伊都国コミュの胸像が設置されます。

九州大学初代総長「山川健次郎」の胸像が会津からやってきます。

山川健次郎？Who？

という方にご紹介しようと思います。

「白河・会津のみち、赤坂散歩」　街道をゆく３３司馬遼太郎著
から抜粋します。

健次郎もまた、少年期は数奇だった。戊辰戦争のとき、少年隊である白虎隊にいったんは編入され、年齢が一つ不足していたために外された。このことが、生涯とけることのない心中の病塊になった。
会津鶴ヶ城が落城し・・・中略・・・全員が捕虜あつかいだった。この時期、藩の儒者秋月韋軒たちが、会津は滅んでもその種子を残すべきであるとして、ふたりの少年の逸材をえらび、越後口にむかって脱出させたのである。少年とは山川健次郎と小川亮であった。
山川健次郎は明治三年、北海道開拓史の留学生にえらばれ、渡米し、イェール大学で物理を学び、明治期の物理学の開拓者になった。
かれは帝大の前身の教授になり、明治三十四年、東京帝大総長、ついて九州帝大総長ふたたび東京帝大総長にもどり、京大帝大総長を兼ねた。よほどの徳望の人であったことはこの職歴でも察せられる。
日常、白虎隊の話になると言葉が出なかったといわれる。

sunmark注
山川健次郎は明治専門学校（現九州工業大学）の初代総裁でもありました。
白虎隊は１６歳と１７歳の男子で構成されました。（鉄血勤皇隊は１４歳から１７歳、元沖縄県知事の大田さんは隊員でした。）
北海道開拓史の留学生はほかに津田梅子が有名です。