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千日話図庵コミュのNo.819「プロフェッショナル」09.4月30日

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今は遠くにいて疎遠であるが、知り合いに西洋占星術と易を自分なりに融合した占いをする人がいた。宗教的には神道、仏式をふまえて修験の心得があり、奇門遁甲(中国の呪術)密教呪術にも明るい。とても独自の境地の人だ。
占い師が客に悪い罫が出たとして、「もうそれは運命、そうなんだからしょうがない」
と言ったりするのは、占い師として「プロじゃない」と彼はいう。
ただ運命を見るだけなら本を読んでも出来ることだ。
そう、しっかりしたお金をとって、きっちりと問題を解決つける。
大企業の裏で人事的にもトラブル解決のためにもアドバイスをしてる、大プロフェッショナルなのである。
バリではこういうこと(呪術を行うこと)は茶飯事なのだが、あそこの心ある人は「神事に金は禁物」と、絶対にお金はとらない。人の徳を紙切れに還元しない。
運命とは神の領域なのだ。

ちょっと昔 あるとき、占いではなく、仲のよかった女友達が、くも膜下出血で死にそうだ、なんとかしてほしい、と頼んだ。
早速超複雑な占盤チャートを作って持ってきて家族関係、今の状況を全て言い当てた上で「彼女は絶対死なない。もし死んだら私はこの商売をやめる。」とまで言い切った。
言い切る というのが凄い。
呪術というものの善し悪しは判らないが、プロ意識とはこういうものだ と思った。大げさに言えば命をかけてる。
それから特定の日時、特定の位置の神社の場を借りて儀式を行う。
火と水とぎらつく太陽の光の下で僕も一緒にお経、御真言となえ2時間。
「これで 大丈夫。」と言った。
僕も心の底から大丈夫 という気持ちになり、
そして 本当に彼女は大丈夫になった。
小惑星探査機たなばたが小惑星シラタキから3年の旅の末に資料を採集して還り、
小惑星プロジェクトは3回連続の成功となった。
最初の探査が7年かかったのに比べれば、格段に精度が上ったと言える。

しかし関係者の間では、次回の成功を危ぶむ声が出ている。
世界でただひとりの『惑星探査補助員』齋藤八一郎さんが定年を向かえるからだ。
齋藤さんは最初の探査の途中から参加してきた。
彼は探査機の傍らに張り付いて、限りなく間接的にその活動を補助する。
最初は予備宇宙飛行士による臨時の職務だったが、第2回探査から固定化された。

決して「準日本的なコンパクト・ロボットタイプ探査機の働きを損なうことはない」が、
齋藤さんが写った映像というものも存在していない。
陰の働きなのは役割を完璧に果たしているからだ。
「まあー、わたしがしてきたみたいなことをしようという人は、もういないだろうねえ。」
齋藤さんの退職とともに、日本の小惑星探査はひとつの時代を終える。

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