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千日話図庵コミュのNo.993「子供の妄想」09.10月21日

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コメント(2)

みんな あたしの前で演技してるんだわ。
いじわるな徹くん。
いろいろ教えてくれる先輩のけいこさん。
おこりんぼのおばあちゃんと、いつもあたしの味方で守ってくれるおかあさん、
そして、ちょっとかっこいい晃三くん。
朝あたしが起きる前にみんなが打ち合わせして、今日はこういう一日にしようって、
だからほんとはみんな仲良しなのにケンカしてるふりしたり、やさしいのにわざと意地悪言ったり、怒ってみたり、 あの晃三くんだって
ほんとは、きっとだらしがなくってきたなくてかっこ悪いんだよ
ホントは。
天気がよければ見える富士山に、今日は不思議な雲がかかっているのが見えるんだ。
ほんのすこし前、テレビを見ながらお父さんが言っていた「笠雲」だ。
お父さんも「おじいさんの持っていた本の写真を見ただけで、初めてだよ。」と言う。
その本には、富士山にかかるいろいろな雲の写真が出ていたのだそうだ。
ひとつ笠・二蓋笠・かいまき笠・つるし笠
それから、吊り円筒・リング・……、次から次と、絵をかいてくれる。

富士山は毎日のように高架駅から見えるのに、笠雲がかかるのを見たことがない。
一度も見ないのは不思議だと思う。
もう少し富士山の近くで暮らしていると、ぽかっと晴れた日なんかに見えるのだろうか。
二蓋笠、三蓋笠があれば、五重、六重の笠雲もあるのだろうか。
それは夏の真っ青な空に巨大なソフトクリームのように見えるかもしれない。
一日中ながめて夕方になって、二蓋笠の上のほうに夕日が当たれば目玉焼きのように見えるかもしれない。

(時々そんなことで胸をときめかせながら、もう還暦を過ぎようとしている。)

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