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幽斎コミュの曾呂利新左衛門

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 中学時代に、安土桃山時代にいた曾呂利新左衛門の話を先生から聞いた。この人は秀吉のお伽衆の一人で、ある時、秀吉から褒美をもらえるというので何がよいかを聞かれた。新左衛門は将棋版を指して、盤の一目ごと今日は一粒、明日次の目に二粒、次は四粒と倍々にして米をいただけないかと言う。秀吉は「よしよし、お前の褒美は楽よのう、叶えてつかわす」等と言ったらしい。秀吉はしかし、後でそれがとてつもない米粒になることを知る。将棋版は81の桝目であるから、米6万粒が1升、100升が1石であるから、加賀前田百万石では6x1012の米粒である。一方、曾呂利新左衛門の要求した米粒の量は2.41871x1024であるから、100万石が4.029x1011個分必要になる。教室で先生に等比級数の和の計算公式を使用して計算してみろと言われたが、式にいれても要領を得なかった。ただ、その等比級数の和が如何に大きなものであるがよく分かり、曾呂利新左衛門の機知に関心したことを覚えている。

 曾呂利新左衛門に興味を持ち、その後色々調べていると、次のような話があることを知った。これは大きいもの、小さいものを和歌で詠み比べるというものである。ここでは大きいものの方を取上げる。上杉景勝が、

  「富士山に腰うちかけて大空を笠にかぶれど肩は隠れず」

これに対して、細川幽斎は、

  「富士山に腰うちかけしその人をまつげのさきで吹き飛ばしけり」

皆がこれにはうなったが、そこに新左衛門が登場して、次の歌を詠んだ。

  「天と地をだんごにまるめ手のひらにのせてぐっとのめどものどにさわらず」

これには全員脱帽とあいなったようだ。

 黄金がわんさか産出された時代であるから、このような気宇壮大な和歌が出てきたのだろう。

 さて、この気宇壮大な和歌は上には上があることを教えてくれる。宇宙を知らなかった新左衛門に対しては、「闇に浮く銀河の渦をへそにいれごまの掃除を時にするなり」で上回ることができるだろうか。

コメント(1)


 これは曽呂利新左衛門と細川幽斎などの和歌だと思っていたのだが、安楽庵策伝の「醒酔笑」に、大きな和歌として次ぎの和歌があった。きっと、この「醒酔笑」の話を使って、曽呂利新左衛門の話を作ったのであろう。頓知は禅宗の僧侶が得意のようである。

時宗の僧侶:
   唐土より日本にひょっと躍り出て
     須弥の辺を遊行する人

次に天台宗の僧侶:
   須弥山に腰うちかけて大空を
     笠をきたれど耳にかくれず

最後に禅宗の僧侶:
   押し廻し虚空をぐっとのみこめど
     須弥の中骨喉にさはらず

天台僧は禅宗の僧に尋ねた、「あなたはどこに居ながら、この世界を飲み込もうというのかね」

すると禅宗の僧は「誰かね、私の腹のなかで声がするぞ」  

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