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動かない托図書館コミュの魔法少女たちの塵劫祭【おたり010】

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【ネタ】
QMA(?時代?〜)

【内容】
QMA SSシリーズ第四弾…だったけど、途中で放置して
およそ3年が経過してしまいました(´∀`;)ゞ

ネタ的にそぐわない部分も多くなってますが、せっかくだから
完成させたいということで続投決定。

題名からしてちょうど東方にハマリかけた頃に書き始めたSSですね。
物語としては、前作「キ タヨリヲ ウル」より少し後のお話となります。

学校イベントとしては恒例の"文化祭"が、ここマジックアカデミーでも開催。
ユリとアロエが所属しているマロン寮でも、マロン先生を筆頭になんやかやと
大盛り上がり。

一方で、秋季の新入生たちも入学してきてにぎわいは極限に。
そんななか、ふたりはアニーというちっちゃな女の子と知り合いになって…

コメント(10)



季節は一陰来復を迎えているようだった。
朝夕の気温もゆるゆると下がり始め、人の吐く息もたまに白くなったりする。
空気もやや刺すような冷たさを帯び、しかしながらどこか颯颯とした味も感じさせる。
ちょっと色褪せた、でも雲ひとつない蒼穹が今の季節を如実に物語っている。

――秋。

勉学の。読書の。食欲の。天高く、馬肥ゆる――

…あたしに一番相応しいのは後ろふたつかな。
お姉様にいたっては全部当てはまりそうだ。

そして、秋、それは。

「春秋」という言葉があるように、若さが再び交差する時期でもあるのでした。
この時期、あたしが在籍しているマジックアカデミーでは
ふたつのビッグイベントを迎える。

ひとつは、後期の新規学生が入学してくること
(友人のマラリヤも、これだったそうだ)。
ひとつは、内外ともに大盛り上がりとなる、
マジックアカデミー最大級の交流イベント――

マジックアカデミー文化祭、通称”マジアカ祭”の開催、である。

さぁてと、どんな出会いとドラマが待っているんでしょうかね。

あたしの名前は、ユリ。

マジックアカデミーにこの春入学した、”光の国”との交換留学生。
アロエという、年少の”姉”がいて。
ついこの前はマジックアカデミーの宿敵ともいえる『クイズ』を倒しちゃったり。
故郷にいた時とはかけ離れた刺激的な生活に囲まれてきたせいか、
いつの間にかあたしは、四六時中トキメキストとなりつつあったのでした。


ある日の午後。
あたしはアロエお姉様と手をつないで、校舎からの帰路を歩いていた。

「今日は優勝できて良かったね!ユリ、強くなったねぇ」

お姉様は嬉々とした表情であたしを見上げてくる。
そう、あたしにしては珍しく(自分で言うと何か哀しいが)、
久しぶりにすかっとした優勝を飾ることができたのだ。

「いえ…たまたま問題の引きが良かっただけですよ」

あたしはちょっと照れながら答える。

「けんそんしてもだめだよ?
…いつか、わたしも追いつかれちゃうなあ。頑張らなくっちゃ!」

ぐっ、と両拳を握って決意を新たにするお姉様。
そんな純粋な向上心の表れのポーズのひとつひとつですら、
無性に可愛くてつい背後から抱きしめたくなる。

ある意味、お姉様の魅力は悪魔的レベルに凶悪といえる。

「わたしのいるクラス、すごく競争激しいんだよね…」

ほう、と溜め息ひとつを落とすお姉様。
今、あたしは青銅賢者。お姉様は白銀賢者。

1学期までは、賢者以上は同じクラスでの戦いになっていたのが、
2学期からはアカデミー側がさらに賢者クラスを細分化し、
賢者・大賢者・青銅賢者のクラスと、白銀・黄金・白金・金剛賢者の
クラス(超銀クラスと通称されている)とに分けられたのだ。

当然、戦いの熾烈さの度合いも異なってくる。
優等生ばかりが鎬を削る、超銀クラスではさしものお姉様もたじたじだとか。
あたし、将来そんなとこに行ったら耐えられるかなあ…
心配は募る。

ふと、目を細めて頭上を見上げると、そこには楽しそうに戯れあっている
真紅のちっちゃなドラゴンと、紫色のこうもりが飛び回っていた。
あたしとお姉様のそれぞれのマジックペット、スフレとフェスタだ。
この二匹もすっかり仲良し同士として、毎日こんな感じで遊んでいる。

「…あれ、ユリの手、冷たくない?」

きゅっと、あたしの片手を握りなおしたお姉様は、つとそんなことを言った。

「そうですか?」

自分ではあまり感じなかったが、今日はそこそこ冷え込んでいるし、
ちょっとくらいは冷たくなっているのかもしれない。
あたしがぼんやりそんなことを考えていると。

「…ひゃっ!?」

時ならぬ感覚に、思わず軽い悲鳴を上げてしまった。

「これで暖めてあげる。ふぅ〜…」

なんと、お姉様があたしの片手を自らの両掌で優しく包み込み、
そっと暖かい吐息を吹きかけてくれているではないか。
あ〜、ほんとに暖かい…というか気持ちいい…
お姉様のちょっと湿った吐息に、あたしは我知らず
恍惚とし始めてしまっていた。おっと、いけないいけない。
意識が異次元に飛ぶところだった…

「あ、ありがとうございます、お姉様」

はにかみながら、それだけ言うのが精一杯。
他の言葉を継げないほど、気持ちよかったのだ。

「女の子は手もきれいでないとね。冷やしていると、お肌が荒れちゃうよ、ユリ?」

にこにこと微笑みながら、あたしの手をなおもなでなでしてくれている。
こんなにも健気に、”妹”の身を案じてくれるお姉様。
ほんとに、ほんとにあたしには過ぎた”姉”だと思う。
何があっても、ずっとずっと側にいたい。
全身全霊を賭けてでも、この人を守りたい。
アロエお姉様は心の底からそう思わせてくれる存在なのだ。
あたしは幸せいっぱいな気分で、お姉様とつないだ手を
今一度ぐっと握り締め、自分たちの所属寮であるマロン寮へと向かっていった。

「…?何かな、あれ。寮の玄関に人だかりができているみたいだけど」

そう言ってアロエお姉様が指差したのは、なるほど我がマロン寮の
正面玄関のあたり。ちょっとした人垣ができているではないか。
賢者に上がってからは、かねてより約束されていた特別寮の方へ
移動したのだが、相変わらずお姉様とは一緒だし、その部屋へ帰るにも
くだんの正面玄関は通らなければならない。

あたしとお姉様は仲良く手をつないだまま、てくてくと
おもむろに正面玄関の方へと歩いていった。

よくよく目を凝らすと――

「あの中心にいるの、マロン先生ですよね」

あたしがふっと気がついて、お姉様に訊ねる。

「そうだね…こんな時間に寮の前で何してるのかな?」

フリフリヒラヒラが標準装備の、夢いっぱいの格好で
アカデミー中で評判の少女教師、マロン先生。
実際、見た目はあたしのアロエお姉様と同じか、それ以下にしか
見えないのだが、彼女の真実を知る者はない…たぶん。

向こうもあたしたちの気配に気付いたのか、こちらに視線を向けてきた。

「あ、ちょうど良かった〜!あなたたちにも紹介しておくわ」

人垣の一部がさっと割れ、中心にいたマロン先生の姿が露わになる。
そして先生はあたしたちに手招きをしつつ、自分の方へ来るように促した。
あたしとお姉様は、促されるままにそちらへ向かう。

「はーい、このふたりも、うちの寮の生徒だよ。
あなたたちの先輩に当たり、しかももう賢者になってるすごい子たちなの。
みんなも、彼女たちを見習って、賢者目指してガンバ、ガンバ!」

何の前触れもなしに、そんな紹介をされるもんだから、
あたしとお姉様は揃って鳩が豆鉄砲でも食らったような顔で立ち尽くしてしまった。
周囲からは、どよめきと歓声が巻き起こってるし…

「すごいなあ」「うらやましいですね」「さぞかしお強いんでしょうね」

等など、その場にいる面々から口々に言われるあたしたち。

「ちょ、ちょっとマロン先生、これは一体どういうことなんですかっ!」

さすがにあたしも動揺を隠すことはできず、
傍らでにこにこしているマロン先生に事情を問う。
が、先生は相変わらず笑顔を保ったまま、

「あ、ごめんごめん」なんて気さくに言ってくれる。

「この子たちはね、今年度の後期の新入生たちで、うちの寮の所属に
なった生徒たちなの。いわば、あなたたちの後輩に当たるってわけ」

そういって、先生がちら、とその場にいる”新入生”たちに視線をやると。

『よろしくお願いしまーす!』

と、申し合わせたかのように一斉に威勢の良い挨拶が返ってくるものだから、
あたしとお姉様はさらに面食らってしまった。
新入生たちは、自分たちの所属する寮の案内を受けていて、
それがたった今終了したとのことらしい。
そういえば、あたしも入学時に同じようなことをしてもらったっけ。

これから寮に入って新しい生活の準備をする彼らは、
皆一様に大小さまざまな荷物を抱えている。
うーん、初々しいなぁ。

自分もまだ入学して半年経ったかどうかなのに、
そんなことを感慨深く思ったりしてしまう。
それからは、その場でわやわやと雑談が始まった。
マロン先生もちゃっかりその輪に加わってるんだから、
ある意味仕事熱心というか、何というか。

”先輩”であるあたしとお姉様は、新入生たちに囲まれて
ひっぱりだこで質問攻めにあった。

特に、飛び級でマジックアカデミーに入学し、なおかつすでに
白銀賢者にまで昇格しているアロエお姉様は皆の興味の的らしく、
せわしなくとっかえひっかえいろんな子と話をしている。

そんな人気ぶりを横目で見ながら、あたしは密かに心中で胸を張った。
ふふん、これがあたしのお姉様なんだぞ、と。
声を大にして叫びたいほどの嬉しさを噛み締めたり。

「…あれ?あの子…」

すぐ眼前にいる生徒集団の中に、妙に背丈の小さい女の子がいるのに
あたしは気がついた。
よくよく見ると、なんとアロエお姉様とほとんど年齢に変わりのない
少女ではないか。まさか、この子も…
あたしのいぶかしげな視線に気がついたのか、その子と目が合った。
その様子を見ていたのか、マロン先生が側に寄ってきて説明してくれた。

「あ、そうそう、その子もアロエちゃんと同じで、飛び級入学なの」

やはり…いや、そうとしか考えられない。
それにしても、すごいなあ。
マジックアカデミーでは、飛び級の生徒はめったなことではお目にかかれない。
現に、お姉様の代での飛び級入学は、お姉様と男子がもうひとり、
都合ふたりだけしかいなかったという。

自分の名前と、”飛び級”という単語が出て、興味を持ったのか
アロエお姉様がこちらへとことこと駆け寄ってきた。

「え、なになぁに?飛び級って??」

早速、興味津々モード全開のお姉様。

「さ、こちらへいらっしゃい。先輩に挨拶なさいな」

マロン先生がくいくいと手招きをすると、その少女は照れくさそうに
おずおずと前に進み出てきた。
うわぁ…こうして見ると、ほんとに若いなあ。
その子は、艶やかな薄緑色の長髪を後ろで無造作に

深緑色のリボンで束ねて下ろしていて、
服装は白っぽい色で統一されたものを着ていた。
ちょっと気弱そうな感じの碧眼に、とんがった耳。
あ、この子エルフ族なんだ。リディア先生とおんなじだ。

柔らかな、というよりは人見知りバリバリっぽい柔弱な笑顔が特徴的だ。

「あ…」

その子は、何かを言おうとして、うつむき加減に黙ってしまった。
やはり人見知りするタイプらしい。よし、それならば。
あたしは横に立っているアロエお姉様の背中を軽くぽんと叩く。
それであたしの意図は伝わるはずだった。――はたして。

「こんにちは、初めまして!わたしはアロエだよっ!!
あなたと同じで、飛び級でこの学校に来たんだ。
これから、一緒にここで暮らすから、仲良くしてね!!」

花の咲き誇るような素晴らしい笑顔を添えて、お姉様はその子の
片手を取って元気いっぱいに自己紹介してくれた。

続いてあたしも。

「あたしはユリ。あたしもまだ入学して半年ちょっとだけど、
ここはすごくいいところよ。同じ寮に所属する者同士、
互いに触発しあって立派な賢者になれるように頑張りましょ!」

お姉様が握っていない、その子のもう片方の手を取り、
やや屈みこんであたしも元気よく挨拶をした。

そう、向こうが人見知りして躊躇しているのなら、
こちらから先にやってしまえばいいのだ。

それで緊張が解けたのかどうかは分からないが、
ようやくその子も顔を上げ、さっきより明確な笑顔で応えてくれた。

「…すみません、せっかくご挨拶いただいたのに、
わたしが人見知りする性格でご不快にさせてしまったら…ごめんなさい…」

おそるおそる、その子は言葉を紡ぎだした。
トーンは低いが、芯は強そうな、筋の通った声だ。

「いいよいいよ、そんなこと気にしないから。
で、あなたのお名前とか、聞かせて欲しいなっ!!」

お姉様は嬉しそうにその子の反応を見守っている。

「…はい、では、改めて。
わたしはアニー。アニー・ユゥハと申します。
このたび、緑碧の国(キングダム・グリューネ)からマジックアカデミーに
飛び級で入学することになりました。
まだまだ若輩者ですが、先輩たちのような、
立派な賢者になるのが夢ですので、どうぞよろしくお願いします…」

ちょっとたどたどしげにそう挨拶すると、彼女――アニーは、
小さくぺこり、とお辞儀をした。
…か、可愛い。

何だか、小動物を手に取って愛玩しているような、
甘酸っぱい感覚を覚えてしまうあたし。
…アロエお姉様と一緒に暮らしているせいか、
最近年下の子に愛情が向きやすくなっている自分、
果たしてそれが吉と出るか凶と出るかはいまだ闇の中である。

ともかく、アニーは可愛らしい少女だということ。

「はーい、じゃあ、おしゃべりはこの辺にして、
みんな寮の中に入りなさーい。各自、割り当てられた部屋へ
ちゃんと行くんだよ。そして、きちんと生活できるように
身の回りを整えること。いいねー?」

不意に、マロン先生の号令が聞こえてきた。
それで、それまでわいわいやっていた新入生たちは
一旦騒気を収め、三々五々、寮の玄関へと歩を進め始めた。

「あ…じゃあ、わたしも、行きますので…」

アニーが、はっと気が付いたように言った。

「うん!楽しい学校生活が送れるといいねっ!がんばって!!」

相変わらず満面の笑みのまま、握った手を軽く上下に振り、
別れの挨拶に替えるお姉様。自分と年の近い子が入寮してきて、嬉しいのだろう。

「まずは、アカデミーの雰囲気に慣れることだね。
みんな、いい人ばっかりだからすぐ馴染めるよ!」

と、あたしも先輩としてひとことアドバイス。

「は、はいっ!アロエ先輩、ユリ先輩、ありがとうございます!
わたし、がんばりますからっ!!」

最後は、今までとは打って変わったように
毅然とした態度で返してくれたアニー。

おお、やればできるじゃない。
そうしてまた、彼女も他の新入生たちと一緒に寮の中へ入っていった。

「…」

しばらく、感慨深げに立ち尽くすあたしとお姉様。

「いやあ、飛び級の子って、アロエちゃんたち以来だからねぇ。
存外あの子、早く賢者になれるかもしれないわねっ」

うわっ。そうか、まだこの人がいたんだっけ。
背後から声をかけてきたのはマロン先生。

「ふぅん…あの子、頭いいんだね。わたしも負けないもん!」

内心、ライバル意識を持っているのかアロエお姉様は
再び両拳をぎゅっと握って決意を新たにしている。

「さ、あなたたちも自室へ帰るんでしょ?もうこんな時間だよ」

先生にそう言われ、はっと天を振り仰ぐと…
すでに漆黒に染め上げられた空に、無数に瞬く星々が
流したように一面にちりばめられていた。

「いっけない!今夜の食事当番、わたしだったよね?急がなきゃ〜」

慌てて走り出そうとするお姉様、しかしあたしはそれを軽く制し、

「まあまあ。たまにはふたり一緒に作るのもいいじゃないですか」

と、補足案を提示してみた。

「…それもいいねっ!ありがとう、行こっ、ユリ!!」
「んじゃねー。おつかれっ!」

玄関で、あたしたちを見送ってくれるマロン先生。
新入生かぁ…あたしも頑張らなきゃ。
先輩なんだもの、無様な真似はできない。
その一事が、再びアカデミーで学ぶ者としての自覚を促す。
マロン寮の玄関ホールには、すでに夜の静寂が舞い降りていた。

その晩の、姉妹合作の夕食がとびっきり美味しかったのは言うまでもない。


「はぁ。いったい、何をやるのかなぁ」
「去年もそれなりにいろいろやりましたよね」
「…記憶にないわね」

ここはアカデミー内のラウンジホール。
いつものお気に入りのテーブルに、あたしを含めて三人が着席していた。
今日の話題は開催が近付いてきたマジックアカデミー文化祭、
通称”マジアカ祭”について。

「記憶にないって、いっしょに演劇やったじゃないですか」

ちょっと恨めしそうに、栗色のお下げを揺らしながら眼鏡の少女が言う。

「…だからよ。あまり思い出したい記憶じゃないの、あれは」

紫紺の長髪に私服みたいな寒色系の出でたちの、不気味な雰囲気の少女は
珍しく不快そうな表情で漏らすように答える。

「へぇ。マラリヤがお芝居やったなんて、あたし見てみたかったな」

去年のこの時期、まだアカデミーにいなかったあたしは、
当然マジアカ祭についての知識は全くなく、余計に興味が湧いた。

「傑作でしたよ。特に、あのマラリヤさんのおば…」

「クララ、それ以上しゃべると、毒…飲ますわよ。どれが良くて?」

紫紺の髪の少女――マラリヤが、強烈な氷の微笑を
クララ――お下げ髪に眼鏡の少女に向けて放った。ほんとに怖いって。

「うぅ…ごめんなさい…」

自らのマジックペットである青魚のタイダルを抱えたまま、
一瞬、表情を凍らせたクララは、マラリヤの恐るべき恫喝に
未練ありげに、しかしすごすごと引き下がった。

「…ユリも、まだ聞きたい?」

ゆらりと、幽霊のように振り向き、妖しげな光を爛々と放つ
マラリヤの眼差しを受け、あたしも心底からの恐怖を覚えた。

テーブルの上に座り込んでいたあたしのマジックペット、小さな真紅の竜の
スフレもその視線に恐れをなしてあたしの背後に隠れるように飛んできた。

「う、ううん!別にいいよ、大事なのはこれからのことだしさっ!!」

愛想笑いを必死に作り、彼女の意識(というか呪詛に近い)を反らせようと
あたしはつとめて明るく応じた。

「…いいことを言うじゃない。そうよ、大事なのは、これから…ふふふ…」

そう言って、ようやく元の表情に戻ったマラリヤは、
これまたテーブルの上で不気味に脈動している、
一見すると花のような生物――彼女のマジックペットで、
紫色のお花の、名はプワゾン――を優しく撫でながら静かに笑った。

つい先ごろ、ようやく孵ったマラリヤのマジックぺットだが、
普通は緑が基調と言われているお花が、よもや紫色の、
なんというかこう…毒々しい色調だとは。
しかし、彼女と一緒だと何の違和感もないのが不思議、というか怖い。

「まあ、何にせよ、お姉様方が戻ってくれば、全ては判明しますしね」

気を取り直すように、クララが明るく言った。

そうなのだ。
実は、あたしを含めたこの三人、それぞれの「姉」を待つためにここにいる。
というのも、”お姉様方”は皆、マジアカ祭の実行委員になっており、
ただ今、教師を含めて校舎のほうで会議中なのだ。
ちなみに、委員の選出基準はずばり「階級」。
五つの寮に分かれた今年度から、各寮で最高の階級の者が
実行委員として指名され、企画・運営の主幹として携わるのだそうだ

(もちろん、本人の能力の適不適や性格、人望なども考慮されるけど)。

あたしの所属するマロン寮では、白銀賢者のアロエお姉様が
もっとも階級が高いため、晴れて実行委員に任命されたのだが。
正直、忙しくなってあまりゆっくりとふたりの時間が取れなくなった
あたしとしては、逆にちょっと恨めしく感じたりもするわけで。
多分、推測だけど、ここにいるマラリヤとクララも大なり小なり
そういう感想を持っていると、あたしは思う。

ついでに言うと、マラリヤの”姉”であるシャロンはすでに黄金賢者。
クララの”姉”であるルキアは、あたしのお姉様と同様の白銀賢者。
みんな、頑張るよなあ。あたしも負けていられないっ!

「今年は、寮ごとにイベントを考えるそうですから、
去年とはまた違ったマジアカ祭になりそうですね…」

何とはなしに、ひとりごちるクララ。
あたしもマラリヤも、直接は反応しなかった。

(…寮別かぁ。マロン先生が主宰する寮って、どんなことやるのかな)

あたしは上半身をテーブルに預けながら、
ぼんやりとつれづれなるままに考えていた。
三者三様に、それぞれ思い思いの格好でまったりする”妹”たち。
と、そこへ、何やらどやどやと、活気のある足音が聞こえてきた。
その物音に反応して、ぱぱっと姿勢を正す三人。

お姉様たちだ!

複数あるうちの、ひとつの足音がアロエお姉様だと確信するあたし。
間違いない。うちの学校で、あんな可愛らしい足音がするのはお姉様しかいない。
あたしが、ラウンジホールの入り口を見遣ると、はたして――
アロエ、シャロン、ルキアの各「お姉様」方がにぎにぎしく
入ってくるのが視界に入った。
がたがたっと、一斉に椅子から立ち上がる妹三人組。

「アロエお姉様!こっちです」

あたしは片手をかざして大仰に合図した。

「あ、ユリ〜!待たせちゃって、ごめんねぇ」

アロエお姉様も、すぐ気付いて満面の笑みで応えてくれた。
紫こうもりのフェスタも、お行儀よくお姉様の肩に止まっている。
待つことなんて苦じゃありませんよ、お姉様。
貴女の側に、いつも居させてもらっている幸福に比べれば、
そんなことは瑣末事に過ぎませんから…!

「待たせたわね、マラリヤ」
「いえ…お姉様こそ、お疲れ様でした」

マラリヤの両肩に優しく触れている、彼女の姉――金髪お嬢のシャロン。
胸元には、白蛇のテラが定位置から顔を覗かせている。

「いっや〜、ああいう話し合いってあたしニガテなのよね。
クララに代わって欲しかったな、ほんとに」
「そんな…だいじょうぶですよ、お姉様なら」

紅いハネッ毛をわしわしと自分の手でかき混ぜながら、
そこはかとなく疲れた顔で、妹のクララに癒してもらっているのは、
アカデミーいちのグラマラスな肢態の持ち主、快活少女ルキア。
こちらも蛇であるが、その身体は燃えるように赤い、イグニス。
主人の肩の上で起用にとぐろを巻いて座って(?)いた。

それぞれが、互いに「姉妹」としての再会の喜びを分かち合う光景。
しばらくして、各姉妹は所定の席へと着き、
テーブルには計六人が着席する運びとなった。
卓上には、各人お好みの紙パック飲料が添えられている。
これも、先ほどの待ち時間中に”妹”たちが揃えておいたのだ。
会議を終えたばかりで、喉が渇いていたのかお姉様方はまず、
パックにストローを挿して一斉に飲み物を飲み始めた。

あたしと、マラリヤ、クララは”姉”たちが揃って飲み物を
飲んでいるさまをそっと見守っていた。

しかし…アロエお姉様ってば。
『どろり濃厚いちごミルク』なんて、ネーミングからして
凄まじいものをよく平然と飲めるものだと、あたしは半ば呆れている。

以前、一回それを分けてもらったことがあるが、
脳髄まで痺れそうな強烈な甘味に耐えかねて、ひとくち飲んだだけで
後が続かなかった。…うっ、思い出すと吐き気が…

お姉様は「頭使うと甘い物欲しくなるからちょうどいいのに」って。
いや、そうですけど、限度ってものがあると思いますが。

「ふぅ…人心地つきましたわ。ありがとうね、マラリヤ」

手にしていた『朝採りしぼりたてミルク』をテーブルに戻すと、
シャロンは自分の妹に優しく微笑みかけた。
マラリヤも嬉しそうに小さくこくん、と頷き返す。

「そんじゃさあ、本題に入ろうよ。シャロン、お願い」

こちらは一気に『りんご100% すりおろしちゃいました』を
飲み干し、空きパックをもてあそんでいたルキア。
よくむせずにあんなに早く飲めるなぁ。

「ええ、そうしましょうか。アロエ、さっき用意したものを」
「は〜い」

シャロンに促され、アロエお姉様が脇に下ろしてあるうさちゃんバッグから
書類らしきものを数枚取り出し、あたしとマラリヤ、クララに配る。

「これ、さっきの委員会で使った資料のコピーなんだ」

聞けば、シャロンの提案で妹たちに配る分をわざわざコピーしてきてくれたとか。
やりぃ。重要情報ゲットだぜ。

「皆さん、プリントはお手元に渡ったかしら?では、簡単に説明しますわ」

自らの金髪を優雅に指でさらりと梳きながら、シャロンが説明を始める。
… … …

「…とまあ、こういう具合になるそうですの」
「…」
「…」
「…ふ」

シャロンの説明は、そう長いものでもなかった。
要は、プリントに沿って話をしただけだから。

「えーと、だいじょぶユリ?何か、固まってない??」
「クララ?おーい、しっかりしろー」

”妹”たちはプリントを手にしたまま、固まっていた。
いや、マラリヤは両手を左右に開いて、処置なしといった感じの苦笑を浮かべている。
あたしとクララは、お姉様たちに声をかけられても、にわかに身動きできずにいた。

「まあ、今年は新しい仕様ですからね。往々にしてハプニングもあり得ますわ」

いたって涼しげな様子でシャロンは言うものの。
いや、ぶっちゃけありえねーだろよこれ。
あたしが手にしている、プリント。
そこには、先ほどの委員会で決定された、各寮の”出し物”が記載されていた。
その内容たるや、凄すぎて何がなにやら理解不能。

<今年度のマジックアカデミー交流文化祭における各寮のイベント>
(順に、寮名・イベント名・イベント内容)
 
マロン寮
ブルー・コスモス〜玉石混淆〜
生徒による文芸作品の展示、即売

ガルーダ寮
THE KING OF ACADEMY〜アカデミーの星はキミだ!〜
生徒同士による無差別なんでもありの格闘大会

フランシス寮
優雅に聞かせ、迷い名だたる曲たち
各種楽曲鑑賞の場を設け、音楽に親しんでもらう

リディア寮
世界いきもの紀行
世界の珍しい動植物の陳列と展示

ロマノフ寮
近き隣人〜中華バンザイ!〜
中国の歴史・人物についての研究発表と展示


「…本気でやるんですか、これ」

ようやく出たあたしの第一声は、懐疑と無気力がないまぜになっていた。

「やるに決まってるでしょう。こればかりは、学校側の決定が第一ですもの」

別段、困った様子も見せずに淡々とシャロンは答える。
そりゃ、あんたのところのリディア寮はまだ出し物もマトモなほうだからいいけど…

「お姉様…これ、私も出なければいけないのでしょうか」

クララは、自分のペットの色と同じ顔色をしていた。
それも仕方がないだろう、彼女の所属するガルーダ寮の出し物は
なんと格闘大会。文系少女クララにはどぎつい内容だ。

「しょうがないわよ。あの鳥先生、やる気満々なんだもの。
心配しなくてもいいわよ、あたしがクララを守ってあげるから、ね!」

ルキアは対照的に、こういう体育会系のネタだと血が騒ぐのか、
片手の人差し指をびっと立てて意気軒昂だ。

「…お姉様、あたしたちは、いったい何をさせられるんですか…」

マロン寮の出し物の意味がよく分からないあたしは、
思い切ってアロエお姉様に訊ねた。

「んっとね…わたしも、詳しくは理解してないんだけど…
先生がね、”どうじんし”を作って、絵や文章を書いて出展するよ、
ってゆってたような気がする」

お姉様も、やはりいまいち自寮の出し物の内容を掴みかねていたようで、
思案顔でこくんと、小さく首を傾げていた。

「まあ、実際の内容については追い追い、各教師から説明が
あると思いますので、そちらで確認するしかないようですわ」

シャロンが再び、金髪をかきあげながら結論付ける。

「そうだよね。じゃあ、これ以上は説明のしようがないし、
今日のところはこの辺でお開きにしようか」

ルキアはそう言いながら、早々と書類を片付け、帰り支度を始めた。

「みんな、おつかれさまでした〜」

アロエお姉様のその一言で、”三姉妹合同会議”は終了となり、
あわせて六名は連れ立ってラウンジホールを後にする。
だいぶ西日が傾き、外へ出ると赤銅色の陽光が全身に降り注いだ。

「それでは、ごきげんよう」
「…てっしゅう」

「まったね〜!」
「明日もよろしく」

「また、今度〜♪」
「さよなら〜」

アカデミーの校門前で、三組は挨拶を交わしながら解散。
おのおのの寮へと帰路に着く。

「まっじあっかさい、たっのしっみだなーっと!」

お姉様の、小鳥のさえずりのような言葉を耳にしながら、空を見上げた。
ふたつの黒い影が視界に入り、元気よく動き回っている。
そこではフェスタとスフレが、空高く飛びながら戯れていた。

いつものように、手をつないで歩くふたり。
アロエお姉様の、ちっちゃくて柔らかい掌の感触を
我が手に心地良く感じつつ、しかしあたしの脳内では
マジアカ祭での出し物の内容についての憶測が、
とりとめもなさ過ぎて妄想の域へと到達しかねない勢いであった。

あたしはまた、胸中で小さく叫んでいた。
ぶっちゃけ、ありえないよ、と。


「というわけで、うちの寮でやる出し物の内容はそんな感じ。
みんな、分かったかな?」

例の、三姉妹合同会議の翌日。

放課後の夕方、マロン寮の集会室では入寮している全員が
集められ、マロン先生じきじきに「マジアカ祭」の出し物についての
詳細な説明を受けているところであった。

一連の説明が終了し、生徒たちの間ではざわざわと
いろんな呟きやらささやきがそこここで発生している。

アロエお姉様は、実行委員ということもあって
あたしと離れてマロン先生の横に立たされている。
ああ、お姉様が遠い。

しっかし、ねぇ。
マジアカ祭、マロン寮の出し物、それは。

「”同人誌”を作り、販売する――形式は漫画か小説――」

やはりアニゲ担当でもあるマロン先生、
考えることがそっち方面に偏りすぎだ。

読むほうなら、あたしも女の子だし、
少女漫画とか、まあちょっと純愛系の小説なんかも
かじったりしたことはあるものの。

同人誌を作るなんて、当たり前だけど全くの初体験。
もちろん、寮の生徒の全てが初体験なわけで。
立派な作品ができればいいけれど、うっかり駄作ばっかり
できちゃって、そんなもの陳列して売ろうとした日には
アカデミー内随一のお笑いの種にしかならないだろう。

「みんな、初めてのことだから戸惑うかもしれないけど、
実務的な製作作業とか、手続きとかは先生とアカデミーのほうで
全面的にバックアップするからね。
みんなは、自分のクリエイティヴなインスピレーションを
熱く作品にぶつけてちょーだいな!」

うわ。

大仰な横文字が並ぶあたり、大成功を信じて疑わない目つきだよマロン先生。
しかし、意外というか、それとも先生の熱意が伝播したのか、
やがて寮の生徒たちもだんだんとやる気になってきたのであった。
まあ、人間誰しも、”創作”する意欲を少なからず持っているもので。
その多少の度合いがあるにせよ、自分の考えを何らかの方法で
表現したいという気持ちに変わりはないのだろう。

そういう意味では、このイベントを有効活用したい、と思う
面々が多いということか。…あたしはイマイチ乗り気ではないのだが。

「さっきも言ったけど、製本する都合上、締め切りは守ってもらうよ。
できそうにない人は、早めに先生に相談してね。
無理すると寮生全てに迷惑をかけることになっちゃうから」

さっそく、敏腕編集者みたいな役回りになっているマロン先生。
それに応じて、意気高らかに応じているクリエイターの卵たち。
はぁ、これもやっぱりお祭気分の効果なのかな。
普段、このテの分野にぜんぜん縁がなさそうなメンツまでもが
やる気充分になっているのがまたすごい。
あたしもこの波に乗らなければ…

「あー、そうだ。いちおう、寮生間での責任者は実行委員である
アロエちゃんになるんだけど、彼女ひとりだけじゃ大変だから、
副委員を付けるね。ということで、ユリ、お願いね〜」

「…へっ??」

あれこれと思いを巡らせていたさなかに唐突に自分の名前を呼ばれ、
驚愕するあたし。見れば、周囲の生徒たちがみんなあたしに注目している。

「ちょ、ちょっと待ってください!どうしてあたしなんですか」

いきなりの話の展開に、あたしはあわてて待ったをかける。
が、マロン先生の言葉はいかにも軽快であった。

「そりゃそうよ。あなたはアロエちゃんの”妹”。
おまけにうちの寮では階級も二番目の青銅賢者なんだから。
その方がやりやすいでしょ。ね、アロエちゃん?」

「うん!ユリと一緒にやれたら、うっれしいなぁ〜♪」

それまでちょっと所在なさげに不安顔だったお姉様は、
一も二もなくマロン先生の提案に乗っかってしまった。
先生ってば、うまくアロエお姉様を利用しやがってコンチクショウ。
もはや、お姉様の言葉で後には引けなくなってしまったあたしは、
イヤとは言えずに副委員の任命を受けることと相成ってしまった。

さっそく、前に出てお姉様の隣りに並ぶ。
ああ、お姉様、そんな嬉しそうな顔しないでください。
なりふり構わず抱きしめたくなるじゃないですか。

「んーと…もうひとりくらいサポートが欲しいな。
誰か、あとひとり副委員やる子、いないかしら〜?」

マロン先生がその場にいる寮生全員に呼びかけてみる。
再び、生徒の海からはざわざわとさっきよりも騒がしい声が起きた。
しばらく、場は時ならぬ喧騒に包まれていたが、やがて――

「わたしが、やらせていただきます」

少し音量は小さめだが、凛と張った声音。
すっくと立ちあがったその少女は、緊張のためか頬を紅潮させていた。

「おや、アニーちゃんじゃない。だいじょうぶ?やれる??」

そう、立ったのはあの後期入寮時に会った、アロエお姉様以来の
優秀飛び級生徒、アニーであった。

そういえば、彼女の姿を見るのもあれ以来だ。
今はもちろん私服ではなく、アカデミー指定の制服に身を包んでいる。
うーん、漆黒の制服に、艶光るエメラルドグリーンの髪が映えてとてもきれい。

「はい、まだ力不足ではありますが、精一杯努めさせていただきます!」

視線をまっすぐマロン先生に向けるアニー。
初めて会ったときよりも幾分たくましくなった感じがする。

「…だってさ。どう?アロエちゃん、ユリ」

と、あたしたちは意向を聞かれた。

「うん!大歓迎だよっ!!」
「あたしも別に構いませんが」

アロエお姉様は年の近いアニーに親近感があるらしく、
こちらも何のためらいもなく即決した。
あたしにしても、特に彼女で問題はないと判断したので、
ゴーサインを出させてもらった。

「というわけで、ふたりともオッケーらしいから、
アニーちゃんをもうひとりの副委員にするね。
じゃあ、今後はこの三人を中心に動いてもらうことになるから、
みんなしっかりついていくんだよ〜」

アニーがおずおずと前に出てきて、あたしたちの横に並ぶと、
マロン先生はそれを改めて紹介するかのように手をかざして言った。
寮生たちからは大きな拍手と、はーい、という元気のいい返事が返ってくる。
やがて集会は解散となり、皆ぞろぞろと自室へ引き上げていく。
中には、もうネタ作りの話をしている生徒もいた。

こうして、マジアカ祭に向けての我がマロン寮の体制は整った。
あとは、俄か作家たちの作品がうまく出揃うように祈るだけ。
今更ながら、イベント名のサブタイトル「玉石混淆」というネーミングに
良くも悪くも深い意義を感じずにはいられないあたし。

「アニー、よろしくねっ!マジアカ祭、大成功目指してがんばろう!!」
「は、はい、よろしくお願いします!おふたりの足を引っ張らないよう、
一生懸命頑張りますので」

アニーは小さく、しかし礼儀正しくぺこりと頭を下げた。
あたしも、そんな彼女がなぜかとても愛しく思え、

「よーし、じゃあ三人で大成功することを誓ってスクラムを組みましょう」

なんて、勢いづいた提案をしてみる。
やろうやろう、と思いっきり乗り気なお姉様と、アニーと肩を組む。

「では、せーの…」
「えいえいおー!」
「え、えいえいおぅ!」

可愛らしい声だけに、あんまりこういう掛け声に向いてないお姉様。
やっぱり緊張していて、調子がやや外れたアニー。

ここに、マジアカ祭仕様・特別編成の
ちょっとヘンな三人組が誕生したのであった。

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