歴史　ちょっといい話コミュの厭離穢土欣求浄土

このままで日本は大丈夫なのか？ということ

景気は悪い、震災は起きる、失業者は多い、終いには原発が爆発する。

しかも周囲には、日本のお金と水と土地と制海権を得たい大国が、米中ロとひしめき合っている。

アメリカは、オバマ政権になり、東アジアの重要な取引先を日本から中国にシフトした。

ロシアも中国も海軍の増強を図り、徐々に日本に攻め込む準備は万端整っている。

日本も早いところ最新鋭戦闘機を手に入れたいとろ、民主党政権が邪魔をして、中国空軍の空襲の標的となってもおかしくない状況になっている。

そもそも、こんな小国が、３大国相手に互して渡り合うことができるのか？

大国が日本を飲み込もうとし、朝鮮人が日本経済の中枢を支配しようとしている。

歴史上これほどの難局を乗り越えたことなどあるのか？

となったので、

徳川家康がこれに近い立場だったでしょうね。といった。

　家康は、三河を奪われ、今川家のもとでの人質生活をさせられる。家臣に与える給料もなく、桶狭間の戦いでの今川義元の死により、なんとか独立を果たすが、それでも、周囲には織田、武田の戦国最強大名が隣接し、国内では、一向一揆が力を持ち、まさに青息吐息。

　信長と同盟を結ぶも、先鋒隊やしんがりといった、一番やりたくない仕事ばかりを徳川はやらされたが、いざ武田が攻めてきても、ほとんど信長は家康を支援していない。

何度も滅亡の危機に追いやられ、何度も理不尽な要求を飲まされ、優秀な部下たちは皆、今川や信長の行った合戦に駆り出され、どんどん命を失っていく。

信長家中から一気に天下人となった秀吉には、小牧・長久手の戦いで勝ったにもかかわらず、臣従を押し付けられた上に、江戸左遷というこの上ない屈辱を味合わされる。

とにかく、我慢と忍耐の人生だった。

しかし、気づけば、家康は、日本の主となっていた。

玉音放送の耐え難きを耐え忍び難きを忍びとは、全く日本が戦後歩んできた道で、軍隊を取り上げられ、戦艦を水爆実験の標的にされ、デフレを押し付けられ、為替を勝手にかえられ、エネルギーをぼったくりな金額で買わされてきたが、我慢に我慢を重ねた結果、本来最貧国であっても、不思議ではない日本が、なんとか、世界の大国の一員として名を連ねてきた。

若かりし家康が、夢見ていた日本像というのは、この

厭離穢土欣求浄土という仏教の言葉だった。合戦の際には、これを旗印にして戦った。

汚れた世の中も、いずれ極楽浄土のような世の中がくるのだという教えだ。

家康は果たして、この馬印を実現し、本当に欣求浄土の世の中にした人物だと思う。

家康にしても、昭和天皇にしても、堪忍こそが繁栄を手に入れる一番の方法だったということを知っていたのだろう。