生活保護者の集いコミュのつくろい東京ファンド稲葉剛さん呼びかけ

「都内の公園に車イスで野宿をしている高齢者がいるので、支援をしてくれませんか」というメールが届いたのが2週間前。

メールをくれた女性は福祉関係者ではありませんが、会社帰りに道端で困っている様子の男性に「何かお手伝いすることはありませんか」と声をかけたところ、「家まで送って行ってほしい」と言われたとのこと。車イスを押して、到着した「家」が公園のテントだったことに驚き、それから気になって個人的に支援をしてきたそうです。

その女性の紹介で男性に会い、何度か、現地に足を運んできました。つくろい東京ファンドの個室シェルターの写真も見せて、入居をお誘いしてきました。

ご本人は過去に貧困ビジネス施設に入れられた経験もあることから、警戒心が強く、途中、ドタキャンされたりもしたのですが、昨日、男性から「入居すると決心した」という電話があり、今日、車で迎えに行き、無事に入居となりました。

ちなみに昨日、私に電話できたのは、公園近くのスーパーの副店長が電話を貸してくれたからだそうです。

私たち支援団体は夜回り等の活動を通して、路上生活者に声かけをしていますが、都内全域を回れるわけではありません。
この間、ご自身の生活圏で困っている方に声をかけ、支援団体につないでくれる方が増えてきているのはありがたい限りです。

つくろい東京ファンドのキャッチコピー「市民の力でセーフティネットのほころびを修繕しよう！」が少しずつ具体化してきていると感じています。