イラク戦争自衛隊へのアンケート
著名人アンケート 自衛隊派遣 私はこう考える 文藝春秋２００４年３月号
劣等感と罪悪感 岸田秀（評論家）（P３０５〜３０６）
反対
�‘�本および日本人に敬意を払っているアメリカ人を失望させ、敬意を失望に変える危険がある。
��日本および日本人を軽く見ていて、アメリカの思いとおりになると信じているアメリカ人にそ
れを確信させる。
�Ｆ�本人は独立心と自主的判断力を欠き、アメリカの従順な子分であるととの事実を世界に広く
知らせ、日本に対する世界の人々の軽蔑を深める。
�て�本は、アメリカ政府の要請に従ってアメリカ軍を支援するために派兵するにもかかわらず、
それをぬけぬけとイラク復興のためと称したということで、嘘つきであることを世界の人々に
認識させる。
�テ�本に敵対したこともなく何ら害を与えたことのない友好国に対して派兵するということで、
日本に友好的に振る舞っても無駄であり、日本は信頼できない国であることを世界の人々に認
識させる。
�Δ海譴泙覇�本とイラクを初めとするアラブ諸国との友好関係を構築するために多大の努力を
払ってきた多くの人々の成果を水の泡に帰せしめ、それら諸国の尊敬と信頼を失い、敵意を買
う。
��日本国自体に対する日本国民自身の誇りと良心を傷つけ、日本人であることに劣等感と罪悪
感を抱かせる。
朝日新聞 平成１９年 ６月１４日 文化欄から部分引用
阿倍改憲は「自主」なのか
米に隷属する現状 直視を
今以上の押し付けに
しかし、今度の阿倍政権の改憲の動きはタチが悪い。
今の憲法は押し付け憲法で、第９条は二度と日本が米に戦争を仕掛けないようにするためであったから、この条項を改定し自主憲法を制定するというのが、阿部首相の意見である。
それはあたかも内的自己の立場を尊重し、日本国民の自尊心を回復するためのようだ。しかし、日本が米の属国であるという現状においては、事実上、米の許容する限度内での会見しかできない。
今の第９条の歯止めを外せば、自衛隊員は米が勝手に決めた戦争で世界のどこかの最前線に送られる消耗品になりかねないし、このように米に好都合な改憲は米の要請である疑いが濃い。今の憲法が押し付け憲法であることは確かだが、現状で改善すれば、これまで以上の押し付け憲法になることは明らかである。
このことを隠蔽して、あたかも自主憲法をめざしているかのように説くのは卑劣な嘘でしかない。
現状では、日本は米の属国として隷属的に生きてゆくほかはない。この現状を認識したうえで、そのなかでの最善の国益を考えるべきである。この現状だって永久不変ではないから、いつかは変わる。その日を待って辛抱強く臥薪嘗胆の日々を送るしかない。
やむを得ない隷属的な政策を「対等」とか「自主」とかの言葉でごまかして、日本の隷属的な立場から目をそらすべきではない。
そのような自己欺瞞こそが、そこから抜け出すためにはどうすべきかという道筋を見えなくさせ、必要以上に隷属的になっているのにその自覚を麻痺させ、結果的には屈辱的隷属を永続させるのである。
著名人アンケート 自衛隊派遣 私はこう考える 文藝春秋２００４年３月号
劣等感と罪悪感 岸田秀（評論家）（P３０５〜３０６）
反対
�‘�本および日本人に敬意を払っているアメリカ人を失望させ、敬意を失望に変える危険がある。
��日本および日本人を軽く見ていて、アメリカの思いとおりになると信じているアメリカ人にそ
れを確信させる。
�Ｆ�本人は独立心と自主的判断力を欠き、アメリカの従順な子分であるととの事実を世界に広く
知らせ、日本に対する世界の人々の軽蔑を深める。
�て�本は、アメリカ政府の要請に従ってアメリカ軍を支援するために派兵するにもかかわらず、
それをぬけぬけとイラク復興のためと称したということで、嘘つきであることを世界の人々に
認識させる。
�テ�本に敵対したこともなく何ら害を与えたことのない友好国に対して派兵するということで、
日本に友好的に振る舞っても無駄であり、日本は信頼できない国であることを世界の人々に認
識させる。
�Δ海譴泙覇�本とイラクを初めとするアラブ諸国との友好関係を構築するために多大の努力を
払ってきた多くの人々の成果を水の泡に帰せしめ、それら諸国の尊敬と信頼を失い、敵意を買
う。
��日本国自体に対する日本国民自身の誇りと良心を傷つけ、日本人であることに劣等感と罪悪
感を抱かせる。
朝日新聞 平成１９年 ６月１４日 文化欄から部分引用
阿倍改憲は「自主」なのか
米に隷属する現状 直視を
今以上の押し付けに
しかし、今度の阿倍政権の改憲の動きはタチが悪い。
今の憲法は押し付け憲法で、第９条は二度と日本が米に戦争を仕掛けないようにするためであったから、この条項を改定し自主憲法を制定するというのが、阿部首相の意見である。
それはあたかも内的自己の立場を尊重し、日本国民の自尊心を回復するためのようだ。しかし、日本が米の属国であるという現状においては、事実上、米の許容する限度内での会見しかできない。
今の第９条の歯止めを外せば、自衛隊員は米が勝手に決めた戦争で世界のどこかの最前線に送られる消耗品になりかねないし、このように米に好都合な改憲は米の要請である疑いが濃い。今の憲法が押し付け憲法であることは確かだが、現状で改善すれば、これまで以上の押し付け憲法になることは明らかである。
このことを隠蔽して、あたかも自主憲法をめざしているかのように説くのは卑劣な嘘でしかない。
現状では、日本は米の属国として隷属的に生きてゆくほかはない。この現状を認識したうえで、そのなかでの最善の国益を考えるべきである。この現状だって永久不変ではないから、いつかは変わる。その日を待って辛抱強く臥薪嘗胆の日々を送るしかない。
やむを得ない隷属的な政策を「対等」とか「自主」とかの言葉でごまかして、日本の隷属的な立場から目をそらすべきではない。
そのような自己欺瞞こそが、そこから抜け出すためにはどうすべきかという道筋を見えなくさせ、必要以上に隷属的になっているのにその自覚を麻痺させ、結果的には屈辱的隷属を永続させるのである。
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コメント(4)
日本の中東政策が定まりません。国論は混乱し、混乱に乗じて、確たる方針もなく、成り行きで、米軍の言いなりになりそうです。
日本の中東政策が定まらず、混乱するのは、米国との関係が従属的なのを見て見ぬふりをするからです。
idさんが見出しにつけてくれたように、「触らぬ神に祟りなし」という庶民感覚を基本に中東政策を構築することを提案します。
理由は、内戦の混乱地域では、人道支援でさえ、偏れば逆恨みされる。金を出して危険にさらされるなど、こんなバカバカしい話はない。
人道支援は、必要なら、国際機関を通して、小額すればいい。
内乱紛争地域に対して、中立というのは、立派な外交政策であって、今まで、日本はそうしてきたし、それでいい。内戦不干渉という外交政策をとるくにも多いです。
中東地域は、群雄割拠の戦国時代です。イスラム国は、織田信長のように、勢力拡大を狙っており、そのためには、恐怖や残酷を利用している。
このような相手に、まともに付き合うのは、馬鹿げています。
安倍首相は、中東に企業を引き連れて商売に行った。そして、反イスラム国演説をした。商売するには、それも必要だったのかもしれませんが、危険極まりない。
日本の中東政策が定まらず、混乱するのは、米国との関係が従属的なのを見て見ぬふりをするからです。
idさんが見出しにつけてくれたように、「触らぬ神に祟りなし」という庶民感覚を基本に中東政策を構築することを提案します。
理由は、内戦の混乱地域では、人道支援でさえ、偏れば逆恨みされる。金を出して危険にさらされるなど、こんなバカバカしい話はない。
人道支援は、必要なら、国際機関を通して、小額すればいい。
内乱紛争地域に対して、中立というのは、立派な外交政策であって、今まで、日本はそうしてきたし、それでいい。内戦不干渉という外交政策をとるくにも多いです。
中東地域は、群雄割拠の戦国時代です。イスラム国は、織田信長のように、勢力拡大を狙っており、そのためには、恐怖や残酷を利用している。
このような相手に、まともに付き合うのは、馬鹿げています。
安倍首相は、中東に企業を引き連れて商売に行った。そして、反イスラム国演説をした。商売するには、それも必要だったのかもしれませんが、危険極まりない。
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