、ザキ!ザキ!!」

「ちょ、ちょっと待って、まぢで。ホントにかかったらヤバいから。」

スケさんとゆきちゃんのやりとりをみて、由美先輩は頭を抱えた。

「あぅ〜、ホイミとか覚えて欲しいのにぃ〜、二人とも言う事聞いてよぉ〜」

その様子を部屋の外で聞きながら、理紗はアパートの外をブラブラとしていた。



まゆまゆ…


あれで良かったんだよね。

「理紗ちゃん、平気?」

気が付くと、由美先輩が理紗のまわりをくるくると飛んでいた。私はうつむいたまま答えた。

「はい、まゆまゆが助かるには、あぁするしかなかったですし…私にはまだやらなきゃならないことがありますから…ぃったーい!」

足元に転がっている小石を蹴ったが、小石は地面に埋まっていたらしく、右足のボールを痛めた。

「でも、辛いでしょ?」

由美先輩は心配そうに、しゃがみこんで足をさすっている私の顔付近に降りてきた。

「…ホントはみんな仲良くしてほしい…。でも、それぞれ譲れない気持ちがあるから、しょうがないのかもしれないです。」

「そっか…」

由美さんは曇り空をみつめて深くため息をついた。

「…やっぱり、皆がみんな幸せになるなんて不可能なのかな。」

由美先輩の問いに答えを見いだせないまま、理紗は下を向いて目を閉じた。



大丈夫。

私は裏BOSSなの。

全てがうまくいくように、まゆまゆを利用するだけ。
そのためなら、どう思われても構わない。

理紗は空を見上げ、遠くを強くみつめて睨んだ。


※ニフラム…低級モンスターが出現しなくなる。
ザキ…呪いの呪文。指定した敵単体を一定確率で死に至らしめる。
ホイミ…回復呪文。味方単体を小回復させる。

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