ずーーっと前に大河ドラマで春日の局をやっていた。
脚本は橋田壽賀子、春日の局は大原麗子、徳川家光が江口洋介、家康が丹波哲郎、秀忠が中村雅俊、春日の局の息子の稲葉正勝が唐沢寿明。
他にも、中条きよし、佐久間良子、若村真由美、山下真司、江守徹、五木ひろし、宮沢りえ、、、、などなど。
よくもまあ、これだけ有名どころをそろえたなというドラマだったし、とにかく面白かった。
徳川家光。
江戸幕府の三代将軍である。日光東照宮を現在のように絢爛豪華にしたのも家光であり、武断政治を締めくくり鎖国日本を完成させ、江戸幕府の基礎を仕上げた人物といっていいと思う。
家光が将軍になったときに、大名たちを前にしていった言葉は、あまりにも有名です。
「祖父家康、父秀忠は、一大名として諸侯と同格である時期もあった。しかし、余は、生まれながらの将軍である。すべての大名は余に臣従の礼をとるべきである。異存あるものがあるなら、国元に帰り合戦の準備をされよ。」
、、、江戸城の奥で育ち、蝶よ花よと育てられたお坊ちゃまの割りに、ずいぶんと骨のあることの言える将軍だなと思いますよね。。
ところが、ここにいたるまでには、ずいぶんと涙ぐましいドラマがあったんですね。
前の将軍秀忠には、長男家光のほかに、正室の生んだ弟がもう一人いました。名前を忠長といいます。
家光は、武家の風習にならい、養育係が育てることになりますが、弟の忠長はお母さん本人が育てることになるんです。
そうすると、どんなことが起こるか、母親としては、どちらも自分の子なのですが、自分が育てた忠長の方がかわいくてしょうがなくなる。
でもって、できることなら、お兄ちゃんを差し置いて、忠長を将軍にしたいと思うようになるんです。
家光の養育係の名を春日の局といいます。彼女の父親を斉藤利光というんですけど、彼は、かの明智光秀の家老だったんですね。
そういう具合だから、お母さんは、春日の局に対しても、光秀の縁者ということで、何かと嫌味なことをするんですね。
しかも、脚本は、いじめネタ、我慢ネタを書かせたらピカイチの橋田壽賀子。それは、もう、我々視聴者は、忠長とその母が憎く見えてしょうがないのなんのってね。
そうこうしているうちに、父秀忠も、それに乗せられ、ついには、次期将軍を忠長にしようかな、、と思うようになり、いつの間にか、江戸城内では、忠長がお世継ぎという雰囲気で統一されちゃいます。
もう、こうなってしまうと、家光も春日の局も悔しいというよりは、情けないやら、将来を不安に思うやらの怯えながらの心細い毎日、、、。
ところがですね、この状況を知った、文字通りの大御所家康が出てきます。このころ家康は、静岡で暮らしていまして、江戸城中がこんなことになっているとはまったく知りませんでした。
この状況を知った家康は、今まで多くの大名や先人たちが、くだらないお家騒動で家をつぶしてきた例をいっぱい知っています。まさか、自分の家でこんなことが起こっているとは、思いもしなかった。
家康は、急いで江戸に向かい、一計を考えます。
江戸城の上座に座った家康は、まんじゅうをおいしそうに食べます。
そして、家光にこのまんじゅうはおいしいから食べるようにすすめます。ところが、毎日、肩身の狭い思いをさせられていた、家光は、母親と忠長に気を使って、まんじゅうをもらいにいきません。
そうこうしているうちに、母親は忠長に、「まんじゅうをもらいにいっておいで」と、兄を差し置いて、ずうずうしくも、まんじゅうをもらいにいきます。
と、、、この時です。
家康は、大きな声で忠長をしかりつけます。
「江戸城の上座は、将軍しか座ってはいけない場所である。忠長は臣下として振舞え。」
その一言で、すべては決まりました。
三代将軍は、家光が継ぐこととなり、先ほどの
「余は生まれながらの将軍である」
という、お話になるのです。
天下泰平の世となったものの、薄氷を踏む思いで安逸に世を継いだわけではなかったから、あれだけのことを、諸侯を前にして宣言できたのでしょうね。
家光はその治世で、日光東照宮を絢爛豪華に作り変えます。日光といえば、自分を将軍にしてくれた大恩人、祖父の家康が眠っているからなんでしょうね。
徳川将軍はそのほとんどが、東京の谷中に墓所があるんですが、今でも、家光と家康だけは、栃木の日光にその墓所があります。
脚本は橋田壽賀子、春日の局は大原麗子、徳川家光が江口洋介、家康が丹波哲郎、秀忠が中村雅俊、春日の局の息子の稲葉正勝が唐沢寿明。
他にも、中条きよし、佐久間良子、若村真由美、山下真司、江守徹、五木ひろし、宮沢りえ、、、、などなど。
よくもまあ、これだけ有名どころをそろえたなというドラマだったし、とにかく面白かった。
徳川家光。
江戸幕府の三代将軍である。日光東照宮を現在のように絢爛豪華にしたのも家光であり、武断政治を締めくくり鎖国日本を完成させ、江戸幕府の基礎を仕上げた人物といっていいと思う。
家光が将軍になったときに、大名たちを前にしていった言葉は、あまりにも有名です。
「祖父家康、父秀忠は、一大名として諸侯と同格である時期もあった。しかし、余は、生まれながらの将軍である。すべての大名は余に臣従の礼をとるべきである。異存あるものがあるなら、国元に帰り合戦の準備をされよ。」
、、、江戸城の奥で育ち、蝶よ花よと育てられたお坊ちゃまの割りに、ずいぶんと骨のあることの言える将軍だなと思いますよね。。
ところが、ここにいたるまでには、ずいぶんと涙ぐましいドラマがあったんですね。
前の将軍秀忠には、長男家光のほかに、正室の生んだ弟がもう一人いました。名前を忠長といいます。
家光は、武家の風習にならい、養育係が育てることになりますが、弟の忠長はお母さん本人が育てることになるんです。
そうすると、どんなことが起こるか、母親としては、どちらも自分の子なのですが、自分が育てた忠長の方がかわいくてしょうがなくなる。
でもって、できることなら、お兄ちゃんを差し置いて、忠長を将軍にしたいと思うようになるんです。
家光の養育係の名を春日の局といいます。彼女の父親を斉藤利光というんですけど、彼は、かの明智光秀の家老だったんですね。
そういう具合だから、お母さんは、春日の局に対しても、光秀の縁者ということで、何かと嫌味なことをするんですね。
しかも、脚本は、いじめネタ、我慢ネタを書かせたらピカイチの橋田壽賀子。それは、もう、我々視聴者は、忠長とその母が憎く見えてしょうがないのなんのってね。
そうこうしているうちに、父秀忠も、それに乗せられ、ついには、次期将軍を忠長にしようかな、、と思うようになり、いつの間にか、江戸城内では、忠長がお世継ぎという雰囲気で統一されちゃいます。
もう、こうなってしまうと、家光も春日の局も悔しいというよりは、情けないやら、将来を不安に思うやらの怯えながらの心細い毎日、、、。
ところがですね、この状況を知った、文字通りの大御所家康が出てきます。このころ家康は、静岡で暮らしていまして、江戸城中がこんなことになっているとはまったく知りませんでした。
この状況を知った家康は、今まで多くの大名や先人たちが、くだらないお家騒動で家をつぶしてきた例をいっぱい知っています。まさか、自分の家でこんなことが起こっているとは、思いもしなかった。
家康は、急いで江戸に向かい、一計を考えます。
江戸城の上座に座った家康は、まんじゅうをおいしそうに食べます。
そして、家光にこのまんじゅうはおいしいから食べるようにすすめます。ところが、毎日、肩身の狭い思いをさせられていた、家光は、母親と忠長に気を使って、まんじゅうをもらいにいきません。
そうこうしているうちに、母親は忠長に、「まんじゅうをもらいにいっておいで」と、兄を差し置いて、ずうずうしくも、まんじゅうをもらいにいきます。
と、、、この時です。
家康は、大きな声で忠長をしかりつけます。
「江戸城の上座は、将軍しか座ってはいけない場所である。忠長は臣下として振舞え。」
その一言で、すべては決まりました。
三代将軍は、家光が継ぐこととなり、先ほどの
「余は生まれながらの将軍である」
という、お話になるのです。
天下泰平の世となったものの、薄氷を踏む思いで安逸に世を継いだわけではなかったから、あれだけのことを、諸侯を前にして宣言できたのでしょうね。
家光はその治世で、日光東照宮を絢爛豪華に作り変えます。日光といえば、自分を将軍にしてくれた大恩人、祖父の家康が眠っているからなんでしょうね。
徳川将軍はそのほとんどが、東京の谷中に墓所があるんですが、今でも、家光と家康だけは、栃木の日光にその墓所があります。
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コメント(10)
家康は、二男の結城秀康を差し置いて三男の秀忠を将軍にし、他の子供たちを差し置いて９男、１０男、１１男に、徳川姓を名乗ることを許し、将軍のスペアの家を創設させます。
しかし、三代目を選ぶときは儒教的倫理観にしたがって秀忠の長男家光を将軍に指名します。
二代目と三代目を選びかたに整合性がなく、理解し難がたいですが、二代目を選ぶときの経験が、三代目の時に長男を選ばせたのでしょうか？ それとも秀忠を選んだ時には、儒教は徳川幕府の正学ではなく、家光を三代目に選んだ時には、儒教を幕府の正学にしていたので、このような整合性のない選び方になったのでしょうか。
私は、二代目、三代目を選び方に 家康の儒教に対する興味の度合いが反映しているように思えます。
しかし、三代目を選ぶときは儒教的倫理観にしたがって秀忠の長男家光を将軍に指名します。
二代目と三代目を選びかたに整合性がなく、理解し難がたいですが、二代目を選ぶときの経験が、三代目の時に長男を選ばせたのでしょうか？ それとも秀忠を選んだ時には、儒教は徳川幕府の正学ではなく、家光を三代目に選んだ時には、儒教を幕府の正学にしていたので、このような整合性のない選び方になったのでしょうか。
私は、二代目、三代目を選び方に 家康の儒教に対する興味の度合いが反映しているように思えます。
＞fidelcastro002さん
＞家康は、二男の結城秀康を差し置いて三男の秀忠を将軍にし、他の子供たちを
＞差し置いて９男、１０男、１１男に、徳川姓を名乗ることを許し、将軍のスペ
＞アの家を創設させます。
そうは言っても、長男は切腹してますし、秀康と秀忠を除いて生きている子といえば、４人しかいませんね。
そのうちの一人忠輝は内訌で改易ですからね。秀康の母親は身分が低く、早い段階から跡継ぎは秀忠と決めていたのですから問題はないと思います。
また、御三家は残った三人に徳川を名乗らせただけだとおもいますね。
それに対し、家光は正室の子で生きている中では一番上で、しかも幼名は家康と同じ竹千代ですからね。
特に問題も起こしていないのに、それをさしおいて、次男が将軍になったとなれば、やっぱり、世間から、お家騒動と取られてもおかしくないと思いますね。
＞家康は、二男の結城秀康を差し置いて三男の秀忠を将軍にし、他の子供たちを
＞差し置いて９男、１０男、１１男に、徳川姓を名乗ることを許し、将軍のスペ
＞アの家を創設させます。
そうは言っても、長男は切腹してますし、秀康と秀忠を除いて生きている子といえば、４人しかいませんね。
そのうちの一人忠輝は内訌で改易ですからね。秀康の母親は身分が低く、早い段階から跡継ぎは秀忠と決めていたのですから問題はないと思います。
また、御三家は残った三人に徳川を名乗らせただけだとおもいますね。
それに対し、家光は正室の子で生きている中では一番上で、しかも幼名は家康と同じ竹千代ですからね。
特に問題も起こしていないのに、それをさしおいて、次男が将軍になったとなれば、やっぱり、世間から、お家騒動と取られてもおかしくないと思いますね。
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