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日本曲者女優伝(芸一筋)コミュの年末特別編  4:1の闘い

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今回は年末特別編として五人の曲者女優を一挙にご紹介します。
それも曲者のオバチャン五人が4:1で壮絶に戦うというお話しです。
と言えばもうお分かりでしょう・・
その作品は1965年の黒澤明監督作品『赤ひげ』です。

赤ひげの養生所で働いている四人の賄婦に扮するのが
三戸部スエ/辻伊万里/野村昭子/七尾玲子の面々。
岡場所で散々苛められた末に精神まで病んでしまい
その養生所に引き取られていた少女二木てるみを取り戻しにやって来た
女郎屋の女将に扮するのが杉村春子・・・
そこで少女を渡してなるものかとばかりに賄婦連の大反撃が始まるのです。
白首姿の杉村春子がいきなり大根で頭をぶん殴られるばかりか、
ついには怪鳥のような悲鳴を上げながら退散という顛末は、
暗いテーマばかりのこの映画の中でもただ一つの笑えるシーンでした。
まずはそのシーンの動画をご覧下さい。
<video src="2347820:90c9c8b99540ca91fc8b9e7568d0b878">

杉村春子については言わずもがなですが、
賄婦連のボス格に扮しているのは怖い顔をした三戸部スエ(写真左)・・・
長い顔が特徴で「赤ちょうちん」「儀式」など色んな映画にでていましたが、
農婦とか主役に意地悪を働く役をやらせたら天下一品でした。
1924年生まれで成長してからは俳優座に入団し、
1954年に「勲章」で映画デビューというのですから芸歴の長い女優さんでした。

四角張った片桐はいり風の顔をしているのは辻伊万里(写真中)・・・
これまたその特徴のある顔を活かして
「思春の泉」「妖怪ハンターヒルコ」などの数々の映画で活躍していました。
1927年生まれでこの女優さんも俳優座育ちです。

最近では上の三戸部さんと辻さんのお姿を全く見掛けることがありませんが、
もうお亡くなりになってしまわれたのでしょうか?

現在と殆ど変わらぬ姿で笑いを振りまいているのは野村昭子(写真右)・・・
今では渡鬼や家政婦のテレビドラマで大活躍されていますが、
1927年生まれで俳優座の第一期生というのですから大した芸歴です。
あまりパッとした映画には出ていなかったのですが、
年老いてからテレビに活路を見出したという珍しい女優さんです。

最後に杉村春子を追っかけるのが七尾玲子ですが、
彼女についてはネットを調べても残念ながら詳しい芸歴が分からず、
顔写真さえ入手することもできませんでした。
ワタシが知った頃の彼女はNHK放送劇団に属して数々の放送劇に出演していました。
大ヒットした「君の名は」ではアヤさんに扮して小気味の良い台詞を聞かせて呉れたものです。
その後は文学座に入団して舞台で活躍されていましたが、
惜しいことに先年お亡くなりになりました。
それにしても同じ劇団の大先輩杉村を大根で殴るんですから、
遠慮しつつもさぞかし快感を感じながらの演技だったことでしょう。

今年の女優伝はこれをラストとして
来年からも張り切って想い出の女優さんをボチボチ取り上げて行くつもりです。
来年もまたよろしくお願いいたします。
皆様も良いお年をお迎えください。

コメント(12)

七尾玲子さん、彼女の名前と声を昔昔よくラジオドラマで聴いていたのを思い出しました。
来年の展開も期待しております。
朝風呂さん

がらっ八調のチョッと変わったお声でしたが、
妙な色気のあるイントネーションでしたねぇ。
なんだかラジオドラマの時代が懐かしくなってしまいました。
辻伊万里さんだけは存じ上げませんでしたが、いずれも腕っこきの頼もしい女優さん達ですよね。下衆な役をやっても下品にならず愛嬌があるというのが、今時のタレントと違うところで。

この映画を最初に観たのは自主上映会でしてね、
ただでさえ暗〜い雰囲気なのに悲しい話が続くでしょう、院隠滅滅だったところに思いっきり憎たらしい杉村さんの登場で俄然活気付いたようでした。
三船さんの「触るな!手が腐る」というセリフには大爆笑で、映画の面白さを実感したものです。
それも杉村さんの演技の巧さのおかげだと知るのは、ず〜っと後になってですが。
takaまっすぃさん

確かにこの「赤ひげ」の杉村春子はよくぞこんな役を演じたものだと感心しきりでした。
後輩の女優達に大根で頭をぶん殴られるような役をねぇ・・・
四人の賄い婦さん達も皆さん好演していましたし、
仰有るように下品にならないところに好感が感じられました。
なかでも七尾玲子さんが一番のお気に入りだったのに、
早逝されてしまったのが誠に残念でした。
わ〜、このトピ見落としてました!

『赤ひげ』また観たくなりました。

黒柳徹子のエッセイで、NHKに採用された若かりし頃、
ラジオのセットが珍しくはしゃいでいた黒柳に対して、
ぴしっと叱ったのが七尾さんだそうです。
その時は「怖い人、あんなに言わなくてもいいのに」と思ったそうですが、
芸能界に長くいるにつれ注意してくれる人のありがたみに気づき、
七尾さんの事を感謝するようになった・・・みたいな文章を
読んだ記憶があります。

三戸部スエさんを、TVの横溝正史シリーズ『悪魔の手毬歌』で
初めて見た時は強烈でした。
名前も古めかしいし、あのご面相。
女優=容姿がキレイと思い込んでいた年頃だけに、
インパクトが強かったです。
でも見ているうちに引き込まれるんですよね〜。

三戸部さんも数年前にお亡くなりになったと思います。
ショウゴさん

カキコをどうもありがとうございました。

ワタシも黒柳徹子のその文章を読んだことがありますが、
七尾玲子さんは先輩としてかなりキチッとしていた方のようですねぇ。
晩年にトーク番組に出ていた彼女は、
とてもひょうきんで面白いオバサンだった印象が残っていますが・・・

三戸部スエさんは本当に怖い顔をしたオバサンでした。
ウチの近所にも彼女ソックリのババアがいて、
辺りに睨みを利かせているので、
目を合わせると怖くて恐くてたまりません。
ハクオーさん

このような拙いコミュニご参加いただき誠にありがとうございます。
気になっていた七尾さんのプロフまでご紹介いただき感謝感激でございます。

ハクオーさまに加わっていただければもう鬼に金棒でございますから、
これからも張り切って曲者女優の発掘に努めて行きたいと存じております。

このところご無沙汰していた
「女の【対決!】映画」へもまたお邪魔させていただきますので
どうかよろしくお願いいたします。
バシィさん
コメントに気付くのが遅れご返事が遅くなったことをお詫びします。
その『女囚・・』は観ていませんがさぞかし凄い迫力だったことでしょうねぇ。
ホントに三戸部さんは意地悪で口煩いオバサン役の似合う女優さんでした。

どうか今後ともこのコミュをご贔屓のほどを・・・
バシィさま
コメントをどうも有り難うございます。
そういえばアナタのお名前は三原葉子さまでしたねぇ・・

ワタシも三原葉子には昔から興味を持っていましたし
その内にこのコミュでも取り上げようとして機会を狙っていたところです。

彼女は新東宝の主役時代よりも
他社で脇に出ていた時の方が精彩がありました。
健さん映画では網走番外地シリーズなどで結構イイ役をしていましたっけ・・・
先日CSで『女体渦巻島』っていうのを観たのですが
主役のクセに演技が下手で泣くシーンでも嘘涙が丸分かりなのが可愛らしかったというか・・・

この後は角梨枝子と木匠マユリを現在準備中ですが
いずれ三原葉子さんも取り上げますのでどうかお楽しみに・・・

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