野宿者・炊き出し・釜が崎・清掃コミュの寝袋カンパのお願いです

これから真面目に「いのちの風」通信に書いたものを転載します。

いのちの風　?６４４―その１　
平成２３年１２月１１日（日）発信　大圓（だいえん）
（抜粋）

【寝袋も　お月さまも　欠け始め】

寝袋を今年はすでに５００個以上配りました。　例年寒い年には１個１キロの寝袋１０個を両手にもつ手が凍えていたのですが、今年はそれがまだありませんでした。　しかし昨夜配った時には大寒波が来ていて体が凍えました。　空には皆既月食がちょうど見えていました。

ちり紙交換をしている野宿者に動物園前広場で教えてもらって空を見上げました。　彼は釜ヶ崎のドヤの安ホテルに泊まる代わりに節約して車の中で寝ているようです。「この２、３日は凍えて寝れないので助かった」と言っていました。　
苦労しているのか見た目には私以上の歳に見えましたが、５５歳でした。　若いときから日雇い肉体労働をしていて、仕事をなくして野宿になったら見る見る老けます。

過酷な人生を生き残るために、やる気のある人は車を借りてまで仕事をやっています。　また山積にしたダンボールでも１５００円くらいにしかならない。　それをせっせと７０歳代に見える白髪の老人がリヤカーで日々運んでいます。そんな人々を特に応援したいのです。

私たちが気づいた時には、すでに細い三日月状態で、その後はどんどん欠けていている途中でした。皆既日食には負けますが、最後は右側が指輪のように小さく光ってついには月がすべて消えました。　

寝袋の晩は深夜１２時前までやって、帰宅は早くて１２時半。　昨夜は疲れて途中で車の中で仮眠し、寝過ごして帰宅は１時過ぎでした。　いつもの９ヶ所ほどの配布場所へ車で着くたびに空を仰いで月食を見ていました。　いい思い出になります。　

野宿者を支援している野宿者ネットワークの夜回りの人々１０人ほどに道具屋商店街で会いました。　彼らは夜７時から１０時まで路上で寝ている人々の安否を確かめに毎週土曜日に歩き回っています。　彼らが持っていた数台の自転車には寝袋が乗っていました。　

野宿者ネットワーク
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E9%87%8E%E5%AE%BF%E8%80%85%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF&search.x=1&fr=top_ga1_sa&tid=top_ga1_sa&ei=UTF-8&aq=&oq=　

彼らもやっと寝袋を配るようになったようです。　これで私たちも助かります。　今まではリヤカーに乗せて毛布を配っていましたが、寝袋の方がよっぽど野宿者のためになると支援団体に言っていたのですが。

今年は東北の方へ多くの寝袋が行っているようで、いつも買っているホームセンターのコーナンで品薄になりかけています。　インターネットででも買わないといけなくなりそうです。　色んなところに影響が出てくる震災です。
　
寝袋は年末最後まで配り、そして来年は３月まで配ります。　今年の寝袋代は昨年のカンパの残りで買えますが来年分は自腹になりそうです。できましたら皆様からのカンパご支援を今年もよろしくお願いいたします。

『大阪駅前炊き出しと掃除の会』（共通）
三井住友銀行　御堂筋支店普通預金　７６６８５４０　
郵便振替口座　００９００―７―９１９９５
ゆうちょ銀行　１４１１０　１４９６７８４１

●ネットに載った私の寝袋配り記事
http://hilco.iza.ne.jp/blog/entry/1392785/
http://www.nagaoclinic.or.jp/doctorblog/nagao/2010/12/post-1156.html　　

（その２へつづく）