歴史　ちょっといい話コミュの信康、忠輝、秀忠

先日見た大河ドラマ徳川家康。全部見るのに２週間かかったが、あんなに、マニアックでむずかしい内容のドラマなのに、視聴率が３０％もとっていたと言うことに、昔の日本人は、本当に勤勉だったんだなあと思った。

　イマドキの大河は、ジャニタレを使って、主人公に都合の悪い史実はカットして、悪役をこけおろし、何とも表現力が少ないなあと思ってしまう。

　そんな、大河に出てきた家康の息子がこの三人。それまで、今ひとつ納得のいく解釈は無かったのだが、この大河での扱いはすごく納得のいく内容だった。

　一般的に信康は、優秀すぎて信長に嫉妬されただとか、信長の娘で信康の妻徳姫と築山殿の不仲が言われているが、何とも腑に落ちない解釈だった。

　ところが、大河では、築山殿が今は無き今川家の後ろ盾が無くなった寂しさから、武田と通じたというのがその理由で、同じ岡崎にいる信康の家臣もそれに荷担し、信長より切腹を命じられていた。また、信康は亡命を恥じて切腹を受け入れたというのが何ともしっくりいく内容だった。

　忠輝も、一般的には、家康に嫌われていただとか言われているが、ドラマでは、舅の伊達政宗の忠輝将軍擁立を恐れて、あえて改易し、その家康の親心を忠輝が察して、切腹を我慢し改易を受け入れたというのも何とも納得いった。

　そして、秀忠に関しても、ほとんどの場合、愚鈍で決断力の鈍い人物として扱われているが、ドラマでは、我慢強く、思慮に欠けることのなく、一方で、豊臣や豊臣恩顧の大名達には強気の姿勢を貫いているあたりは、全く納得がいった。

　私個人としては、この一番人気のない秀忠がもっとも家康の息子で好きなので、こういう形で秀忠を扱ってくれたことはすごく面白いと思った。