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アコースティッククラブ25時コミュの内山節と内田樹

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内山節と内田樹
http://gushou.blog51.fc2.com/blog-entry-223.html
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http://3nintetugaku.net/
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以前ご案内したとおり「新たなる多数派の思想の形成を目指す100人委員会 〜多様な連帯による生命の結び合い〜」が平成21年3月1日に開催されました。申込者160人、当日来場者110人、懇親会69人の参加者をいただきました。
当日は内山先生のキックオフスピーチと各人からこれから何を問わなければいけないのかキーワードの提示と懇親会がありました。まずは内山先生のキックオフスピーチから記載を始めます。(相変わらずアナログで当日のメモを元に構成していますので、間違いがありましたら申し訳ありません。)

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内山節(うちやま たかし):1950年生 
哲学者/立教大学大学院教授
NPO法人「森づくりフォーラム」代表理事。群馬県上野村の半村民。存在論、労働存在論、自然哲学、時間存在論を軸として、哲学の研究をすすめてきた。著書に『自然と人間の哲学』『子どもたちの時間』(以上岩波書店)、『森にかよう道』『里の在処』『「里」という思想』(以上新潮社)、『自然と労働』『思想としての労働』『「創造的である」ということ(上)農の営みから/(下)地域の作法から』(以上農山漁村文化協会)など。

メッセージ
いまの日本は大きな力を持つ国と、小さな力しかない地域という構図をつくりだしている。それを逆にする思想をつくりたい。私たちの創造力や行動の歴史を結集して。

内山先生のキックオフスピーチ

上野村シンポジウムの時は金融危機は発生していなかったが、我々は大きな思い違いをしているのでは無かろうか、根本から考え直さなければいけない時代に来ているのでは無かろうかという議論をした。
本日は北は北海道から南は九州五島列島まで多くの方に来場いただいた。

現在の金融不安は深刻な状況になる。というのも個人主義になって初めての経験である。昔は人々のつながりがあった。それがセーフティーネットの役割を果たし何とか乗り切れた。しかし今は企業から解雇され、寮も追い出されてしまうと住居もなくしてしまう。すぐにホームレスになってしまう。以前はもっと結びつきがあった。

我々の世界は持つのだろうか。産業革命以降行われてきた大量生産、大量消費が成り立たなくなってきた。大企業は物作りではなくコスト管理になり、安くできれば新しいところが次々と参入するようになった。また資金さえあれば容易に参入できるようになった。どうやってお金を管理するかが出来ればどこでも参入できる。
今までの物が長期的に安定した物ではなくなった。国際金融の間違いだけではない。現在の通過システムが耐用年数をすぎた。ドル、円、ユーロという通貨でこの先もつないでいくことが可能なのだろうか。

上野村シンポジウムでは世界が詰まっていて、山村が大変だという話をした。しかし今は世界の仕組みが耐用年数を超えて大変になっている。我々が生きていく社会をどう作っていくのか。どんな働き方、どんな生き方をすべきか。次々に検討しなければいけない。
私もつい先日まではトヨタは経営に強い企業だと思っていた。実際未だにお金はあるが去年秋から販売不振で昨年2兆円の売り上げがあった物がいきなり3500億円の赤字。このもろさは何か。持続性を経済、社会、生活全てにおいて失った。このままでは持たない。

数十年前くらいなら資本主義から社会主義への転換があった。全世界を普遍的、共通的に変えていく。資本主義が表で社会主義が裏で、ぱったりと裏返せば解決する物ではない。どうやったら我々が実際に息をしている生活はよくなるのか。そこから新しい社会のありようが見えてくるのでは無かろうか。持続可能な労働のあり方。いろいろな物が結ばれる。農業だって道具、種などつながりがある。結びあいがどうつながるかが大切。今は人が貨幣を通じて労働と労働がつながってしまっている。

生き物同士の連携をどうしたらいいか。自然という生命活動から農業という人間活動につながりそれを加工し、これらが生産活動や市場活動とされている。でも本来は生命活動としてつながるべき。生命を結んでいない。労働が部品になっている。いらなくなったから捨てるはあまりにも生命からほど遠い労働になっている。

まだまだ持続可能な思想に行き着いていない。しかし100人委員会も100人になるまで時間かかると思っていたら今日の時点で200人委員会になりそう。根本から考え直さなきゃいけないと思っている人がたくさんいると感じた。ここで何かやると決めれば案外出来てしまうのではないかと思っている。
次回は地域別も含めてやっていきたい。いろいろな形で、各自が各自の活動の中で。


各自のキーワード

いろいろなお立場の方がいらっしゃいますので、本当は一人1時間は話していただける活動家が多かったのですが、なにぶん人数と時間の都合で一人持ち時間1分でした。その方のバックボーンを書かねばキーワードの意味がないかもしれませんが、それはプライバシーにふれるため割愛させていただきます。あらかじめご了承ください。


・原体験、一人称、自分の原則
・森林文化
・人間力形成
・とにかく動く
・人と分かち合う。認め合う
・ネットワーク
・食を通じてつながる
・人と人の関係、お金のあり方
・全てを使って生きる。地域に人を活かす
・世代間対話
・自治と労働(の喜び)
・ものづくり生命文明機構
・どこからきて、どこへ行こうとしているのか
・命の物作り
・自然農
・胸を張って子孫に残せる郷土作り
・地方にある希望
・まほろば(美しい里、家)
・現場、自由の再興
・一日を芸術を通して心豊かに過ごす
・元日はお店を閉めて家族で過ごす神聖な日
・次世代をつなぐ
・協同組合はどうなの?
・小さな風土の中で人と人が関わり合う
・物ではなく精神の大量生産大量消費
・憲法99条(国会議員も公務員も憲法守る)
・静かな先制。無駄と無用に価値
・ローカル
・大事にしなければいけない物を大切に。魂の帰るところ
・穏やかで確実な変化
・想像する自走、自給
・水、土、里をどのように次世代につなぐか
・閉じつつ開く、開きつつ閉じる
・Think local.Act Global
・おもいやり
・小さな自治
・温故知新
・普通の暮らしの幸せ
・価値観の共有
・内容の重視
・街の宝を再発見
・東京の町中にも仕事を
・地域の誇りを取り戻す
・組織ではない組織
・持続可能な体、子宮
・人と人のと距離感
・法律、呪縛からの脱却
・昔の庄屋に学べ
・試しにやればいいじゃない
・三人哲学委員会ネットワーク
・価値ある物をきちんと見いだす
・アンチエージングではなくそのときにあった生き方
・ITと人の融合
・自在、情報の集中豪雨
・農家の営みをつなげる
・映画になりにくい物を映画に
・命の原点に返る
・Non所属、生きる場所もない
・地域力を活かした医療人の育成
・ローマ帝国はなぜ滅んだのか
・ノーベル経済学賞はやめるべき
・幸せって何?
・100の提案より10の実行
・文化を越えた協働
・地域がつながる
・下町から東京をリプランニング
・土徳を残す
・人と人の経験、知識の最大公約数の共有
・人生は気合いだ
・自分と世界を置き換える
・多様性
・活かされていることへの感謝

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内山先生からです。

「これまでの延長線上に未来はない」。いま私たちはこんな時代を迎えているような気がします。
現代世界は自然と人間の等身大の世界にこそ大事なものがあるのだということを忘れてきました。すべてが商品化され、ついには貨幣が駆けめぐりながら貨幣を増殖していくなかに経済が展開する時代が生まれました。私たちはその破綻から何を導き出したらよいのでしょうか。
等身大の世界に戻る。等身大の世界をつなぐ。そのことによって生命の活動が感じられる世界をつくりなおす。私たちはこのことから出発し直さなければならないような気がします。自然の力、人々の労働の力、地域の力、そしてそれらが結びあうとき生まれる力。ここにこそ私たちの社会がつくられていると実感できる等身大の世界を創ることが、私たちの課題になっているのです。
とすると、どうすればよいのか。「新たな多数派の思想の形成をめざす100人委員会」はこの課題に向かって歩む人々の場でありたいと思っています。活動の場は、参加された人々のそれぞれの時空です。「100人委員会」はいわゆる組織をめざしてはいません。それぞれの時空で活動し、その成果を持ち合い、学び合い、再びそれぞれの時空で活動する。そんな結びあう場でありたいと思っています。
100人を超えたら「200人委員会」に。200人を超えたら「300人委員会」へ。そうやってシステムに振り回されない世界を広げていくことが、私たちの目標です。誰でも参加でき、「組織」に対する義務も権利も発生しない。もしも義務や権利が生まれるとするなら、それはそれぞれの人々が活動する時空においてだけ。私たちはそんな「委員会」を創りたいと思います。

来年3月1日の午後14時〜17時で、銀座で発足会(顔合わせと事務連絡)を催します。

ご参加希望の方は、お名前と役職を三枝mieda_book@yahoo.co.jpまでお寄せください。

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