ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

糸瀬茂コミュの勝たなくても負けない生き方(糸瀬茂氏)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
勝たなくても負けない生き方(糸瀬茂氏)

〜ガン告知後、命の限り語り続けた生き方〜

 かつてフジテレビのニュースキャスターだった逸見政孝氏の「ガン告知」は、視聴者に衝撃を与えた。似たような衝撃的なことが朝日テレビの「ニュースステーション」だった。

 ゲスト出演していたエコノミストの糸瀬茂氏(当時47才)が末期の食道ガンであることを、当時司会をしていた久米宏氏が公表した。以下、「いまはだめでも、きっとうまくいく」の本文を引用します。

(本文)
 それは糸瀬氏が不良債権問題について、ひとしきり話し終わった後のことだった。「余命六ヶ月」と診断され、そのとき、その期間はすでに過ぎていたという。糸瀬氏はその年の六月、とうとう他界された。

 そんな状態でなぜテレビに出演したのか。
「言い残したこと、やり残したことというか、このまま終わりたくない」
糸瀬氏はそういっていた。
 この後、テレビ局には、視聴者から「勇気付けられた」「毅然とした姿に打たれた」などと大きな反響が寄せられたそうだ。

 命に関していえば、もう勝負はついていた。
 ガンに勝ちといっていい、普通だったら、ここで仕事を辞めている。
 すべてをなげうって療養して、一縷の望みに賭けるという選択肢もないわけでなかった。 だが糸瀬氏は無理を押してテレビに出て、専門の経済について、いつもと変わらない冷静さで解説をしていたのだ。

 この態度を私は「負けない生き方」だと持った。
 勝負に参加する限りは「勝ちたい」と誰もが思う。それが無理とわかったとき、多くの人は敗北感に襲われる。だが、かたなくても「負けない」という選択肢が残っている。勝たなくても負けなければ、自分なりに納得できる人生を送れる。自分を褒めてやれるような気がする。(中略)
  (以上、川北義則著「いまはだめでも、きっとうまくいく」)

 壮絶な生き方だと思います。余命半年と宣告されて、動揺しない人はいないと思います。

 私の社会活動の先輩で、僧侶だった方が、同じように「余命半年」の宣告をされ、その夜一晩は誰も周りに人を寄せ付けられなかったそうです。
 先輩は、糸瀬氏のように、次の日から後に残る家族のこと、寺のこと、檀家のことを次世代へ渡す準備をされたそうです。その最初の仕事が、元気の良いうちに葬式用の写真を撮られたと後で奥様から聞きました。

 糸瀬氏は、数年前に読んだ本「電通鬼十則」の中で、その生き方を知りました。その思いから、ミクシィ上にコミュニティも開設しました。

 人生には、どうしようもない苦境が何度か来ます。糸瀬氏のように、死の宣告は最大の危機と思いますが、そこでどう行動するか、残される家族の思いも含め、難しい判断と思います。

 ご紹介した私の社会活動の先輩は、ガン告知の一年後他界されるのですが、告知を受けた4ヶ月たったころ(後で聞いて)、横井小楠のイベントの会費に参加され、懇親会まで付き合われました。ただ、ニコニコと話をされ、好きなお酒は一口も呑まず、その時の印象は「少しやせられたな」くらいでした。
 詳しいことは、葬儀の時に、奥様からお聞きし、「体調が良いときに、みんなに会ってきたら」と送り出したと話されていました。

 人は、強いなと思います。これこそ学問の深さと行動と思いました。糸瀬氏にしろ、私の先輩にしろ、どう生きたかを後の人たちにメッセージとして伝えたかったのだと思います。

 先輩の葬儀の香典返しは、「11首の辞世の句」の書かれたお礼文と数珠でした。
 辞世の句は、わが家の仏壇に収め。数珠は、何時も使えるように車の物入れに入れています。

最後に、二人のご冥福を祈ります。(合掌)

コメント(1)

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

糸瀬茂 更新情報

糸瀬茂のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング