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高木 竜馬:RYOMA TAKAGIコミュの“ ウィーンからの風 ” 高木 竜馬・薫子 ピアノリサイタル C チクルス 楽曲解説

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         “ ウィーンからの風 ” 高木 竜馬・薫子 ピアノ リサイタル 
          C チクルス 2013年 2月24日(日)午後2時 開演

                 プログラム
             高木 薫子 〜『3つの幻想』
  ベートーヴェン / ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2《月光》
  ラヴェル / 「夜のガスパール」
         〜 アロイジュス・ベルトランによるピアノのための3つの音詩
  バラキレフ / 「イスラメイ」 〜 東洋的幻想曲
                休憩 30分間
            高木 竜馬 〜『人の望みの歓び』
  ベートーヴェン / ピアノソナタ 第31番 変イ長調 作品110
  リスト / 「愛の夢」 〜 3つのノクターンより 第3番 変イ長調 S.541-3
  ショパン / ピアノソナタ 第3番 ロ短調 作品58

            Ken クラシックライブハウス
        千葉市若葉区西都賀5-11-7 / 090-6191-5888


                楽曲 解説
                          高木 竜馬

       ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770 ボン 〜 1827 ウィーン)
            ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2《月光》
 「8番 ハ短調 悲愴」「23番 ヘ短調 熱情」と共に『ベートーヴェンの三大ソナタ』として有名なこの曲の完成は 1801年。あの「ハイリゲンシュタットの遺書」が書かれる前年にあたります。ピアノソナタ作曲は、既に中期に入って『傑作の森』を形成しつつあり、交響曲など総合作曲技法では、初期の集大成として「交響曲1番ハ長調」を完成させるなど、音楽家としての地位を高めていきます。しかし一方では、宿痾である難聴の悪化が、ベートーヴェンに『苦悩の運命』を、強いていました。
 この曲は、伯爵で宮廷顧問官の令嬢ジュリエッタ・グイチャルディに捧げられます。当時16歳だったジュリエッタとは、ピアノの師弟関係にあり、やがてそれは『実らぬ恋』に発展したとされていますが、真実は、『シントラーの不滅の恋人』の謎として、未だ迷宮に内にあります。第1楽章を『恋の甘美と不安』、第2楽章は『美しき回想』、第3楽章を『失恋という名の運命』と捉えるか。はたまた純然たる「絶対音楽」として聴くか。すべては、本日のお客様一人一人の、お心に委ねます。
 この曲の副題は、「幻想曲風ソナタ」です。しかし《月光》という通称が余りにも有名になり、この正式名で呼ばれることは、ほとんどありません。この《月光》という標題は、ベートーヴェン自身が附記したものでも、語ったものでもありません。没後に、詩人のルートヴィヒ・レルシュタープが、この第1楽章について『ルツェルンの湖の《月光》に揺らぐ小舟のようだ』と評したことに由来しています。第1楽章に、「ソナタ形式」ではなく「三部形式」を配し、「幻想曲風ソナタ」という副題を与えた点から観れば、従来の伝統的なソナタとは一線を画す、『新たなる構成』を希求したベートヴェンの強い意志こそが、際立つ作品です。また、1楽章に緩徐楽章を配置し、楽章が進むにつれ徐々にテンポを速くし、循環形式を用いることで各楽章のつながりを強めたことなどにより、最初の一音からフィナーレまで、『幻想する精神』は、真っ直ぐにその歩みを進めていきます。

 第1楽章 Adagio sostenuto 嬰ハ短調 複合三部形式  『月光』になぞらえられたこの楽章の「第1部」は、「左手オクターブによる3つの下降音形」の「主要動機」と、「右手主和音による3連符」によって、沈痛な面持ちで始められます。この二つは、これから全楽章を通して、その構造を支配していきます。5小節目からは、嬰ト音から始まる「第1主題」が、美しく提示されます。「第2部」では、メロディがソプラノとテノールの間を順番に行き来したり、3連符による右手の動機が高音部や低音部を移動するなど、動きを見せますが、やがてその動きも沈静化し、「第3部」では「第1部」の再現となり、曲は沈むように閉じられます。静かな曲調の中にあっても、巧緻な和声の変化やベートーヴェンの意匠が、随所にちりばめられています。
 第2楽章 Allegretto 変イ長調 複合三部形式  第1楽章から「アタッカ」で入るこの楽章は、前楽章と打って変わって、軽やかな優雅さに溢れています。曲を支配しているのは、やはり第1楽章の冒頭で提示された「左手オクターブによる3つの下降音形」であり、曲調は全く異なりますが、楽章同士との結びつきが強く感じられます。「中間部」の「トリオ」では、幾分重さが出てきますが、それでも全曲を通して、愛らしさが表現されています。ベートーヴェンの弟子のチェルニーの一番弟子にあたるリストは、この第2楽章について、『二つの深淵のはざまに咲く一輪の花』と、感嘆しています。
 第3楽章 Presto agitato 嬰ハ短調 ソナタ形式  第2楽章から一転して、激しく、不穏な雰囲気で曲は始まります。第1楽章の「右手主和音による3連符」の音形を圧縮した「第1主題」は、『何かに追われるような』恐ろしさが、曲を突進させます。ここでもバスのラインは、第1楽章の「左手オクターブの3つの下降音形」をモティーフとしていて、全楽章の結びつきを確固たるものにしています。この「主要動機」は随所で曲を支配しており、この「幻想曲風」という名を有し、特別な構造をもったこのソナタは、この各楽章の密接な関連によって『極めて高い構築の美』を誇っています。「第2主題」は、短調においては通例「第1主題」の平行調などの長調を用いますが、ここでは属調の嬰ト長調によって、メロディラインが奏でられます。「展開部」では、最初は「第1主題」が、続いて「第2主題」が、どちらも巧緻な転調を用いて展開していきます。しかし、ついに行き着く先は『諦観』であり、嬰ハ短調の半終止によって力なく終わると、突如「再現部」に入ります。「再現部」の後の「コーダ」では、あたかも協奏曲の「カデンツァ」のような自由なパッセージが挿入され陶然とする中で、突如、『幻想』から我に返ったように、曲は激しい和音を打ちつけて終わります。

   モーリス・ジョゼフ・ラヴェル(1875年 フランス シブール 〜 1937年 モンフォール)
   「夜のガスパール」 〜 アロイジュス・ベルトランによるピアノのための3つの音詩
 「夜のガスパール ― レンブラント、カロー風の幻想曲」は、貧困と病のうちに無名のまま34歳で夭折した、フランスの詩人ルイ・アロイジウス・ベルトランの、64編からなる散文詩集です。ガスパールは、新約聖書でベツレヘムに誕生したイエスを訪れる東方三博士のうちの一人ですが、『実は、悪魔の使者であったとベルトランは気付いた』とされています。生前には出版に至らず、全く埋もれていましたが、フランス近代詩の父シャルル・ボードレールにより、韻文詩から散文詩に大きく世界を広げた、この歴史的名作は世に送り出され、それ以降のアルチュール・ランボー、ポール・ヴェルレーヌ、ステファヌ・マラメルなどフランス詩檀の巨星たちに、大きな影響を与えるに至ります。
 創作の絶頂期を迎えた33歳のラヴェルは、この詩集より三編を選び、極めて独自なスタイルながら、形式的には3楽章構成の「ソナタ」として、『フランス印象派の最高傑作』と評されるこの名曲を、世に送り出しました。「ガラス細工のような極めて精緻な技巧」を駆使し、フランス古典派の伝統に則り「感情の表出によらない」、極めて非ロマン的な「客観的で描写的な手法」を用いた作品で、まさにこれは『ピアノによる言葉をもたない散文詩』です。以下に、ベルトランの不朽の名作「夜のガスパール ― レンブラント、カロー風の幻想曲」より、この曲の標題作三編を掲げます。

  第1曲 「オンディーヌ」 私を眠りへと誘なう美しい調べを聞いた / それは誰かの囁きのようでもあった / しかし、その歌はやさしく悲しい声に乱された --- シャルル・ブルニュ「ふたつの聖霊」より
 聞いて、聞いて / 私よ、オンディーヌよ / やさしい月の光がさす窓を / 月光に輝く飾り硝子を / 夜露のようにそっとたたくのは私
 私こそは / 白絹のようなしぶきに身をつつみ / 美しい星空を映した静かな湖を統べる / 水の乙女たち騒ぐ波は水の精 / すべての流れは私の王宮への径 / 私の王宮は / 火と土と風のはざま / 湖底にかくされた秘密
 聞いて、聞いて / 私の父は榛の若木の枝で水を従えるのよ / 姉さまたちは白い波で / 水蓮やグラジオラスが咲きみだれる / 緑の小島をやさしく包み / 釣人のように枝を垂れた / 柳じいさんをからかっているわ   
 そしてオンディーヌは指輪を差しだした / この私に彼女の夫となるべく / 水の宮殿で湖の王となるべく
 しかし私は / 限りある命の乙女を / 愛していることを告げた / オンディーヌは / 恨みがましく涙を流したかと思うと / 嘲笑を私に浴びせかけた / そして水のなかへと / 帰っていった /
オンディーヌのたてたしぶきが / 青硝子に白い跡を残した
  第2曲 「絞首台」  絞首台のあたりで、うごめいているものは何だ   ---「ファウスト」より
 これは夜陰に吹きすさぶ北風か / それとも、吊るされた罪びとの溜息か /
あるいは苔に隠れて鳴くこおろぎか / それとも、木蔦を揺らすむなしい風か   
 死者の耳もとで / 獲物を求めて飛びまわる蝿の羽音か / しゃれこうべにしがみついて /
血のこびりついた髪に絡みつく甲虫か
 それとも縊れた首のまわりに / 純白のスカーフを編む蜘蛛か
 かなたの城壁から鐘をうつ音が響き / 罪びとの亡きがらは / 夕日のなかで / ゆらりと揺れた
 第3曲 「スカルボ」  ベッドの上にも、暖炉の上にも、/ そして飾り棚の上にも姿はなかった /
あのものは何処から忍び込んだのか / そして何処へ逃れたのか   ---「ホフマン夜話」より
 幾度となく私は見た、やつ、スカルボを / 金の蜜蜂を縫いとった瀝青色の旗印の /
銀色の紋章のように月が輝く夜に 
 幾度となく私は聞いた / 壁の暗がりでやつが漏らすあざけりの声を / ベッドのカーテンに爪をたてる音を     
 私は見た / やつが天井からするすると降りてきては / 魔女の糸巻きさながら / 一本足でくるくると / 部屋の中を踊りまわるのを
 やつは何処へ失せたのか / 突然、あやしい小鬼がゴチックの鐘楼のように /
月と私のあいだに立ちふさがった / 金色の鐘が、やつのとんがり帽子で揺れている 
 しかし、すぐにそいつの身体は蒼白に変った / 不気味なろうそくのように /
頭は燃えつきたろうそくのように / 溶けて流れた / そして冷たく動かなくなった

 ミリイ・アレクセイエヴィチ・バラキレフ(1837 ロシア ノヴォゴロド 〜 1910 ペテルブルグ)
              「イスラメイ」 〜 東洋的 幻想曲
  『ピアノ独奏曲史上、最も演奏困難な曲の筆頭』と評されるこの曲は、バラキレフの三回目の、黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス山脈を抱くカフカス=コーカサス地方訪問の後の、1869年に書かれました。題名の「イスラメイ」とは、コーカサス山脈北方地方の民族舞踏の一つであり、その他のモティーフにも、多くのロシア民族音楽が用いられています。副題の「東洋的幻想曲」という名の通り、西欧の伝統的音楽とは全く違った、『ロシアの大地の香り』を醸し出しています。
 1837年に、ラフマニノフと同じロシア第四の都市ニジニ・ノヴゴロドに生まれたバラキレフは、幼少時より音楽の才能を発揮します。少年青年期に受けた、ロシアにおけるモーツァルト研究の第一人者アレクサンダー・ウーリビチョフによる音楽教育は、非常に優れており、後に「ロシア5人組」を結成した際にも、その知識やピアノ演奏技術をもって、指導者的な役割を担うに至ります。55年には、ウーリビチョフと共にサンクトペテルブルグへと赴きます。ロシア音楽の父ミハイル・グリンカの知己も得、「ロシア国民音楽」への憧憬を強くします。バラキレフを中心とした音楽家の輪は、次第に広がっていき、バラキレフ、ツェーザリ・キュイ、モデスト・ムソルグスキー、アレクサンドル・ボロディン、ニコライ・リムスキー=コルサコフからなる「ロシア5人組」を結成します。
 自身が主導して、ロシアロマノフ朝の首都で『国民主義の華』を咲かせたバラキレフは、「イスラメイ」について、こう述べています。『カフカスに溢れる豊かに繁った大自然の、荘厳なまでの美しさ。それに調和した人々の美しさ。これら全てが一つとなって、私に強い霊感を与えたのです』
  演奏技術を衰えさせないために、この曲の練習を欠かさなかったリスト。『あらゆるピアノ曲の中で最も難しい』と感嘆したハンス・フォン・ビューロー。「イスラメイ」の難易度を超えんがために「夜のガスパール」を作曲したラヴェル。綺羅星の如き当代超一流の音楽家たちを、魅了して止まなかった『歴史的な演奏難度の高さ』が、現在も演奏家の『幻想する心』を掻き立て続けています。
 自由な三部形式、あるいは自由なソナタ形式  冒頭の「第1部(呈示部)」から呈示される溌剌とした「第1主題」と、「第2部(展開部)」でニ長調によって甘く官能的に奏でられる「第2主題」とは、両者とも「カフカス地方の民謡」がモティーフです。この「2つの主題」を中心軸にして、曲は変幻自在な展開を見せます。「第3部(再現部)」ではより一層激しさを増し、「コーダ」では「第2主題」が歓喜の色を更に強め高らかに奏されます。そこには tempo di Trepak「トレパーク風に=コサックダンス風に」との指示があり、自身もたいへん演奏技術の高いピアニストでもあったバラキレフの、超絶技巧に対する飽くなき欲求が溢れんばかりです。曲はその後も爆発的なエネルギーを保ったまま、『幻想的熱狂』の内にその幕を閉じます。

       ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770 ボン 〜 1827 ウィーン)
             ピアノソナタ 第31番 変イ長調 作品110
  ベートーヴェン51歳の1821年に完成したこの円熟のソナタは、数少ない後期作品の中核をなし、「第30番 ホ長調」「第32番 ハ短調」と併せ、『ベートーヴェン後期ピアノソナタ三部作』と畏敬の念をもって呼ばれています。この「三部作」以降、かの有名な 「ニ短調 交響曲 第9番《合唱》を完成させるや、ベートーヴェンの筆は、もっぱら晩期の「弦楽 四重奏曲」の孤高へと向います。
 この曲が作られた前年から、ベートーヴェンは聴力を完全に失ないます。6年後にベートーヴェンの命を奪った肝臓病の症状である黄疸も発症し始めるなど、健康状態も思わしくありません。しかし、この時期にベートーヴェンの描いた音楽は、全く厭世的なものでないどころか、その多くが、希望や歓びや温かさをもって、曲を終えています。この作品においても同じです。あたかも私たちそれぞれが心に抱く『希望の歌』を、私たちに代わって、天に届けてくれるかのような主和音で、華やかに曲は結ばれます。ベートーヴェンが自ら生涯を懸けて、紡ぎ続けた音楽の軌跡によって生まれた曲たちが、後世の人々にとって『歓喜の記念碑』になることを、信じて疑わなかったかのように。     
 22歳の若き青春の日に、ハイドンの導きにより、生まれ故郷ボンのワルトシュタイン伯爵の助力を得て、ボン宮廷から奨学金でウィーンに移りました。そして、ウィーンの象徴であるシュテファン寺院の楽長 ヨハン・ゲオルグ・アルブレヒツベルガーから、「厳格対位法」と「多重フーガの技法」を、徹底的に学びます。それから30年の永き時を経て、遥かに人知を超えるまでに進化した『ベートーヴェンの対位法とフーガ』は、この作品を鮮やかに織りなします。晩期、「厳格対位法」と「フーガ」の研究と更なる発展に、挑戦し続けたベートーヴェンの偉大なる軌跡は、特に「フーガ」において、この作品の第3楽章に見事に結実します。全楽章を通じて、高度な書法と至高の音楽性に包まれたこの『偉大なるソナタ』は、眩いばかりの輝きを、人類に向かって放ち続けています。

      フランツ・リスト(1811 ハンガリー ライディング 〜 1886 バイロイト)
       「愛の夢」 〜 3つのノクターンより 第3番 変イ長調 S.541-3 
 クラシック音楽の作品中、最も有名な曲の一つであるこのリストの「愛の夢」は、元々は、「ソプラノ及びテノールのための独唱歌曲」として、1843年に作曲されたものです。その歌詞は、ドイツの詩人フェルディナント・フライリヒラートの、19歳の時の詩集「愛しうる限り愛せよ ― O lieb, so lang du lieben kannst」に基づいています。この詩は、実は、フライリヒラートの父が死去した際に書かれたものであり、男女の愛ではなく、広義の「人間愛」を、高らかに謳ったものです。
  50年には、リスト本人の手により、3つのピアノ独奏版に編曲されます。歌曲版を作曲した頃のリストには、マリー・ダグー伯爵夫人との蜜月が終わろうとしていたゆえにか、厭世的な無力感さえ感じられます。しかし、その7年後のこのピアノ独奏曲版は、すでに偉大なるピアニストとしてヨーロッパにその名を轟かせた後の作品です。しかも48年には、その『華麗なる演奏活動』さえも休止し、ヴァイマール宮廷楽長に就任して、作曲に専念します。『リストの作曲黄金期』がもつ、格別な華やかさと劇的なまでにドラマティックな効果が、この曲全体を『歓び』の彩りで満たしています。

     フリデリク・フランチシェク・ショパン(1810 ワルシャワ近郊 〜 1849 パリ)
             ピアノソナタ 第3番 ロ短調 作品58
  1844年に作曲されたこのソナタは、ロマン派音楽のみならずクラシック音楽の最高傑作に数えられる、偉大な作品の一つです。39年にマジョルカ島で作曲された「ソナタ第2番」では、「葬送行進曲」を中心に据えるという破天荒な構成が用いられました。しかし、この『ノアン黄金期』に書かれたこの「ソナタ第3番」は、古典的な構成美や、確信に満ちた伝統的書法により、各楽章は、強い関連を保ちながらも、それぞれに美しき個性の豊穣を、誇っています。あの偉大なる「ベートーヴェンの後期ソナタ」からの、『眩いばかりの高貴の光』の重圧を背負いながら、祖国亡国に憂うショパンが成し遂げた、この『偉大なる魂の叫び』の賦は、まさに人類の金字塔です。
 しかし人の栄盛の『歓び』は短く、作曲の翌年にはジョルジュ・サンドと決定的な衝突が起こり、やがて7年にわたる二人の関係は、清算されます。その人生の晩期を迎えたショパンは、あの「舟歌」「幻想ポロネーズ」の『憂愁の深淵』を経ると、その39年の短い生涯を、足早に終えるのです。

コメント(2)

昨日Cチクルスを聴きました。
一連の演奏会、皆様お疲れ様でした。

薫子ちゃんの成長ぶりと難曲への果敢な挑戦には
本当にうれしくなりました。

昨日の竜馬くんのショパンのソナタ第3番は特に
素晴らしかったです。
今まで知らなかった作品の魅力に触れることができて
貴重でした。

次回の演奏会がとても楽しみです。
素晴らしい時間をありがとうございました。

皆様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。
 ○ 支配人さん

 2日目に引き続き、最終日もお二人で(あひるさんも)
ご来場頂き、感謝感激です。

 ご主人様にも、どうぞ宜しく お伝え下さいませ。

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