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スタンダード聴き較べコミュの狂気

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▲The Dark Side Of The Moon

ピンク・フロイドの超モンスター・アルバム『狂気』が日本に登場したのは1973年4月、僕が高校2年生の時だった。予てより「ミュージック・ライフ」を定期的に購読していたので、ピンク・フロイドの「おせっかい」に続くニュー・アルバムの情報は得ていた。岐阜県の山奥でも世界水準は同じだった、本国イギリスでは3月にリリースだったがほぼ時を同じくして4月には『狂気』を自分のものにできた。

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この日のためおこずかいを貯め、下呂にあるレコード店で予約をしていた。当時東芝EMIから発売されたアナログ・レコード(写真)は2000円、もちろん消費税なんてない時代だった。当時の記憶をたどれば正月のお年玉を使わずにこのアルバムのために蓄えていたような気がする。

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自分の手中にあるピンク・フロイドの新作、帯には一曲40分を超える大作「音楽は音の有機物なり…」とあった。ビニール袋からレコードを取り出す、この瞬間の何とも言えない『匂い』が堪らなかった… 黒を基調としてプリズムから虹色が続く見開きのデザイン、使用されていた紙がペラペラだったのが以外だった。(僕的にはキング・クリムゾンの『宮殿』のようにもっと厚い紙を期待していた)それはともかく、中にはポスターやブックレット、カードなど大判ふるまいのオマケ付きだった。

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「そ〜っ」と、盤面に触れないようにレコードを取り出す。ここでも「狂気」のオリジナル… レーベル(写真)がいつもの”ODEON”と違って、ジャケットと同じプリズムがレーベルにデザインされていた。このアルバムのコンセプトは”トライアングル(三角形)”なんだなぁ〜と思った。プリズムやピラミッド、内ジャケに描かれた心臓の鼓動を現すイラストも… 「早く聴きたい!」期待は膨らむばかりだった。

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