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ラテン(イベロ)アメリカ文学コミュのロムロ・ガジェゴス文学大賞

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 ロムロ・ガジェゴスというひとは、「ドンニャ・バルバラ」などを執筆したベネズエラの国民作家で、そのひとにちなんで1964年にベネズエラによって創設された文学大賞。

 最初の受賞者は1967年のバルガス=ジョサで、はじめは四年ごとだったものが、第五回から隔年になる。

 スペイン語圏からの小説をつのり、審査員たちはいくつかの国籍にわたり、その人数は当初より減りはしたものの、スペイン語圏の代表的な文学賞を意味している。

 したのリストをみればわかるように、ラテンアメリカ文学のブームと深い関係をもち、最初の二巻はもちろん邦訳されており、つぎの二巻もいわばメキシコの代表的な著作。

 しかし以後は、きゅうになじみのうすい作品群となる。
 Abel Posseの「楽園の犬たち」が目立たないかたちで邦訳されている以外、他に邦訳作品なし。

 これはつまりニホンのラテンアメリカ文学受容の皮相さといったものをあらわしていると思うのだが。

 一時は政治的偏向もうわさされたが、近年はほぼ公正だといわれている。



I edición (1967) - La casa verde de Mario Vargas Llosa (Perú)
II edición (1972) - Cien años de soledad de Gabriel García Márquez (Colombia)
III edición (1977) - Terra Nostra de Carlos Fuentes (México)
IV edición (1982) - Palinuro de México de Fernando del Paso (México)
V edición (1987) - Los perros del paraíso de Abel Posse (Argentina)
VI edición (1989) - La casa de las dos palmas de Manuel Mejía Vallejo (Colombia)
VII edición (1991) - La visita en el tiempo de Arturo Úslar Pietri (Venezuela)
VIII edición (1993) - Santo oficio de la memoria de Mempo Giardinelli (Argentina)
IX edición (1995) - Mañana en la batalla piensa en mí de Javier Marías (España)
X edición (1997) - Mal de amores de Ángeles Mastretta (México)
XI edición (1999) - Los detectives salvajes de Roberto Bolaño (Chile)
XII edición (2001) - El viaje vertical de Enrique Vila-Matas (España)
XIII edición (2003) - El desbarrancadero de Fernando Vallejo (Colombia)
XIV edición (2005) - El vano ayer de Isaac Rosa (España)
XV edición (2007) - El tren pasa primero de Elena Poniatowska (México)
XVI edición (2009) - El país de la canela de William Ospina (Colombia)


 ・・・・・・・・・・

 昨日、第十五回のこの賞の発表があり、コロンビア人のWilliam Ospina(1954年生まれ)が、「肉桂の国」という作品で受賞(写真)。

 その内容は、新大陸に到着した初期のスペイン人征服者について語られたもので、いま流行の歴史モノといえそう。

 メキシコからはエレーナ・ポニアトウスカも審査員に名をつらねており、この作品をほめたたえている。

 メキシコからは、カルロス・フエンテスの新作、およびホルへ・ボルピの作品が総計で274におよぶ候補にはいっていた。

 ポニアトウスカは「候補作群は傑作ばかりなので、自分でもう書く必要がないと感じたくらい」と自嘲気味にもらしている。



http://www.jornada.unam.mx/2009/06/05/index.php?section=cultura&article=a05n1cul

http://www.eluniversal.com.mx/notas/602551.html


 

コメント(6)

 「ドンキホーテ」の刊行四世紀を記念して、カスティージャ、ラ・マンチャ州政府等は昨年からドンキホーテ賞を創設。

 昨年はカルロス・フエンテス、今年はマリオ・バルガス=リョサが受賞、大御所ということで、審査もわざわざするまでもなかったのではないかと思われるが、いままでの業績・作品を顕彰しようという意図ならば、納得するしかないかも。

 形式的にはロムロ・ガジェゴス賞の原点に戻ったといえないこともないが。
 >XII edición (2001) - El viaje vertical de Enrique Vila-Matas (España)

 この Enrique Vila-Matas って、『バートルピーとその仲間たち』を書いた作者ですか。上記の小説の題名は、垂直の旅(?)かな。

 そういえば、『楽園の犬たち』、読み途中だった…
 コッティーさん>
 このエンリケさん、さきの群像五月号でも名前があがってましたね。
 はい、「垂直の旅」です。
 よくわかりませんが、ぜーバルトのような、やや晦渋なところもある碩学のようにみえます。
 でもこのアナグラムというスペインの出版社、値がはって、買い求めるのに決心がいります。
十七回目にあたるこの大賞の発表が昨日あり、アルゼンチン人のRicardo Piglia(リカルド・ピグリア)氏が、『Blanco nocturno(夜の的)』なる作品で受賞。

 1941年生まれ。
 1967年に短篇集「La invasion」を発表以来、「Nombre falso」、「Respiracion artificial」、「Plata quemada」と、作品数は多くないが、実力派ともくされてきた。

 写真はエル・パイス紙より、撮影者Uly martin。

http://www.jornada.unam.mx/2011/06/03/cultura/a04n1cul
 十八回目にあたる今回の候補作がつぎのように発表される。

 Arrecife de Juan Villoro; La torre y el jardín de Alberto Chimal; Bioy de Diego Trellez; Formas de volver a casa de Alejandro Zambra; Desde la penumbra de Silvia Lago; Humo Rojo de Perla Suez; Las puertas ocultas de José Napoleón Oropeza; Los sordos de Rodrigo Rey; Pájaro sin vuelo de Luis Mateo Díaz; Simone de Edmundo Lalo y Vagabunda Bogotá de Carlos Barragán.

http://www.proceso.com.mx/?p=343968
さて、しばらく、ではなく、長い間、中断。以後は。。。
XVIII edicion "Simone" Eduardo Lalo

XIX edicion "Triptico de la infamia" Pablo Montoya

XX edicion "El pais del diablo" Perla Suez

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