大西宏の夢を求めて今を生きようコミュの不安で眠れない夜のために

ある若い人がビジネスで重大な課題を与えられえて、失敗を怖れて、不安で不安でたまらないという。

それで、夜が眠れなくて今度は不眠という心配が加わってきた。
この難題をどうするか、いっしょになって考えた。

まず、不安ならそれをエネルギーにして対案を考えよう。
逃げてはいけない。真正面から当たらなければならない。行動しなければならない。逃げれば敵はますます大きくなる。立ち向かえば半分になる。
そうしたら、不安であった分ふつうよりも強力な対案と行動が生まれて、不安がふつうよりも強い自信に変わる。

ところが、ことはそんなに簡単でない場合もある。
つまりいくら対案を考えても、自信がなく不眠などが続く場合だ。

この場合は、努力を続けながらも、
「もう失敗もやむをえない」と開き直る以外にない。
不安や不眠を消すために開き直るという手段にしてはだめだ。
自分にウソをついてはダメだ。

むしろ、「この際失敗してやろう」でもかまわない。
本気で失敗を覚悟して、最悪を想定してその場合の対処を考える・・・。

ところが、ふしぎなことに、
その場合にパッと不安や不眠が消える。消えなくても我慢ができるようになる。
対案に実行に力が入るようになることも。
そのうち、状況が変わりツキが来たり、人の助けが現れたりもする。
でも、それがなくても耐え忍ぶことができるようになる。

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ。
心頭滅却すれば火もまた涼し。