経済ニュース～世界情勢コミュのＮＹマーケット解説　2008/6/3

２００８年６月３日（米国時間）

＜株式市場＞

ＮＹダウ　１万2402ドル85セント　　前日比100ドル97セント安

Ｓ＆Ｐ５００　　１３７７．６５　　前日比８．０２安

ナスダック　　　２４８０．４８　　前日比１１．０５安

日経平均先物６月物（シカゴ）　１万4220円　　大証比30円高

（概況）

この日のＮＹ市場は、原油相場の急落によるインフレ懸念の後退などを受け、昼過ぎにかけて底堅く推移するものの、午後に大手証券リーマン・ブラザーズが赤字決算を発表するとの観測が浮上すると共に、ＦＲＢの窓口貸し出しを利用したとの噂が出た事から、同社が資金繰りに行き詰っているとの見方が広がった事で、市場では信用リスク不安に対する懸念が再燃し、主要株価３指数は急速に下落していった。

＜ＮＹ外国為替市場＞

ドル／円　１ドル＝105円10－15銭　　前日比70銭円安

（概況）

この日のＮＹ市場は、バーナンキＦＲＢ議長のインフレ懸念を背景としたドル安牽制発言を受け、ＦＲＢによる利下げ打ち止め観測が支援される一方、インフレの動向によっては年内の利上げ観測が強まってきた事から、主要通貨に対するドル買いの動きが優勢になった。

ユーロ／円　１ユーロ＝162円25－30銭　前日比５銭円安

（概況）

この日のＮＹ市場では、ユーロ圏の１－３月期ＧＤＰ改定値の上方修正や、４月の生産者物価指数が高水準となった事から、ユーロ買いの動きが先行したものの、バーナンキＦＲＢ議長によるドル安牽制発言を機に、対ドルでのユーロ売りが強まった事から、円に対してもユーロの上値が重くなった。