高木竜馬：RYOMA TAKAGIコミュのリサイタルの「楽曲解説」

　2月29日（金）午後7時開演と3月2日（日）午後2時開演の千葉市文化交流プラザ（旧ぱるるホール）でのリサイタルに向けて、当日パンフレットのための楽曲解説を、息子が一ヶ月ほどの時間を掛けて調べては書き、書いては消しておりましたが、先日ようやく出来上がりました。勉強が足りない点や、誤りの箇所がございましたなら、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　楽曲の解説
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　髙木竜馬

ヨハン･セバスティアン･バッハ
1685年アイゼンナッハ～ 1750年ライプチィッヒ
　
　バッハの家系は200年にわたって50人以上もの音楽家を輩出した大音楽家系で、その頂点に君臨するのがヨハン･セバスティアンです。9歳の時に、相次いで両親を亡くし兄に引き取られます。この辛い出来事が、その兄の師事していたパッフェルベルの様式を学ぶ契機となります。15歳で北ドイツに移り大オルガニストのゲオルグ･ベームに師事し、18歳の時にヴァイマール宮廷楽団のヴァイオリン奏者として音楽家としての輝かしい第一歩を踏み出します。

平均律クラヴィーア曲集第1巻第21番変ロ長調　BWV.866
　「平均律クラヴィーア曲集」は、フーガ芸術の頂点を画するバッハの最高傑作の一つです。150年後のワーグナーの時代に活躍した大指揮者H.F. ビューローは、ベートーヴェンの「32のソナタ」をピアノ音楽の新約聖書、そしてこの曲集を旧約聖書と讃えました。第一巻は32歳から38歳のケーテン宮廷楽長時代に書かれています。この時期の特徴は多くのクラヴィーア曲が書かれていることですが、34歳の時、バッハ本人の設計でベルリンに発注していたとても高価な最新型クラヴィーコードが完成したためと言われています。36歳の時に、才能のあるソプラノ歌手アンナ･マグダレーナと出会い結婚します。音楽を愛好する若き領主レオポルトの厚い庇護のもと、バッハの創作意欲に満ちた最も幸福な時代の作品です。

　「第21番変ロ長調」は、1722年37歳の作品です。プレリュードは、洗練され溌剌としたアルペジオで始まり、トッカータ風のスケールから重厚な和音へとみごとな対照をなして移り変わり、カデンツァ風の頂点に達します。やがて冒頭の音形が上昇形に変わり、愛らしくフーガに引き継がれます。フーガは、この曲集の中でも最も有名な曲の一つです。楽しげな舞曲風主題と対位句を与えられた各声部が、明確さを保ちながらも優雅で明るい活気をもって展開する魅力あふれるフーガです。

ルードヴィヒ･ヴァン･ベートーヴェン
1770年ボン～ 1827年ウィーン
　
　4歳よりボン宮廷楽団のテノール歌手だった父ヨハンから異常に厳しいピアノの手ほどきを受けます。9歳より C.G. ネーフェから旧約聖書、バッハの「平均律クラヴィーア曲集」をテキストに作曲を学び、13歳で3曲の選帝侯ソナタを出版し、そして14歳には宮廷礼拝堂の正オルガン奏者になります。17歳の春、ベートーヴェンは憧れのモーツァルトに会いにウィーンへ旅立ちますが大きな関心を示されず、夏には母の急病の知らせを受けボンに帰ります。母は亡くなり、その後5年もの間ボンで過ごします。22歳の時、再びチャンスが訪れます。ウィーンからハイドンがロンドン演奏旅行の途中ボンに立ち寄ったのです。カンタータをほめられたベートーヴェンは、ウィーン出身のヴァルトシュタイン伯爵の尽力により宮廷から学資を貰いウィーンに旅立ちハイドンに入門します。そして再びボンに帰ることはありませんでした。しかし、当時巨匠としてすでに名声を博していたハイドンから見て、新しい弟子の田舎から出て来た不器用な青年が、後世に楽聖の名をほしいままにする巨星とは思っていなかったふしがあり、ベートーヴェンの立場からも基礎的な課題ばかり与えるハイドンに不満をもっていた気配があります。この師弟関係は、意欲の強いベートーヴェンをけっして満足させるものではありませんでした。ベートーヴェンはやがてハイドンに秘密で第2第3の先生を探すようになります。A. サリエリからも教えを受けていますが、初期のベートーヴェンに最も影響を与えたのは、ウィーン宮廷オルガニストでシュテファン寺院の楽長で当代きっての音楽理論家ヨハン･ゲオルグ･アルブレヒツベルガーでした。彼から単純･2重対位法、摸奏法、単純･2重･3重フーガ技法などの教えを徹底的に受けています。ハイドンやすでに亡くなっていたモーツァルトの楽譜と、出会った時に56歳だったウィーン近郊生まれウィーン育ちのアルブレヒツベルガーから、ベートーヴェンはウィーン古典楽派の洗礼を受けたとされています。

ピアノソナタ第1番へ短調　作品2の1
　この最初に作品番号が付いたこのピアノソナタは、1795年25歳の時の作品です。第1楽章は、ヘ短調、アレグロ、2分の2拍子、ソナタ形式。モーツァルトの「40番交響曲」終楽章の主題のような緊張感のある第1主題と、それとは旋律線が反対の動きをもつ美しいレガートラインの第2主題、そしてその暗と明のせめぎ合いの中で二つの主題が充分に展開され、小規模ですがきわめて優れたソナタ形式を形成しています。第2楽章は、ヘ長調、アダージョ、4分の３拍子、展開部のないソナタ形式ないしは三部形式。冒頭の第1主題は15歳の時ボンで作曲された「ピアノ四重奏」からの転用ですが、音楽としてはこの上もなく美しく、変奏曲的な面ももつ魅了的な楽章です。第3楽章は、ヘ短調、スケルツォ風メヌエット、アレグレット、4分の3、複合三部形式。対位法的技法で作られたトリオは、作曲の技法としては「5番交響曲“運命”」第3楽章の壮大なトリオと同じものです。第4楽章は、ヘ短調、プレスティッシモ、2分の2拍子、ロンドソナタ形式。形式的に不明瞭な点も多いですが、当時としては異例な激しさをもつ第1主題と、同じく３連符をともなった動きのあるハ短調の第2主題をもつ、とても革新的な楽章です。コーダはきわめて簡潔で、激しい情熱を盛り上げた後、下降のアルペジオで突然曲は終わりを告げます。

ピアノソナタ第3番ハ長調　作品2の3
　第１番と同じく1795年25歳の作品で、他の２曲とともにハイドンに献呈されました。「第2番ソナタイ長調作品２の２」において形式面で完全なソナタを作り出したベートーヴェンは、今度はこの第3番ソナタで著しい量的な拡大を図ります。しかしながら、これは主題の充分な展開によるものではなく、次々に新しい素材を並べていくことによって達成されています。ベートーヴェンが一段と高い自分独自の世界を求めたこの試みにより、完璧な形式的調和と統一性をみせる「第8番ソナタ“悲愴”」以降の作品とは異なった、自由で刺激的な魅力が作り出されています。
　第１楽章は、ハ長調、アレグロ･コン･ブリオ、ソナタ形式。主題呈示部で多くの素材が呈示されたぶん展開部の規模は小さいですが、自由で技巧的なカデンツァや即興的な楽句、このソナタのみに現れる幻想曲風の推移が用いられ、華麗な雰囲気が醸し出されています。第2楽章は、ホ長調、アダージョ、ロンド形式。和声を伴ったおだやかな主旋律が奏でられると、すぐにアルペジオを伴った幻想的な第2部が奏でられ、変奏曲的に繰り返されます。第3楽章は、ハ長調、アレグロ、スケルツォ。対位法的なスケルツォでトリオも極めて優れた展開を見せています。第4楽章は、ハ長調、アレグロ･アッサイ、ロンドソナタ形式。大規模で充実した形式をもつ偉大な楽章です。

フリデリク･フランチシェク･ショパン
1810年ワルシャワ近郊ジェラゾヴァ･ヴォラ～ 1849年パリ

　4歳からピアノを始め、6歳から12歳までヴォイチェフ･アダルト･ジヴィニーから正式にピアノのレッスンを受けます。ピアノの進歩は著しく、8歳でワルシャワデビューを果たし『第2のモーツァルト』とポーランド貴族からもてはやされました。12歳からは、ワルシャワ音楽院院長のユセフ･エルスナーから和声学と対位法を学び、その後は誰からもピアノを正式に習うことはなく、作曲の勉強に集中するようになります。やがてショパンはベルリンでオペラにふれたりフンメルやパガニーニの演奏に接する機会を得て、自らの人生を音楽に捧げる決心を固めます。19歳の夏には、音楽の都ウィーンに赴き第2作目の「ラ･チ･ダレム･ラ･マノによる変奏曲」を出版し、演奏会でも大成功を収めて、『ピアノは華麗さと音量には欠けるものの、タッチの繊細さと運指の軽妙さ、わけても作曲の天分には誰も疑いを差しはさむ事はできないだろう。』との賞賛を勝ち取りました。しかし、ほんの一年後の晩秋に、再び訪れたショパンを、ウィーンは歓迎しませんでした。祖国ポーランドがロシアに宣戦を布告し、ロシアと友好関係にあったオーストリア帝国がポーランドを敵国視するようになっていたからです。同行した友人も祖国救済の戦いのために帰国してしまいます。やがてポーランドの首都ワルシャワは陥落し、21歳の時ショパンは思想的にも行動の面でも世界一自由だったパリに落ち着くことになります。一時こそ貧困をきわめましたが、メンデルスゾーン、リスト、ヒラーや当時の人気ピアニストだったカルクブレンナーからの支援によりコンサートは次々に大成功を収め、やがてパリ社交界の寵児となります。25歳の時、幼友達だった伯爵令嬢マリア･ヴォジンスカヤと再会し激しい恋に落ちますが、ショパンが結核を患っていたがゆえにこの恋は実らず、大きな精神的痛手を負います。翌年リストの紹介で有名作家で男装の麗人ジョルジュ･サンドと知り合い、やがて彼女の積極的で母性的な手厚い看護を受け入れるようになります。28歳の時、マリアへの断ちがたい想いを抱きつつも二人は地中海のマジョルカ島に半年間逃避し、その後はサンドの領地ノアンとパリを往復する共同生活を営むようになります。二人の関係はこの後9年間続きますが、この期間にショパンの重要な曲の多くが作曲されます。サンドと別れて3年の後に、ショパンは39年の短い生涯を閉じます。

ロンドハ短調　作品1
　この愛らしい小品は、ショパンが15歳の時に作曲された、記念すべき処女作品です。当時在学していたワルシャワ中学校長の夫人リンデに捧げられました。16年の後に、この作品を入手したシューマンが、のちに最愛の伴侶となるクララの、父ヴィークに寄せた手紙をご紹介して、この曲の解説とさせて頂きます。『ショパンの最初の作品を手に入れました。たいへんきれいで気が利いている小品です。まるでモシェレスのようだとご婦人方はおっしゃるかもしれませんが、この曲の中には多くの精神が宿っています。是非、クララに勉強させることをお勧めいたします。』

スケルツォ第3番嬰ハ短調　作品39
　3番のスケルツォはマジョルカ島で着想され、29歳の時ノアンで完成されました。ショパンは、ベートーヴェンの交響曲やソナタのスケルツォ楽章を単独の作品に昇華させています。この3番は、ショパンの4曲のスケルツォ中、構成の緻密さにおいて傑出した作品です。プレスト･コン･フォーコ。序奏をもつトリオ＝インテルメッツォのないソナタ形式。悲劇的なオクターブの嬰ハ短調の第1主題と、変ニ長調のコラール風の第2主題が見事な技法で展開され、やがて激情がほとばしり出るかのような、ショパンピアニズムを極めた技巧的な大コーダで輝かしく終わります。

ポロネーズ変イ長調　作品53 “英雄”
　英雄ポロネーズは、サンドとのノアンにおける生活にようやくなじんだ32歳に作曲されています。叙事詩的で壮大な様式のポロネーズの最高傑作であるばかりでなく、ショパン芸術の頂点をなす完璧な形式をもった作品です。広大な楽想と霊感にあふれた高揚感が、演奏する者と聴かれるお客様の心に大きな勇気を与えてくれるかのようです。

ピョートル･イリイッチ･チャイコフスキー
1840年ヴォトキンスク～ 1893年サンクトペテルブルグ

　鉱山監督官の子として生まれ、７歳の時から教養の一端としてフランス人家庭教師からピアノのレッスンを受け始めますが、家族でチャイコフスキーの楽才に気付いたものは誰もいませんでした。やがてペテルブルグの法律学校を卒業し、19歳で法務省の一等書記官になりますが、21歳の時、大きな転機が訪れます。前年に、ロシア楽派の創始者アントン･ルービンシュタインによってペテルブルグに音楽院が創立されていましたが、音楽への気持ちの傾斜を抑えきれないチャイコフスキーは音楽院に入学し、やがて法務省を辞し、その偉大な音楽の道を歩み始めます。

“ドゥムカ”ロシア農民の情景　作品59
　国民的な音楽家としての功なり名を遂げた46歳のチャイコフスキーが、晩年まで暮らしたモスクワ郊外クリンの家で作曲され、かの20世紀最高のピアニストウラディーミル･ホロヴィッツの師であるフェリックス･ブリュメンフェリトによって初演されました。“ドゥムカ”＝“哀歌”は、18世紀のポーランドに“ドゥムースキ”として起こり、スラブ民族の諸地域に拡がった叙事詩による民謡です。帝政ロシアのもと、農奴として使役された農民たちの魂の叫びが切々とした歌に託されています。お祭りを描写したような中間部の華やかさがせめてもの救いを与えてくれます。

イーゴル･フェドロヴィッチ･ストラヴィンスキー
1882年ペテルブルグ郊外～ 1971年ニューヨーク

　著名なオペラ歌手の父と音楽的才能に恵まれた母のもと生まれましたが、チャイコフスキーと同じく父の勧めにより法科大学に進学します。リムスキー＝コルサコフに知り合ってからは本格的に作曲を志すようになりますが、最後まで音楽大学では学んでいません。《ペトルーシュカ》は、《火の鳥》、《春の祭典》と並ぶストラヴィンスキーの三大バレエ音楽の一つで、1911年29歳の時に書かれています。原曲は20世紀初頭のパリ･シャトレ座で一世を風靡したディアギレフのロシア･バレエ団のために書かれたピアノ協奏曲風オーケストラ曲ですが、39歳の時にのちの大ピアニストアルトゥール･ルービンシュタインの依頼によりピアノ曲に編曲されました。古今のピアノ曲中、最も演奏が至難な曲に数えられますが、全楽章を通じてストラヴィンスキーの天才性がまばゆいばかりにきらめく名曲です。

《ペトルーシュカ》からの3つの楽章
　おがくずで作られたパペット人形が繰りひろげるロシア的悲劇版のピノキオ物語です。老魔術師の魔法のフルートによって命を吹き込まれ、本当の人間になることを切望している哀れなピョートル（ペトルーシュカはロシア語の愛称）が主人公です。ペトルーシュカは、同じ一座の花形人形バレリ－ナに強い恋心を抱いていますが、華やかな謝肉祭の日の夜に、バレリーナに横恋慕する荒くれ者のムーア人（北西アフリカの異教徒）の人形に殺されてしまいます。
　第1楽章「ロシアの踊り」アレグロ･ジェスト。謝肉祭の市で、老魔術師の魔法のフルートに操られた3人のパペット人形たちは、有名なロシア舞曲を踊ります。ペトルーシュカの踊りはぎこちなく、群集から罵倒されますが、命を吹き込まれた喜びにあふれるペトルーシュカは踊り続けます。第2楽章「ペトルーシュカの部屋」ストリインジェンド－モルト･メノ－アレグロ－フリオーソ－アダージェット－アンダンティーノ－アレグロ－レント。華やかな踊りの時は終わり、上手に踊れなかったペトルーシュカは、老魔術師によって、暗く寒い部屋に閉じ込められます。支配され抑圧された悲しみはやがて老魔術師への怒りに変わりますが、非力なペトルーシュカにはどうする事も出来ません。心配して部屋を訪れたバレリーナに恋を打ち明けようとしますが、あまりにも稚拙で哀れな告白にバレリーナは逃げるように帰ってしまいます。ペトルーシュカは部屋から抜け出そうとしますが果たせず、絶望のあまり気を失い、この楽章は終わります。第3楽章「謝肉祭の日」コン･モート－アレグレット－テンポ･ジェスト－アジタート。群衆が集まり仕掛け花火に点火されます。いよいよクライマックス、謝肉祭の夜の始まりです。民謡「ペテルスクの道に沿って」に基づく《乳母たちの舞曲》の美しいメロディーに続き、《行商人と二人のジプシー娘の踊り》《乳母たちとコサックの御者と馬丁たちの踊り》《仮装した人々の踊り》と次々に舞曲が華やかに展開していきます。その喧騒の中、ムーア人に追い回されていたペトルーシュカは公衆の面前で殺され曲は終わります。ペトルーシュカの死は、「ペトルーシュカ和音」と言われるハ長調と嬰ヘ長調を組み合わせた激しい不協和音の最後の音で表現されます。

※ 本楽曲の解説の中で、誤りや勉強不足の点がありましたら、ご指導下さいますようお願い申し上げます。　髙木竜馬

コメント(4)

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[2] mixiユーザー 02月24日 10:21

拝読しました。
中身には何も申し上げるべきことはございません。
ただ、作曲家の名前には原語表記を付しておかれると便利かもしれません。カタカナ表記だけですと別のイメージを想起してしまうこともありますから。

そうしますと、「パッフェルベル」は「Johann Pachelbel, 1653年9月1日 - 1706年3月3日（リサイタルの翌日！）」ですから「パッヘルベル」の方が近いのでしょう。また「ルードヴィヒ･ヴァン･ベートーヴェン」は確かに先祖がオランダ系と伝えられていますので「van＝ヴァン」でよいのですが、ドイツ人名としては「van＝ファン」が普通でしょう。

以上、こんな人名表記くらいしかアドヴァイスできないほど内容の完備した解説だと思います。何よりも聴き手に対して親切で、自らの使命に対する誠実な竜馬さんの姿勢がよく表れている解説です。

演奏会の解説書は須らくこうあって欲しいと思います。しかし一部プロ評論家の仕事の薄っぺらで中身のないことといったら、竜馬さんの爪の垢でも煎じて飲ませたい。

竜馬さんはエライ！

[4] mixiユーザー 02月25日 09:43

　
　○ カンタータさん
　ご指導を頂き、有難うございました（拝）。原稿も中々完成せず、目を皿にして校正したのですが、気付きませんでした。調べ直しましたらご指摘の通り「パッヘルベル」でございました。今日が最終校正日ですので、助かりました。ベートーヴェンのファンですが、本によってカタカナ表記が様々なため、音楽之友社のものですが「標準音楽辞典」に準拠させたいと思います。ウィーンでは、何度聞いても『ファン･ベトフン』に聞こえましたが･･･。

　○ SANTA さん
　本人も、スケルツォ3番はアルゲリッチのCDが一番好きなようです。まだまだ幼い演奏でございますが、当日は、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
　こちらこそ、発表会の SANTA さんのご演奏を楽しみにさせて頂いております。

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