『萬画尽生』コミュの『じゃりんこ子チエ・１巻』

１９７８年１０月１２日『漫画アクション』

僕が読んだのは、それから、だいぶ後の、単行本になってからであったろうけれど、

図書館にあったので、借りてきた。

テツが、お爺からの仕入れの金を持って行っては、バクチをする。勝ったら、ニコニコ、負けたら、いかさまやと、ひっくり返す。

お好み焼きやも、カルメラも、堅気になる前の、若々しいチンピラである。

テツの、学校参観。・・・僕も、小学６年生の長男の担任を、辞めさせたことがあった、あれは、１９９３年の、９月であった。

まだ、家出したままの、ヨシ江はんが、これから、家に戻ってくるまでの、花井先生や、みんなの、どきどき。

小鉄が拾われて、アントニオの、金玉を取り、百合根はんが、お好み焼き屋になる。

テツが、風邪を引いて、うわ言で、嫁はんの名を呼ぶ。

お母はんの、手作りの服は、僕の子供の頃を記憶・感触を蘇えらせる。

テツが、チエのマラソン大会の前に、運動靴を買って、石鹸を塗ってやる。

マサルと金魚のふんの、悪口も、はじまった、ばっかり、人生はこれからである。

花井親子が、教え子親子のうちに泊まりこみで、酒を持ち込んで飲みに来ている。

チエちゃんが、ホルモンを焼く、当たり前の、美しさ。先生が、本当の人生を説く時には、小学生に、酒を注ぐ。

大人が、親が、責任者が、責任を取る・・・一喝すれば、みな黙る。

そわそわしたり、カチカチになったり、予行演習したり・・・。

本物の、１３９７年に出来た金閣寺は、三島由紀夫の小説で燃えて、これは、偽モンの金閣寺。

チエは、金閣寺でも、京阪電車でも、歌を歌いまくって、寝てしまう。

緩んだ蛇口は、直せるやろか？

もう一度読み返す。２００９年７月２日。

構築・修復。。。