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芸人サークル ムーブメントコミュの走れクリパ 第1話 クリパ始動

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 クリパは激怒した。この街は腐っていると…。どうして人々はクリスマスにパーティーをやろうとしないのか…。クリパはまさに今、そのことで頭を痛めている。クリパ自身もクリスマスにパーティーをするなどという考えが浮かんだのは至極最近のことであった。
 
 クリパ祐介がクリスマスパーティーを思いついたそもそものきっかけは、彼の名前にあった。祐介はどうして自分がクリパという苗字なのか…その疑問を抱えたまま、幼稚園を卒園し、小・中学校を卒業し、高校生活を囲碁・将棋に費やし、大学へ入った。彼は今まで恋愛に犯されたアベックが、只ひたすら愛し合う夜がクリスマスだと思い込んできた。そして、恋の女神に見放されてきた自分にとって、クリスマスという日は特別に気が重い日であった。

 ある日、祐介は母に尋ねた。
「どうして俺たちはクリパって苗字なんだ??俺たちだけがどうしてカタカナなんだ??どうして再入国のときにパスポートを見せただけで別室行きなんだ??どうしてあの部屋の常連なんだ??」

 すると母は重い口を開いた…。
「なぜと聞かれて黙っているわけには行かない…。私はいつかこんな日が来ると思っていたわ。実は、クリパという名前は曽祖父の時代からなの…。明治二十年十二月二五日生まれのクリパ直人は元々は国波(くには)という名前だったのよ。でも、政府高官だったおじい様は明治天皇の勅命によって、外国大使をもてなすために、クリスマスパーティーを世界で初めて公式に開いたのよ。するとあまりのパーティーの出来に感動した英国大使がおじい様を『クリパ』と呼んだのよ。それ以後、国波一族はクリパ一族になったの。」

 祐介はそれを聞いて、クリスマスに対して抱いてきた憎悪は、自分が恋の女神から見放されていたからではなく、クリスマスパーティーがない、つまり、自分の一族の存在意義が明確になっていなかったからではないだろうか…そう考えた。そして、祐介は決意したのであった。
「オレはクリパを開催する。ひぃじっちゃんの名にかけて…」

 クリパ祐介、二十歳の秋のことであった。
                        
(つづく)

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