ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ラテン(イベロ)アメリカ文学コミュのエクトル・アギラール・カミン

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 エクトル・アギラル・カミンは1946年生まれ。もともとは歴史家であるが、ジャーナリズムなどでも際立ち、いまでは小説家として認識されている。
 国内問題を地味に扱う作品が多く、対外的にはそれほど著名ではない。
 今回は”運命の陰謀”(プラネタ社)を読んでみる。邦訳なし。
 奥さんのアンヘレス・マストレタも著名な作家。

中央政界にて影響力を決定づけようとする政治家。政争を乗り越えていくだけでもたいへんで、ちょっと誤ると取り返しのつかないことへと至る。しかもその家族の内にもごたごたあり。民主主義の論理ではなく、個人の巧みさ、個人技、あるいはそのものずばり悪だくみの上手さですべてを牛耳ってしまおうという空気がある。そんな個人たちがぶつかり合いをしたらどうなるか。さらに中央は中央、地方は地方で、あまりにも異なった論理が横行し、それがとりわけ地方の場合はドラッグ・ビジネスがらみの色をみせる。そんなこんなでストーリーが錯綜し、はてはエンターテインメントの読み物らしくさえなってしまう。だが迫真にせまる。ただこの作品で抜け落ちているのは、ドラッグ・ビジネスが地方のみで取り上げられていて、中央ではどんな構図を得ているか。それはおそらくタブー。2005年刊。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ラテン(イベロ)アメリカ文学 更新情報

ラテン(イベロ)アメリカ文学のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング