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日本曲者女優伝(芸一筋)コミュの壱の巻・近江輝子さん

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さてショッパナに採りあげるのは、
大映京都の専属契約女優だった『近江輝子』さんです。
今どきの若い方は彼女のことなどは殆ど知らないでしょうが、
40代以上の方ならばヒョッとしてご存知かもしれません。

今ネットで彼女のことを調べても、
不完全なフィルモグラフィーしか見つけることができませんでしたが、
どうやら判ったことは1920年生まれで戦前の宝塚出身。
40年後半に大映へ入社し最初は大美輝子と名乗っていたが、
途中から近江輝子と改名し、
70年頃までに200本を超える映画に出まくっていたとのこと・・・

新劇の佐々木すみ江に容貌がどこか似ているがもっとイロっぽい。
身体のこなしが粋でいつも伏し目勝ちだが流し目が得意。
声にも艶があり歯切れの良い台詞がポンポンと飛び出すから、
観ていても実に軽快な女優さんでした。

自分は両親が長谷川一夫のファンだったので、
子供時代には大映映画を観る機会が多かったのですが、
どの映画にも必ずのように彼女がチョイ役ででてきました。
入江たか子の怪猫映画での彼女はいつも悪役かイビリ役ですから、
決まって最初か二番目くらいには化け猫に噛み殺されてしまうのです。
特に彼女が睨みを利かせて凄むとなんとも言えずに格好が良く、
画面の中の彼女の姿ばかりを追っていたものでした。

大映京都でもたまには芸術映画が作られていましたから、
溝口・吉村・衣笠・増村などの監督作品で、
チラリと名演を披露して呉れることもありました。
最近ビデオで観た作品でいえば、
『祇園囃子』では料亭の仲居役で、
客の河津清三郎にチョイと色目を使ったりしており、
『山椒太夫』では娼婦役に扮し、
ラスト近くで母親を訪ねてきた厨子王に悪罵を浴びせていました。

嬉しかったのは先日WOWOWで連続放映された
銭形平次シリーズ五本の内に三本も出演していたことです。
『どくろ駕篭』では亭主を殺された矢場の女将役で、
長谷川一夫/エノケンと絡みアップも数カット・・・
上に上げた写真はその時のもので、
しらばっくれたり開き直ったり(左・中)、
天井から降ってきた小判に驚喜したり(右)の忙しい演技を披露していました。
『まだら蛇』ではひばりが働く船宿の女将お栄役で、
なかなかイロっぽかったがアップは皆無でした。
その時の映像を下にあげましたが、
彼女の身のこなしのなんとも粋なことっ!
<video src="961102:2358dd2db908ca227f663e58d471eea8">
『雪女の足跡』では長屋の老女役で、
火事騒ぎに右往左往するだけという詰まらない役を演じていました。

大映が倒産してからの彼女は、
たまにテレビの時代劇にチラチラと出演していましたが、
80年以降はほとんど姿を消してしまったので、
ときどきフトどうしているのかと想い出すことがありました。
ところがネットに載っていたある方のプログによれば、
彼女は少し脚を痛められてはいるものの今でもお元気で、
関西のさる劇団で演技指導を続けられているとのこと・・・
お元気でなにより、アア良かったと、
胸を撫で下ろしたという次第であります。

他に彼女の近況をご存知の方や、
彼女の思いでをお持ちの方がいらしたら、
是非情報をお寄せいただきたいものです。

コメント(11)

近江輝子さん、実に沢山の映画に出演されてるんですね。
プログラム・ピクチャーなど見て無い作品が多いのですが、幾つかの名作にも出演されていても、俄か日本映画ファンの私にはどの役で出演してるのか分からない場合がほとんどなんです。
だからこの動画は有難いですよ。まさにこの『まだら蛇』は最近観たばかりなので「おおっ、あの場面の!」と、胸のつかえが取れるようでした。
でも役が小さくてうっかり見過ごしてるものだから、近江さんを論じる事が出来なくて申し訳ないです。
名前と顔が一致しない脇の女優さんの場合、フィルモグラフィで役名が分かっても見つけ出せない時がありますので、これからはこのコミュでお教え願います。
こういうプロフェッショナルな名脇役は映画の楽しみですよね。
takaまっすぃさん

初めてのカキコをどうもありがとうございます。

ネットには近江輝子のフィルモグラフィーがかなり載せられてはいるのですが、何分出演本数が多すぎるためか、全作品を完全に網羅しているサイトはないように見受けられます。
『まだら蛇』の動画では、あの後の粋な立ち姿を観ていただきたかったのですが、それが出来なくて残念でした。

随分前にアナタから「あの映画のあの女優は誰?」と尋ねられたことがあったし、Aさんからも是非取り上げるように勧められている三好栄子さんのトビを現在準備中です。
お楽しみにねっ。
すばらしいコミュニティーが誕生しましたね。
やはりこのような貴重なサイトはゲイごとに
精通されておられる、それもご本人も顔負けの
一癖も二癖もある日本映画を面白くしてくれた
怪女優に詳しいコミュニティの管理人さまあっての
ことだと感激しております。これからも続々と
恐ろしくとも愛すべきそんな女優さんが
登場されますこと、大いに期待しております。
三好栄子さんも楽しみです。
今回の動画の木暮さんや近江さんに比べると
みんなから後年おそられたひばりさんも
可愛く見えますね。
朝風呂さん

早速入会いただきどうもありがとうございました。
続々と続けば良いのですが、
とりあえずは今まで日記に書いてきたものの
繰り返しでお茶を濁しているような状態です。
ついでに、近江輝子さんの
上の動画から続く立ち姿の写真をご紹介しておきますねっ。

どうかこれからもよろしく応援下さいませ。
昨日、名画上映された『怪談累が淵』(1970年・ダイニチ映配/監督:安田公義)にて
近江さんを拝見致しました。
先に作品の感想ですけど、
素晴らしく、人間の恐ろしさを描いた作品です!
今夏公開された中田版など足元にも及ばない位、金欲と肉欲に溺れた人間達が因縁果報を繰り返しながら泥沼の中でもがき苦しみ、誰もそこから抜け出せない地獄絵図さながらの世界を、90分足らずの尺にギュッと凝縮している手腕が見事です。

で、近江さんは正に主人公お志賀(なんと演じる女優が「北島マヤ」って名前なんです!)の運命を司る悪魔のような役と言って宜しいかと。
お志賀に人生を奪われ虐待されて、遂には復讐を果たすんですが、余りの凄まじさに私も含め場内から叫び声が上がった程です!
そしてそして、その直後には復讐に狂った女の成れの果てを表現して、観客を恐怖で凍り付かせてしまうのですから…。

あ〜、思い出しても鳥肌が起ちます。
「怪演」て、こういうのを言うんぢゃないでしょうか?
とにかく必見です!

ネタバレも含むサイトはこちら
 ↓
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD19305/story.html

画像は近江さんではございませんが、後方が北島マヤ。(笑
きよすみ・はこさん絵
 悔しいけどこの作品は観ていないのですよぅ。
 大映末期直前の怪談映画ですよねぇ。
 この作品で近江輝子さんの一つ下にキャスティングされていた
 小林加奈枝 (やり手姿お勢)さんという女優さんもかなりのクセモノでした。
 大映の他の作品でお化けを演じたこともありましたし、
 なんといっても『愛のコリーダ』で欲情してしまい、
 藤達也にやられてオシッコを漏らししまう
 老芸者役は圧巻でしたよっ!
 まさにアナタ好みで・・・
 
 
波志絵さん絵
朝雲照代さんは顔が小さくてもっと明るい顔をしていました。
確か千石規子編に写真が載っている筈です。
きつい目をしていたので悪女とか女掏摸のような役ばかりしていました。

昔の橘公子さんは結構大きな役を演じていましたよっ。
ヒロインを演った映画を観た記憶がありますもの・・・
近江輝子さんは専ら脇役かチョイ役ばかりでしたねぇ。
タイトルの順番はいつも半分から後の方でしたし・・・
顔は映画で観ているけれど名前が分からない。
そんな女優さんの一人でした。

確かに化け猫映画でも観てます。
印象に残っているのは浪花千栄子に操られるシーン!

今年の初め、溝口監督の『噂の女』で、
ようやく彼女の顔と名前が一致しました。遅すぎ。ふらふら

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