川上さん水俣病認定訴訟コミュの「水俣病」について講義してます

どこでとは言いませんが、毎年、16～18歳の子どもに対して、水俣病についての講義をしています。４時間で。

今年も「水俣病」について講義をしました。毎年改善していますが、患者さんの苦しみなどをどこまで伝えられるかなどいつまでたっても満足いきません。

■１時間目
教科書どおりに「公害→地球環境問題」（50分）。最後に転倒。アタマの上に新聞が載っかっている。新聞をみると最近の新聞なのに一面トップで水俣病の記事（毎日新聞）。「えっ！？水俣病ってもう終わったことじゃなかったの！？」と次に続く。

※改善点：教科書の内容に水俣病の話を織り込んでいたのを思い切って切り離した。すっきり。

■２時間目
水俣病患者さんの体験の読み聞かせ（25分）。「水俣フォーラム」の水俣病入門ビデオ視聴（一部）（25分）。ビデオの見せ場は川本輝夫さんがテーブルの上に座って「アンタと同じ父と母がこんなにちがってよかですか！？」とつめよるところ。

※改善点：読み聞かせを原田正純『水俣病』から栗原彬『証言・水俣病』に変更。医学用語の方が淡々としていて「客観的」だが、患者さんの証言の方が子どもにとっては読みやすい。

■３時間目
「水俣フォーラム」のパンフレットの一部をプリント冊子にして配布。プリントを使い（１）水俣病とは（２）水銀はなぜ止まらなかったか（３）現在の水俣と水俣病事件（４）被害者は何を求めたのかについて講義（50分）。

※改善点：内容が多く時間がないのでプリントの穴埋めだったのを、思い切って内容を精選して板書に変更。プリントより板書の方が子どもは寝ないもんである。

■４時間目
（５）水俣病関西訴訟について講義。関西訴訟についてノートに貼れるように小さく切ったプリントを４段階に分けて配布。?1977年認定基準厳しく、各地で訴訟?国が政治決着提示、関西訴訟のみ継続?関西訴訟最高裁判決＋そのときの新聞記事?国は判決にかかわらず認定基準みなおさず（15分）。NHKスペシャル「不信の連鎖―水俣病は終わらない」（50分）を30分に編集し直したものを視聴。見せ場は川上さんほか患者さんの怒り。感想（5分）。

※改善点：プリントをそのまま配ると子どもはだらだら聞くだけになるので、４段階に分けて「紙芝居」風に展開させた。ビデも50分観せていたら眠くなるので苦労して30分に編集。

成果：最大瞬間寝てる率40％→15％に改善。
反省点：「近代社会と水俣病」ということについて話す時間が無くなってしまった。感想書く時間も少なかった。

なんでもご意見ください…著作権上問題あれば削除してください…って、管理者は私でした。