賢者への道コミュのユダヤ人

ユダヤ人は永遠にユダヤ人!!

ラビ・セイモア・スウィゲル博士の言葉で、
ユダヤ人は永遠にユダヤ人!!
これはユダヤ人とはナンゾやということについて述べたものです。

日本人であれば、アメリカに移住して市民権を取ればアメリカ人となる。
ところが元々「国家」がなかったユダヤ人にはこの常識は通用しない。
ユダヤ人はどこにいようが、
（アメリカにいようが、ロシア・ハンガリー・ドイツに住んでいようが）
ユダヤ人なのである。

ユダヤ人の定義では「ユダヤ教信者」だという説もあるが、
無宗教化が進むのはユダヤ人社会も同じでこれは現在では通用しない。
「ユダヤ人としての意識を持っている人」という定義もあるが
これではいくら何でも曖昧すぎてしまう。

現在もっとも一般的な定義とされるのは、
ユダヤ人とは「ユダヤ人の母親から生まれた人、
またはユダヤ教に改宗を認められた人」というのが、
イスラエルの帰還法（ユダヤ人と認め、国籍を与える法律）
に規定されたユダヤ人であるそうだ。
これによれば、理屈上は日本人でもユダヤ教に改宗すれば
日本に住んでいてもユダヤ人になれるのである。

特にユダヤ人は格別教育を重視する民族である。
義務教育を世界で最初に施行したのはヤダヤ民族であった。
西暦の紀元５年から行われており、
してみれば２千年の歴史を持つことになる。

学校を設置し、
生徒数２０人から２８人に対して一人の割合で教師を確保し、
いち早くカリキュラムを作り上げていったのもユダヤ民族であった。
当時から教師は非常に名誉ある職業とされてきており、教育長的役割を
持つ学校の監察官との共同で教育の責任を全うしてきた。
こうした教育制度の確立がユダヤ人全体の能力水準を引き上げてきた。

学校では、教訓に富んだ諺や寓話が教えられる。
ユダヤ教義に基づく宗教教育や民族教育も教え込まれるが、
努力すること、学ぶこと、考えることの大事さが特に教え込まれる。
｢教育は民族を救う｣とする確乎たる知恵に支えられているのである。

「ユダヤ人はなぜ優秀か？」という本によれば、
ユダヤ人の子供はまだ言葉の意味を全然理解できない幼いときから、
シナゴーグ（ユダヤ教会堂）で「トーラ」と呼ばれるモーセの五書を
丸暗記させられる。

昔の日本の武士階級が漢籍の素読によって
子供の知育を実行してきたように、
幼い時期に暗記力を磨くことは、
後の教育の強固な土台となるのかもしれない。

ユダヤ教の教育に対する熱心さを示す統計資料がある。
アメリカにおいては、
ユダヤ人の２５％以上が修士号を取得している、とのことである。

いつ何時迫害によって国を追われるかもしれないユダヤ人にとって、
知識や経験というのは、唯一だれからも奪い取られる心配のない
ものなのであろう。

そしてさらに４０００年に及ぶ迫害の歴史が、
彼らをして、中途半端で生ぬるい教育環境ではなく、
せっぱ詰まった状況において学問に打ち込ませているのかもしれない。

世界に住むユダヤ人は約1200万人。日本人は約1億2000万人。
１９９３年までの統計によれば、１０４名のユダヤ人がノーベル賞を受賞し、
日本人の受賞者は8名である。
ノーベル賞受賞者総数の比率は、他国に比べ圧倒的に多い事実もある。
また、世界的なビッグ企業のオーナーも圧倒的にユダヤ人が多い。

日本の教育の在り方を家庭及び学校を含め、真剣に考える必要を感じる。