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D×D─舞×運命─コミュの第046ヒート ”始動”

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「そーいや、何で俺達は人間になったんですか?」

パトラッシュは村田先輩に尋ねた。

自転車から人間になった2人は村田先輩の家にいた。

「それはね…」

そういって村田先輩が取り出したのはスーパーファミコンだった。
しかし、普通のとは幾つか変わったところがあった。
1つは、3つのコントローラーのついたマルチタップが2コンについていて4人同時
に出来るようになっていたこと。
そして、もう一つは本来スーファミのカセットを差し込む部分に何かささっていて、
その上に更に差込口があった。

「これって、スーファミ?…あ!わかった!これで皆でボンバーマンやるためだぁ
!」

おゆきと呼ばれていた女の子が叫んだ。

「あ、ボンバーマンいいねぇ!皆でやるかぁ?」

村田先輩がノッてきた。

「む、村田君!?」

由美先輩が困った様子で村田先輩を抑した。

「お、お〜、ゴメンゴメン。まぁボンバーマンはまた今度やるとして、二人にはこれ
をやってもらおうと思って。」

そういって取り出したのは、白いファミコンカセットだった。


******************


7411教室は緊迫した状態が続いていた。I Do部員が机を片付けている中、まゆ?と翔
先輩、遊佐先輩はにらみ合っていた。

「酒井さんがアレを手にいれちまった以上ここにもう用はないぜ。」

翔先輩はそういうと、最後に意味不明な言葉、多分ウルドゥ語だろう、を残して再
び、遊佐先輩と窓から消えていった。
しばらく窓を睨んでたたずんでいたまゆ?は

「私もいかなくちゃ。」

そう言って教室を後にした。
ふと、何かを思い出した様にまゆ?は翔先輩が飛び降りた窓際に近づいた。

窓際の上の出っ張り部分には、避難時用の掴まりがあり、そこには縄跳びが5,6本ま
とめられてくくり付けられていた。それが幾つも連続して繋がってロープの様にな
り、反対側には翔先輩と遊佐先輩がぶら下がっていた。
少し考えてから、まゆ?はその縄跳びをつかんで揺さぶると、

「うぉ!?あぶねぇ、あぶねぇ!!」

と下から声が聞こえてきた。
まゆ?はニタニタしてから、その場を後にした。


******************

酒井先輩は家に帰ってきていた。日が西に沈みかけているせいで、部屋にはオレンジ
色の光で染まっていた。

「HAWAIの子に会えたのはいいけど、イワシのお陰で何もわかんないまま帰ってき
ちゃったよ。」

誰もいないのに、酒井先輩は喋っていた。独り言だ。
いつも通り、PCをつけて、テキトーにいぢった後、ふと、今日ケンちゃんがくれた
ファミコンに目をやった。

「やってみるか」

再び独り言をつぶやいて、ゲームの準備をした。
全てのコードを差込み、あとは電源を入れるだけだ。

「そーいえば、何でHAWAIの子はこのゲームの事知ってたんだろう。」

そう言って、電源を入れた。

ピコーン

へぇ〜任○堂なんだぁ。

画面にはドラクエ風のふちと文字が現れた。

「名前とニックネームと…所属クラブ?ゲームに関係あるのか?まぁいいや。あと、
好きな職業を選ぶのか。なんか色々あるな。自転車とか(笑)。ボス!?ボス選べていい
のかよ(ツッコミ)。うーんと…よしコレに決めた!」

そーいって酒井先輩はAボタンを押した。

ロード画面が表れ、しばらくたつと

「大東文化大学競技ダンス部と確認できました。ようこそDxDへ」

そのテロップが表れると同時に、酒井先輩の姿は消えてなくなった。




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