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論語の言葉コミュの君主が、徳を修めなければ、人民は尽(ことごと)く敵となる

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君主が、徳を修めなければ、人民は尽(ことごと)く敵となる

今日は、孔子の教えではないですが、為政者の生き方のついて書きます。

中国古典の兵法書に、『呉子』がある。著者は、呉起という人物です。呉起は、春秋時代に魏の武侯に仕えて治国功績を上げた。呉起と武侯の問答が、中国の歴史の名著『史記』に書かれています。以下、長文の引用ですが、お読みください。

解説本は、中国の歴史に詳しい守屋洋氏の著書「兵法と古典の成功法則」より、

(本文より)
武侯が、国の視察に出かけ、舟で河を下ったいた時語った。
「なんとみごとなものではないか、この険阻な地形を見るが良い。これこそわが魏の宝である」
それに対し、呉起が答える、
「いいえ、それはちがいます。国の宝とは地形ではありません。為政者の徳こそ国の宝です。わが君が徳に務められないから、この舟に乗っている者まで、敵国につくことになりましょうぞ」
徳のある為政者の下には、その徳を慕って人が集まってくる。まなじ険阻な地形を誇りをするより、自分の徳を研くのが先決ですぞ、というのである。(中略)

武侯がたずね。
「必勝の策を教えて欲しい」
呉起は、こう答えている。
「主君が、才能のある者を高い地位につけ、無能な者を低い地位におくならば、その陣容は不動です。人民の生活が安定し、人民が為政者に親愛の情をいだくなら、すでに国の守りは固められているといえます。人民がことごとく、主君の政治を正しいと信じ支持し、敵国のそれを不当と考えるなら、戦いは勝ったも同然です」(中略)
 (以上、「兵法と古典の成功法則」)

要するに、為政者の徳とは、国民から慕われ、国民の支持を得られる政治をすることであり、そういう政治こそ国の宝であり、国の守りなのだとおもう。

良き政治をしてると、宣伝や誇示せずとも、自然に人の口伝えに地域内だけでなく、地域外にも広がって行くと思います。

>もし君が、徳の修めずんば、船中の人尽(ことごと)く敵国とならん

これは、リーダーの人間力の最も重要な要素と思います。要は、組織や団体、あるいは自治体職員の役務で、トップの最も大事な仕事は、才能のある者を高い地位につけ、無能な者を低い地位におくことが本義であり、自分の成果を誇示するような為政者は、人民の心が離れていくという教えと思います。

*参考資料:守屋洋著「兵法と古典の成功法則」−孫子に学ぶ12章−

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