歴史　ちょっといい話コミュの大隈重信と山県有朋

内閣総理大臣、元老、元帥陸軍大将、公爵、従一位、大勲位などなど、、、。なんか、天皇の次に偉そうな肩書を持った人物ですよね。

うーーん、天皇の次に偉い人と言って、誰を思い浮かべるでしょうか？

伊藤博文、、西郷隆盛、、大久保利通、、木戸孝允、、もしや、坂本竜馬、、？などなどを思い浮かべるところですが、、。

　彼の名は、山県有朋。長州閥の明治の元勲です。

一方の大隈重信は、薩長の出ではない佐賀県出身。ですから、藩閥の薦めでは、決して総理大臣にはなれません。

　彼は、明治十四年のイジメで政府を追い出されたのち、今の早稲田大学を創立します。一時は政界に復帰しながらも、右翼の襲撃にあい片足を失い、そのまま失脚。

　藩閥がだめならということで、政党を組織し、衆議院選挙に圧勝し、薩長以外から初めて総理大臣に就任しますが、長続きせず、総辞職。

　またも政界から去ることとなりますが、第一次護憲運動で再び政界に復帰。そして再び総理大臣になり、戦前戦後を含めて最高齢で総理大臣の職についていました。

　この二人、実は、死んだ日が、三週間しか離れていなかったんですね。

　で、大隈重信の葬式に集まった一般民衆はなんと、３０万人。自宅で行われた告別式の後、お別れ会ということで、日比谷公園にこれだけの人が大隈との別れを惜しんだんですね。

　一方の山県有朋は、薩長閥で、しかも日本政界のドンとして君臨し続けたわけですから、こちらは国葬です。山県の場合も多くの人たちが参列したんですが、陸軍や警察関係者ばかりで、一般人の参列はほとんどなかったそうです。