ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

シュタイナーの社会3層化運動コミュの本来のベーシックインカムとは一体何か?

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
●そもそも本来のベーシックインカムは、賃労働貨幣システムそのもの
にとってかわる代替=オルタナティブ=対案であって、現行賃労働貨幣
システムの縮小を意図している根源的治療である。
労働(人間の別名)の商品化、土地・資本(自然の別名)の商品化、
貨幣の商品化の三大悪に基づく現行の賃労働貨幣システムそのものを、
根源的に改善しようとする為のものである。
その三大悪こそが、隣人との生存競争を人々に強制し、人々の利己的
強欲を承認している。



●今日のBI論者の多くは、ただ単に資本主義(賃労働制度に基づく貨幣
システム)の内部に、そのシステムはそのままにBIを導入しようとしており、
これらの三大悪を改善しようという意志が希薄であるが、その様なBIは
BIと呼ぶに値しない。単なる従来の社会保障の延長であり、賃労働制度
の欠陥を覆い隠し、延命を図るものと言える。
BI反対論者に至っては、もっとひどい事は言うまでもない。
労働する時は、貨幣損得勘定計算する事なしに、それ以外の全人格的な
判断のみに基づいて、仕事そのものの目的の為にのみ仕事する事の
出来る社会こそが本来の正気の社会である。
労働のあり方はそのままで、分配だけを再分配して結果だけを平等に
すれば事が済むのではない。
分配は労働の結果であるのにすぎず、労働のあり方こそが問題の本質
である。公正な分配そのものが労働行為の一部にならなければならない。
労働するものが分配にも責任を持たなければならない。

●経済活動に従事する者達の使命は、すべての社会構成員の為に
経済物資を加工調達し、それを公正に分配する事にあるはずである。
それは法政治がするべき仕事などではない。法政治の仕事は、彼らが
そうしようとしない時、彼らにそうする様、彼らの不正を規制する事にある。
彼らの利己主義を放置し、日銀から借金をして、その利己主義的生存競争
の勝利の為に支援し、その経費を国民に税で負担させる事ではない。
また彼らにかわって、国民から税を取り立て、彼らのお粗末な分配の尻拭いの
社会保障をしてやる事などではない。
隣人と生存競争するのを人間に強制するのが貨幣という法の果たすべき
役割などではなく、人間が協力し合って生きる経済生活を支援する為に、
分かち合いの分配という法で、経済の不正を取り締まる事こそ、本来の
貨幣の役割である。
誰かの労働のあり方が、不正な分配をもたらしているなら、その者の労働
のあり方を、公正な分配をもたらすものに改善しなければならない。
結果だけを尻拭いするのでは、不正な労働のあり方を見て見ぬふりをし、
その不正に加担し、その不正を延命するだけである。


●自給自足時代はとうの昔に終わっている。しかしその分配システムは
依然として自給自足時代(自分と自分の家族の為)のままである。
今日の社会はもはや、経済的には、少なくとも国家が家族であり、相互
依存関係にある時代である。すべての人のいかなる行為も、少なくとも
すべての国民に依存している。この国民家族には、もはや、いかなる
家長も支配者もいらない。自由意志を尊重しあい、分かち合い、助け合う
事だけで成立する。その為にのみ、法は存在する。貨幣という法も同様
である。
協同関係が成立しうるのは、せいぜい家族だけであると人々は信じている。
そして一歩家庭を出れば、世界は生存競争関係にあるのが当たり前だと
信じ込まされている。しかし人間と人間が協同関係にあるべきであると
言う事は、たとえどんなに距離が離れていようと、社会が巨大化しようと、
普遍である。距離が遠いと、見た事も話した事もないと、愛が薄れ届かない
のは確かであるが、しかし、距離が遠いからと言って、協同関係が生存競争
に取って代わる事は絶対にない。また経済関係や政治関係だけは例外で
あるという事はない。人々はその事を、本音の通常の意識では知っている。
しかし、従わざるを得ないと思っている公の建前世界(大人の経済や法政
治の社会)では通用しないと、たちまちにして分からず屋の愚か者にならね
ばならないと、固くその例外性を信じている。
けれどもそう信じているからそうなっているにすぎない。
であるから、もはや日本国中の生産物のおかげで日々の生命を維持して
いる日本人は、日本人すべてと財布を一つにし、
分かち合い助け合う関係を築かなければならない義務がある。
人類はその人間と人間の協同関係の拡大を全く不十分に怠ってきた。
それは、人類の誤った歴史が我々に相続した過去の負の遺産であり、
人類共通の共同責任と呼ぶべき先送りされた宿題である。
それこそが、今日の社会問題の本質である。

●そうする事も出来ない人類が、もはや世界家族となりつつあるグローバル
時代の到来を迎えている世界に平和をもたらす事など絶対に出来ない。
この様な当然の理想を現実的でない事としか思えない人間の意識こそが、
この様な理想からはるか遠くに離れた不気味な怪物の世界を作った
張本人であり、真の魂の現実に根差さない非現実的で有害な人間なのだ。


●なるほど、人間は理想的である事は出来ない。
しかし、人間は過ちを犯しながらも、理想を道標にして、目標にして、
生きる事は出来るはずだ。
そして、不完全な人類は、その為にこそ、そうする事がより良く出来る様な
社会システムを今日切実に必要としている。
社会システムがすべての問題を解決するからでは全然なく、
社会システムの良し悪しも私達の大きな隣人に対する責任なのだから。

●貨幣損得勘定計算(貨幣)に支配されて労働する必要などどこにもない。
労働に貨幣はいらない。
私達には貨幣よりはるかに賢明な全人格的判断がある。
不正を取り締まる言葉の法があるのだから、魂のない数字の法など、労働
にはいらない。量的尺度である数字の法(貨幣)は、分かち合いの分配の
為の手段として、あるいは対外貿易の交換の為に、人間ではなく経済物質
のみの為に、使うのがふさわしい。
その様な社会を私達は今必要としている。
人間は理想を道標にして、目標にして、生き生きと全人格的に生きる
事が出来る真に健全な社会システムを構築する事も可能なはずだ。
仕事そのものの目的の為にのみ仕事する、
全人格的な助け合いの為の労働と、
全人格的な分かち合いの為の分配、
からなる社会を。
その気になりさえすれば。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

シュタイナーの社会3層化運動 更新情報

シュタイナーの社会3層化運動のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング