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「肥後の猛婦」シンポジウムコミュの(平和の輸出)日本は、世界の世話やき(ソフトパワー)になる〜横井小楠〜

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(平和の輸出)日本は、世界の世話やき(ソフトパワー)になる〜横井小楠〜

 明治2年正月、刺客に襲われ、不運にも命を落とした、儒学者で政治思想家でもあった、横井小楠のことが、昨年暮れにいただいたカレンダーの今月の人物紹介にあった。全文を紹介します。


横井小楠

江戸後期に生きた儒学者、横井小楠は、
開国後の日本は「強国(ハードパワー)」ではなく、
「世界の世話やき(ソフトパワー)」で
行くべきだと説いたそうです。
世界に日本の存在すらよく知られていなかった時代に・・・
日本人の、スケールとカッコ良さ(明晰)があります。
「世界の世話やき」に攻込んでくる国なんかいない。
「もったいない」の次は「ほっとけいない」を輸出しよう。
平和を輸出しよう。


上記の理念の根拠となった有名な言葉は、横井小楠、甥の左平太と太平のアメリカ留学送別の辞です。

「尭舜孔子の道を明らかにし 西洋器械術を尽くす 何ぞ富国に止まらん 何ぞ強兵に止まらん 大義を四海に布かんのみ」(慶応2年(1886年))

「大義を四海に布かん」、東洋文明と西洋文明を包括した「グローバルな文明を日本から地球世界に発信する」という発想は、日本の歴史上はじめてであります。


小楠は、実際暗殺され、「平和」を大義として世界へアピールする事はできなかったのですが、小楠思想を継承した熊本出身で、明治の平和活動家の矢嶋楫子は、世界の婦人1万人の署名を持って、アメリカで開催された世界軍縮会議で出席し、アメリカ大統領に手渡し、平和を求めています。

矢嶋楫子は、横井小楠の妻、横井つせ子の姉。矢嶋姉妹の兄の矢嶋直方は、横井小楠の高弟でした。

後に、徳富蘇峰が、トルストイと意見を交わしたとき、横井小楠の理念を話すと、「そのような人物が日本にいたのか」と、驚いたと言います。

幕末、小楠は日本に居ながら、東アジアの状況を検証し、さらに維新の日本を取り巻く世界の列強を考えた時に、これから日本ができること、しなければならないことを、「世界の平和推進」を主眼に置いたのは、先見の明と思います。

明治後半から、日本は、戦禍の絶えない時代になり、太平洋戦争と言う、日本国民の犠牲はもちろん、東アジアにも甚大な損害をかけたことを思うと、横井小楠がもし健在で、明治の日本政治をリードしていたら、どんな明治なったか、どんな日本になっていたか、残念でなりません。

歴史はもどりませんが、今の経済大国の日本から、これからは「世界平和の世話やき、ソフトパワー大国」を目指して欲しいと願います。

宇宙の奇跡と言われる「地球」が、水とみどりの地球で在り続けるように、そして多くの生物たちと共に生き、環境破壊も紛争も無い地球になるように、横井小楠の思想を広げて行きたいものです。

熊本横井小楠塾 事務局長 野口修一


*追伸:勝海舟、坂本龍馬は、小楠思想に大きく影響されていると言われます。大政奉還、船中八朔、五箇条のご誓文、等々です。その基になった小楠の「国是三論」は、現代の政治に広めたい理念の一つです。

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